記憶喪失系勇者の旅路   作:一般通過社会人

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竜族の都
現状確認


 

〜宿屋 アランの部屋〜

 

アラン「ふあああぁ…。さて…んじゃあ…ベッドから動けないから…アレやっとくか…。」

 

シル「?」

 

アリシア「なんでしょう…。」

 

あの後、ココとイオは昼食を取りに食堂へ向かった。俺はもうちょっと点滴らしい。

 

アラン「アレだよ…な?ステラ。」

 

ステラ「ええ。恒例の…『ステータスオープン』。」

 

 

 

アラン Lv.92

 

 

 

力  5500 S

 

 

 

耐久 4000 A

 

 

 

 

魔力 無し E

 

 

 

 

敏捷 4140 A

 

 

 

 

スキル 剣技(中級) 射撃(達人) ???? パルクール 最後の砦 火耐性 耐久 痛覚耐性

 

 

武器 導きの剣 ステラ 神器

 

 

従魔 アイスドラゴン イオ

 

 

 

アラン「お!何かすげぇ伸びてる!」

 

ステラ「特に耐久方面の伸びが凄まじいですね。……今回はかなり酷いケガばかりでしたから…。恐らくはその影響でしょう。」

 

アリシア「まあっ…!さすがです勇者様…本当にこの短期間でお強くなられて…。」

 

シル「耐久に痛覚耐性…ま、ステラの言った通り、かなり酷いケガが多かったからね。」

 

ステラ「耐久…一般的な防御スキルですね。これを取得すれば、自分の許容限界を遥かに超えるダメージを受けても気絶せずに戦闘を続行できます。」

 

フェール「痛覚耐性はその名の通り痛みに対する耐性だね。このスキルがあれば、少なくとも痛みで動けなくなるなんて事が無くなる。ま、個人によってどのぐらいの痛みまで許容できるかがかなり振れ幅がヒドいから、そこは要注意だね。」

 

アラン「うんうん。これで多少は肉を消し飛ばしても無理できるようになったね。」

 

 

 

フェール、アリシア、ステラ「は?

 

 

 

 

アラン「ヒィッ!?」

 

シル「……アラン。今のはダメ。これらのスキルはあくまでも保険。普段から使うような物じゃない。」

 

怖っ。アリシアってあんな声出せるのか…。

 

フェール「やはり…説教は必要だったかな?

 

アラン「すみません。勘弁してください。」

 

ステラ「主様。まずは貴方は…自分が怪我をしない努力をしましょうね?

 

アラン「おっしゃる通りでございますステラ様…。」

 

アリシア「勇者様?私…命を粗末に扱う人は許せないんです。だから……罰が必要ですね?

 

アラン「ちなみに……その罰って…。」

 

アリシア「普通は鞭か石抱きなのですが…勇者様はお強いですからね。それでは効果が無いでしょう。」

 

かなり物騒な単語が出てきた。でも…これ以上の罰って無いんじゃ…。

 

アリシア「ですので。勇者様には特別に…私と同じ部屋で、同じベッドで寝てもらいますね?」

 

アラン「もうダメだぁ…おしまいだぁ…。」

 

デデドン!(絶望)。さらば俺の理性…。あ、でも…。

 

アラン「この部屋はイオも居るし、もう満員だよ!いくら何でもスペースが無い事には…。」

 

フェール「ガチャ。私だ。フェールだ。勇者アランの部屋を変更したい。この宿屋で一番上質な…そう。ハーレム用のワイバーンサイズのベッドがある部屋だ。よろしく頼む。」プツッ

 

アラン「アッ…。」

 

アリシア「これで逃げられませんね。残り1週間と数日…覚悟しておいてくださいね?」

 

アラン「ちなみに…ワイバーンサイズのベッドって…?」

 

ステラ「主に貴族などが使う、キングサイズのベッドを超えるハーレム用のベッドです。この国は1000年前の戦争で、人口がかなり減ってしまった上に男性が戦場でほぼ亡くなってしまったので…国力維持の為に重婚が認められています。そして、その国力維持政策の一環として開発されたのがワイバーンサイズのベッドです。」

 

アラン「そんなアレな本の設定じゃないんだから…。」

 

シル「本当だよ?今でこそ男女比なんて少し女の方が多いかなぐらいだけど、一昔前なんて目も当てられないぐらい酷かったんだから。」

 

アラン「ヒエッ…エルフの里の冒険者ギルドの皆さん…一部俺を見て目が血走ってたけど…。そう言う事だったのか…。」

 

フェール「危なかったね…。」

 

アリシア「勇者様。これで一緒ですね?」

 

アラン「アッはい…。」

 

アリシア「点滴が外れたら部屋を移ってもらいますので…。あ、当然ワイバーンサイズのベッドですから、ココさん達もお呼びしますね。」

 

アラン「アッちょっ…その…止めてもらえる事って…。」

 

シル「諦めて。彼女達、しばらく別部屋だったからかなり溜まってたみたいだから。」

 

アラン「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ダディヤーナザン

 

 

 

 

 

 

 

 

〜宿屋 例の部屋〜

 

その後、午後3時ぐらいに点滴が外れ、例の部屋に移る事になった。ふぅ…。

 

アラン「フリエはまだしも…。」

 

フリエ「?」

 

アラン「なんでシエロさんまで居るんですかねぇ!?」

 

シエロ「?」

 

?じゃないよ。あんたチームスピードクロウでも無いでしょ。

 

シエロ「ぇ…もしかして…ご迷惑でしたか…?」グスッ

 

フリエ「あー!いっけないんだー!勇者様が人妻泣かせた!」

 

アラン「言い方に気をつけなさいよ!ただですら俺クズ判定されてるんだよ!?そこにこんな美人な人妻ドラゴンって…イオですらヤバいのにもうこんなの犯罪でしょうが!?」

 

シエロ「美人って…///」

 

フリエ「なんだろう…息を吐くように人妻ナンパするのやめてもらっていいスか?」

 

アラン「だってぇ…!もう…もうちょっと綺麗すぎるってぇ…。」

 

シエロ「///」

 

フリエ「はぁ…でも、ホントに綺麗ッスよね…女の私から見ても…ため息でちゃうッス…。」ハァーッ

 

髪は輝度が高い銀髪。もはや夜空に輝く星々のようだ。スタイルも抜群。顔はもう…形容しがたい美しさ。元々この世界顔面偏差値高いと思ってたが…シエロさんはその中でも群を抜いて高い。

 

アラン「問題はイオもこの血を継いでるって事だ。」

 

フリエ「ッハ!?確かに…。でも、良かったッスね!オヤコドンッスよ!」

 

アラン「死ぬッ!!」ジャキン

 

フリエ「ダメっすよっ!」ガシッ

 

シエロ「勇者様っ!」ギュッ

 

アラン「シエロさん!?はわわわわ…。」ブルブル

 

シエロ「冗談でも止めてください…。私は…もう…失いたくない…。」ギュゥゥゥッ

 

フリエ「……。」

 

アラン「いやっ…あのっ…そのっ…失いたくないなら…まずは…もうちょっと何か着てくださいっ!」カオマッカ

 

フリエ「……ハァーッ。」

 

もうこの人イロイロと尊厳を失ってる気がする。さすがに白ローブ1枚は正気じゃない。

 

シエロ「まあ…!フフッ。そうですね…勇者様も…男の子ですものね…♡」サスサス

 

アラン「いやっ…マジで…ちょっ…そこ擦るなぁ…。」

 

シエロ「大丈夫ですよ…元々青竜院では常にコレなので…♡」サスサス

 

アラン「何が大丈夫なんだぁ!?コイツ裸族か!?くそ…イオがやけにいつも薄着だと思ったら…遺伝かよっ!?」

 

フリエ「血の力って恐ろしいッスね…。」ゾワッ

 

どうやらイオはお母さんの良い所も悪い所も全て受け継いでしまったらしい。これはひどい。

 

シエロ「大丈夫ですよ…♡青竜院は女性しか入れませんので…。」サスサス

 

アラン「あーそれなら大丈夫…。なわけないだろっ!いくら同性だからって恥じらいをもて恥じらいをっ!」

 

フリエ「ナイスノリツッコミ!」パチパチ

 

アラン「言うとるばあいかっ!」

 

竜族ってみんなこんなキチガイなのか…?外面は最高なのに中身が変態すぎる…。………あれ?そう言えばアリシアもそうだな。

 

アラン「……って、いつまで擦って…アッちょっ…そろそろ本格的にマズい…。フリエ止めて?」

 

フリエ「………。」サスサス

 

アラン「フリエさん!?アッマズいタっちゃう。アッ……。」

 

シエロ「まあまあ…。うふふ…♡」

 

フリエ「……♡」ギュッ

 

……やっちまった。イオじゃなかったのが不幸中の幸いだ…。

 

シエロ「…青竜院では同性愛が盛んです。それに加えてあの子たちは根がマジメなので…恐らくそう言う間違いは起こさないと思うので…ご安心ください。」ギュゥゥゥッ

 

フリエ「良かったッスね!勇者様!」ニコッ

 

アラン「トップがこれなら全然安心できない…そしてお婿に行けない…。」ガクッ

 

フリエ「大丈夫ッスよ。私達が養うんで。」

 

アラン「ヒモだ…ヒモ男だ…。石になりたい…。」サンカクズワリ

 

シエロ「あらあら…かわいそうですね…。」サスサスギュッ

 

アラン「うう…さすがの母性だけど格好がヤバすぎて甘えられない…。フリエぇ…!」ギュッ

 

フリエ「ふふっ…やっぱりこっちに来るっすよね〜。」ギュッ

 

シエロ「ぁ…残念です…。」グスッ

 

アラン「アッちょっ…へっへっへ。冗談じゃないッスか…。そんな泣かないでも…シエロさんマジ聖母ッス。神っす。」ギュッ

 

シエロ「ふふふ…ありがとうございます…。」ギュゥゥゥッ

 

アラン「アッ…力強…助けてフリエ…!」

 

フリエ「ふーんだ!浮気性の勇者様なんて知らないッス!」

 

アラン「まっ…たっ助け…おあーっ!?」

 

その後、サラが来るまでこのままだった。すごく甘い匂いでやわらかかったです。

 

 

 

 

 

〜夕食後〜

 

アラン「えーっと。これでひとまずは全員揃ったか…。」

 

ココ「そうだね!いやーっ…ほんと…大型新人が入りすぎたね…。」

 

フリエ「そうッスね…。あ、でも、シエロさんはまだスピードクロウに所属する訳じゃ無いんスよね?」

 

シエロ「そうですね…。クレイ様の時も従魔として登録していただけなので…青竜院の長としての仕事もあるので、あちらに帰って色々と済ませないとパーティーに加入は出来ませんね…。」

 

イオ「ざんねーん。おかあさんがはいればぜったいたのしいのに…。」

 

シエロ「大丈夫ですよイオ。あくまでも まだ ですので…。」

 

サラ「全て終われば加入すると言う事ですね。了解しました。」

 

イオ「やったーっ!」ギュゥゥゥッ

 

シエロ「うふふっ。よしよし…。」ナデナデ

 

イオ「おかあさん…。」ナデラレ

 

イオは今までの甘えられなかった反動が今来ているようで、見ていて凄く微笑ましい。あー癒されるんじゃ…。

 

ココ「んふふ…あ、アリシア様も…。」

 

アリシア「ムッ。敬語っ。」

 

ココ「アッ、アリシアも…。」

 

アリシア「よろしい。」

 

……相変わらず敬語を使われるのは嫌いなようだ。

 

シル「……私も加入した。」

 

アラン「忘れてた訳じゃないッスよ。と言うか存在感ありすぎて正直俺の価値が大暴落中です。戦力的な問題で。」

 

フリエ「……勇者様の戯言は置いておいて…私は防御どころか全てで敵わないお二人が加入しましたから…これからは魔法特化にしましょうかね…。」

 

シル「アランは絶対必要。次そんな事言ったら埋める。」

 

ココ「そうだよ。勇者様はこのパーティーのリーダーなんだから。勇者様が抜けたらこんなクセが強い人の集団なんて空中分解するよ。だからそんな事言っちゃだめ。」

 

サラ「フリエもです。現状このパーティーで唯一の火魔法使いなんですから…。自分を卑下するのはダメです。ちゃんと自信を持って下さい。」

 

アラン、フリエ「「すみませんッス…。」」

 

ステラ「とはいえ、これで戦力的にはかなり余裕ができました。今まではどこか余裕があるようで無い…そんな四人体制から、イオ、シル、アリシア…。前衛も後衛もバランス良くこなせる人材ばかり…これからは致命的なケガを負う事は減るはずです。」

 

フリエ「致命的なケガ負ってるのはいつも勇者様ッスけどね…。」

 

アラン「面目ねぇ。でも、スキル的にもステータス的にもココ達に追いついてきたし…これからはそこら辺は考えなくても大丈夫なようになるでしょ。」

 

ステラ「そう…ですね。今まではココ達と主様とのステータス差があったので慎重になりすぎて結果的に致命傷を負ってしまう…そんな事が殆どでしたが、これからはそれは少なくなるはずです。」

 

シュタール「ちょっと待って。一回全員のステータス共有しておかない?だいたいどんな事ができるのかは知ってるけど…やっぱり確認しておいた方が良いよ。」

 

ステラ「そう…ですね。それではまずは主様から…『ステータスオープン』。」

 

 

アラン Lv.92

 

 

 

力  5500 S

 

 

 

耐久 4000 A

 

 

 

 

魔力 無し E

 

 

 

 

敏捷 4140 A

 

 

 

 

スキル 剣技(中級) 射撃(達人) ???? パルクール 最後の砦 火耐性 耐久 痛覚耐性

 

 

武器 導きの剣 ステラ 神器

 

 

従魔 アイスドラゴン イオ

 

 

アリシア「私とシルさんは既に見たので…ノーコメントとさせていただきますね。」

 

シル「そうする。」

 

フリエ「追いつかれたッス…。分かってたッスけど…。」ガクッ

 

ココ「何か…凄く硬くなってる…。」

 

サラ「ココ。その言い方は誤解を招きます。……ですが、そうですね…やはり、今回は酷いケガが多かったので…その影響で元々の粘り強さ…タフネスに、より磨きがかかっています。」

 

アラン「雨降って地固まるだな。良かった良かった。」

 

イオ「ムッ。なんかあるじ…ごまかそうとしてる?」

 

アラン「そのような事があろうはずがございません。」

 

シエロ「……実際に見ますと、少し不思議なステータスですね。クレイ様と同じバランス良さげのパワータイプなのは間違いないですが…。射撃の方が得意だったとは…。」

 

ステラ「そこはもう…シエロの霊魂術だよりですね。主様の過去に射撃と、?のスキルが関係しているのは明らかですので…。」

 

シエロ「なるほど…了解しました。」

 

ココ「次は…私!と言っても殆ど変化無いけど…『ステータスオープン』。」

 

ココ   Lv.98

 

 

 

力  6000 A

 

 

 

耐久 500 E

 

  

 

魔力 1500 E 

 

 

 

敏捷 9560 S

 

 

 

スキル 剣技(上級) 攻撃集中 身体強化魔法(風) パルクール 緊急防御

 

  

 

武器 ククリナイフ Butter Daisy 一般

 

 

 

 

 

アラン「うっわ…はっや…。」

 

アリシア「これは…。」

 

シル「相当鍛えてる。」

 

シエロ「そうですね…。」

 

フリエ「でも、これでもまだ足りないって言ってるんす。こんなんじゃ勇者様の隣に居れないって…。」

 

アラン「嘘でしょ…ココの中の俺ってどんだけ凄いの…。」

 

ココ「実際そうでしょ?勇者様は…強くて…カッコよくて…。世界はまだ気付いてないけど…努力しなきゃいずれ置いて行かれちゃう。私…もっともっと強くなる。」

 

アラン「……ま、嬉しいからあんまりとやかくは言わないけど、無理はするなよ?ココが怪我するのが一番悲しいよ。」

 

ココ「……!うん…///」

 

シル「……やっぱりカッコいい。」ボソッ

 

ステラ「私の主様ですから!」エッヘン

 

アラン「え?」

 

シル「何でもないよ。」

 

ステラ「秘密ですっ。」

 

アラン「そう…。」

 

……やっぱりココは凄い。元々優秀な方だが…更に努力している。そんな人が好いてくれているのだ。俺も頑張らなくては。そう思った。

 

 

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