〜寝室〜
アラン「ふあぁぁ…。」
まだ辺りが薄暗い頃、騒がしさに目が覚める。さて。今日は…。
ココ「うぇ…おぇぇぇぇぇ…。」ビチャビチャ
フリエ「いやぁ…。」ポロポロ
サラ「マスターっ!あ…また…。」グスッ
イオ「いかないでぇ…あるじ…ぃ…。」ムニャムニャ
シエロ「……。」サンカクズワリ
シル「いや…。」グスッ
アリシア「うぇぇぇ…。」ケホッ
……全滅か。
ステラ「シエロとシル、アリシアは午前0時からずっと、ココ、サラは1時から、フリエとイオは1時半ぐらいからです。」
アラン「うわ…とりあえず…シエロさん?大丈夫ですか?」ユサユサ
シエロ「……あ。アラン様…。」ギュゥゥゥッ
アラン「よしよし…。寝れませんか?」ナデナデ
シエロ「はい…寝たら…また…うぅぅぅ…。」ギュゥゥゥッ
アラン「よしよし…。もう大丈夫ですから。俺が居ますからね。」ナデナデ
シエロ「ありがとう…ございますぅ…。」グスグス
今は…午前4時。0時からずっと魘されてたのだ。辛かっただろう。
シル「いやぁ…ああぁぁぁ!あ…あ、アラン…。」
アラン「おっと…シルさん…起きてしまいましたか。」
シル「うん…うぇ…。」
アラン「おっとっと。はい。バケツです。」
シル「ありが…うぇぇぇ…。」
〜リバース中〜
シル「ゲホッ…うぇ…。ハァ…ハァ…。」
アラン「大丈夫ですか?」サスサス
シル「うん…。もう…大丈夫…大丈夫ぅ…。」グスッ
アラン「全然大丈夫じゃなさそうですね…。よしよし。」ナデナデ
シル「うぁぁ…アラン…。」グスグス
アラン「偉いですね…。ずっと耐えて…。」
シル「うん…ぇもぉ…でもぉ…もう…やだよぉ…。」グスグス
シュタール「シル…。」
シル「起きてる時も…夢で見た光景がぁ…チラつくの…。ご飯も全然おいしくないし…。もうやだよぉ…。」グスグス
アラン「……。」ナデナデ
気づいている。先日のココもだが、皆だんだんと余裕が無くなっている。怒りっぽくなったり…クマが濃くなってきたり、少し痩せ細ってきている。特にシルさん、アリシア、ココ、サラは酷い。元々そんなに精神的に強くないのだろう。朝食も残す事が多くなっている。
アラン「もうちょっと…もうちょっとですから…。」ナデナデ
シル「うん…。」ギュゥゥゥッ
ココ「……勇者様。」
アラン「あ、ココ…。」
ココ「勇者様…調査…もうちょっとで終わるんでしょ?」
アラン「うん…。元からそんなに長いダンジョンじゃなかったから。」
ココ「気をつけてね…。たぶん…私…いや、私達…今、勇者様が…酷い怪我して帰ってきたら…耐えられない。壊れちゃう。」
アラン「……了解した。」
ココ「絶対…無事に帰ってきて。もう…怪我ぁ…しないでぇ…。お願いだからぁ…。」グスグス
アラン「……いつも心配かけてごめんな。」ナデナデ
ステラ「主様…。」
リミットは近い。早めに決着をつけなければ。
〜ダンジョンの入口〜
アラン「よし…仕事の時間だ。」
セレス「始めましょうか。」
ブランカ「今日は最奥まで行けるでしょう。サソリさん達も…お願いしますね。」
サソリ「はっ!」ピシッ
クモ「任せて。」
モブ1「頑張ります!」
モブ2「やりましょう!」オーッ!
今回はサソリとクモを連れてきた。青竜院からはセレスさんと1日目でもお世話になった2人だ。(モブ3とモブ4さんは別の仕事に駆り出された。)
アラン「じゃ、出発。」
皆「おーっ!」
〜ダンジョンの中 脇道近く〜
あれから3時間ほどかけて脇道近くに戻ってきた。……血の匂いは完全には消えていない。
アラン「魔物はあまり出てこなかったな…。」
ステラ「奥の方に魔力反応が多数あります。恐らくはゴブリンです。奥の方に撤退したのでしょう。」
サソリ「む…話には聞いていましたが…。」
クモ「でも、遺体を回収する時には既にゴブリンは居なかったのでしょう?てっきりもう外に逃げたのかと思ってたわ。」
俺達が買い物をしている最中に、ギルドの人が遺体を回収した。丁重に埋葬されたようだが…問題はその時に既にゴブリンが一匹も居なかったということ。普通ゴブリンは自分達が捕まえた獲物に執着するため、その場から動かない事が多い。
ブランカ「やはり…奥に悪魔族が居るのでしょう。もしくは、ゴブリンに指示を飛ばせる者が…。」
セレス「ゴブリンがキングも無しにまともに判断できる知能はありませんからね…。」
アラン「……よし。先に進みましょうか。」
警戒しながら奥に進んだ。
〜3時間後〜
アラン「あっれれ〜?おっかしいぞ〜?」
あれから警戒しながら先に進んだのだが…。
セレス「一匹も出てこないまま…。」
ブランカ「ボス部屋の前に…。」
ステラ「ふむ…脇道の近くで探知したときにはここらへんにも魔力反応があったのですが…。」
クモ「居ないわね。」
クモにもアラクネに変身してもらって周囲を見てもらっているが…何も居ない。(スパイダー系の魔物は暗視がスキルとしてある。)
アラン「うーん…開けますか?」
ブランカ「そう…ですね。今回の調査はボス部屋の中も対象なので…。」
モブ1「じゃぁ…この中に悪魔族が…?」
セレス「ですね…そう考える方が自然です。」
モブ2「できれば居ないのが一番ですけど…絶対待ち構えていますよね…。」
アラン「まあ…何とかするしかないか。サソリ、クモ。初陣だ。頼んだぞ。」
サソリ「はっ。」
クモ「任せて。」
こうして俺達は扉を開けて中に入った。
〜ボス部屋〜
…入った者を不快にさせるような、憂鬱な空気が辺りを満たしている。部屋の中に光源は無く、真っ暗だ。
セレス「何か…怖いですね…。」ブルッ
モブ1「はい…。」ブルブル
モブ2「そうですね…。」ブルブル
ブランカ「これは…っ。何でしょう…身体の芯から…冷えるような…。」ガタガタ
アラン「大丈夫ですか?」
セレス「勇者様は…何とも無いんですか?」ブルブル
アラン「はい。ちょっと…ムカムカしますけど。」
サソリ「……不快ですね。」
クモ「……気分が悪いわ。」
ステラ「…!?主様!探知が…できません…!」
アラン「は?どういう事だ?」
ステラ「巨大な魔力反応が部屋全体を包んでおり…何らかの魔法で妨害されています!」
アラン「くっそ…全員戦闘準備!どこから来るかわからんぞ!」
サソリ「了解。」ジャキン
クモ「うふふ…。」スッ
サソリが片手剣を、クモが魔杖を構える。
モブ2「……!セレス様っ!」ドンッ
セレス「え…キャッ!?」バタッ
アラン「!?」
モブ2さんがセレスさんを突き飛ばした…?
アラン「…!?どこ行った!?」
モブ2さんが居ない。さっきまでそこに居たはずなのに…。
ブランカ「とりあえず明かりを…『ライトブラスト!』」
ブランカさんが魔法を放つ。光の球がブランカさんの手から飛び出し…そのまま天井へ。天井に当たった瞬間…弾けて、光の粒子となった。
サソリ「いったい何処に…!?」
アラン「どうし…あ?」
おかしい。周りは明るくなったが…モブ2さんどころか、ゴブリン一匹すら居ない。
セレス「そん…な…。」ヘタッ
ステラ「!?魔力反応…消失…。逃げられました…。」
セレス「っ!ライバ!何処ですか!ライバっ!」
あの人…ライバって言うのか…。
アラン「ステラ。何処の方向に行ったかだけでも探れないか?」
ステラ「………すみません。魔力の痕跡一つありません…。」
ブランカ「ゲホッ…。……ぇ?」ビチャッ
アラン「っ!?ブランカさん!?」
ブランカさんが吐血した。何が起こった!?
ブランカ「ゲホッ…ゲホゲホッ…。」ビチャビチャ
アラン「っ!ブランカさん!しっかりっ!」
ブランカ「ぅぁ…苦し…。」バタッ
アラン「っ!ステラ!魔力反応は!」
ステラ「ありません…。」
アラン「クソッ…とりあえず撤退を…。」
セレス「…ゲホッ。……ぁ。」ビチャッ
サソリ「セレス様!主様!セレス様が!」
モブ1「セレス様っ!…ぇ?」ビチャビチャ
クモ「くっ…!勇者君!こっちも!」
アラン「くっ…急いでギルドの医務室へ!」
クモ、サソリ「「了解っ!」」
……その後、吐血した3人をおぶってギルドの医務室目がけて走り出した。
〜冒険者ギルド〜
バート「急げっ!ポーションを持ってこいっ!」
ギルド職員「はいっ!」ドタドタ
俺達が冒険者ギルドに着くと…何やら慌ただしい雰囲気になっていた。
アラン「バートさんっ!3人!急患ですっ!」
バート「っ!またか…。とりあえず医務室へ!」
医務室に駆け込んだ。
〜冒険者ギルド 医務室〜
医務室に着いた。着いたのだが…。
冒険者A「うあぁ…。助け…。」ムニャムニャ
冒険者B「ゲホッ!ゲホゲホッ!」ビチャッ
冒険者C「うぇぇぇ…。」ビチャビチャ
冒険者D「ゲホッ!おぇぇ…。」ビチャビチャ
冒険者E「ヒューッヒューッ…。」
医者「くっ…しっかり!おいっ!ポーションを!」
看護師1「今取ってきますっ!」ドタドタ
医者「…!勇者様!?」
アラン「先生!急患です!お願いします!」
医者「っ!とりあえず…そこのベッドへ!おい!応援呼んでこい!」
看護師2「はいっ!」ドタドタ
……野戦病院かここは?十個あったベッドの半分が既に埋まっている。とりあえず3人を寝かせる。
女性医師「来ましたっ!」バァン
医者「そこの3人診てくれ!吐血だ!」
女性医師「了解です…っ!聖女様!?セレス様も!」
アラン「ダンジョン調査の途中で突然吐血しました!お願いします!」
女性医師「了解ですっ!聖女様!大丈夫ですかっ!くっ…意識が…。ポーションを!」
看護師3「応援に来ましたっ!」バァン
看護師4「ポーションも一緒です!」バァン
医者「こっちに5本!」
看護師3「はいっ!」ビュン
女性医師「こっちにも!」
看護師4「了解ですっ!」ビュン
アラン「く…俺達が居ても邪魔なだけか。すいません。お願いします。」
女性医師「分かりました!お任せ下さい!」
アラン「…行くぞ。」
サソリ「…はい。」
クモ「……。」
3人で部屋を出た。
〜冒険者ギルド ギルドマスターの部屋〜
バート「……なるほど。やはり…貴方方もですか。」
アラン「貴方方もと言う事は…。」
バート「医務室に寝かせられていた冒険者達はダンジョン攻略中に突然吐血。命からがらここまで来たは良いものの…まあ、あとはあの通りです。」
アラン「あと、1人…攫われました。青竜院所属の…。」
バート「…なるほど。1人足りないと思ったら…。そちらも了解しました。」
アラン「……。」
バート「……勇者様。」
アラン「……?はい。」
バート「今回の件は…貴方に直接の原因はありません。私としては、貴方の性格上無理もないと思いますが…あまり気に病まれないほうが良いかと。」
アラン「ありがとう…ございます。」
バート「……納得されていないご様子ですね。なら…我々は今、大量のポーションを必要としています。雑用をさせるようでアレですが…この書類を持って、ポーションを街の薬屋から買ってきていただきたい。もちろん報酬は出しますので…。」
アラン「……!分かりました!クモ、サソリ。お前たちは…。」
サソリ「私達は、ただ主のお手伝いをさせていただくだけでございます。」
クモ「そうね。仲間はずれはごめんよ?勇者君。」
アラン「…ありがとう。それじゃ、ギルドマスター。行ってきます。」
バート「お願いします。」
〜8時間後 帰り道〜
アラン「足が…痛い…。」トボトボ
サソリ「ぐうぅ…。」トボトボ
クモ「キツイ…わね…。」トボトボ
足…いや、もう全身が痛い。筋肉痛だ。
ステラ「結局は原因は分からずじまい…。」
アラン「ポーションが殆ど効いてなかったな…。」
あの後、さらに患者は増え続け…ベッドはあっさり埋まってしまった。他の冒険者はギルドの広間に布を敷いて寝かせる始末だ。原因は分からず…結局、脅威的な回復力で目覚めたブランカさんが、自らの身体を調べてほしいとギルドマスターに申し出て、一旦の収束を見せた。
アラン「……っ。」
クモ「……勇者君。ギルドマスターも言ってたけど…あまり気にしないようにね。」
アラン「……なあ。ステラ。吸って良いか?」
ステラ「……仕方ありません。」
サソリ「?何を…。」
アラン「…これ。」シュッ
懐からタバコとマッチを取り出し、吸う。
アラン「…ふぅ〜。」モクモク
クモ「あら意外。勇者君って吸うのね。」
アラン「イライラしてどうしようも無くなった時だけ。そんなに吸ってないよ。」
サソリ「……あまり吸われないように。私は…最悪の形で貴方を失いたくはありません。」
クモ「私も。ちゃんとメリハリは付けるのよ?禁煙したくなったら…いつでも言ってね?」
アラン「ありがとう…ふーっ…。」モクモク
クモ「あ、ごめんなさい。1本ちょうだい?私も何だか久しぶりに吸いたくなっちゃった。」
アラン「あんまり良いやつじゃないよ。」スッ
クモ「ありがと。火は…っ…と。」
アラン「!?!?何してるんだよっ!?」
コイツ…シガーキスかましやがった。火魔法つかえるよね貴方。
クモ「ふふっ…良いじゃない減るもんじゃ無いし。」フーッ
サソリ「なあっ…おま…羨ま…。」
ステラ「ん?サソリ…貴方…。」
サソリ「っは!?し、失礼しました!」
クモ「羨ましいなら貴方もやればいいのに。美味しいわよ?」
サソリ「いや…しかし…。」
アラン「へっへっへ…3人で一緒に…堕ちましょうや…。」ズイッ
サソリ「え…あ…。」
クモ「勇者らしからぬ顔ね…。」フーッ
サソリ「っ!失礼しますっ!」カオマッカ
サソリが箱から1本取り出し…シガーキスで火を付けた。…まあ良いか。サソリは普通の火魔法は使えないし。
サソリ「スーッ…フ…ゲホッ。ゲホゲホっ。こ、これは…。」ゲホッ
クモ「最初はそんなものよ。」フーッ
アラン「そのうち慣れてくるよ。」フーッ
サソリ「はぁ…スーッ…ゲホッ。」
…こんな夜も悪くない。色々あったが…また明日から頑張ろう。
アラン「……あ。ちなみに、ココ達にはナイショね。バレたら俺がヤバい。イオにはもうバレてるけど…。」フーッ
サソリ「ゲホッ!?え…は、はい…。」
クモ「はぁ…共犯者作りたかっただけね貴方…。」フーッ
…ちゃんと証拠隠滅して帰った。
〜青竜院 玄関〜
アラン「……。」ダラダラ
ステラ「……。」ダラダラ
サソリ「……。」ダラダラ
クモ「……はぁ。」
ココ「勇者様ぁ…。」グスッ
フリエ「…。」ガシッ
サラ「マスター…。」ギュッ
イオ「あるじ…よかった…。」ギュッ
アリシア「勇者様…。」ギュゥゥゥッ
シル「……ッチ。」ゴゴゴ
シエロ「主様?」ゴゴゴ
何故こうなっているのかと言うと…。
シエロ「主様?返事は?」ゴゴゴ
アラン「ひゃいっ!」ピシッ
シエロ「何故こんなに… 連絡無しで 夜遅くに帰ってきているのですか?」ゴゴゴ
アラン「いや…その…仕事が…長引いたと言いますか…。」
シエロ「ええ。聞きました。ついさっきバートから。大変だったそうですね。我が青竜院からも1人行方不明が…。非常に嘆かわしい事です。」ゴゴゴ
アラン「すみません…。」ショボン
シエロ「いえ…それに関しては我々の指導不足ですので。我々も明日から全力を挙げて捜索にあたります。」ゴゴゴ
アラン「お願いします…。」
シエロ「ですが。」バァン!!
アラン、サソリ「「ヒイッ!?」」
シエロさんがわざわざ尻尾を竜装化して床をぶっ叩く。床の高そうな石が割れた。
シエロ「それはそれです。ポーションの調達で忙しかったのは分かりますが、一言ぐらい連絡してくれても良かったのではないですか?」ゴゴゴ
アラン「その通りでございます。本当に申し訳ない。」ドゲザ
今まではセレスさんが全部やってくれていたのだが…。まあ、皆さんご存知の通りダウンしてしまった。そして、その事を忘れて連絡もせずに夜遅くまで…今は午後の9時頃なのだが、そこまで来てしまった。
シエロ「……よろしい。反省しているようですので…。この件はこれで終わりにします。ですが…。」
アラン「……?」
シエロ「少しこちらへ…。」
アラン「…?はい。」スタスタ
シル「……ムッスー。」
シエロ「……。」ギュゥゥゥッ
アラン「アッアッアッ…やわらかかか…。」ガクガク
シル「……。」ギュゥゥゥッ
アラン「あぁ…。」ガクガク
シエロ「良くぞご無事で…良かった…。」グスッ
シル「心配したんだよ…。」グスッ
アラン「ごめんなさい…。」ギュッ
かなり心配かけてしまったようだ。反省。
サソリ「愛されてますね…。」
クモ「そうね…。」
ハチ「おい。」ゴゴゴ
サソリ「!?」
クモ「あ…。」
ハチ「お前ら…ちょっとこっち来い。」ガシッ
サソリ「す、すまないハチ!もうしないから…。」
クモ「ごめんなさいハチ!」
ハチ「許さん。おしおきだ。」グイッ
サソリ「あ…うわぁぁぁぁぁぁあ!?」ズルズル
クモ「いや…イヤぁぁぁぁぁあ…。」ズルズル
……あちらも大変だ。だが、命が惜しいので特に何もしない。
〜青竜院 寝室〜
あれから寝支度を済ませて寝室に入った…が、入った瞬間ベッドに放り投げられて、アリシアのハグの餌食になった。
アラン「あ〜。駄目になる…。」
アリシア「んふ…。」ギュゥゥゥッ
フリエ「心配させた罰ッス!たっぷり駄目になると良いッス!」
イオ「あるじ…。」ギュゥゥゥッ
アラン「あ…このサンドイッチはマズい…。」コクンコクン
あ〜。駄目になるんじゃ〜。眠気が〜。
ココ「良いよ〜。ほら勇者様…さっさと目を閉じちゃおうね〜。」ナデナデ
アラン「ぅあ…。」コクッ
あ…げんか…い…。おや…す…み…。
〜シエロ視点〜
サラ「瞬殺ですね…。」
シル「お昼寝の時私もアリシアに抱きしめてもらったけど…アレはマズい。国を滅ぼせる兵器。」
シエロ「そんなにですか…。」
シル「シエロは1日寝ちゃうかも。激務すぎるから。」
シエロ「毎日あの仕事量ではありませんよ…あれはこの時期だけです。まあ…今年は少し…いえ、かなり多いほうですが…。」
ココ「やっぱり…何かあったんですか…?」
シエロ「この都は山から水を引いているのですが…その山の水が少なくなっていて…。」
サラ「水不足ですか…。」
シエロ「ええ。何故か地下の貯水槽の水も減りが早いですし…。」
シル「……絶対何かあるでしょ。」
シエロ「そう思って調査隊を派遣しているのですが…。何も得られないまま日が過ぎるばかりです。龍王院からも圧力がかかっていますし…早めに解決しなければ。」
シル「…ねえ。シエロ。」
シエロ「はい?」
シル「その調査隊にアランを加えてみたら?ダンジョン調査はもう終わったわけだし…それに、何か…妙にタイミングが良すぎるような…。」
シエロ「……そう…ですね。」
確かに、今回の悪夢と水不足…妙にタイミングが良すぎる。何かあるのかも…。
シエロ「…すみません。寝不足で頭が回っていなくて…盲点でした。」
シル「しょうがないよ。……さて。あまり寝たく無いけど…寝なきゃね。」
ココ「はぁ…憂鬱だなぁ…。」
フリエ「仕方ないッスよ…。」
…皆寝るのが嫌になってきている。身体も…もはや限界だ。
シエロ「……寝ましょうか。」
それでも、明日に備えてベッドに寝転がる。
サソリ「はぁ…やっと…終わった…。」バタン
クモ「もう…寝たいわ…。」バタン
ハチ「自業自得だよ。」バタン
3人も入ってきた。結局…憂鬱なのは憂鬱だが、このベッドで…アラン様と寝ているときが一番落ち着くのも事実。やはり休息は必要だ。
ステラ「消しますよ〜。」
ココ「お願い!」
ステラ「よっ。」パチン
電気が消された。…目を瞑る。
シル「……シエロ。手を繋ごう?」
シエロ「はい…。」ギュッ
シル「ありがと…。」ギュッ
……意識が沈んでいった。