〜翌朝〜
アラン「うぐ…あぁぁ…。」ブルッ
ステラ「?主様?」
今起きた。起きたのだが…ヤバい筋肉痛が…。
アリシア「ん…?あ?ゆ、勇者様…?」
アラン「ぎ…ぎんにぐづゔ…。」
アリシア「え…!ぁ…し、しっかりっ!勇者様っ!」
アラン「だぃじょうび…じゃ…ないかも…。」
ヤバい…痛みで動けない…。
アリシア「しっかりっ!勇者様っ!今魔法を!」
イオ「!?」ガバッ
ココ「え!?」ガバッ
フリエ「っは!?」ガバッ
サラ「マスターっ!」ガバッ
皆起きてしまった…ぁ…やべ…。
アラン「うぇ…いだぃ…。」ブルブル
ココ「え!?ゆ、勇者様!?」
フリエ「え!?ど、どうしたッスか!?」
サラ「マスター!?まさか…ダメですマスター!気をしっかりっ!」ユサユサ
イオ「え!?あるじ!?え!?…え?やだっ…ダメ…や…しんじゃやだよ…。」グスッ
アラン「じなない…げど…いだい…ぎんにぐづゔ…。」
サラ「っ!アリシア!」
アリシア「はいっ!!」
バタン!
シエロ「え!?主様!?何が…!」
ココ「筋肉痛だって…良かった…。」ヘナッ
フリエ「ホントっすよ…。良かった…。」
シエロ「はぁ…よ、良かったです…。」
シル「……?どういう状況…?」
アラン「いや…ちょっと…お騒がせしてしまったと言いますか…。うぐ…。」
シル「ぇ…。あ…?だ、大丈夫何だよね…?」
サラ「筋肉痛だそうです…。」ギュッ
シル「なんだ…心配させないでよ…心臓に悪いよ…。」ギュッ
アラン「ずみまぜん…。イデッ…。」
アリシア「くっ…もうちょっとです…。」ブワッ
アリシアが神聖魔法で治療してくれる。……あ〜。
アラン「ふう…。死ぬかと思った…。」
ココ「っ!だからっ!そんな事言わないでよっ!」
アラン「すみません…。」ショボン
アリシア「……勇者様。今日一日は…安静にお願いします。」
イオ「え!?」
フリエ「まさか…そんな重篤な…?」
アリシア「いえ…ただ、最近動きっぱなしでしたので…少し休憩したほうが…。」
ココ「ホッ…。確かに…勇者様。良い機会だから休んだ方が良いよ。2日前だってサソリ達に全部使っちゃったし…。」
サラ「アリシアの神聖魔法だって生命力の前借りなのです。ならば…しっかり休んで回復してださい。」
シエロ「そうですね…主様。休息は必要ですよ。」
アラン「ええ…早く解決しちゃわないと…。」
シル「ダメ。貴方も倒れたら…ぅ…。」グスッ
アラン「あ、はい。分かりました!よろこんで休ませていただきます!」バタン
シルさんが泣きそうになったので慌ててベッドに倒れる。
サラ「っ!そんな乱暴に倒れちゃダメですっ!」
ステラ「サラ…落ち着いて下さい。筋肉痛です。」
サラ「それでもです…万が一があったら…。」
アラン「……。」
今日の夜中も度々起きていた。シエロさんとシルさんは朝にトイレに駆け込んだようだ。(ハチは自主トレ。サソリ達は…疲労でぐっすりだ。)今日は…皆の心のケアをしたほうが良いかもしれない。
アラン「まあ…今日はゆっくりするかぁ…。」ギュッ
イオ「あ…あるじ…ふふっ…。」ギュッ
アラン「アリシア。サラと場所変わってやってくれないか?もうちょっと…寝たい。」
アリシア「はい…分かりました。どうぞ、サラさん。」
サラ「マスターぁ…。」ギュゥゥゥッ
サラが抱きついてくる。おっふ…。
アラン「あ…。」
神聖魔法で回復したからか…眠気が…。
ココ「私も…。」ギュゥゥゥッ
ココがイオの上から抱きついてくる。
アラン「んぁ…眠…。」
ステラ「おやすみなさい。主様。」
おやすみ。
〜ハチ視点〜
青竜院の庭を借りて、朝のトレーニングをする。
ハチ「ふっ…ふっ…。」
今は腕立て伏せ。前…アイツと、アランと戦った時は、腕力が足りなかった。故に…簡単に絞め落とされてしまった。
ハチ「ふっ…ふっ…。」
次こそは…絶対負けない。いつかアイツを…導きの勇者をも超える強さを手に入れる。その為に、アイツの奴隷になった。
ハチ「ふっ…ふっ…ふっ……。っ…ぁ…。」バタン
負けたら…失う。全てを。アイツは優しかったから奪わなかった…いや、むしろ与えてくれたが…他のヤツはそうじゃない。今回はラッキーだっただけ。サソリもクモも…もう、あんな顔はさせたくない。だから…全て守れる強さを…!
ハチ「強く…強くならなきゃ…。」ハァハァ
ちょっと休んだら…次は腹筋だ。また、ぶっ倒れるまで繰り返す。
〜アラン視点 寝室〜
アラン「んぐ…あ…そうか…二度寝したのか…。今は…?」
ステラ「今は午前の10時です…相当お疲れだったようですね。おはようございます。」
アラン「10時…10時ぃ!?そんなに寝たの初めてだよ…。」
サラ「んぅ…あ…朝…ですか…?」
アラン「朝というか…昼に近いかな…10時だって。」
サラ「そうですか…私…かなり疲れていたのですね…。」
アラン「いや無理もないだろ…3回ぐらい起きてたからな…。」
サラ「はい…。」ギュッ
イオ「んぅ…。あ!あるじ…。おはよ!」ニコッ
アラン「お!よく寝れたか?」
イオ「うんっ!ありがと!あるじっ!」ギュッ
アラン「うぐ…と、尊い…。」
ココ「あ…勇者様…ん〜〜っ!」ノビッ
アラン「お、ココも起きたか。寝れた?」
ココ「うん!やっぱり、勇者様に抱きつくとよく寝れるよ…。ありがと!」ギュッ
アラン「おうっ!?やめ…うっああ…。」ガクッ
ココ「あれ〜?いい加減慣れてくれても良いんだけどな〜?」ギュッ
アラン「やめ…アッアッアッマジで離れて…。」グイッ
ココ「だーめっ!最近ご無沙汰だったんだから…。」ギュゥゥゥッ
アラン「おうっ!?」ガクガク
あ〜やべ、静まれ俺の息子よ。マジで頼むから。
サラ「マスター?イオちゃんはアウトですが…私達は合法ですよ…?」コショコショ
やめやめろ。悪魔の囁きするな。アッちょ…マジやべ…。
アラン「うあ…。」ガクッ
ココ「……♡」
サラ「タっちゃいましたね…♡」
イオ「あー!?ズルい〜!」
ああ…いや、よく耐えた我が息子よ…。
ココ「じゃあ…♡いただきまー…!」
ステラ「そこまでですよ。」ピコンピコン
ココ「おうっ!?」
サラ「キャッ…!?」
ステラがピコピコハンマーに変形して二人の頭を叩いた。危ねえ…。喰われる所だった…。
ステラ「全く…こんな朝っぱらから何してるんですか…。」
ココ「だってぇ…最近大部屋で皆一緒だったから溜まってたんだもん…。」
サラ「同じく…。」
ステラ「だとしてもです!そもそも貸してもらっている部屋なんですよ?そういう事は人気のない路地に引き込んでやりなさい!」
アラン「そう…!?いや、ダメだよ!?」
さらっととんでもないボケかましたぞこの剣…。
ココ「なるほど…それなら問題にならないか…。」
サラ「勉強になります!ステラ様!」
イオ「べんきょうになります!」
アラン「待て待て待て!勉強するんじゃありませんこんな事!イオも忘れなさい!俺に羞恥プ◯イの趣味はありません!」
ココ「え?外でヤるのって普通じゃないの!?」
イオ「うそっ!?」
イオはドラゴンだからまだ分かるけど、ココさんあんた人間だよね!?
ステラ「エルフは自然と共に生きる種族なので…イロイロと解放的なのです。」
ココ「そうそう!」
アラン「そんなの知りたくなかった…。じゃあ男招いたら外でヤるのか…。」
ココ「私のお母さんの時なんてすごかったらしいもん。……あ、エテル様が言ってたけど…勇者様も候補だからね。」
アラン「ええ…やだ…。もう何股してるのか分かんなくなるじゃん…。」
よし。邪神倒したら全力で逃げよう。
サラ「逃がしませんよ…?」ペロッ
アラン「ナチュラルに心読むなぁ…。」
シル「……はぁ。なんて会話してるの…。」
アラン「あ、シルさん助けて!」
シル「まあでも、アランも邪神倒した後の事も考えた方が良いよ。アランは私みたいに組織に所属してる訳じゃないんだし。冒険者ギルドは…ラフな所があるから…。」
冒険者ギルドのサービスはあくまでも冒険者としてやっていく為の物。別にランクが上がったからといって家を用意してもらえる訳でもないし、依頼を優先的に回してもらえる訳でもない。(指名依頼は別。)結局は何処かの組織に所属しながら、副業としてやるのが一番良い。専業で冒険者をやっていけるのは一握りである。
アラン「うーん…分からんなぁ…。」
ココ「私も騎士団抜けたのは勇者様の旅に同行する為だし…。まあ、隊長は席はいつでも開けておいてくれるって言ってたしね。」
ステラ「……。」
はあ…俺って邪神を倒したら無職だなぁ…。まあ、今考えてもどうしようも無いし…ゆっくり考えていくか。
ハチ「戻ったよ…ってあれ?サソリ達は?」
シル「トイレだって。もうちょっとで…。」
サソリ「戻りました…あ、主様。お目覚めですか。」
クモ「おはよ。勇者君。」
アラン「おはよ。筋肉痛大丈夫?」
サソリ「結局治らず…アリシア様に神聖魔法で治してもらいました。」
クモ「ちょっと頑張りすぎたかしらね…。」
アラン「まあ、かなり働いてもらったから…。」
クモ「何いってるの?一番動いてたの勇者君じゃない。」
サソリ「我々が一箱ずつだったのに主様は2、3箱同時でしたからね…。」
ステラ「そうですよ主様。普通逆です。奴隷にたくさん働かせるものです。」
ココ「え!?勇者様…あの重たい箱を2、3箱同時に!?」
サラ「それは筋肉痛が酷くなりますよ…。1ダースの箱ですよね?」
クモ「そう………いや、2ダースの箱もチラホラあったわね…。」
サラ「マスター?何やってるんですか?」ゴゴゴ
アラン「ちょっと…ノリで…。」
ココ「ノリで済ませて良い量じゃないよっ!!」ダンッ!
アラン「いや…動いたといってもギルドの入り口から医務室までだし…。」
薬屋とギルドの間は荷車を使ったが…。
クモ「でも貴方荷車の時も先頭で引いてたわよね?」ゴゴゴ
サソリ「そうですよ主様。私が引こうと思っていたのに…。」
アラン「いや、あれはあの配置でベストだったろ!坂道なんて後ろが一番ツラいんだからな。」
竜の都は嵐王山脈を切り開いて作られており、坂道が多い。
サソリ「それは…そうですが…。」
クモ「まあ…確かに重かったわね…。」
シル「……はあ。どっちもどっちだね。」ヤレヤレ
ステラ「そうですね…。」ヤレヤレ
フリエ「ワーカーホリックが集まるとこうなるンスね…。」
アリシア「あはは…私も気持ちは分かりますから…。」
シル「あれ?二人ともいつの間に?」
ハチ「ちょっと頑張りすぎたかしらね…。からだよ。」
フリエ「全く勇者様…いくらなんでもあの箱抱えて往復はやり過ぎッスよ…。」
アリシア「そうですよ勇者様!最初起きられた時本当に心配したんですから!」
クモ「あ、ついでに言っておくと走ってたわよ。」
アリシア「は?」
フリエ「ヒッ…アリシアがキレたッス…。」ブルブル
アリシア「……勇者様。正座。」ゴゴゴ
アラン「はい…。」
その後、お昼ご飯まで説教された…。
〜青竜院 食堂〜
アラン「ふぇぇ…やっと終わった…。あ…うめ。」モグモグ
アリシア「当たり前ですっ!いくらなんでも酷使しすぎです!ダンジョンに行った後でそんな重労働…貴方は騎士ですか!?」プンプン
ココ「!?」ビクッ
フリエ「!?」ビクッ
元騎士の2人が反応した。…まあ確かにココの特訓ぐらいにはキツかった気がする。
シル「こらこらアリシア…元騎士が居るのにそんな話しないの。確かに騎士団のトレーニングはキツいで有名だけど…。」モグモグ
騎士団の人数が少ない原因に…単純にキツすぎてついて行けない者が続出すると言うのがある。ぶっ倒れるまで続く筋トレの後に模擬戦…正気の沙汰ではないが、そこまでしないと質を維持できないのが実情だ。
ハチ「!?」ビクッ
サソリ「…?何でハチが…。待て、まさか…。」モグモグ
クモ「ハチ貴方…また倒れるまでトレーニングしたわね?ご飯が終わったら説教よ。」モグモグ
ハチ「もうダメだ…おしまいだ…。」ガクッ
おっと飛び火した。すまんハチ。
ハチ「クソッ…。おのれアラン!やっぱり今ここで…!」
アリシア「はい?」
サラ「あ?」
フリエ「おい?」
ココ「お前を消してやろうか?」
ハチ「ッヒ!?」ガタガタ
アラン「おーおーやめろ…飯がマズくなる。」モグモグ
シル「そうだよ…。」モグモグ
ココ「殺害予告されたんだよ!?二人とも呑気すぎるよ!」
アラン「いやもう一回殺されかけてる…殺されてるからそんな殺害予告とか今さら感が…。」
シル「私だって修行時代は普通に何度も死にかけてるし…ってえ?アラン?今聞き捨てならない発言が…。」ゴゴゴ
ハチ「」ビクッ
クモ「」ビクビクッ
サソリ「」ビクビクビクッ
アラン「はて…?」モグモグ
シエロ「とぼけないで下さい。まったく…。」
ステラ「心臓潰されても突撃してくる勇者は貴方だけでしょうね…。」
シエロ「は?主様?」
アラン「えへへっ…。」
サソリ「ぁ…主様…申し訳ありません…。」ビクビク
アラン「大丈夫だから…サソリがやってくれなきゃどっちにしろダンジョンコアに殺られてたし…。」ナデナデ
サソリ「っ…ありがとう…ございます…主様…。」グスッ
アラン「よしよし…これから頑張ってねサソリ。」ナデナデ
サソリ「はいっ!」
シエロ「……まあ良いです。私も主様に助けてもらいましたし…。」
イオ「でもあるじ?むちゃはしちゃダメだからね?」ゴゴゴ
アラン「うす…。」
シル「……ふう。ごちそうさまでした。」
アラン「ごちそうさまでした。」
イオ「ごちそうさまでした!」
食べ終わったので食器を返して部屋に戻る。トレーニングでもしたいところだが…しようとすればサラかアリシアに睨まれる為できない。(サソリ達はハチを説教している。ついでにトレーニングもしてくると言っていた。)
〜寝室〜
アラン「ふぅっ………暇だ。」
ココ「早いね…。」
アラン「暇なんだもん…。」
ステラ「まあ…やる事ありませんしね…。」
アラン「やっぱりトレー…。」
アリシア「はい?」ゴゴゴ
サラ「マスター?」ゴゴゴ
アラン「冗談です…。」
シル「…じゃあ、私と寝よ?」
アラン「確かに…よし。昼寝でもしましょうか。」
バタン。シエロさんも入ってきた。
シル「あれ?シエロ、仕事は?」
シエロ「ラズリ達に追い出されました…まあ、書類仕事は終わったので…。」
アラン「……まあそりゃそんな濃いクマ作って仕事してればそうなるよね。」
シエロ「え!?ちゃんとファンデーションで隠したはず…。」
アラン「かかったなアホが!」
シエロ「っは!?ズルいです主様!」
アラン「騙される方が悪いんだよ!HAHAHAHAHA!」
シエロ「その笑い方ブリトルを思い出すのでやめてください…。」
アラン「ごめんなさい…。」ショボン
シエロ「……ぅぅ。主様のせいで気分が悪くなりました…責任取ってください…。」
アラン「え…私めは何をすれば…?」
シエロ「私と一緒にお昼寝ですっ!」ガバッ
アラン「おあーっ!?」
ベッドに押し倒された。シエロさん!?娘さんも見てるんですよ!?
シル「じゃ、私も。」ギュッ
アラン「アッアッアッ…。」ガクガク
イオ「むぅ…。」
ココ「私達は午前中たっぷり堪能したから…どうぞ!」
シエロ「ありがとうございます…。ふふっ…。」ギュッ
シル「んぅ…あ…あったかい…。」ギュッ
アラン「…?いや、シルさんの方が体温高いですよね?」
シル「もう…そういう事じゃないの。罰として…ぎゅーっ。」ギュゥゥゥッ
アラン「うへぇ…動いてないのに…いや、シエロさんが居るから暑くは無いな…。」
シエロさん…いや、イオもか。アイスドラゴンの体温は低い。19…18℃ぐらいだろうか?
シエロ「ちょうど良い温度でしょう?」
アラン「うへぇ…快適すぎて眠いよ…。寝すぎてダメ人間になりそう…。」
フリエ「勇者様はダメ人間になるぐらい甘やかしてちょうどじゃないッスか?」
ステラ「そうですね…ちょくちょく休んではいますが、休日もずっと動いてるタイプなので。」
シエロ「むぅ…私も眠くなってきました…主様が暖かすぎるので…。」
シル「私も…アランのせい…。」
アラン「えぇ…僕のせいですかぁ…。」
3人揃って瞼が落ちてくる。
イオ「かわいい…。」ウットリ
サラ「これは…国宝級ですね…。」ウットリ
ココ「尊い…ヴッ!?」バタン
フリエ「ココさん!?すごい威力ッスね…ゔっ、ゔぅゔ!」バタン
ステラ「素敵だ…!」
何やら2名ほど倒れたが、それどころではない。眠…。
シエロ「おやすみなさい…。」ギュゥゥゥッ
シル「おやすみ…。」ギュゥゥゥッ
アラン「お…やすみ…。」
瞼が閉じた。