筆者の愚痴
この物語の大枠は思い描いてるのに一つ一つ書いていくのが遅々として進まないの何とかしたい!
「ーーーはい、確かにリスト通りですね。了解しました。」
「ああ」
その日は廻星港で貨物の受け取りの確認に来ていた。
至って普通の業務で特にトラブルもハプニングもなく順調に業務が進んであった。
私は一通り業務が終わって一息ついているところだった。
(うん、何の問題もなく・・・)
仕事が終わりそう。そう続けようとした時のことだった。
「なっ!?!?」
突然、空気を劈くような困惑と驚愕に満ちた叫び声が場を支配した。
「がぁぁぁ・・・・」
「えっ!?」
「なっ!?魔隠の身!?」
突然、本当に突然雲騎軍の鎧に銀杏の葉を纏ったような姿をした・・・
『魔隠の身』と呼ばれる姿をした兵士が姿を現した。
(ま、まさか今これが起きるなんて・・・!?)
此の所仙舟羅浮を騒がせている事件がある。
それが『魔隠の身』に堕ちた者の出没。
魔隠の身は長命種が長い時を生きた末に不老不死の肉体に反して精神や記憶が曖昧になった結果狂った末に長命種が陥る姿。それが魔隠の身。
普通なら日常の中で魔隠の身を姿を目にすることはないのですが最近魔隠の身による事件が後をたたず羅浮全体で緊張感が高まっていて雲騎軍の徘徊している姿を街中で見ることも多くなりました。
それが今護衛程度の雲騎軍しかいない中で魔隠の身に遭遇してしまうとは・・・!
「くっ!向かいうて!」
その声を合図にすぐさま雲騎軍の方々が魔隠の身に堕ちた兵士に立ち向かいました。
「くがぁぁ!!!」
「わわっ!?」
しかし襲いかかってきた魔隠の身の数は多く雲騎軍の方々で対応しきれなかった数人が私たちの方にまで殺到してきました。
「くっ」
「がぁっ!!」
すんでのところで相手の攻撃を避けるものの相手は止まってくれない。
生憎武器のようなものもありませんし・・・
「っ」
手を後ろにやると何かで指を切ってしまった。何なのかと目をやるとそこには箱から飛び出た刃が・・・
「!お借りします!」
剣の心得はほとんどないですが仕方ないと思いつつ柄を持って箱からそれを引きずり出すと・・・
「な、なんですこれ!?」
ただの剣かと思っていたそれは2つの剣が中央の留め具で接続されていてまるで弓のように組み合わせられていた。いや、弦はちゃんと張られているので弓なんですかね・・・?
「がっ!!」
「・・・仕方ない!」
魔隠の身の攻撃を避けて一緒に入ってた矢を数本掴んだ私はコンテナの上まで飛び上がった。
「が?」
「はっ!」
矢を弓に違えて魔隠の身に放つと何とか胸に命中して倒れ込んだ・・・と思いきや何と再び立ち上がったかと思うとそのまま飛び上がりコンテナの上にいる私に向かって飛びかかってきた。
「!」
私は驚きつつも狙いを定めた何とか撃ち落とすことに成功した。
「うわぁ!!!」
「!」
悲鳴に目を向けると同行していた職人さんに魔隠の身がにじりよっているのが見えた。私は慌ててコンテナから飛び降りると職人さんのところに駆けつけた。
「あれ?外れた・・・?」
着地の衝撃のせいか留め具が外れて弓がやや短めの2本の剣になった。
「!がぁぁぁ!!!!」
「うわっ!」
近づいてくる私に気がついた魔隠の身が狙いを私に変えたのか私な方に斬りかかってきた。
咄嗟に左に持った剣で魔隠の身の攻撃を何とか受け止めた。
「ぐっ・・・」
でも普段から剣なんて使ってないので徐々に押し込まれてしまう。
「・・・は、はぁ!」
「ぐがっ!」
それでも何とか右手に持った剣で下から魔隠の身を切り上げて魔隠の身を何とか突き飛ばすことに成功した。
「大丈夫でしたか!?」
「ああ・・・嬢ちゃん・・・ってやべぇ!?」
「え?」
「「「ぐがぁぁぁ!!!!!!!!!!」」」
「なっ・・・」
襲われていた職人さんに駆け寄ったものの気がつくと私たちの周りを魔隠の身が包囲していた。さっき私が突き飛ばした魔隠の身も立ち上がってて・・・
「う・・・ま、まずいですね・・・」
「飛剣よ!行け!」
剣を逆手に構えてどうしようかと頭を悩ませていると突如剣が飛来してきた。
剣は意思を持っているかのように飛び回ると瞬く間に包囲していた魔隠の身に斬りかかり程なくして鎮圧してしまった。
「ふう・・・大丈夫?2人とも」
魔隠の身が起き上がる素振りすら見せずに倒れ伏したままなところに凛とした声が響いた。
「ええっと、さっきのは貴方が・・・?」
「おお!助かったぜ!ありがとうな!」
「いや、雲騎軍として当然のことだよ」
現れたのは剣を携えた金髪の少年・・・(仙舟羅浮において見た目なんて当てにはなりませんから少年というのがあってるのかはわかりませんが・・・)だった。
「うん・・・他もほとんど片付いたみたいだね。もう大丈夫かな」
彼の視線の先には応援が来たのかさっきよりも人数が増えた雲騎軍の方々と彼らの足元に倒れ伏す魔隠の身の姿が見えました。
「あの、ありがとうございました・・・私は天舶司の職員の百珠と申します。」
「百、珠・・・?」
私が自己紹介をすると何故か彼は驚いた様な表情を浮かべ・・・すぐに元の表情に戻った。
「?どうされました?」
「あ、ああいや。もしかして街中で強盗犯を捕まえたあの?」
「え?なんで知って・・・」
「僕も雲騎軍の人間だからね。
「そ、そうでしたか・・・」
「ああ、僕の挨拶がまだだったね。僕は雲騎驍衛の彦卿、よろしく」
「よろしくお願いします。」
「それにしてもお姉さん。凄い武器だねそれ・・・」
「え?・・・ああいえこれは私の物ではなくて」
「お嬢さん」
「風蓮さん」
声をかけてきたのは工造司の職人の風蓮さんだった。
「良かったらそいつ貰ってくれないか?」
「え?じゃあこれを作ったのは・・・」
「俺さ。どうだ?持ってってくれないか?」
「あれ?でもここにあるって事は売り物なのでは・・・」
「え?ああ・・・」
「・・・まさかおじさん売れ残りをお姉さんに押し付けようとしてる?この箱って売れ残りが入ってるんじゃ・・・」
「う・・・それはまぁ・・・確かにその箱の中身は売れ残ったやつだが・・・」
「ふーん・・・ちょっと失礼。・・・片方だけ刃がついたやや曲刀だね・・・まあ剣としては変なところはないかな・・・」
「弓としては・・・まあちゃんと使えましたね・・・」
「だ、だろう!?剣と弓を一体化させれば遠距離も近接でも対応が出来る!そう考えて設計しようやっと完成したんだ!」
「面白そうですけど・・・どうして売れていないんですかね?」
「あー・・・それがなぁ・・・剣としては短く弓としては距離が伸びずで・・・」
「つまり、中途半端ってことかな」
「坊主!はっきり言うなぁ!!!それに・・・もう一個問題があってな・・・」
「この上に?」
「単純に剣と弓、両方使いたがる兵士がいなかった」
「ああ・・・まあ確かに雲騎軍でも両方というのはあんまりいないかな」
「そんな時にだ!嬢ちゃんは弓も剣も両方とも上手く扱ってるのを見てこれだと思ったんだ!どうだ?受け取ってくれないか!」
「なるほど・・・でしたら・・・いただいても良いですか?」
「おお!」
「いいの?正直他の剣か弓にした方がいい気がするけど」
「もし今後同じ様なことが起きた時のために武器を持っておくべきかなぁと思ってましたし・・・この武器に助けられましたしね。」
「ふーん・・・」
「そうか・・・受け取ってくれてありがとな!じゃあな!」
そう言って風蓮さんは離れて行った。
「さて・・・そろそろ帰らないと・・・ありがとうございました彦卿さん。」
「さんはつけなくて良いよ。事が片付いたし僕たちも帰投するとしよう。星槎界中枢まで護衛するよ。」
「ありがとうございます。」
その後は何事もなく帰る事ができ今回の顛末を御空様に伝えてこの仕事はそれで終わりとなった。
ああそうでした。あの武器なんですがあの後どうしようかと悩んでいると御空様に見つかって説明をすると何処か悲しげな表情を浮かべたり素裳さんに見せると雲騎軍の方々に掛け合ってくれて少しだけ訓練場を使わせていただいたりしたかと思えばなんと彦卿さんが訓練場に現れて剣を教えていただいたりしました。
それ以外ですと停雲さんと贈り物を探したり脱走してきた白露ちゃんと遊んだり仕事のミスで御空様にお世話になったりと色々な事がありました。
ーーーーー
「彦卿」
「将軍、どうしたの?」
「最近弟子を取ったようだな」
「え?な、何のことかな?」
「雲騎軍の訓練場で剣を教えていると聞いたが」
「ああ・・・弟子ってほどじゃないよ。たまたま顔見知りになったしあまりに酷かったからちょっと指導しただけさ」
「ふむ、ちなみに進捗はどういった感じだい?」
「まあ少しは良くなったかな」
「その人に対する指導は君にもいい影響があるようだ。このところの剣筋はいい・・・ちなみに教えているのは誰なんだい?」
「?ええっと、百珠という天舶司の職員で・・・」
「なに?何故彼女に剣を?」
「!えっと、百珠さんが仕事の途中魔隠の身に襲われてるところを他の雲騎軍と一緒に助けたのがきっかけで・・・それに彼女妙な剣をもらってたから気に掛かってたというか・・・」
「・・・そうか。突然すまなかったね。」
「で、では失礼します将軍・・・」
「・・・」
「・・・百珠さんの名前が出た時の将軍、ちょっと怖かったな・・・」
ーーーーーー
ーーーある日
「行商のため羅浮を少し離れることになりました。」
「なるほど・・・」
「ああ、そうでした・・・1つお願いしておきたいことがありまして。」
「何でしょうか?」
「以前言っていた御空様の事です。」
「ああはい!あれはもう確か良いものを見つけたんじゃ・・・?」
「御空様・・・いえ、御空様や他の方々への贈り物を用意していて何かの節目にお送りしようと思っているのですが・・・もし私の身に今後何かが起きた時・・・お手数なのですが百珠さん。貴方から皆さんに送って頂けませんか?」
「それは・・・いえ、私も天舶司の職員です。宇宙に出る以上絶対はないのは分かっているつもりですが・・・」
「もちろん十分に気をつけるつもりですよ。おっと、そろそろ行かなくては。」
「では・・・お気をつけてくださいね。」
「ふふ、ありがとうございます。では行ってまいります。」
「あ、お帰りなさい停雲さん」
「ーーーああ・・・お久しぶりです百珠さん。今回も問題なく航行出来ました」
「それは何よ「百珠!」ああ、すみません。呼ばれましたのでこれで・・・」
「いえいえ、お疲れ様です。」
「では失礼します!はい!今行きまーす!」
バタバタバタ・・・
「ふふ・・・・・」
百珠の武器はゼンゼロの浅羽悠真の武器をイメージしていただければと思います。
弓使って欲しいけど普通の弓だと色んなキャラと被るかなと思ったので・・・