推しの子の巨乳に転生したけど盛大に何も起こらない 作:れいん
みなさん、こんにちは。
うちです。寿みなみ。
名前じゃわからん?
ほら、あれです。「推しの子」のグラビアの子。
そうそう。19話でルビーがおっぱいガン見してたあの子。あれがうちです。
すいません、バリ嘘吐きました。
や、完全な嘘ってわけでもないんですけど、かといって別にホントのこと言ってるわけでもないし、まあ絶妙なライン?みたいな。
てなわけで改めて、ガワだけ寿みなみの、寿みなみじゃないどこかの誰か、いわゆる「異世界転生」的なあれに巻き込まれた名もなき一般読者です。
ほら、もともと「推しの子」ってそういう作品みたいなとこあるやん?異世界じゃないけど転生モノ的なやつやし。
だからまあ次元の壁さえ無視したらありえん話でもないかな〜とか思ったりして……ん?「次元の壁は越えるな」?ごもっともやわー。
とまあ、別に死んだり異世界転生できるようなトラックに轢かれた覚えもないんやけど、気がつけばうちは現実とおさらばして、大層顔面偏差値の高い赤ん坊へとメガシンカしとったわけ。あ、こっちじゃまだZ-Aできへんなぁ。
それからはもうすっかり元の人生なんぞとはかけ離れた「寿みなみ」として育てられたもんやし、うちもなんとか原作を思い出しつつそれに合わせようとしたもんやから、元の人格はどこへやら。
こうして現在の「寿みなみ」と「名もなき一般読者」の混ざりあった、世にも奇妙な「どこかの誰か」が誕生したってわけです。
あ、みんなならもうわかっとると思うけど、エセ関西弁も継続中。うちの場合エセ関西弁ってよりは猛虎弁っぽくなってまうけど、そこは御愛嬌ってことでよろしゅー。
でも普通は最強だと思うやん?原作知識があって、程よい距離感の登場人物に転生して、どうにか物語に干渉してハッピーエンドにする、みたいなよくある二次創作的なことになるやろ?普通。
ところがどっこい、世界ってのはうちが思ってるよりもドラマティックに出来てるみたいやった。
「……え、うそ!?うそやろ!?」
確か物心ついてしばらくして……小学校入ったくらい?やから、うちが6歳の時。大事なこと忘れてるおもて、親寝てる間にこっそり検索したんよ。「アイ 死亡」て。
ほら、「推しの子」のある意味最大のターニングポイントやろ?あそこからアクアの復讐やらなんやらも始まってるわけやし。
けれど、「アイが死亡した」なんてニュースはどこにも落ちとらんかった。
信じられんやろ?うち、朝になるまで何時間も何時間も調べてたんよ。でも、これっぽっちもそんなもんは出てこんくて。
代わりに出てきたのは「B小町、ドームライブ大成功!」やら「星野アイ、誕生日に電撃引退!」なんて、理想論的なもんばっか。
丁度週末やったから、「みなみは早起きだね〜」なんて親に褒められながら、うち必死に考えたねん。
その結果、一つの結論がうちの頭に浮かんでな。
「これ、何も起きないんちゃう?」
そんなことを考えてる間にピーマン体操で子役界を席巻したかなちゃんはフェードアウトしたし、演劇界隈では劇団ララライが順調に名を上げとった。なんなら中学入って少ししてスカウト受けて、うちもグラドルなんの決まってもうた。
まあ劇中でも空白期間やししゃーないか、なんて考えつつお仕事頑張っとったところ、とうとうその疑問が盛大に確信に変わる瞬間がやーっと訪れた。
あ、別に大したもんじゃないんよ。ただうちが一枚のチラシを見っけたってだけやし、そこに「主演:星野大輝」って書いてあっただけなんやけど。
ほら、でも確信するには十分やろ?だって姫川さんが星野姓になるパターンなんて……な?
それからはもうあっという間、光陰矢の如してな感じでうちもそろそろ高校生。つまり、「推しの子」第二章が始まってまう。
というわけで改めて、「どこかの誰か」であるうちがお送りする「盛大に何も起こらない推しの子」、お付き合いどうぞよろしゅー。
高評価とか感想とか、いろんな反応待っとるよー