一般通過TS転生ナギサ様   作:ナギサ推し

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 正直皆様にここまで読んでいただけるとは思ってもおらず、ストックを前話4話までしかしておりませんでした。
 頑張って書いておりますので、どうぞご容赦下さいますようよろしくお願いします。

 今回は薄味のお話です。


一般通過ナギサ様と“先生”

「それで、先生は私に用があるのではないでしょうか?」

 

「“実はそうなんだ“」

 

聞きたかったのは、ホシノさんの友人とはいえ、他校の生徒である私がアビドスに支援を積極的に行っているのかと言う疑問でした。

 

 それに私に対するホシノさんの態度もそうでした。

 

 常に私に対して許しを請うような、そんな態度を滲ませていたと言います。

 

 ただそれをホシノさん本人に聞いても教えてくれないようだったので、私に聞いてみたと言う所でした。

 

「そうですねぇ・・・・・・まぁ私とホシノさんとはそれなりに長い付き合いでしたし、大きい喧嘩もありましたが、水に流して終わりにしたはずです。別にホシノさんが私に対して気に病む必要のない事だと思います」

 

 嘘は言ってはいませんが、先生にユメ先輩の話をするのは早いでしょうし、私もユメ先輩の一件においてはどうすれば良かったか分かりませんでした。

 

 

 ユメ先輩に付きっきりになればヘイローが割れる事は防げたでしょうが、私は仮にもトリニティの生徒でしたので、どうもいかなかったのも事実だったのです。

 

 ですがそれも言い訳に過ぎないのです。知人の死は中々堪えるものがありました。要は余りその事をほじくり返されたくはなかったのです。

 

『“そうだったんだね“』

 

 先生に、これ以上の事は聞いてくれるなと目線で伝えますと、先生もそれ以降は特に触れられることもなく、たわいも無い話を続けておりますと、大将がラーメンを作り終えたようです。

 

「はいお待ち!」

 

そして目の前に私たちに並んだのは、先ほど頼んだラーメンでした。

 

 私が先ほど頼んでいたのは、ラーメンにチャーシューを追加でトッピングしたものです。

 

「いただきます」

 

 スープの色は醤油系ではありますが、比較的こってりとしたものです。色は濃いめで、背脂も多めに仕上がっています。

 大将は値段の割に具を多めに乗っけることが多いです。

 

 メンマにネギ、海苔、チャーシューといった定番の具材が多めに乗っかっています。

 

 その上でチャーシューを追加しているのですが、そのチャーシューの量は通常時では5枚、追加すれば二倍になります。

 

 ひとまずレンゲでスープを掬って一口啜りますと、ラーメンスープの風味が鼻の中を通り抜けます。

 

 醤油ベースのラーメンスープの中に感じられる中華系スープの風味が心地良くなりますね。

 さらに、舌で感じる背脂はその濃厚さを際立たせています。ですが、背脂の量も絶妙ですね。クドイと感じられるような量ではありません。

 

 

 さて、それではスープと具材の下に隠れている麺を箸とレンゲで救出します。

 

 麺を箸で手繰り寄せますと、醤油ラーメンのスープを纏わせるための中太捻れ麺が現れます。

 世の中には固めの麺を好む人もいますが、私は硬くもなく、柔らかくもない普通の硬さが好きなのです。

 

 ですが、麺にとって普通というのは難しいものなのです。そう、某ヒフミ(ファウスト)*1さんのようですね。

 

 ですが、この麺はまさに絶妙です。

 

 硬くもなく、柔らかいこともなく。歯で噛めば程よい弾力が感じられますし、飲み込めば讃岐うどんのように喉越しも大変良いものです。

 

 さらに、ずるずるとラーメンを食べる礼儀である“啜る”をしながら食べますと、麺の感触を感じながらスープの絶妙な味と風味を感じながら、さらに麺の食感を感じることができるのです。

 

 

 さてと。チャーシューの一枚を半分ほどに箸で分け、また麺と一緒に口の中に放り込むと、先程の麺とスープに追加でスープでたっぷり煮込まれたチャーシューはベストマッチと言えるでしょう。

 

 メンマもシャキシャキとした食感で、麺の箸休めにはちょうど良いでしょう。

 

 味玉もスープが中まで染み渡り、黄身が口の中でほろほろと溶ける瞬間は最高の一言でしょう。

 

 味わいながら食べていると、あっという間に麺がなくなってしまいます。スープもごくわずかになってしまいました。

 

 仕方がないですが、至福の時間もこれまでです。

 

 スープを最後までレンゲで掬って飲み切ったのでした。

 

 その後は、先生が奢ると言い出しましたが、私の食べた分は払いますよ?と言いましたので、間をとって割り勘と致しました。

 

「では先生、私はこれで。所で先生はシャーレにお戻りに?」

 

「"うん、溜まっているであろう片付けに戻らないと”」

 

「では私がDUまで送りましょう」

 

「“ナギサこそ忙しいんじゃないかな?”」

 

「私は今日1日分の仕事は先行して昨日のうちに終わらせてありますので、問題はありませんよ。更にアビドス自治区周辺は治安が余り良くはありませんし、連邦生徒会長の失踪以降、DUも治安の悪化が著しいです。何かがあっては遅いのですよ?」

 

 最近トリニティ含めてキヴォトス全域での治安悪化度合いは著しいのは事実ですし、違法武器の流通量が以前の2000%という最高に頭悪い数字が出ています。

 

 いや、よく考えると2000%、つまりは20倍って何です⁉︎

 原作から考えてもやっぱりギャグとしか思えませんが、以前見た報告書の数字はどうあがいても変わらないのでした。

 

 それに純粋な心配もあります。

 

 キヴォトスは治安がとんでもない状況になっています。先生は外から来た人ですので、先生にアロナバリアがあろうともうっかりしたら死んでしまいます。

 

「トリニティとDUは近いですし、私の帰宅が少し遠回りになるだけですから。それより先生が危ない目に遭わないか心配なのですよ?」

 

「“・・・・・・そうだね、じゃあお願いしようかな”」

 

 

 そうして先生とDUまで来ました。もう日は落ち始めていて、夕日で空が赤く染まっています。

 

 この時間帯は逢魔時と言いまして、転生前においてはオカルト界隈では良く怪奇現象が発生すると言われている時間帯ですが、実際には交通事故や犯罪が多発する時間帯でもありました。

 

 なぜなら、暗くなり始めると当然目につきたくない事をしたい者が動き始める事でもありますし、自動車事故で言うとヘッドライトを点灯するのに絶妙に迷う程度の暗さで点灯を迷い、結果点灯しなかったがために認知が遅れ事故が発生しやすいと言う事でもあります。

 

 まぁ簡潔に言うと。

 

 

 

 

「「「「「おい、金を出せぇ!!」」」」」

 

 一番危ない時間帯であると言う事です。

 

 前に現れたのは、5人の機械族と獣人の男達でした。このような場合、近くに仲間が潜んでいる可能性が高いです。

 

 

 まぁ金持ちのトリニティ生がうろちょろしているので標的になった可能性もありますが、後ろにいる先生も絶大な権限を持つ重要人物です。

 

 シャーレの先生を害そうとする勢力は、この時点では居ないはずですが、アコ行政官(横乳で呼吸する人)は原作でシャーレの先生が持つ権限に気がついていました。

 

 つまりは他の勢力が気づいていて、確保、または排除するためにゴロつきを雇ったとしたら?

 

 あり得る話ではあります。

 

 先生もまさかこうなるとは思っていなかった様子ですが、落ち着いた声で私に話しかけました。

 

「“ナギサ、私が指揮するよ”」

 

 先生の指揮の生徒は私一名のみ、ですが。

 

 ゲヘナで鍛えたなんかカッコいい射撃術、とくとご覧ください。

 

「そういえば私は先ほどの戦闘は途中で入ってきましたからね。先生の指揮の腕前、とくと拝見させていただきますね」

 

 リボルバーに手を添えます。

 

「おい、聞いてるのk・・・・・・グベェ!」

 

「お嬢様だと油断致しましたか?あなた方には残念ですが、私の場合はゲヘナ仕込みですよ?」

 

 ひとまず初手早撃ちでマグナム弾を叩き込んで見ました。

 

 いかに拳銃弾の中では強力とはいえど、各校の最強又は準最強勢だと碌に効きはしない弾ですが、その辺のゴロつきには十分すぎる弾なのです。

 

 しかも顔面や股間等のバイタルにクリーンヒットすれば、痛みで暫く悶絶する事は間違いありません。

 

 先生はと言うと、なぜか股間をそっと押さえていました。

 

 ちらりとゴロつきに視線を送ると、腰が引けているようです。私が正面にいた1人に対して、腰だめで撃ったら偶然(・・)股間あたりに当たってしまっただけなのですが。

 

 被弾した獣人のゴロつき一名は、死にそうな顔で股間を押さえて呻いています。ですが、残りの4名は腰が引けながらも継戦する気があるようで、銃を此方に構えています。

 

「先生、同じような目に遭いたい人が後4人いらっしゃるようです、指揮をお願いします」

 

「“わ、分かった”」

 

 先生を私の後ろに隠し、.357マグナムのプレミアムブレンドMk.2君を構えます。

 

 先生が安全そうな物陰に行ってタブレット・・・・・・恐らくはシッテムの箱でしょうか・・・・・・を取り出す光景を、視界の端で確認しました。

 

「お、お前らさっさと撃て!たかがガキ1人と男1人だ!数で押せば」

 

 一斉に男達が構えて銃撃を仕掛けてきましたが、すぐに物陰にカバーして反撃の機会を伺います。

 

「“ナギサ、反撃は相手がリロードを始めてからにしよう”」

 

 先生に向かってこくりと頷きます。私もキヴォトス人の端くれ、銃弾の1発や10発程度であれば痛いで済みます。

 

 ですが余り被弾したくないのもあります。

 

 暫くすると1人が弾切れで一生懸命リロードをし始めました。

 

「“ナギサ、今!”」

 

 すぐに右半身を出し、相棒(プレミアムブレンドNo2)で反撃を始めます。

 

 ダァン!ダァン!ダァン!

 

「1人」

 

 ダァンダァン!

 

「2人」

 

 そして弾切れとなったリボルバーに対してすぐにスピードローダーを使ってリロードを完了。

 

 そもそも右半身を晒した私に対しても適当に乱射するだけで、碌に当たっていません。

 

 リロードを終えた相棒を構え直して残りの2人を片付けた時、先生からも指示がありました。

 

「“ナギサ、右奥のコーナーから3人が走ってきてる、そのままの位置で制圧をお願い”」

 

 やはり伏兵がいましたが、3人ですか・・・・・・少し考えた後、コンシールドキャリーをしていたPPK(ロイヤルブレンド)をレッグホルスターから抜きます。

 

 このロイヤルブレンドも弾自体の威力は弱いですが、弾数で制圧ができます。

 

 自動拳銃で連射にて弾幕を張りますがその辺りはPPKですのですぐに弾は切れてしまいます。

 

 そこで油断して顔を覗かせた所に、腰撃ちで357マグナムをぶち込み、3人のごろつきを追加で夢の世界へ招待致しました。

 

 

 

「“ナギサお疲れ様、本当に助かったよ。ナギサの提案がなければ襲われてたかもしれなかったね、ありがとう”」

 

「いえ、それより先生にお怪我はありませんか?」

 

「“ナギサのおかげで傷一つないよ”」

 

 見ると先生の服には少し砂埃がついていますが、特に血なども滲んでいる様子はなく、立ち方も自然体です。

 

 特に流れ弾による怪我も無さそうです。

 

 

「ではシャーレまでお送りしますよ」

 

 そうして悪漢の計8人をえっちらおっちら駆けつけてきたヴァルキューレの方々へ引き渡し、先生をシャーレのビルまで送った後に誘われてコーヒーを一杯飲みシャーレをお暇した後トリニティに戻って、帰って寝ました。

 

 

 つ、疲れました、今日は色々ありすぎて一日でものすごく疲れた気がします。

 

 注意をしていたつもりですが、原作の流れに入ることになるなんて思いもしませんでした。

 

 この後は・・・・・・柴関ラーメンでの便利屋と風紀委員会との一件とセリカさんの誘拐事件がありましたね。

 

 ですが・・・・・・もう一度柴関ラーメンを食べ直しに行きましょう。

 

 まぁすぐに原作が進むわけではないと思いますので、早めに時間を作れば、今度の柴関ラーメンは静かに食べられそうです*2

*1
え?私は普通の女子高生ですよナギサ様!?

*2
残念ながらそうはならない




 ここのナギサ様は普通にストライカー出来ます。

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