いつもの通りにグランコクマへ戻って来た。イオンや皆を休憩させつつジェイドに禁書を読み解いて貰う。おっとそうだ。
「イオン、今大丈夫か? 出来れば二人で話したい事があるんだが」
「ルーク? ……ええ。僕は構いませんよ」
護衛役であるアニスに頭を下げてイオンと二人きりにして貰う。話すのは主にアニスの事だ。アニスの両親が借金をしている事。それによって大詠師モースのスパイになっている事。……それから、俺の知る未来の知識、原作ではイオンはアニスの裏切りによって命を落とす事を説明した。
相手の死ぬ事まで説明するのはアンフェアかも知れないが、説明しておかないとイオンは同じ様に死を選んでしまうかもしれなかったので話した。少なくとも俺はイオンに死んで欲しくない。そう思っている人間が居るって事をイオンに認識して貰いたかった。
「…………」
「とにかく俺に言える事はだ。アニスには重要な情報を話さない事。アニスが裏切ったとしても自分から死を選ぶなって事だけだ。イオン、例えお前がどう思おうとお前は世界にたった一人の存在なんだからな」
俺の話を聞いたイオンは混乱、戸惑い、悲しみ、色々な感情に翻弄された様だったが、俺の最後の言葉に少しだけ表情を明るくしてくれた。……後、アニスの態度を不審に思っただろうジェイド達にも話しておかないとな。
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ジェイドの読み込みが終わった様なので皆で集まって話しを聞く。
「それで? ジェイド、何か分かったのか?」
「はい。
ジェイドに対してナタリアが問い返す。
「地核?
「はい。本来静止状態にある地核が激しく振動している。これが液状化の原因だと考えられます」
「それならどうしてユリアシティの皆は、地核の揺れに対して何もしなかったのかしら」
ティアが疑問をぶつける。
「ユリアの
俺が一番可能性が高そうな事を言ってみる。
「それもありますが、一番の原因は揺れを引き起こしているのがプラネットストームだからですよ」
「プラネットストーム……確か人工的な惑星燃料供給機関だよな?」
俺の説明にティアが補足してくれる。
「地核の記憶粒子が第一セフィロトであるラジエイトゲートから溢れ出して、第二セフィロトのアブソーブゲートから、再び地核へ収束する。これが惑星燃料となるプラネットストームよ」
「そう言えばプラネットストームは、創世暦時代にサザンクロス博士が提唱して始まったのでしたわね」
「ええ。恐らく当初は、プラネットストームで地核に振動が生じるとは考えられていなかった。実際、振動は起きていなかったのでしょう。しかし長い時間をかけてひずみが生じ、地核は振動する様になった」
なるほど。今の俺達の生活にかかせないプラネットストームが液状化の原因という訳か。
「地核の揺れを止める為には、プラネットストームを停止しなくてはならない。プラネットストームを停止しては、譜業も譜術も効果が極端に弱まる。音機関も使えなくなる。外殻を支えるパッセージリングも完全停止する」
「打つ手がないじゃないか」
どうしようも無い、と諦めた様にガイがつぶやく。
「いえ、プラネットストームを維持したまま、地核の振動を停止出来ればいいんです」
「それが出来るって言うのか?」
ジェイドは手に持った本を示して言う。
「この禁書には、その為の草案が書かれているんですよ。――セフィロト暴走の原因が分からない以上、液状化を改善して外殻大地を降ろすしかないでしょう。もっとも、液状化の改善には禁書に書かれている音機関の復元が必要です」
ここで技術者の話が出てくるか。
「技術者については任せてくれ。ちゃんと心当たりがあるんだ」
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俺達はアルビオールを使いキムラスカの音機関都市、ベルケンドへやってきた。
「ここでヘンケンっていう技術者を探すんだ。それとスピノザって奴も」
そう言いつつ、第一音機関研究所と書かれた研究所へ入る。今回は余分なマルクト兵士がいない、少数精鋭のメンバーだ。六神将にみつかる危険があるしな。タトリン夫妻の話だと、少し前までリグレットが居た様だし。
研究所の中ははっきり区分けされていて、分かりやすかった。その中をズンズン進んで行く。レプリカ研究所と書かれた場所があったのでそこに入る。入り口のセキュリティが「カシュッ」と音を立てた。あー原作でもあったなコレ。確か通る人間を識別して開閉を自動で認証しているんだっけ。なら俺が来たのは正解だったな。レプリカの俺だからこそレプリカ研究所に入れたんだろうし。
中に入った俺は一発でヘンケンさんを見つけた。ゲームと同じ顔だから間違い無い。って事はスピノザも近くに……。
「あっ。居た!」
俺は周りに注目される様な大声を出すとスピノザに向かって突撃した。
「な、なんじゃ。あんたは。……おまえさんはもしかしてルークか!?」
「禁忌を犯したってのにまだぬけぬけとこの街にいるとはな」
まあ居てくれてこっちは助かったんだけども。
「まさかフォミクリーの禁忌に手を出したのは……!」
「ジェイド、あんたの想像通りだよ」
ジェイドの名前を出した所、とたんに反応した。
「ジェイド!
「フォミクリーを生物に転用する事は禁じられた筈ですよ」
「フォミクリーの研究者なら、一度は試したいと思う筈じゃ! あんただってそうじゃろう、ジェイド・カーティス! いや、ジェイド・バルフォア博士。あんたはフォミクリーの生みの親じゃ! 何十体ものレプリカを作ったじゃろう!」
皆が驚いてジェイドを見る。だがジェイド自身は涼しい顔のままだ。
「否定はしませんよ。フォミクリーの原理を考案したのは私ですし」
「なら、あんたにわしを責める事は出来まい!」
ジェイドには、そうだろうな。だが他の人間には、責める権利があるって言ってる様なもんだぞ。
「すみませんねぇ。自分が同じ罪を犯したからといって、相手を庇ってやるような傷の舐めあいは趣味ではないんですよ。私は自分の罪を自覚していますよ。だから禁忌としたのです。生物レプリカは、技術的にも道義的にも問題があった。貴方も研究者ならご存知の筈だ。最初の生物レプリカがどんな末路を迎えたか」
最初の生物レプリカ……あいつか。しかしそれはそれとして、罪を自覚してる割に償いとかはしてないんだなジェイド。現実世界で言えばクローン人間を何十体と作ったのにその後無罪放免になってるようなもんじゃねーか。
「わ、わしはただ……ヴァン様の仰った保管計画に協力しただけじゃ! レプリカ情報を保存するだけなら……」
その後のスピノザはブツブツと言い訳の様な事をつぶやくだけだったので無理矢理引き立てた。ついでと言ってはなんだがヘンケンさんとキャシーさんにもついて来て貰う。
俺達はベルケンドの宿屋に部屋を取るとそこで話を始めた。
「知事達に内密で仕事を受けろと言うのか? お断りだ」
説明したが、ヘンケンさんはそう言って断ってきた。
「知事はともかく、ここの責任者は
優しい老婆という外見がそのまま具現化した様なキャシーさんも乗り気ではないようだ。しかし俺には切り札がある。
「へぇ、それじゃあこの禁書の復元は、シェリダンのイエモン達に任せるか」
俺がそう言ったとたん、
「な、何ィ~!? イエモンだとぉ!?」
「冗談じゃないわ! またタマラ達が創世暦時代の音機関を横取りするの!?」
煽り耐性ゼロやなぁこの人達。
「……よ、よし。こうなったらその仕事とやら引き受けてやろうじゃないか」
イエモンさん達と彼らは大学院時代から音機関研究で争っている競争相手だ。『ベルケンドい組』にイエモン達『シェリダンめ組』だったか。
「しかし、俺達だけではディストに情報が漏れるかも知れない。知事も抱き込んだ方がいいだろう。知事邸に行くぞキャシー!」
そう言うとヘンケンさんは走って外に出て行ってしまった。
「……追いかけるか」
そうして無事知事の抱き込みも成功した俺達はその後の算段を話し始めた。
「まずは地核の振動周波数を計測する必要があるな」
「それはどうやって調べるんだ?」
俺の疑問にさらっとジェイドが答える。
「パッセージリングからセフィロトツリーへ計測装置を入れれば分かると思います。ですから、まだ降下していない外殻大地のセフィロトへ行く必要がありますね」
「それならタタル渓谷のセフィロトが一番良いだろうな」
その後、計測装置の復元をベルケンドでは無く(彼らにとっては)敵地とも言えるシェリダンでやって欲しいと伝えた所、更に一悶着あったのだが……それについては割愛させていただく。
とにかく、ベルケンドで作業すると六神将に気づかれる危険性があるという事で、彼らにはアルビオールでシェリダンに移って貰ったのだった。スピノザは原作でこの事を六神将に漏らすので、決して六神将に連絡を取らない様に厳命し、他の研究者達にも見張っておいてくれと頼んだ。
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それから数日が経ち、振動周波数の測定器は完成した。
「話は聞いたぞい。振動数を測定した後は、地核の振動に同じ振動を加えて揺れを打ち消すんじゃな?」
イエモンは自分達の集会所で行われた事に興味津々の様だ。
「地核の圧力に負けずにそれだけの振動を生み出す装置を作るとなると、大変だな」
ヘンケンさんにとっても大変な事なのか。
「ひっひっひ。その役目、わしらシェリダンめ組に任せてくれれば、丈夫な装置を作ってやるぞい」
シェリダンのアストンが自信満々に言う。
「360度全方位に振動を発生させる精密な演算器は、俺達ベルケンドい組以外には作れないと思うねぇ」
そんな事でいがみ合うなよ。
「睨み合ってる場合ですの!? このオールドラントに危険が迫っているのに、い組もめ組もありませんわ!」
ナタリアが老人達に憤慨している。どうどう、落ち着け。
「そうですよ。全員が協力して事に当たれば、この計画は完璧になります」
「おじーちゃん達、いい歳なんだから仲良くしなよぉ」
俺の言葉の後にアニスが続く。こんな小さな子供から仲良くしろと言われるのは効くだろう。
「……わしらが地核の揺れを抑える装置の外側を造る。お前らは……」
「分かっとる! 演算器は任せろ」
どうやら協力してくれるらしい。
「よーしっ。頼むぜ『い組』さんに『め組』さん!」
「きゃっ」
「おっと、大丈夫かナタリア」
俺は坂道になっている所でバランスを崩しかけたナタリアをとっさに支えてあげた。
「え、ええ。大丈夫ですわ」
「坂が急だからな。気をつけなよ」
「…………」
気をつける様に言ったがナタリアは何だか考え込んでいる……大丈夫だろうか。いまだに解決していない自分の偽姫問題とかあるしなぁ。それに俺の正体を話して、今度は世界を救う旅ときたもんだ。ぼーっとするのも無理はないといった所か。だけどナタリアの心情はナタリアにしか解決できないんだ。俺は前を向くとタタル渓谷のダアト式封咒を探す作業に戻った。
俺達は今タタル渓谷に来ていた。降下作業プラス振動周波数の測定を行う為に。この時に注意しなければならないのは、ユリア式封咒を解くヴァンをある程度離しておく事だ。このタタル渓谷には「ユニセロス」という魔物が出るのだ。その魔物は障気に鋭敏に反応するので、ダアト式封咒を解く間などはヴァンを一定距離離さないといけない。
まあそれに気をつければさほど難しい場所ではない。音叉を鳴らして扉を開いたりする仕掛けもあったが、鈍器類の武器を持つ兵士さんに叩いて貰って事は済んだし。
「後は地核の振動周波数だな」
超振動の放射を終えて両手を下ろす。
「大佐、どうやって計るんですかぁ?」
アニスが尋ねる。
「簡単ですよ。計測器を中央の譜石に当てて下さい」
「俺がやろう」
ガイが計測器を受け取って譜石に当てる。ピンポンと軽い音が鳴る。
「これだけか?」
「はい」
「つまんないーい。拍子抜けだけよぉ」
「楽しませる為の計測ではありませんからね」
全くだ。ゲームであれば飽きさせない為にイベントが順番に起こったりするが、現実は違う。楽しむとかそういうのは無縁なのだ。そこにあるのは淡々とした現実の積み重ねだ。
「今回は思いの他すんなりと事が運べましたわね」
「パッセージリングも起動してくれたし」
ナタリアもティアもそれぞれ力を抜いて楽にする。なんか俺一人だけ超振動で疲れてるのが納得いかないぞ。
「よし。シェリダンに戻ろう!」
「おお、よく戻ったの」
シェリダンの集会所に戻ってきたらイエモンさんがねぎらってくれた。
「これが計測結果です」
俺は計測器を手渡す。
「こっちはタルタロスを改造している所さ」
「タルタロスを?」
ジェイドが珍しく驚く。
「タルタロスはとても頑丈なんだ。地核に沈めるにはもってこいなんだよ」
俺達の計画では地核の揺れを止める必要がある。その為に地核に沈める振動する機械をタルタロスで守ろうって事か。
「タルタロスは大活躍ですねぇ」
「まだ準備には時間がかかる。この街でしばらくのんびりするといいぞい」
という事で休憩というか待機というか、する事となった。
(このタイミングかな)
俺は以前からタイミングを見計らっていた行動を取ろうとする。
「なあ、ちょっといいか?」
「どうしたの?」
ティアが尋ねてくる。
「ずっと考えてたんだけど、大陸の降下の事。俺達だけで進めていいのかな?」
「ん? どういう事ですか」
アニスが首をかしげる。
「世界の仕組みが変わる重要な事だろ。やっぱりマルクトだけじゃなくキムラスカのインゴベルト陛下にも事情を説明して、協力し合うべきなんじゃないかって」
俺がそう言うとナタリアが虚をつかれたようにハッとする。
「……ですが、その為にはバチカルに行かなくてはなりませんわ」
「行くべきなんだ」
「ルーク……」
俺はナタリアに取って酷な事を言おうとしている。だけどこれは必要な事なんだ。
「ちゃんとインゴベルト陛下を説得して、うやむやになった平和条約を結ぼう。それでキムラスカもマルクトもダアトも協力し合って、外殻を降下させるべきなんじゃないか?」
「……ルーク! ええ、その通りだわ」
ティアは賛成してくれた。しかし
「……少しだけ、考えさせて下さい。それが一番なのは分かっています。でもまだ怖い。お父様がわたくしを……拒絶なさったこと……。ごめんなさい」
ナタリアはまだ勇気を持てないらしい。そのまま背を向けて歩いて行ってしまった。
「仕方ない。ナタリア姫が決心してくれるまで待つしかありませんね」
ジェイドがまとめる様にそう言った。
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あの後結局シェリダンで宿を取る事になった。仲間達とも話したが、結局は見守るしかないという結論に至った。
(原作知識ってのは……ホントに厄介だよな。こういう事も“分かっちまう”んだから)
俺は夜になっても眠らずに、シェリダンの海を見ていた。このタイミングで、ナタリアが外に出る筈だと分かっていたから。けど……
(どうすっかなぁ。原作ならここではアッシュが現れてナタリアの心を決めてくれる筈なんだ。けれどこの世界ではアッシュはやってこない。俺が六神将の元に帰しちまっているから)
俺は意を決してナタリアの前に姿を見せた。朝日が波に反射してきらめいている。
「ルーク」
「眠れないのか? ナタリア」
ナタリアと微妙な距離を取って立ち止まる。
「怖いのか? バチカルに行く事が」
「わたくしだって! ……わたくしだって怖いと思う事ぐらいありますわ」
強く叫んでうつむく。普段は見せないナタリアの素の顔――。
「そうか? お前には何万というバチカルの市民が味方についているよ。それでもか?」
「……そうでしょうか。わたくしなどに市民が……」
厄介だな。ナタリアは自信を失っているんだ。これを俺の言葉で取り戻させなければならないのか。
(~~~!!)
俺は考えて、考えて、言う事にした。
「いつか俺達が大人になったら、この国を変えよう。貴族以外の人間も貧しい思いをしない様に。戦争が起こらない様に」
「……死ぬまで一緒にいて、この国を変えよう」
俺の言葉をナタリアが引き取って完成させる。
「ごめんな。ナタリア。俺、本当は知ってたんだ。このプロポーズの言葉。俺の持つ未来の知識にこの言葉もあったから。でも俺はお前にこの言葉を言わなかった。俺は本物のルーク・フォン・ファブレじゃないって事も知っていたから。……俺にはこの言葉を言ったアッシュ――本物のルークの気持ちは分からない。でもな、ナタリア。ナタリアが本物の王女じゃあなくたって、この約束を守る事は出来る筈だ。俺はそう信じてる。ナタリアなら、きっと出来るって」
「ルーク……」
それだけ言うと俺はナタリアに背を向けた。自分が思いつく限りの言葉は言った。後はナタリア次第だ。
翌朝――夜眠ってないのでかなり眠い――仲間達は集会所の前に集まっていた。
「……ごめんなさい。わたくし、気弱でしたわね」
生まれてからずっと育てられた相手に実の子供じゃないと言われたのだ、仕方ないさ。ナタリアは気弱なんかじゃない。
「では、バチカルに行くのですね?」
「ええ、王女として……いいえ、キムラスカの人間として、出来る事をやりますわ」
イオンが尋ねた事にきっぱりとナタリアが返す。
「そう言ってくれると思って、今までの経過をインゴベルト陛下宛ての書状にまとめておいたぜ」
俺はそう言ってまとめておいた書状を見せる。
「外殻降下の事、インゴベルト陛下は理解してくれるかなぁ?」
アニスが不安そうにつぶやく。
「ルークもナタリアも、危険を冒してまでバチカルに戻るのだもの。陛下も分かって下さる筈だわ」
「絶対に理解して貰う必要がある」
「そうですわ。遠からず外殻大地は崩落してしまうのですから、無事に降下させる為に、両国が手を取り合わなければ」
どうやらナタリアの決心は固い様だ。……良かった。どうやら俺の言葉だけでもナタリアを奮起させられた様だ。
「ナタリア、決心してくれてありがとう」
「わたくしが今やらなければいけない事は、生まれに囚われる事ではありませんもの……。覚悟を、決めましたわ」
「よし! 行こう、みんな!」
俺は仲間達を見回して決意を表明する。
「ええ、行きましょう、バチカルへ。お父様を説得してみせますわ」
サブタイトルにすごい迷った回。ほぼ原作通りの展開だけですからねぇ……あと2話くらいこんな感じが続きます。
ユニセロス回避。原作知識があるとこういう事が出来るのがいいですね。後ろくに描写してないけどヴァンは猿轡・手錠・足枷で引きずられています。