臆病な転生ルーク   作:掃き捨て芥

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 ここまで物語を読んで頂き、ありがとうございます。ここでは全体的な後書き、登場人物達のその後などを書いていこうかと思っております。時間に余裕がある人だけ読んで下さい。


後書き
全体の後書き


 転生ルーク:主人公ですね。この物語をここまで書けたのは彼がいてこそですね。彼については今更語る事もないかと。その後についてはホントに決めていません。マルクトへ行ったのか、キムラスカにとどまったのか。エンゲーブで農夫になったのか、セントビナーで薬屋にでもなったのか、シェリダンやベルケンドで職人や研究者にでもなったのか。ダアトに行って自給自足の生活を始めたのか。本編で言った様にコーラル城を貰い受けて城主にでもなったのか。ただ分かっているのは、ローレライの解放だけはちゃんとやったって事ぐらいですかね。

 

 ティア:後半はほとんど描写がなくなった人物です。その分序盤はそれなりに出張っていますが。告白してしまうと、私は彼女が苦手です。アビスをプレイした大半の人は、序盤のルークが嫌になると聞きますが、私はルークに関しては好意的に受け取って、ティアの方が序盤からなんか嫌な女性だなぁと感じる事が多かったです。その際たる例は当作品でも触れているファブレ公爵家への襲撃と、地核振動停止作戦の時の無神経な一言ですね。一周目のプレイでは、はっきり言って嫌いでした。ですが何度も周回プレイする内に「好きな所もあれば嫌いな所もある、でもちょっと苦手」くらいに収まりました。この作品でもそんな感じの扱いになっていますね。その後は……どうなるのかな。この人、原作ルークがいない状態だと結婚とか出来るのかしら? 何だか他人から誤解されたままいつまでも独り身でいそうな雰囲気。

 

 ジェイド:彼については「全ての元凶」という言葉が似合いますね。スピノザとの会話で、自分はスピノザとは違うみたいな事を言うのですが、じゃああんたは何か罪の償いとかしてるのかと言うと何もしてる様子が無く、なんだか口だけ反省したって言っている様子であまり好きじゃないですね。その部分は。ただ原作において原作ルークと旅をする事で一番変わったのは彼なんじゃないかなぁと思ったり。サブイベントであるネビリム戦を描けたので、作品世界のジェイドも一応のケリはついたんじゃないかなぁ。結婚とかはしないでしょうね。いつまでも一人な気がします。原作の様にレプリカ研究を再開させるかどうかですが、転生ルーク君から要請されて大爆発(ビッグバン)の回避方法を模索する為、同じ様に研究していくのだと思います。

 

 

 ガイ:彼はネットの批評などを見ると肯定的なコメントばかりなんですよね。でも私の意見は違っていて、彼は人の家に暗殺しようとして入り込む様な危険な人物でもある、という認識です。ガイの善性を完全に否定する訳ではなく、良い所もあるけど悪い所もちゃんとあるよねって言うか、悪い部分を無視して常識人だとか言うのは違うんじゃないかなぁと思ったり。彼は女性恐怖症が治ったので普通に所帯を持つでしょうね。ただネットなどで言われている様に良いパパになるかと言ったら……微妙ですね。復讐の為には体の弱い女性を殺そうとしたり、復讐相手の子供が赤ん坊でも殺すのはOKだとか、親友と呼んでいる相手が明かに騙されているのに笑顔で見守ったりするのを子供に教えそう。うーん、ガイについてはホント二面性と言う言葉が似合いますね。恐ろしい部分はホントに恐ろしい人です。

 

 

 アニス:原作のパーティーメンバーなのに最後まで救済されなかった人。彼女を助けないのは早い段階で決まっていました。話数としては第9話くらいで言ってましたっけ? 救うつもりはないって。理由は本編で語った通り、リスクとリターンが見合ってないから。もっと性格の良い転生者だったらもっと頑張ってアニスも救済するルートとかを考えたのかも知れませんね。ですが私が産みだした転生ルーク君では当作品でやった事が精一杯です。ですが、本編でモースが更迭されてますので、借金についてはうやむやになって何とかなったんじゃないかなぁ。その後については原作の様に初の女性導師などを目指す事なく一神託の盾(オラクル)兵として一生を終えそうですね。導師守護役(フォンマスターガーディアン)は何年かごとに入れ替えすると言う話ですから、何年後かにはただの神託の盾兵になるでしょうし。あ、でもどうだろう。彼女を気に入ったイオンが強権を発動してしまったら……。

 

 

 ナタリア:原作において自業自得という言葉が似合う人です。アッシュの前で「本物のルークはここにいますのよ」と言ってしまったが為に、「本物のナタリアは既に死んでいるあの子だ」と言われてしまいどうにもならなくなった人。ただ原作ゲームではそこら辺結構ぬるい印象がありますね。ナタリアはなんだかんだ言って陛下と和解してしまうので、原作ルークの本当の苦しみが分からないと言うか。当作品に関しては何だかアッシュより転生ルーク君よりになってしまった様な印象。転生ルーク君が無駄に頑張っちゃって距離が縮まった様な……将来についてはアッシュ次第ですかね。アッシュがナタリアを受け入れるのであればアッシュとくっつくでしょう。アッシュがあくまで「俺はルークじゃねぇ」と言い張れば転生ルーク君とくっつく未来ももしかしたら……。

 

 

 アッシュ:彼に関してはアンチっぽく糾弾したい場面があったのですが、それが分岐点となるアクゼリュスでの話だったので、結局糾弾せずじまいでした。ただ一つ言いたい事があるのなら、アクゼリュスの崩落に間に合わなかったのはてめー自身のせいだろって事ですかね。その後はどうなるか皆目見当もつきません。私が彼の人物像を把握していないからですが、転生ルーク君に負けた後家に戻るのか、それともあくまで反発して家を出るのか。ナタリアを受け入れるのか、受け入れないのか。全く分かりません。彼のその後については読者様の想像にお任せします。

 

 

 サブキャラ:イオン、ミュウ、ギンジ、ノエル、セシルとフリングス、フローリアン。イオンについては序盤に何回か注意したくらいですね。後はダアト式封咒を解く事とレプリカという事が関わってきたくらいでしょうか。ミュウとノエルは原作と違う展開になったので出番が無くなってしまった人物達です。ちなみに私のアビス内好きな人物は1位ルーク、2位ミュウ、3位ノエルです。1位のルークが転生ルークになって存在を消された事を思えば、好きな人物皆消えてますね(汗)どうしてこうなった。ギンジさんは逆に活躍や出番が増えたパターンですね。セシルとフリングスは描写出来ませんでしたが幸せになれたと思います。両国の和平の象徴になったでしょうね。フローリアンはバチカルのファブレ屋敷で幸せに暮らしたと思います。

 

 

 敵方、まずはヴァン:一番最初にゲームをプレイした時はそれなりに信念を持ったゲス野郎という印象でした。ただ後々出された設定でガチの狂人だという事が判明したので、まーいーかとばかりに障気を吸わせて死亡が確定した人物です。本編ではあえて描いていませんが、獄中で障気蝕害(インテルナルオーガン)により死亡する、というのが私の想定です。

 

 リグレット:アビスの登場人物の中では、珍しくはっきり「嫌い」と言える人物です。アビスのテーマの一つが自立だとすると、リグレットはその真逆の人物だと思います。全く自立していない人物。生死に関してはヴァンに準じて決めました。彼女は良くも悪くもヴァンの信奉者なので、ヴァンが生きるのであれば生きるし、ヴァンが死ぬのであれば死ぬだろうな、という考えで死亡する事になりました。ヴァンが生存するのであれば、看病しながら傍に寄り添う。という終わり方もあったかも知れませんね。

 

 シンク、アリエッタ:アビス二次では救済される事の多い二人ですが、私にはこの二人を救済するつもりは全くありませんでした。その証拠に捕まった後はろくに描写してませんからね。描写していないという事は転生ルーク君が関わっていないという事ですから。救済もありません。むしろ救済する二次があまりに多いので救済しない方が差別化されていーか、ぐらいに思ってます。その後については……シンクはアッシュと同じくどうなるか分かりませんね。自由になったらあっさり生きる意味とか見つけて変わりそうな気もするし、世界中を巡ってもからっぽの状態から抜け出せないかもしれないし、分からないですね。アリエッタは、どうなるでしょうね。釈放されてしばらくはイオンの傍にいるかもしれませんが、フローリアン含めて自分のイオン様じゃないと思ってライガクィーンの元に戻る気がします。

 

 ラルゴ:第8話の後書きに書いた事が全てです。あの場面に居合わせたのがリグレットであれシンクであれアッシュであれ、殺せるのならば転生ルーク君は殺していたでしょう。厄介な敵、それ以上でもそれ以下でもありません。ゲームじゃない、現実の生き死にがかかっている戦いなのです。後々ナタリアと触れあいがあるから見逃そう、なんて出来ませんよ。

 

 ディスト:特にどうするかも決めていなかった人物。どーでもいい存在。ただサブイベントのネビリムをやる事にしたので、シェリダンでの決戦で死なずに逃げる事になった。ただそれだけ。

 

 

 人物についてはこんな感じですね。後は物語について、序盤はどこにでもある様なアンチもの、厳しめ系SSだったと思います。中盤以降はヴァンを捕まえた状態で世界を降下させる為に動いたら、というシミュレーションものになっていった様な気がします。終盤はネビリムとの戦闘(戦闘描写はめっちゃ下手くそ)、アッシュとの一騎打ちくらいでしょうか? 見るべき所は。まあ良くも悪くも、良くあるアビス二次になったのではないでしょうか。完結させられたのは素直に嬉しいです。ローレライの解放と消滅預言(ラストジャッジメントスコア)はあえて描写しませんでした。前者は描かなくても簡単に想像できる一場面でしかないから、後者はそれを話に出すとややこしくなるからです。描かなくてもこの世界は消滅預言から外れていくでしょう。原作でローレライが言った様に未来は変わったと思います。

 後書きはこれで終わりです。

 それで、こんな後書きを書いておいてなんですが、IF AFTER というものを書き上げました。正史ではなくあくまでIF もしものAFTERの物語です。ちょっと、いやかなり短いですが良ければ読んでやって下さい。

 

 ここまで読んで下さり、誠にありがとうございました。

 

 


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