東家の長男は夢に生きる   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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前々から書いてみたいとは思ってた。


第一歩 修行と魔都災害とオレ

俺の名前は東千景。少年誌を愛する二十二歳の大人だ。

 

俺の夢は少年漫画のキャラ達のような格好良い男になる事。そんな憧れのキャラ達に近づく為に日夜修行を重ねている。

 

そんなわけで俺は実家が買い取った山に来ている。本来なら軍艦でも有れば良いのだが、流石に用意は出来ないからな。

 

 

「ガープ師匠だって山をサンドバッグにしてたって言うしな」

 

 

超有名海賊漫画、ONE PIECEに出て来た修行方法の一つ軍艦バッグ。主人公ルフィの祖父であるガープの修行法だ。

 

軍艦の装甲を只管殴り続けるという最高にイカれた修行なのだが、この修行をしたコビーは2年で海軍の英雄と呼ばれるまで成長をした。

もう1人の弟子は作中でもトップクラスの強さだ。

 

そんな実績のある軍艦バッグの代わりに山を殴るという寸法だ。最高に頭の良い修行法だとおもう。

 

 

「フン‼︎」

 

 

そんな訳で俺は気合いを入れて、岩壁を全力で殴る。

 

拳は黒く変色し鉄のように固くなる。ONE PIECEにおける能力のようなものである。全ての人に潜む意志の力とされ、その力を用いて戦う。

 

新世界編に突入してからの基本的な能力にもなっている。

 

どういう訳か分からないが漫画の能力である覇気…………それに近いものを俺は習得した。色々と疑問に思う事はある。

 

 

「疑わない事が強さだってレイリー師匠も言ってたしな‼︎」

 

 

大事なのはオレが覇気っぽい力に目覚めた事だ。今必要なのは自分を信じて更に修行を積む事だ。

 

暫く岩壁殴っていると、俺の周囲に霧が立ち込めてきた。

 

そして俺はいつの間にか別の場所にいた。

 

 

「これは………………魔都か」

 

 

魔都、それは突如として現れた異界。醜鬼と呼ばれる異形の化け物と食べた者に絶大な力を与えるとされる桃がある。

 

子供ながら桃の存在を知った時はオレもヒーローになれるかもなんて思ったが、桃の効果は女性にしか現れない。

 

その為、今の世界に男女の平等という言葉は消え去った。

 

 

「これが魔都災害ってやつね」

 

 

魔都へと迷い込んでしまう事を魔都災害というのだが、その対処法が無闇に動かず魔防隊の救助を待つというもの。

 

 

だが、魔防隊の助けがいつ来るかなんて分からない。運良く助かるのを期待して待つしか無いのだ。

 

 

「やっぱり散策するしかねぇよな」

 

 

未知の場所、助けはいつ来るか分からない。ならば動くしかない。修行の成果もあってオレは見聞色の覇気モドキが使える。

 

範囲は広く無いがそれなりの精度で気配を読み取る事が出来るのだ。

 

母さんから山籠りを許してもらえてる理由の6割位がこの見聞色モドキのおかげである。

 

暫く歩いていると変な気配を感じ取った。

人間に似ているようで違う。獣に近いが獣とも違う気配。

 

初めて感じる気配だが、この気色悪い事この上ない気配をしているのが醜鬼ってやつか。

 

 

「◼️◼️◼️◼️◼️」

 

 

人間よりも大きな体躯をした醜悪な化け物がオレの目の前に現れた。

 

本当ならオレは恐怖し、助からない事を覚悟して絶望するべきなのだろう。だが、オレの心はどうしようもなく踊っていた。

 

修行の成果を試せる事、オレが憧れにどれだけ近づけているのかを試せる事にオレは途轍もなくワクワクしていた。

 

醜鬼が大きく口を開け、オレの頭を噛み砕こうとしてくる。それを飛び上がって回避し、拳を握り締める。

 

 

「初めまして、魔都。オレが東千景だぁ‼︎」

 

 

全力で拳を握り締める。するとオレの拳は黒く変化し、黒い稲妻が奔る。

 

振り下ろした拳は醜鬼の頭にめり込み、地面には大きなクレーターが出来る。

 

 

「はは、マジかよ……………」

 

 

山で修行していた時に比べ、覇気モドキの出力が格段に上がっていた。

 

クレーターを作った時の巨大な音に反応したのか、地面からボコボコと醜鬼が湧いてくる。数えるのも馬鹿らしくなる位の数の醜鬼がオレの前にいる。

 

 

「今のオレはめちゃくちゃ気分が良いみたいでなぁ………………お前らは運が悪かったんだよ」

 

 

右手で左肩を掴み、引き抜くようにして振り抜く。来ている上着を瞬時に脱ぎ去る技術、通称龍脱ぎ。

 

オレが修行によって身につけた技術の一つだ。

 

妹に勧められてプレイしてからずっとこの台詞を言う時を楽しみにしてきたんだ。

 

 

「死にてぇ奴だけ、かかって来い‼︎」

 

 

オレはそう叫び走り出した。次から次へと襲いかかってくる醜鬼を殴って蹴って投げ飛ばす。

 

格闘漫画の技、ゲームの技、現実の格闘技などで見られる技を一つずつ試していく。

 

 

「あはははははは‼︎良い‼︎最高にハイってやつだぁぁぁぁあ‼︎あははははは‼︎」

 

 

ここまでテンションが上がったのは初めて漫画を読んだ時以来だ。湧いている醜鬼の歯応えの無さに文句を言ってやりたい所だが、今はそんな事どうでも良い。

 

今はこの心を動かす衝動に身を委ねるのだ。

 

 

「楽しそうな所、悪いけどお終いね」

 

 

醜鬼の気配に紛れていたのか、それともオレのテンションが上がり過ぎて気配を読み逃していたのか誰かがオレの背後にいた。

 

その誰かが指を鳴らすと巨大な大穴が現れ醜鬼たちを一瞬にして飲み込む。

 

 

「こんにちは、東千景君。ちょっと私達に着いて来てくれるかな」

 

 

振り返ると魔防隊の制服に身を包んだショートカットの美人がそこにいた。

 

 

「誰、あんた」

 

 

「魔防隊六番組組長の出雲天花。よろしくね、千景君」

 

 

「なるほど、六番組というと八千穂の上司か。いつも妹が世話になってるよ」

 

 

オレには3人の可愛い妹がいる。長女の麻衣亜、次女の八千穂、三女の日万凛だ。3人とも魔防隊に所ているが、この女は八千穂の上司という事になる。

 

 

「いえいえ、こちらこそ」

 

 

「んで、折角のお楽しみを邪魔してくれたんだ。なんか大事な用事でもあんの?」

 

 

妹の手前我慢しているが、オレ史上最高に楽しんでた所を邪魔してくれたのだ。拳骨の一発でもくれてやりたい所である。

 

 

「いやいや、そんなのじゃ無いよ。強いて言うならお仕事だからかな」

 

 

「オレは自分で何とか出来るから。あんたは他の巻き込まれた一般人助けてきなよ」

 

 

「でも、八千穂が君の事心配してたんだ。大人しく私に着いてきてくれないかな?じゃないとちょっと乱暴にしちゃうよ」

 

 

こっちの睨みにも飄々としてる辺り、流石は組長という事か。

 

 

「やるか?こっちだって年中槍振り回してるゴリラ相手にしてるんだ。女だろうが容赦無くブン殴るぞ」

 

 

油断するつもりは無いが、さっきまでとは違い今はかなり落ち着いている。この出雲とかいう女が何をしてこようと気配を読み外すという事は無い。

 

 

「八千穂や風舞希さんの手前、怪我させるのは忍びないんだよね」

 

 

「言ってくれるじゃん、怪我しても文句は言うなよ‼︎」

 

 

オレの実家は大半が魔防隊に所属しているが、組長であるということはその強さはトップクラスであるという事だ。

 

油断はしない。腹に一撃入れて気絶させればそれでおしまいだ。

 

 

「はい、私の勝ち」

 

 

オレが間合いに入る瞬間、出雲は指を鳴らす。するとオレは何かの穴に飲み込まれた。

 

次の瞬間、オレは何処かの建物の中にいた。

 

 

「これは………………」

 

 

「天御鳥命、私の能力だよ。そしてここは魔防隊六番組寮」

 

 

これが桃の能力か……………母さんもだけど組長にもなると能力も化け物みたいになってくるな。

 

 

「分かったよ、オレの負け。煮るなり焼くなり好きにしてくれ」

 

 

「ふふ、良いね。潔い人は好きだよ。改めてよろしくね千景君」

 

 

「あぁ、よろしく。出雲さん」

 

 

出雲さんが差し出してきた手を握る。東の人間である以上魔防隊に無関係という訳では無かったが、こうなった以上今までのようにはいかないだろうという気がしていた。

 

まぁ何が起こってもオレはオレらしく夢のために頑張るだけだ




チャットGPT君に色々手伝って貰いながら書きました。

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