稗田阿求の幻想縁起   作:味八木

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拙い作品ですけど感想、評価、お気に入り登録ありがとうございます!

戦闘描写はまだ慣れないので多めに見て…_(._.)_




無敵妖怪城

 

 

 

 

 

―妖怪城―

 

 

 

 

友好度…極低

危険度…極高

 

見た目は長い石垣の上に一般的な本丸がある防御の為の塀や堀は存在しない。妖怪城を顕現させる為には人間の子供十三人を人柱にする必要がある。

 

また、妖怪城には制御する為のコントローラーが何処かに存在しており『火』『水』『土』『風』の能力を持つ城を操作出来るというが真相は定かではない。

 

だが、確認できた能力として人間の子供を妖怪化させるなど注意が必要である。

 

 

―妖怪城城主―

 

 

―たんたんぼう―

 

友好度…極低

危険度…極高

 

巨大な顔のみで動く妖怪。攻撃性の痰を口から発射する。尚、ホーミング性能があり石化や拘束、窒息を付与する。又、その巨大さ故に押し潰す等を行ってくる。

 

人間に対して非常に攻撃的であり前述の妖怪城の能力により子供を妖怪にする等、注意が必要である。

 

対策としては不用意に近づかないかお祓いの符を用意しておくのをお勧めする。

 

 

 

 

―二口女―

 

 

友好度…極低

危険度…高

 

一見するとただの女性に見えるが2匹の蛇が髪と同化しており後頭部には蛇の口を思わせる形をした大きな口が存在する。

 

たんたんぼう程の攻撃能力は無いが髪にある蛇による攻撃は注意が必要。

 

対策はたんたんぼう同様不用意に近づかない。食べ物を渡す等が挙げられる。

 

 

 

 

―かまいたち―

 

 

友好度…低

危険度…中

 

かまいたちとは妖怪、もしくはそれが起こす怪異の事である。つむじ風に乗って現れ人を斬りつける。刃物で斬りつけられた様な傷を受けるが痛みはなく、血も出ないとされる。

 

鎌の様な爪を持ったイタチの様な姿をしている。

 

傷口の具合も様々であり対処法は無い。故に強い突風やつむじ風には気をつけるべきだろう。

 

 

 

            幻想縁起より抜粋

                稗田阿求

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京都調布市

 

今、調布市を含めた連続児童誘拐事件が発生しており子供や子持ちの親は気が気では無かった。

 

警察が必死の捜索をしているが焼け石に水で犯人の痕跡どころか、動機すら把握できていなかった。

 

こんな事を聞いたまなは見上げ入道の事件の際に知り合った猫娘に連絡をとった。

 

「あっ!猫姉さん!今大丈夫?」

 

『大丈夫だけど、どうしたのよ?』

 

「実は今都会の中で子供が誘拐されるって事件が相次いでるんだけど猫姉さん何か知らない?」

 

まなはによると子供がもう11人も誘拐されているのに犯人の痕跡1つ見つからない為もしかしたら妖怪が関わってるのかも?と思い相談したとの事。

 

『…誘拐なんて人間達の方が専門だと思うんだけどねぇ。まあ良いわ。調べるだけしてみるわ』

 

「ありがとう猫姉さん!」

 

そう言って電話を切ろうとしたが未だ続きがあった。

 

『…鬼太郎?まな。鬼太郎に代わるわ』

 

急に鬼太郎がまなに変わってくれとの事で猫姉さんは電話の向こうで鬼太郎に慣れない電子機器であるスマホを渡した。そして、鬼太郎は真名に開口一番に言った。

 

『悪いことは言わない。君が言っていた誘拐事件が妖怪による物か分からないが関わらない方が良い』

 

鬼太郎は電話越しに少し脅す様な声色で忠告して来た。

 

「とうして…」

 

まなは鬼太郎達に頼りにされていない、仲良くなっていな事実に少し落ち込んだが鬼太郎が忠告を言ってくる理由が分からないので素直に聞いてみた。

 

『どうして…か。妖怪と人間は理解し合えない。今の人間は妖怪を信じていないし妖怪は人間を脅かして生きるしか無い。僕らと君等は一緒に存在する事は出来るが友達になる事は出来ないんだよ』

 

「………」

 

鬼太郎達の話には真名が理解でき無い内容もあったがただ人間と妖怪は友達に無れないその事だけは人間である真名にも思い当たる事がある。のびあがりと見上げ入道で人間が行方不明になったり吸血樹と言う妖怪植物等の真名達人間が理解でき無い事が起きた。

 

『忠告はした。君は無闇に関わらない方が身のためだ』

 

そう言って鬼太郎は猫姉さんに電話を渡すと猫姉さんは真名に申し訳無さそうに言った。

 

『鬼太郎はそう言ってたけど無闇に関わらない方が良いのは事実よ。無闇に突っ走らず情報収集とかの安全な事をした方が良いわ。人間には人間の妖怪には妖怪の世界が有るからね』

 

猫姉さんや鬼太郎に諭され真名は気付いた。のびあがりに吸血樹にされかけた時、鬼太郎が身代わりになってくれた。自分が今度も大丈夫とは限らない事を。

 

『それじゃね。また進展があったら連絡するわ』

 

そう言って猫姉さんは電話を切った。

 

ツーツーと電話切れの音声が耳に残る中真名は悩んだ。

 

鬼太郎や猫姉さんが言ったことは正しい。それは自分でも分かることだ。人間は妖怪に対して無力だと言うことは…けれどそれで落ち着いていられるほど真名の好奇心は抑えられる訳では無かった。だが、今から調べようとした所で時間は夜の9時近い。明日は社会科見学で建設現場に行くことも有り、誘拐事件の話題を頭の隅に追いやり明日の見学に思いを馳せていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、真名は競技場の建設現場の見学に来ていた。父が建設関連の仕事に就いている事もあり興味深い発見も多々あった。

 

しかし、真名が一番興味では無く不思議に思った物があった。競技場の真ん中に石の柱が11柱あったことだ。

 

現代建築には滅多に使われない石材の柱と言うだけで違和感が有るのに競技場の真ん中に有るのだ。誰かしら気付いて撤去しないとおかしいのだが友達に聞いても何も見えないと言われるだけ…

 

石柱の存在を知ってから真名はその事ばかり考えていた。石柱についてネットでオカルト関連の記事を調べてみても分かるのは…要領のない信憑性に欠ける情報ばかりで答えは見つかりそうに無い。悩んでいたが1つの選択肢が生まれた。

 

(あの人なら知ってるかも…)

 

興味ゆえに今から行こうと決めた場所…

 

猫姉さんと一緒に行った古本屋…鈴奈庵へ

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼太郎sied

 

猫娘がいつの間にか電話番号を交換していたらしく真名から猫娘宛に電話がきた。

 

猫娘によると子供が11人も誘拐されているそうだが正直人間達の問題であって僕達妖怪が関わる内容では無いように思うけど父さんと猫娘の話で一応調べてみることになった。

 

誘拐された現場の近くを行ったり来たりしながら周りを警戒していると妖怪アンテナに反応があった。

 

その場所に急行すると大きな顔がある…というか顔しか無い緑色の妖怪がいた。

 

相手も下駄の音に気づいたのか此方を向いた。ここで僕は話しかけた。

 

「子供たちが誘拐された事件はお前だな…」

 

そう言うと妖怪は振り向くと背中から分かるけど大きな顔の妖怪がいた。

 

「お主はたんたんぼう!貴様は封印されたはずだ!」

 

父さんが言うには昔、高名な僧に妖怪城?と一緒に封印された妖怪とのこと。

 

「ああ、封印されたぞ。だが愚かな人間どもが封印を破壊してくれたお蔭で封印はとけた。だが、今の人間どもの考えには虫唾が走る!世界を自分たちの物とばかりに破壊する!そんな奴はこの世界にいらん!故に俺が全人間を妖怪にしてやるのだ!」

 

「そんな事はさせない!《髪の毛針》!」

 

僕は後ろに飛び滞空時間中に《髪の毛針》を食らわせた

が、たんたんぼうは距離を詰めるように前に飛んで口から何かを吐いてきた。

 

避けようとしたが着地した瞬間だった事もあり避けきれず片腕に何かが付着した。剥がそうにも粘着していて剥がすことが出来ない。体の自由が効かなくなる中たんたんぼうは勝利を確信したのか口を開いた。

 

「俺の痰は石化能力があるからな!お前はもう死んだも同然だ!」

 

そう言ってたんたんぼうが消えたのを最後に僕の視界はそこで途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼太郎がたんたんぼうと接触していた頃、真名は1人で鈴奈庵を訪れていた。

 

「阿求さーん!いませんか〜?」

 

そう言って中に入るとメガネをかけた別の人がレジに座って本を読んでいた。

 

その人は私の声に気づいたのか顔をあげた。その子は飴色の髪を鈴の髪留めでツインテールにしており阿求さん同様大正時代の女学生の様な紅色と薄紅色の市松模様の着物を着ている小学生位の女の子がいた。

 

「いらっしゃいませ〜」

 

そう言ってくる店員さんに阿求さんを呼んでほしいと言った。すると…

 

「阿求様ですね。呼んでくるのでお待ち下さい」

 

そう言って売り場の奥に姿を消した。そうして数分後に阿求さんが店員さんと一緒にやって来た。

 

「おや、真名さんですか…どうして此方に?」

 

阿求は真名の突然の来訪に驚いた。もう夕暮れ時に近い時間帯であったからだ。

 

「あの…今日変な物を見たんですけど周りは見えないって言ってて…ここなら何か情報が無いかな〜って…」

 

真名の言葉を聞いて阿求は妖怪関係だと理解した。(妖怪を信じない者には見えない)彼女にとってそんな事は常識だからだ。

 

ともあれ、貴重な妖怪情報と言うこともありメモをしようと近くの紙とペンを取り寄せた。

 

「では…何を見たんですか?」

 

真名は雰囲気の変わった阿求にびっくりしたが奇妙な石柱について話した。

 

「えっと、今日学校の社会科見学で建設現場の見学に行ったんですけど…競技場の真ん中に石柱があって周りに聞いても何もないって言うんですよ」

 

石柱…と聞いて阿求は何体かの妖怪を候補に入れたが情報が足りないので真名に質問した。

 

「所で、その石柱はどんな見た目でした?そして何柱有りました?」

 

真名は一瞬驚いたが直に質問に答えた。

 

「えっと…ごく普通の石柱だったけど…柱の上部に赤色で何かが書いてあった気がする。後、柱は…11柱あったよ」

 

それを聞くと阿求は独り言を言いながら『幻想縁起』と書かれた書物を開いて調べ始めた。

 

真名はその本をカウンター越しに見ていたが何の妖怪が書かれているかさっぱり分からず阿求の行動を見守っていた。

 

数分の内に阿求は「あった」と1言言うと書物を真名の方に向けた。

 

そこは『妖怪城』と書かれたページだった。

 

「妖怪城?」

 

真名の疑問に待ってましたと言わんばかりに阿求が口を開いた。

 

「妖怪城は日本に複数ある物ですが殆どは城主の妖怪が死んでいって現存する物は殆ど有りません。封印されていたのを除いて…」

 

「封印…って?」

 

阿求の意味深な言葉に真名は聞き返した。

 

「のびあがりによる吸血樹騒動については貴方も知っている筈です。あの…うーちゅーばー?が封印の札を剥がしたのを…」

 

真名は言われて気付いた。そこに間髪入れずに阿求が続けた。

 

「今回も何処かに封印されていた妖怪城の封印を解いてしまったんでしょうね」

 

阿求はまるで答え合わせを教えるかのの様にスラスラと答えるが真名には疑問があった。

 

「でもそれだけで妖怪城って決めつけられないよ!」

 

そう、石柱の件だけで妖怪城が犯人とは限らないのだ。

 

「いえ、妖怪城ですよ。その根拠をお教えしましょう」

 

そう言うと阿求はいくつかの写真を見せた。それは松江城*1、丸岡城*2、常紋トンネル*3だった。

 

真名はピンとこないので阿求の方に向くと阿求は写真の他にとある本を置いていた。

 

「これら3つの建物にはある共通の風習が行われたとされています。分かりますか?」

 

真名は考えたが分からず首を横に振った。

 

阿求は答えを教えた。

 

「これら3つの建物は人柱を行ったとされています。人柱とは建築が難しいときや建築物の倒壊しない様に供物として人間を生き埋めにする風習の事です。常紋トンネルは例外ですが…

 

その言葉に真名は思わず手を口に押さえた。阿求は真名の様子を見つつ落ち着いた所で話を続けた。

 

「妖怪城もその風習或いは条件により妖怪城を顕現させるには十三人の人柱が必要なのです」

 

説明を聞いた真名は電話で猫娘に連絡をとった。

 

「猫姉さん!誘拐事件の犯人が分かったよ!」

 

『こっちも犯人が分かったわ!たんたんぼうよ!』

 

真名と猫娘のやり取りを聞いていた阿求は『幻想縁起』のたんたんぼうのページを開いた。そのページを見た真名はたんたんぼうについてカンペの様に読み上げたが真名の言葉に猫娘は驚いた。何故そんな詳しく知っているのか?と言う事だ。

 

「何でそんな情報を知ってるの?!」

 

「前に猫姉さんと一緒に行った鈴奈庵の阿求さんに教えてもらったの!」

 

真名の言葉に猫娘は納得した。飛鳥時代からいる稗田家の人間なら詳しいのも納得だ…と

 

「私これから妖怪城の場所に行ってみる!」

 

『ちょっ!待ちなさい真名…』

 

猫娘の呼びかけを聞かずに電話を切ると真名は鈴奈庵を飛び出した。阿求の忠告も聞かずに…

 

(はぁ…今時あの様な好奇心が多い子は珍しいですが…見捨てるのも後味が悪いですし…)

 

阿求は黄色の良く福引とかで使われるベルを軽く鳴らした。すると数十秒後には小鈴がやって来た。

 

「小鈴、表に車を回して」

 

「分かりました!」

 

そうして数分の内に表に来た高級そうな見た目の車に乗り込み真名の後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真名は走りで現場に行ったのに対して阿求は車で来たのだから当然阿求の方が早く着いた。が、転生の副作用で体が弱いためいつ危険が及ぶか分からない現場でストレスにより体を壊しても困る為車の中で真名を待っていた。

 

数十分後に真名がやって来た。阿求は呼び止めようと車から出て声を掛けようとしたのに気付かず中に入っていった。

 

わざわざ敵の本拠地と思われる場所に行って短い寿命を消費する意味も無かったので車から結局は降りずに真名を見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真名が競技場の真ん中に行くと今日の昼に見た柱が一本増えていたがそれ以外は特に変わったところはない。そう思っていた。だが、近づいて見ると子供の嘆き、苦しみ、悲しみが聞こえてきた。やっぱり人柱だ!真名はそう確信すると猫娘に連絡しようとした。しかし、足に2体の蛇が巻き付いてきた。しかも急に足元が液状化した。この非常時に真名は最後に柱の写真をとった。そして情報を送るためにその写真を猫娘に送ったのである。

 

猫娘がその写真を受けとり猫娘から写真を見て目玉のおやじは確信した。今や殆ど残っていない妖怪城がそこにある事実を…そして妖怪城が復活する事を…

 

「鬼太郎!真名ちゃんが人柱となっておる可能性かある!急いで向かうんじゃ!」

 

「はい!父さん!」

 

目玉のおやじは鬼太郎に急ぐよう急かした。鬼太郎は目玉のおやじの忠告を聞いてガラスヘリコプターを急がせた。

 

現場に向かうと立派な白漆喰*4が塗られ荘厳さを醸しつつも少し不気味さを漂わせる天守閣が建っていた。

 

鬼太郎や猫娘、砂かけ婆や子泣き爺等がカラスヘリコプターから降りて近づこうとすると大きな物体が鬼太郎目掛けて降ってきた。

 

鬼太郎はそれを避けて物体を見るとそこには自分が意識を失った原因のたんたんぼうがいた。

 

「鬼太郎!貴様は俺が殺した筈だ!」

 

「ご先祖様の霊毛ちゃんちゃんこが守ってくれたんだ」

 

鬼太郎の黄黒のちゃんちゃんこは鬼太郎と同じ幽霊族から作られた物であり我々に分かりやすく言うなら『加護』とでも言うべき物で体を守ったのだ。それにより石化状態が鬼太郎まで及ばなかったのだ。

 

「ならは又殺してくれるわ!」

 

鬼太郎の援護に向かおうとする砂かけ婆や子泣き爺、猫娘を2人の妖怪が邪魔をした。

 

「アンタ達を行かせやしないよ!」

 

「細切れにしてやる!」

 

二口女とかまいたちである。砂かけ婆と子泣き爺、猫娘との戦いが幕をあげた。

 

一方その頃、鬼太郎とたんたんぼうの戦いは激化していた。

 

「《髪の毛針》!」

 

鬼太郎の髪の毛針がたんたんぼうを襲うが既に見たことのある攻撃の為あっさり避けられる。

 

そしてたんたんぼうも痰を吐くが此方も鬼太郎に一度見せた攻撃の為躱される。互いに決定打がなかった。

 

「《リモコン下駄》!」

 

妖力でコントロールする下駄をたんたんぼうに目掛けて放つ。

 

たんたんぼうは痰で迎撃しようとするが下駄に躱され目を攻撃されてしまう。如何に強力な妖怪といえど、五感がある以上目等は弱点になりやすい。この攻撃でたんたんぼうは鬼太郎に隙を晒してしまう。鬼太郎は真名を助けるため大技を放った。

 

「《指鉄砲》!」

 

指先に圧縮した妖力がたんたんぼうの眉間を貫通した。これでたんたんぼうは肉体を失い魂だけの状態になる…筈だった。だが、次の瞬間霧散した妖力が集まり復活してしまった。

 

この自然の摂理に反する死からの再生に鬼太郎と目玉のおやじ共々驚いた。しかし、直に反撃に転じた。

 

たんたんぼうも二口女、かまいたちも致命傷を負わせても負わせても傷が修復して決定打を負わせることが出来ずにいた。

 

そして何度も倒しても復活する3体の妖怪に鬼太郎達の妖力は消耗していった。目玉のおやじもこんな能力を持っているとは知らず不思議に思っていた。

 

だが、そんな時戦いの場に似つかわしくない少女の声がこだました。

 

「妖怪城は人柱を使って維持しています!妖怪城の源を破壊して下さい!」

 

鬼太郎が声のする方向を見ると1人の少女が立っていた。快くないと感じたのかたんたんぼうは少女の方へ痰を吐いたが砂かけ婆が砂で痰を弾き落とした。

 

その様子を見ながら考え込んでいた目玉のおやじはある1つの結論を出した。

 

「鬼太郎!恐らく奴らは妖怪城の力で不死になっておるのじゃ!人柱を壊せば妖怪城は崩れ奴らの不死性は無くなるはずじゃ!」

 

「はい!父さん!」

 

目玉のおやじの話が聞こえていたたんたんぼうは鬼太郎を邪魔しようとするが、猫娘や子泣き爺に邪魔をされ追えなかった。

 

その内に鬼太郎は妖怪城のすぐ近くまで走り、妖怪アンテナで妖力の中心地を探ると地中に渦巻く膨大な妖力を見つけた。

 

そこで鬼太郎はちゃんちゃんこを手に巻きつけ地面を削り妖怪城の土台まで行き、真名がいる柱を破壊した。

 

中から真名が出てきて妖怪城は柱を失い崩れ始めたた。鬼太郎は真名を連れて来た道を戻ると、先程の威勢は何処にやら?急にたじたじになった3体の妖怪がいた。

 

そこで鬼太郎は指鉄砲で3体の妖怪を撃ち抜き倒すことに成功した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ。後は人間の医者に見せれば大丈夫じゃろう」

 

人柱になって気絶していた他の子供たちの容体を見た目玉のおやじが零した言葉に真名はホッとした。見知らぬ子とは言え人柱にされ大丈夫かとヒヤヒヤしたからだ。

 

だが、真名の苦労はこれからだった。

 

「真名さん!どうして危険な場所に来たんですか!危険だって私の本にも書いてましたよね!」

 

「好奇心でまた危ない目に会ってるなんていい加減にしなきゃ駄目よ!」

 

阿求と猫娘のお説教である。阿求も何故か既視感のある彼女が心配だったのだ。

 

「まあまあ2人ともそこまでじゃよ」

 

目玉のおやじが見かねたのか助け舟を出してくれたので2人の説教は終わった。

 

見ると鬼太郎の手のひらに目玉のおやじが立っていた。

 

「初めましてじゃな。稗田の者よ」

 

「ええ、第9代稗田家当主の稗田阿求と申します」

 

2人の会話に年長者である砂かけ婆と子泣き爺は好奇の目を向けていた。

 

「お主は…妖怪と人間は共存出来ると思うか?」

 

目玉のおやじの急な問いに周りは…へ?となったが阿求は普段の態度で言った。

 

「共存は出来ませんが共生は出来る…私はそう考えます」

 

阿求は続けた。

 

「妖怪は人間をある種の恐れ或いは畏怖の感情を向けられることで存在ができます。だからこそ人を妖怪は襲います。だけど一部の妖怪…あなた達の様な妖怪もいる事は事実…だからこそ互いをある程度理解し合えさえすれば共存は無理でも共生は出来る…数百年かけて出した私なりの答えです」

 

「だそうじゃよ。真名ちゃん」

 

「え?」

 

真名は困惑した。いきなり目玉のおやじが哲学を出してきたと思ったら自分に話題を振ったのだ。自分は中学生だから多少は理解できるがいきなり言われては困惑する。

 

「つまり父さんは理解し合えば友達になれる…て事を言いたいんだ。例外はあるけどね。ですよね?父さん」

 

イマイチ理解できていない真名のために鬼太郎が抜粋してくれた『友達になれる』鬼太郎が先日否定した言葉を条件付きとは言えなれると言ってくれた。その事に真名は嬉しくなった。

 

「とは言え、もう夜中になりつつある…真名ちゃんはもう帰ったほうがよかろう」

 

「そうですね。父さん」

 

鬼太郎親子の言葉も最もな為今日はこの場で解散となった。

 

尚、気絶していた子供達は阿求が車で病院まで送っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

首都を走る1台の高級そうな車、その中に阿求はいた。彼女は病院と警察に(催眠術系統の陰陽術で)事情を話した

 

「やはりあの子は…あの家系に連なる人?しかし…あの術は…」

 

阿求の言葉は首都のネオンに消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
島根県松江市にある国宝の城

*2
福井県坂井市丸岡町霞にある

*3
北海道旅客鉄道石北本線の鉄道トンネル。過酷な労働で命を落とした者が多く心霊スポットとしても有名

*4
お城に良く使われる名前通りの白色の漆喰







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