今回の話は現代の働き方にも関わります。
それでいい人はゆっくりしていってね。
高評価、お気に入り登録、感想ありがとう御座います!
この話は鬼太郎だから検索引っ掛からないから見る人が少ないのかな?それとも作者の筆記能力に問題が有るのか…後者だと悲しい。
尚、阿求さんと小鈴以外の東方キャラが出てきます。ちょっとだけど…
途中でデータが消えたせいで後半のお話は駆け足気味だと思います。
―河童―
人間友好度…高〜低
危険度…中
出没地域…日本全国
鬼、天狗に並んで最も日本で有名な妖怪。
体格は子供のようで全身緑色或いは赤色である。頭頂部に皿があることが多い。皿は円形の平滑な無毛部でいつも水で濡れており皿が乾いたり割れたりすると力を失う或いは死ぬとされる。
口は短い
主に川や沼の中に生息しており博多湾に生息する伝説もある。一貫して泳ぎが得意。
悪戯好きだがひどい悪さはしない、土木工事等を手伝う、河童を助けた人間に魚を贈った、薬の製法を教えた、溺死者が出ないようにすると誓った、といった友好、義理堅さを伝えるものも多く伝わっている一方、水辺を通っている人や泳いでいる人を水中に引きずり込み溺死させたり尻子玉を抜いたりする等、悪事を働くこともある。
又、河童は相撲を好んで行う事で知られている。これは相撲が元々水神に捧げる行事だったからだと考えられる。
河童は鉄、鹿の角、猿、金属を嫌うので川の近くには鉄等の金属を持っておくべきだろう。
又、一部真偽不明の情報として機械に強く人間を盟友と呼ぶ個体もいるとされるが当てにしない方がいいだろう。
幻想縁起より抜粋
稗田阿求
◆
とあるビルの1つ、その中を歩く配達業者2人がが暗い廊下を荷物を台車に載せて歩いていた。
「この会社、毎日きゅうりを発注してますよね…」
「無駄に詮索するな。信用第一なんだから…」
若手従業員の言葉を年配の先輩従業員が咎めていた。先輩従業員はそそくさと荷物を置いて帰るが、若手従業員は扉が少し空いていることに気付いた。興味本位で中をのぞいてみると…言葉を失った。
「おい、何やってるんだ?」
先輩従業員は注意するが若手従業員は扉を指さすだけ、先輩従業員は若手従業員に呆れつつなにがあったのかと扉を覗くとそこには…
河童がいた!
河童らしき生物が暗い部屋でパソコンに向かい眼鏡とスーツをかけて仕事をしていた。その事に驚いた2人は尻もちをつき逃げ出した!
ヒトならざる物が働いてる理由は数日前に遡る。
◆
一河童の里一
ここには数多くの河童が相撲をとったり、きゅうりを食べたり、泳いだりして日々をゆったりと過ごしている。
そんな数多くの河童がいるこの里の近くで3体の河童が話していた。
3体の内の2体は顔つきが似ている男性河童の太郎丸と次郎丸だ。そして妙なリュックを背負い2人に背を向けて黙々と機械いじりをしているのは河童の里1の変人とも噂される河城にとりだ。
太郎丸と次郎丸は里に流れる川でひと泳ぎした後きゅうりを片手に談笑していた。
「ほら半分こだ」
「ありがとう。お兄ちゃん!」
太郎丸はきゅうりを食べ終わってシュンとしている次郎丸の為に食べかけのきゅうりを次郎丸に渡した。太郎丸は弟である次郎丸を大切に思ったが故の理由である。
「おや、きゅうりがあるなら私も1本貰おうかな?」
先程まで機械をいじっていたにとりがきゅうりを食べてる2人を見て答えを待たずにきゅうりを口に運んだ。
「おい、それは最後の1本だったんだぞ!」
「細かい事は気にしない気にしない」
にとりはきゅうりを口に含んだままそう返した。
「所で何を作ってたんだ?」
「よくぞ言ってくれました!今回作ったのは培養マシンだ!」
そう言ってにとりは後にあった機械を見せた。それは大型の機械でアームの先端に懐中電灯らしき物がありペトリ皿に向けている。
「これはきゅうりの種を埋めてこのライトで光を当てるときゅうりを直に育てる事ができるスゴイ機械だ!これできゅうりが毎日数人1本位は食べる事が出来るよ」
「凄いな!にとり!」
太郎丸の言葉ににとりはドヤ顔を披露した。だが、太郎丸は続けてにとりに話した。
「これでも数人に1本か…毎日食うことは出来ないんだな」
「これでも頑張った方なんだよ。植物を1日で成長させるなんて難しいからね」
太郎丸は弟である次郎丸にもっと安定してきゅうりを毎日食べさせてやりたいと思ったが自分ではいい考えを思いつかず歯がゆい思いをしていた。
◆
―ゲゲゲの森―
鬼太郎が住むこの森には妖怪ポストなる物がある。それは人間が呼び出す所に現れ、人間が妖怪に関する依頼をポストを通じて行うのだ。
ある日、鬼太郎は妖怪ポストの中身を確認していた。
「おかしいですね?父さん」
「そうじゃのう…」
鬼太郎達が困惑している理由…それは手紙が多いことである。手紙なんて一ヶ月に一通あればいい方で数年に一回なんてこともある。なのに今日は数十通も手紙が来ているのだ。しかも中身は『体重が減らない』等のどうでもいいし、明らかに妖怪の仕業でないものばかり…そんな手紙達に鬼太郎は困っていた。
「お~い鬼太郎!どうしたんだ、こんな所で?」
そう言ってやって来たのはねずみ男だ。鬼太郎はねずみ男に今のポストの現状を教えた。するとねずみ男は…
「ほぉ〜これがネットの力ですか」
その言葉の意味を分かりかねた鬼太郎がねずみ男に問う。
「どういうことだ?」
その問いにねずみ男は懐からスマホを取り出すとあるサイトを見せた。そこには鬼太郎についての情報がのっており、何でも質問にのります…と書かれていた。
「いや〜こんなに依頼が来てくれるなんて鬼太郎ちゃんは引く手数多だね〜」
「しょうもない手紙ばかりだけどね…」
そう言って鬼太郎はねずみ男に手紙の一部を見せた。するとねずみ男は慌てた様子で手紙を確認した。結果…
「どいつもこいつも、しょうもない手紙ばっかじゃないか!」
「だからそう言ってるだろ」
ねずみ男はハァとため息をついた。チラッと手紙の束を見るとその中の一通が目にとまった。ねずみ男のビビビと来るアンテナ(ひげ)が反応した。手紙によると依頼主は女の子で父が毎日忙しく働いているとのこと。
「これって『いそがし』の仕業じゃないか?」
「ふ〜む、確かに『いそがし』の仕業に近いが…」
「こうしちゃいられなぇ!」
そう言ってねずみ男は走り出した。それを見た鬼太郎はため息をついて後をついて行った。
◆
鬼太郎とねずみ男は手紙の送り主の家に来ていた。ねずみ男は家のリビングを行ったり来たりしながらもったいぶった口調で話していた。
「あなたのお父様の症状は妖怪いそがしの仕業であると考えています」
「あの…いそがしとは?」
依頼主の母親はいそがしについて聞くがねずみ男は手と口で制した。
「まあまあ、お待ち下さい奥さん。いそがしはその名のとおり人間を働かせる存在ではありますが危害を加えることは滅多に有りません」
「ここは私がいそがしを説得してみましょう!」
そう言ってねずみ男は胸を張った。
「お願いします!ねずみ男さん」
そう言って依頼人の女の子は頭を下げた。
◆
ねずみ男は鬼太郎と一緒にいそがしが住んでいるというアパートに来ていた。そのアパートは古めのアパートであり新しさは感じられない、良くも悪くも下町のボロアパートと言った感じだ。ねずみ男はいそがしを問い詰めた。
「郷原のお父さんに取り憑いてんだろ?」
ねずみ男がそう言うといそがしは首を鬼太郎達の方に向けた。1つ目の大きな目が顔中央にあり舌が異常に伸びており、着物を芸者の様に着崩している。
「郷原?誰だ?そもそも誰にも取り憑いてないぞ」
「へ?」
ねずみ男が素っ頓狂な声を上げるといそがしは窓の縁に腕を置いてもう片方の手で煙管を吹いた。
「昔は引く手数多だったのに、今となっちゃあ取り憑かなくても人間達は忙しく毎日働いてる…俺の存在自体いらなくなってるんだ…」
いそがしの話に言葉が出なかった鬼太郎達はそっといそがしの住むアパートから離れた。
「分かったか?ねずみ男。郷原さんのお父さんが忙しくしてるのは彼自身の意思であって妖怪の仕業じゃ無い」
「いそがしにとりつかれなくとも 心をなくしてしまった人間は 優しさや慈愛を忘れ 死ぬまで働き続けるということじゃなぁ」
鬼太郎と目玉のおやじの言葉にねずみ男は反発した。
「わかったよ!せっかく一儲け出来ると思ったのに!」
そう言って機嫌が悪そうにねずみ男は鬼太郎達から去っていった。鬼太郎も追わずにそこで別れた。
◆
夜になっても都会は騒がしい。しかし、それは都会の中でも繁華街等の一部であり、下町でも静かな場所は十分にある。ねずみ男はちょっとした事で手に入れた金でおでんの屋台で食事をしていた。
「けっ!世の中しけてるよな…」
ねずみ男が少ない持ち金でおでんをつついていると、隣の男性客が酔った勢いか話しかけてきた。
「本当そうだよな〜。俺の同期はどんどん成功してくのに俺は結果を出せず社員には逃げられて…世の中不平等だ!」
「本当だよ!」
ねずみ男は意気投合した男と話をして、仲良くなったころに自己紹介した。
「俺はねずみ男様だ」
「俺は郷原と言う」
ねずみ男は酔が半分吹っ飛んだ。(元々金が少なかったので飲んでいた量が少ないというのも有るが)郷原美月の父である可能性が高いからだ。
「もしかして、おたくの娘さん美月って名前かい?」
「何でそんな事を知ってるんだ?」
郷原は怪しんだ。今日知り合ったばかりの男が自分の娘の名前を知っていたからだ。それを察知したのかねずみ男が先手を打つ。
「おっと、俺はあの子に相談されたんだ。『お父さんが毎日忙しくしてるからどうすればいい?』ってな」
郷原はひとまず納得して酒を飲んだ。ねずみ男は情報を引き出すべく話を続ける。
「なあ、アンタ。何で毎日忙しくしてるんだ?」
「さっきも話したと思うが同期は成功している中、俺も負けじと働いてるんだ。だが、人が入社しては退社していって一向に成功しないんだ。安月給で多めの労働力が欲しい…」
(ブラック企業だから人が来ないと思うのは作者だけではないはずだ…)ねずみ男は人間についてある程度は詳しいとは言え、そう言うものか…と思ったがここでビビビセンサーがビビっと来た。
ねずみ男は先日会った奴らを使えるのでは?と考え社長に耳打ちした。
◆
翌日、ねずみ男は社長を伴って河童の里を訪れていた。
河童達はビクビクしている男を見て興味津々だった。そんな中、ねずみ男が高さがある岩の上に立ち売り込みを始めた。
「お~い、聞いてくれ!この男はな、お前たちを雇いたいって言うんだ!勿論タダとは言わねぇ、1日3本のきゅうりを約束しよう!毎日3本のきゅうりを食べれるんだぞ!これはやらなきゃ損だぞ!」
その言葉に情報弱者…俗に情弱な河童達はこぞって参加した。勿論それを聞いた太郎丸と次郎丸も同様だった。
「おい次郎丸。毎日きゅうり食べれるってよ。参加するしか無いだろ!」
「そうだね、兄さん!」
それを聞いていた。河童一の変人河城にとりも参加するのかと思われたが本人は拒否した。曰く、機械いじりが出来ないのは嫌とのこと。ただ、人間に好意的なにとりは社長と機械分野できゅうり5本から10本の契約で非常勤のエンジニアみたいな役職に収まった。
そんなこんなで河童達はIT企業の仕事を理解した。それからは毎日デスクに向かいパソコンとにらめっこし、きゅうり3本を食べる生活を送っていた。
その様子に郷原とねずみ男はウハウハだった。情弱な河童を酷使したお陰で会社の経営は右肩上がり、ねずみ男もそのお零れを少しでも貰えて最高の毎日だった。しかし、社長の元に太郎丸が他の河童を引き連れてやって来た。その理由は数日前に遡る。
そんなある日、完全に社畜と化した河童(本人に自覚なし)は数体の河童と休憩をしていた。
「社長には感謝だよ。毎日きゅうりが食べられるからな!」
「違いない!にとりが作った培養装置も凄いがあれは1日に数本しか食べれなかったからな…」
多くの河童が自販機で飲み物を飲みながら談笑している中太郎丸は次郎丸を連れて非常階段に座り2人で会話をしていた。
「慣れたか?ここの仕事は?」
「うん。けど…お兄ちゃんと過ごせる時間が少なくなったけど…」
2人は飲料水を飲みながら会話をしていると、太郎丸は仕事に不満を垂らした。
「社長には感謝してるが皿の乾きが気になるな」
「あ、それは僕も思った。蛇口の水で頭の皿を洗うのって何かと不便だよね…」
「しっかし…どうしたものか…」
太郎丸の言葉に次郎丸は考え言った。
「それなら他の皆と一緒に社長にお願いしたら?」
その案を採用した太郎丸は他の河童を連れて社長の元に来たのがその数日後の事である。(尚、河城にとりに製作から設置をお願いしたため、きゅうりを沢山払うだけで人間相手に金を支払うより安上がりだっただろう。)
結果として、社長はシャワールームの設置を約束し河童は皿の乾きを気にする必要も無くなり一層社長に感謝したのだった。
◆
一方郷原が河童を雇った事で社会に影響が出ている。既にお察しだと思うがきゅうりの不足である。
きゅうりに限らず昨年収穫した食材或いは輸入品が店舗に回る以上品数は限られる。
では質問。
毎日きゅうりを消費する会社或いは家があり、1日に3本消費するとする。
3×食べる人数=消費量………となる。
(河童が何体いたか不明なため国産きゅうりをどれくらいで消費したのかで考える。)きゅうりを1本200グラム換算で当てはめる。
本数÷3=消費日数で考えると…
9258000*1÷3=18516000
となる。ただこれはきゅうりを一人で消費した場合なので働いていた河童の数が加算されるため消費日数は大幅に減ると考えられる他、河童以外にも全国へ流通消費されるため、作中のきゅうり不足も頷けるだろう。
つまり、きゅうりの高騰により河童達へ払うきゅうりが入手しにくくなったのだ。郷原は思いもよらないきゅうりの支払いに頭を悩ますことになる。だが、労働者が経営者に対して労働争議をするように労働者は労働者の、経営者には経営者の都合がある。
最近のきゅうりの不足により割を食っている事を知らない河童達はきゅうりの支払いが少なくなっている事に不満を持ち始めていた。彼等は労働組合などは無い。だが、IT企業である以上パソコンがある(何処の会社にもある)のでパソコンでそういった労働組合関係のニュースを見聞きした太郎丸は自分たちが搾取されているのでは?と考えるようになった。
その事を他の河童に話した結果、社長に直談判した。
「きゅうりの更なる支払いも出来ないし、君たちは河童だから人間に適用される労働関係の法律は適用されない」
と太郎丸の主張を退けた。この事に太郎丸以下の河童達は激怒、実力行使に出ることになった。
太郎丸が社長に目にも留まらぬ速さで動くと社長に手をかざした。すると太郎丸の手を中心に一瞬光り輝いたと思ったら手には金色の玉が握られていた。
これは尻子玉と呼ばれる臓器でありこれを抜かれると腑抜けになってしまうのである。
河童達は現代社会の反乱として会社から逃亡。通行人を見境なく襲った。そしてこの事はねずみ男他、猫娘から鬼太郎に伝わり鬼太郎は河童の反乱を鎮圧する為に動き出した。
◆
河童達が反乱を起こす少し前、河城にとりは鈴奈庵に来ていた。
にとりは鈴奈庵から技術書や資金、材料を提供する代わりににとりが製作した機械を格安で取引するなどのやり取りを定期的にしている。今回もその為に訪れていた。
「やあ、盟友!頼まれた物を持ってきたよ」
「ありがとう御座います」
「こっちもお世話になってるからね!気にするな」
そう言ってにとりは持ってきた機材に目を向ける。
そこには箱型…いわゆる人間の会社にあるコピー機に似た形状の機械があった。
「にしても妖魔本の為にこんな物が必要なのかい?」
「ええ、今後の為にも…」
阿求の含みある言い方に、にとりは怪しんだが深く詮索しない事にした。
「話は変わるけどね盟友。最近、うちの里の中にいる河童達がきゅうりの為に出稼ぎに出てるんだ」
「最近、きゅうりの品不足が続いてましたが貴方方の仕業でしたか…」
「私は参加してないぞ」
阿求の言葉を即座に否定するにとり、気まずい空気の中テレビで緊急ライブが行われていると聞いた2人は気晴らしに見ることにした。
『大変です!スーツを着た何者かの集団が町行く人を襲っています!』
映った先にはスーツを着こなし、メガネを掛けた河童達が人間を襲っている所だった。
そんな中、テレビに映った河童がアナウンサー他数名の尻子玉を抜いてしまったため、ライブは途切れてしまった。
その光景を見た2人は顔を見合わせ事態が収まるまで家に籠もることにした。
◆
鬼太郎は真名や猫娘の情報により河童の反乱を止めるため都会の中に来ていた。道行く先で河童を行動不能にして行くと目の前に他の河童に指示する太郎丸の姿があった。
「何をしてるんだ?!お前たちは」
その言葉に太郎丸は言った。
「俺達は人間が受ける権利を俺達河童も得るために戦っているんだ!」
そう言うと鬼太郎は背後に気配を感じた。振り向くと河童がすぐ近くに来ており、鬼太郎は回避する間もなく尻子玉を抜かれてしまい腑抜けてしまった。
助けに行こうとした、子泣き爺、一反木綿、ぬりかべは尻子玉を抜かれて同じく腑抜けてしまった。
一反木綿とぬりかべはヒト型の妖怪では無いので探すのに苦労するかと思われたが数の暴力で尻子玉を抜かれてしまった。
一方、女性組の猫娘と砂かけ婆は乙女の尊厳の為に終わりの見えない足掻きを余儀なくされるのである。
その様子を見た太郎丸は他の河童を連れて去って行った。
猫娘と砂かけ婆が戦って周りが見えなくなっている頃、河童とは違う妖怪が腑抜けた鬼太郎の背に立っていた。
「近頃は出番が無いと思っていたが、情けないのぅ鬼太郎」
そう言って妖怪…いそがしは鬼太郎に取り憑いた。取り憑かれた鬼太郎は目にも留まらぬ早さで河童という河童を退治して周り猫娘達を救出した。
いそがしはまだまだ暴れようとするが、鬼太郎の前に次郎丸が金ぴかの丸い玉を持ってやって来た。散々河童に苦しめられた猫娘と砂かけ婆は臨戦態勢になるが次郎丸は勇気を出して声を出した。
「僕…きゅうりを毎日食べたいと思ってたけどやっぱりいいや。お兄ちゃんと一緒にきゅうりを食べれたらそれでいいから、これ返すよ」
そう言って金ぴかの玉を鬼太郎に突っ込んだ。突っ込まれた鬼太郎は「はうぅ」と情けない声を出した後、シャキッとした。
鬼太郎はいそがしと一緒に河童達を打ち倒して周り、太郎丸を捕まえ、今回の事態は収束した。
◆
河童達は郷原の会社を辞めて河童の里で前の暮らしと変わらぬ生活をしていた。
「しっかし、良かったのか?」
「何が?」
太郎丸の問いにイマイチピンと来てない次郎丸だったが次の兄の言葉で理解した。
「いや、お前が前にきゅうりを毎日食べたいと言ってただろ?」
「大丈夫。100万本のきゅうりより 兄ちゃんが半分くれたきゅうりの方がおいしかったから!」
◆
郷原は田舎に家族を連れて引っ越していた。家族でスローライフをしようと考えての行動だったが妻と娘は田舎での暮らしは嫌いだったらしく
「こんな田舎に暮らすのは嫌」
と言って2人で車で都会に帰っていった。
その様子を見ていた目玉のおやじは
「まぁ 働きすぎもスローライフもどっちか極端によらず ほどほどってことじゃ」
と言ったという。
◆
いそがし
出没地域…不明
危険度…低
友好度…中
人間に取り憑き心を焦らせ働き者にする。それだけしか分かっておらず動機は不明である。
特徴として舌を出した顔を仰向け、着物を肩脱ぎに来て両手をひろげているとされる。
天井嘗から派生したと考えられており天井のシミを舐める等と言われているが昭和からの話であり信憑性は不明である。
天井嘗は「冬寒く燈暗し*2」の原因とされる。
作者は文系で数学は苦手なため作中の計算は大体です。 なのであっれれ〜?おっかしいな〜と思っても流してくれると嬉しいです。
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