ハリーと侍と賢者の石   作:近衛陸

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サイトからの移転小説です。

ゆったり気長に更新するのでよろしくお願いいたします。



第1訓 魔法学校への入学案内

今は朝。万事屋では三人が並んで寝ている。どうやら昨日は新八が万事屋に泊まっていき仲良く川の字で眠ったようだ。

川の字といっても銀時が真ん中である。その両隣には、銀時にべったりとくっついている二人の子供……新八と神楽が寝ていた。

 

微笑ましい。実に微笑ましい朝の光景である。そんな微笑ましい光景を壊すかのように突然万事屋の窓がガッシャーン!!と割れた。

 

「なんだッ!?」

 

「な、なんですか!?」

 

「……何アルか?」

 

銀時が音に反応しガバッと起きあがると横の二人も目を覚ました。そして音のした方を見る。無惨にも窓のガラスは割れていた。

 

そして部屋の隅に手紙を加えた一匹の白銀の羽に赤い瞳のフクロウがいた。

 

「コイツが割ったのか?」

 

「そうみたいですね……ってかなんでフクロウ?」

 

銀時は眉を寄せて呟いた。新八はそんな銀時の言葉にコクンっと頷く。するとフクロウが銀時へと近寄り肩の上に止まった。そして手紙を渡すと銀時に懐くよう頬に擦りよる。

 

「なんか白ちゃんは銀ちゃんに懐いてるアルなァ」

 

「いや、神楽ちゃん……白ちゃんって何?」

 

「そのフクロウの名前ネ。白銀から取って白ちゃんヨ」

 

新八の言葉に神楽は白銀のフクロウを見ながらきっぱりといった。銀時はそんな二人を見ながら渡された手紙に視線を下ろした。

 

手紙の宛名には

 

万事屋銀ちゃん

坂田銀時様、神楽様、志村新八様

 

っと書かれてあった。銀時は眉を寄せ封筒を裏返してみる。裏には紋章入りの紫色のロウで止められていた。真ん中に大きく【H】と書かれ、その周りをライオン、鷲、穴熊、ヘビが取り囲んでいる。

銀時がじっと封筒を見ていると新八と神楽が話かけてきた。

 

「銀ちゃん!!何の手紙アルか?」

 

「依頼でしょうか?」

 

神楽と新八はワクワクと銀時に聞いた。銀時は封筒を再度見つめると封筒を開け手紙を読みはじめた。

 

「ホグワーツ魔法魔術学校……親愛なる銀時殿、神楽殿、新八殿。このたびホグワーツ魔法魔術学校の異世界留学入学生に選ばれました。心よりお喜び申し上げます。ちなみにこの手紙は読み終えたと同時に必要な物と一緒に移動します……え?」

 

 

「「え?」」

 

銀時は読み終わると驚き、新八や神楽も銀時の読んだ内容に驚いた。そして手紙通りに万事屋から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

ここは真選組の屯所である。

この場所にはいつも通りむさ苦しい男共がたくさん居る。

今は朝なので、朝の稽古を終えた後だろうか。隊士達は汗を流していた。朝なのに暑苦しい。ほのぼのとした微笑ましいものが一切ない……

しかし、そのむさ苦しい中にも違うオーラを纏った子もいる。

そう、ジミーもとい山崎である。ちなみに纏ったオーラは地味なオーラ……ジミーには相応しいだろう。

山崎はいつも通り、仕事をさぼりミントンをしていた。

いつもいつもそれで土方に怒られるのだが……まぁ、それは仕方ないのだろう。ジミーとはそんな役割なのだ……

 

まぁ、そんな山崎がミントンをしていると土方の怒鳴り声が聞こえた。

 

「ひっ……ふ、副長……ち、違うんです」

 

山崎は目を閉じ頭を守りながら言った。しかしいつまでたっても土方の拳が飛んでこない。山崎は恐る恐る目を開けた。どうやら土方の声が聞こえたのは部屋の中のようだ。山崎はなんだろうか?っと気になり遠くから部屋の中を覗きだした。部屋の中に居たのは沖田と土方だった。

 

 

 

 

「おい、起きろ総悟。見回りに行くぞ」

 

土方は腕を組んで沖田を見つめた。沖田はふざけたアイマスクを付けて寝ている。

 

「母ちゃん、勘弁しろよなァ……今日は日曜日ですぜィ」

 

「誰が母ちゃんだ!!誰が!!……大体今日は木曜日だ」

 

土方の言葉に沖田はウザそうに眉を寄せアイマスクずらして土方を見た。

その時一羽のフクロウが土方の頭目掛けてもの凄いスピードで飛んできた。

 

ザクッと嫌な音がして土方に刺さるフクロウのくちばし。土方があまりの痛さに叫びのた打ち回った。

 

「ギャァァア!!刺さったァァァア」

 

その光景に沖田は驚き目を見開くもにんまりとそれはもう楽しそうに笑った。そして飛んできたフクロウを持ち上げる。

 

「お前やりやすねィ。どうでさァ、これから俺のペットサド丸として……ん?手紙?」

 

沖田がフクロウをペットとして勧誘しているとフクロウは手紙を差し出した。そして沖田はそれを開けて読むと……土方とともに屯所から消えた。

 

 

 

 

「えぇぇぇぇ!?き、消えたァァァア!?」

 

遠くから見ていた山崎は驚いた。突然フクロウが飛んできて土方に攻撃を仕掛けたかと思うと……二人揃って消えたのだ。

 

「た、た、大変です!!局長ォォォオ!!」

 

山崎は叫びながら局長室へと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

江戸かぶき町を颯爽と歩く男がいた。彼の名は桂小太郎。世間では、天人の支配するこの江戸をひっくり返そうとしている指名手配の男と恐れられている。

 

しかし、実際に桂をよく知る人物達はその男をただのバカあるいは電波男だと思っている。

だが、その電波男の桂を慕う者達もたくさんいた。今日もきっとその者達と一緒に攘夷活動について会議をしに行く所なのだろう。

 

 

 

 

 

「ちょっとそこのお兄さん!!見て行って可愛い子いっぱいいるよ~」

 

【一時間1万ポッキリ……損させません】

 

桂はハッピを羽織ると歩いている通行人に話しかけた。ペットのエリザベスは店の看板を掲げている。

 

 

って……なんでキャバクラの客寄せェェエ!!

 

「うむ、よくぞ聞いてくれた……ナレーションくん。攘夷活動するにもこう、入り用でなァ」

 

桂はナレーションの突っ込みに反応した。するとその時一羽のフクロウが警戒しながら近寄ってきた。どうやらエリザベスに警戒しているようだ。

 

「むっ……あれは、フクロウのふく子!?何故このような所に……お母さんと再婚相手のいる田舎に行ったのでは!!」

 

ふく子「良いの……お母さんってば最近私のこと構ってくれないんだもの!!」

 

桂はフクロウを捕まえると裏声を出して言った。

 

ふく子「お母さんはきっと……きっと……私のことなんて大事じゃないんだわ!!」

 

桂「それはちが……」

 

ふく子母「それは違うわ!!誤解なの!!」

 

ふく子「お、お母さん……な、何よ!!今さら来たって私のこと大事じゃないって知ってるんだから!!」

 

ふく子母「大事じゃないわけないじゃない!!誤解なのよ」

 

ふく子父「そうだ。お母さんはふく子が嫌いになったんじゃない!!ある理由であまり動けなかったんだ」

 

ふく子「お、お父さん……り、理由って?」

 

ふく子はビクッとしたあまり動けなかったなんて……何かの重い病気だったらどうしようかと……

 

ふく子父「ふく子……お母さんの体には今一つの生命が宿っているんだ」

 

ふく子「え?それって……」

 

ふく子母「ええ。あなたはお姉ちゃんになるの」

 

ふく子「わ、私がお姉ちゃ……ぐギャァァア」

 

フクロウのふく子はいい加減桂の芝居にうんざりしたのだろう。鋭いくちばしで桂の額をグサッグサッと刺した。

そして手紙を投げ渡すと飛び去って行った。

残された桂は痛そうにしながらとりあえず手紙を読む。そして消えた。

 

 

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