ハリーと侍と賢者の石   作:近衛陸

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第17訓 こ、怖くなんてねぇし!!なめんなコノヤロー

 

 

その日の夜、銀時はキャンキャンと叫ぶ声で目を覚ました。

 

隣には、神楽がグーガーといびきをかいて寝ており、その隣にはお通ちゃんなんて寝言を呟きながら新八が寝ている。

 

「……」

 

銀時は、目をこすりながらベッドから出て声のした方を見に行く。

 

銀時が見に行くと、ちょうどロン、ハリー、ハーマイオニーが肖像画を押し開け穴から出て行くところだった。

 

銀時はボォーとしてそれを見送る。

 

(あれ?あいつら)

 

「どこ行くんだ?」

 

「ッッ!?!?」

 

銀時は、突然後ろから聞こえた声に叫びそうになるもなんとか耐え恐る恐る後ろを見た。

 

いたのは欠伸をしている土方だった。

銀時は土方を見ると眉を寄せる。

 

 

「オイオイ、突然後ろから声かけんじゃねぇよ!!びっくりすんだろ」

 

土方は少し眉を寄せる。

 

「んだよ、その顔。びっくりだぞ!!別にびびったわけじゃねぇからな、びっくりだからな!!」

 

銀時は念を押すように何度も言った。

すると、土方は眉を寄せたまま三人が出て行った肖像画を見つめる。

 

「別にそんなこと言ってないだろ。それよりあいつらいいのか?」

 

「あ?いいって」

 

銀時は土方の言葉に眉を寄せる。

 

「いや……それが今日の夕食の時」

 

どうやらマルフォイがハリーたちを罠にかけたらしい。

 

「オイオイ、それヤバいんじゃねぇか?……まぁ、すぐに言いに行けば間に合うか」

 

銀時はそう言うと肖像画を押し穴の外をちら見してすぐに帰ってきた。

 

「万事屋?」

 

土方は眉を寄せて銀時を見た。銀時はウロウロと視線を動かす。

 

「よくよく考えたら土方くんが聞いたんだし、土方くんが説明すべきだろ」

 

銀時の言葉に少し眉を寄せると土方は仕方なさげに肖像画を押して穴の外をちら見すると帰ってきた。

 

「いやいや、ここは出てきた所を見つけた万事屋が行くところだろ」

 

「いやいや、土方くんが」

 

「いやいやいや、万事屋が」

 

2人は言い合う。どうやら穴の外はとても薄暗く不気味で怖かったようだ。

 

しばらく2人は言い合うと、ぜぇぜぇと息を吐いた。

 

「お、思ったんだけどよォ」

 

「なんだよ」

 

「2人で捜すなんて非合理的だろ」

 

「……なるほど」

 

銀時の言葉に土方は呟く。相手が何を言いたいのか分かったのだ。

二人は頷くと自分たちの部屋に戻った。

 

「神楽ちゃぁぁあん!!起きて、銀さんのお願いィィイ!!」

 

「眼鏡起きろ、ちょっと大変なことが起きた」

 

銀時と土方は、必死に神楽と新八を起こし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ暗なホグワーツ魔法学校内を四つの人影がゆっくりと歩いていた。

 

「ふわぁ、全く……寝不足はレディの大敵アルヨ」

 

「本当ですよ……こんな遅くに」

 

歩きながら欠伸をし、神楽と新八は口々に言った。

 

そんな二人に銀時と土方は反発する。

 

「何言ってんだ。ハリーたちのピンチだぞ!!」

 

「万事屋の言うとおりだ。助けてやるのが優しさってもんだろ!!」

 

きっぱり言う二人だが、土方は新八、銀時は神楽にしがみついてるので情けなかった。

 

「まぁ、確かにハリー君たちは心配だからいいですけど……土方さん。そんなしがみつくと歩き難いです」

 

新八の言葉に銀時はクスクス笑う。

 

「あっはは、土方くん。言われてやんの!!歩き難いくらいしがみつくとか、土方くんは怖がりだな」

 

「あ?別に怖くねぇよ!!これはアレだ……あー、あらゆる災害から眼鏡を守ってんだよ!!」

 

土方は新八を離さないまま言うと銀時を見て眉を寄せた。

 

「万事屋、テメェこそそんなチャイナ娘にしがみついて……ププッ、男が女にしがみつくとか情けな」

 

土方は片手を口にあてクスクス笑った。銀時は眉を寄せる。

 

「オイオイ、何言ってるわけ?これはアレだ。あらゆる障害物から神楽を守ってやってるだけですぅ」

 

銀時は少し語尾を伸ばして言った。そして、新八をガシッと掴むと引っ張った。

 

「ってか新八なら銀さんが護るから土方くんはいりません」

 

「あ?ふざけんなよ。眼鏡を守るのは俺だ!!」

 

土方は銀時と反対側に新八を引っ張る。

 

「いや、俺が!!」

 

「いやいや、俺が!!」

 

「ちょっ……いだっ、いだだ、裂ける!!裂けるゥゥウ!!」

 

渾身の力を込めて引っ張る二人、新八の身体はメキメキと悲鳴をあげ始めた。

 

「おおー、裂けるアルか?新八裂けるアルか?」

 

神楽は、キラキラと瞳を輝かせた。

 

「裂けてたまるかァァア!!あんたら二人もいい加減に」

 

新八が騒ぐ。そこに怒鳴るような声が聞こえた。

 

「そこで騒いでるのは誰だ!!」

 

フィルチがやってきたようだ。

まぁ、仕方ない……まるで見つけてくれっと言わんばかりに騒いでいたのだから

 

「いだっ、ヤバい。ヤバいです!!見つかいだだっいい加減離せやァァァアア!!」

 

新八は叫ぶも二人は離そうとしない。それどころか、言い合いを始めた。

 

「おい、いい加減離してやれよ。土方くん」

 

「テメェが先に離せや」

 

二人はグイグイと引っ張り続ける。

 

フィルチはそんな四人に近付いた。

 

「さぁ、誰だ。四人もか……すぐに捕まえて退学だ」

 

フィルチは四人の影を見つけると明かりで相手の顔を照らそうとした。

しかし、それは出来なかった。

 

「「うるせェェエ!!勝負の邪魔だァァァアア!!」」

 

「「ギャァァァアアア!!」」

 

なんと土方と銀時は引っ張っていた新八を思い切りフィルチにぶつけたのだ。

夜のホグワーツ魔法学校内に新八とフィルチの叫び声が響いた。

 

二人は、新八を投げてハッとした。

すると、神楽が明かりで照らしながら言う。

 

「新八と見たことあるオッサンが気絶してるネ」

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