ハリーと侍と賢者の石   作:近衛陸

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更新です。

数話をひとつにまとめているので文の始まりに違和感が拭えません。
まぁ、あまりにも酷いのは直しますがそれ以外は雰囲気で読んでください(笑)


第2訓 入学手続きは色々とハプニングがある

 

新八は目を開けた。そして驚く……先ほどまで銀時、神楽と万事屋に居たはずなのだが、ここは明らかに違っていた。

そこは広くて美しい円形の部屋……新八の近くには何人かの子供が倒れていた。そして辺りにおかしな小さな物音で満ち溢れていた。棚の上には、みすぼらしいボロボロの三角帽子が乗っている。壁には額縁に入った写真が掛かっており、額縁の中で人が動いていた。

 

「え?え?ちょ……う、動いてるんですけどォォォオ!!」

 

新八が目を見開き叫び声をあげる。その声にうるさそうに倒れていた子供達が起き上がった。

 

「ん……うるせぇ……」

 

銀髪の子供は起きあがると額縁を見て固まった。近くに居た黒髪に瞳孔の開いた子供も固まっている。

 

「いやいやいや、ないない……夢だな」

 

「そうだ……これは夢だ」

 

銀髪の子供が言うと黒髪の子供もそれに答えるように言った。

 

「あっ、お宅も夢だと思う?」

 

「あぁ、夢だろ。これは夢しかねぇよ」

 

「お前話し分かるじゃん。名前なんて言うの?」

 

「お前こそ、話し分かるじゃねぇか。あっ、俺は土方十四郎だ」

 

「へぇ、俺は坂田銀時って……」

 

「「…………え?」」

 

二人は名前を言い合うと固まった。そしてマジマジとお互いを見つめ合う。

そして確認し合うように言い出した。

 

「もしかして……多串くん?」

 

「多串じゃねぇ土方だ。テメェこそ……万事屋か?」

 

「「なんで子供になってんのォォォオ!!」」

 

銀時の問いに土方は頷いた。そして銀時も土方の問いに頷く。二人は力の限り叫んだ。

 

 

 

 

二人が叫んでいる時、もう一つのグループでも騒ぎになっていた。

 

「ここどこアルか?」

 

神楽は起き上がって辺りを見渡した。周りは見たこともない不思議な部屋でこれまた見たこともない子供達が騒いでいたのだ。

 

「やっと起きたんですかィ。全く……チャイナはお気楽でいいですねィ」

 

「その嫌みったらしい言い方はサド!!……」

 

神楽は沖田の方を見ると目を見開いた。目の前にいたのは自分と背丈の変わらない栗色の髪の少年だった。

 

 

「……サド……アルか?」

 

神楽が聞くと沖田は嫌そうに眉を寄せるもコクリと頷いた。

 

「そうアルか……ぷぷぷっ、知らなかったネ。まさかシークレットシューズで背丈を誤魔化してたなんて」

 

神楽は心底馬鹿にしたように笑った。沖田は眉を寄せる。

 

「んなわけねぇだろ。まぁ、チャイナは馬鹿だから分からないのも仕方ありやせんが」

 

「あぁ?お前今何て言ったネ!!」

 

「聞こえ無かったんですかィ?頭だけじゃなく耳も悪いなんて可哀想でさァ」

 

沖田は神楽を馬鹿にするように言う。神楽は沖田を睨みつけた、今にも争い事が起こりそうだ。そんな二人の間に割ってはいる人物がいた。

 

「ちょ……神楽ちゃんに沖田さん、二人とも落ち着いて下さい。今はそれどころじゃないでしょ?」

 

眼鏡を掛けた黒髪の少年。そう、新八である。

 

「誰アル……あぁ、新八か」

 

「あ?誰……眼鏡の坊主か」

 

二人は一瞬入ってきた人物が誰か分からず首を傾げるも…ゆっくりと視線を眼鏡に移し納得したように頷いた。

 

「ちょっと待てェェェエ!!お前らさっきどこで僕だと判断したァァア!!」

 

新八は力強く二人に向かって叫んだ。その時、部屋の扉が開き白髪のおじいさんが現れた。

 

扉から入ってきた爺さんは部屋にいる子供たちの顔を交互に見つめた。

 

「ふむ。一人足りないようだが……まぁ、よいじゃろう」

 

長い髭を撫でながらこの部屋の主、ダンブルドアは両手を上げた。

子供たちは少し警戒をする。

 

「ようこそ!!異世界の皆様方……わしはこのホグワーツ魔法魔術学校校長……アルバス・ダンブルドアじゃ」

 

いきなりしゃべり始めた。爺さんに驚く子供たち。しかしすぐに囁かれ始めた?

 

「魔法?」

 

「銀ちゃん……魔法魔術学校って何アルか?」

 

「魔術……黒魔術ですかねィ」

 

「うっさんくせぇ」

 

銀時以外がペチャクチャと話し始める。銀時は危険がないかじっと爺さんを見つめて口を開いた。

 

「……その魔法魔術学校の校長が俺たちに何のようだ?……それにこの身体」

 

銀時が眉を寄せて聞くと他4人もダンブルドアを見つめた。ダンブルドアは何ともないように首を傾げる。

 

「はてはて?可笑しいのぅ……入学案内に書いてあったじゃろう?諸君らは選ばれたのじゃ」

 

「選ばれただ?何にだよ」

 

土方が眉を寄せた。この中で土方だけが入学案内の内容を知らないのだ。

他の4人は入学案内の内容を思い出している。

 

「異世界留学入学生……」

 

新八がボソッと小さく呟いた。新八の言葉に何人かは眉を寄せた。

 

「正解じゃ……子供になった理由もなんとなく分かろう。もちろん保護者からも許可を取っておる」

 

『保護者?』

 

5人はダンブルドアの言葉に首を傾げた。ダンブルドアは杖を取り出し一振りする。すると二枚の紙が現れた。一枚目には万事屋の三人の入学許可書だった。保護者はお登勢とお妙になっていた。二枚目の紙には土方と沖田の入学許可書だった。保護者は片栗粉と近藤になっていた。

紙を見つめたまま5人はしばらく呆然とした。

 

「ふざけ……」

 

「もちろん、学費も食事もタダじゃ」

 

「……まぁ、悪くないんじゃねぇ?」

 

「そうアルな」

 

銀時は一瞬文句を言おうとするもダンブルドアの言葉に黙って納得した。新八はそんな銀時を見て苦笑いをする。

 

「おい……万事屋は納得しても俺たちは納得しねぇぞ!!なぁ、総悟」

 

「旦那、一緒のクラスになれたらいいですねィ」

 

「総悟ォォオ!!なんで入学する気満々なのォ」

 

沖田は銀時の傍で楽しそうに言っていた。そんな沖田を見て叫ぶ土方。

 

「だって……面白そうじゃないですかィ。旦那も居やすし……退屈しそうにないでさァ」

 

「そうそう、まぁ……嫌なら土方くんは帰ればいいじゃん。……魔法でマヨ国に行けるかもしれないのによォ……」

 

沖田は心底面白そうにニヤリと笑った。それを見ると銀時もニヤリと笑った。

そんな二人を見て眉を寄せる土方だが……銀時の言ったマヨ国が気になるようだ。しばらく真剣に考え始めた。

 

「ま、まぁ……許可されたなら行くのが普通だろう。仕方ないから俺も入学してやる」

 

「あ?土方くんってば入学したいの間違いだろ?入学させて下さい言ってみろ」

 

「言ってみろ。土方ァ……お前なら言えるはずだ、土方ァ」

 

「テ、テメェ等……」

 

土方の言葉にドSコンビが弄った。土方は眉を寄せてプルプル身体を震わした今にも怒りが爆発しそうである。

そんな様子を見るとダンブルドアはパンパンと手を叩いて注意を促した。

 

「話は終わったかのぉ?」

 

ダンブルドアは注目を集めると聞いた。5人は顔を見合わせた、そして銀時が代表として言う。

 

「爺さん……俺達は入学することにしたぜ」

 

銀時が言うと他の4人も頷いた。ダンブルドアは満足げに頷くと両手を上げた。

 

「改めてようこそ!!新入生の諸君。君らは明日の入学式からこのホグワーツ魔法魔術学校の生徒じゃ」

 

ダンブルドアが言い終わると上から紙吹雪が落ちてきた。ダンブルドアの魔法だろう。5人はそれをしばらく眺めるも新八がふと疑問に思って言った。

 

「そういえば……僕達の教科書とかあるんですか?」

 

新八の言葉にダンブルドアは何かを思い出したように動き出した。

 

「そうじゃ、そうじゃ、すっかり忘れておった」

 

ダンブルドアは棚から坪を取り出した。そして杖を一振りし封筒を一人一人に渡した。中にはこの学年でいる教科書などが書かれた紙と切符……そして見たことないお金が入っていた。

 

「よいか?今から諸君らはこの煙突飛行粉でダイアゴン横丁まで行く、そこからはハグリッドと言う人物が案内してくれる」

 

5人は顔を見合わせた。そしてダンブルドアの持っている坪をじっと見つめる。中にはキラキラ光る粉が入ってるようだ。

 

「どうやって行くアルか?」

 

神楽がじっと見つめるとダンブルドアは粉をひとつまみしては坪に戻しながら説明をし始める。

ダンブルドアの説明によると、坪の中のキラキラ光る粉を一掴みし暖炉の炎に粉を振りかける。そして炎がエメラルド・グリーンに変わったら中に入り行きたい場所を叫ぶようだ。

銀時達は眉を寄せた。そして、火のついた暖炉に入るなど冗談じゃないっと思った。しかし、一人だけは目をキラキラ輝かせワクワクとしていた……もちろんその一人とは神楽である。

 

「面白そうネ!!私が一番乗りヨ」

 

神楽はそう言うとダンブルドアが持っている坪に手を突っ込み粉を一掴み取った。

 

「行き先はハッキリと言うのじゃぞ」

 

ダンブルドアの言葉に神楽は頷くと暖炉の火に向かって粉を投げ入れた。ゴーっという音とともに炎は色が変わり、高く燃え上がった。神楽は怖くないのか迷わずにその中へと入る。どうやら熱くはないようだった。

 

「ダイアゴン横ちょブワックション」

 

そして大きなくしゃみを一つして目の前から消えた。

 

神楽が消えてしばらくシーンとする。

 

「なぁ、さっきくしゃみしてなかったか?」

 

土方が聞き間違いかどうか近くの沖田に聞いた。

 

「してやした」

 

沖田はあまりのことに土方の問いに素直に答えた。

 

「いやいやいや、何のん気に答えてるんですか!!ちょ……神楽ちゃん大丈夫なのォォオ!!」

 

新八が叫ぶと銀時がその脇を通り過ぎ暖炉へと向かった。手には一掴みのキラキラ光る粉を握っていた。

 

「おそらくノクターン横丁に着いたのじゃろう」

 

暖炉の回路を調べていたダンブルドアが銀時に向かって言う。銀時は頷くと暖炉の火に粉を振り掛けた。

 

「銀さん!!」

 

「万事屋!!」

 

「旦那ァ!!」

 

三人が口々に銀時の名前を呼んだ。

 

「お前らは先に行っててくれ。神楽連れて行くからよォ」

 

銀時は三人に向けて言うと勢い良く色の変わった暖炉の火の中へと飛び込んだ。

 

「ノクターン横丁!!」

 

銀時が叫ぶように言うと消えた。

 

 

 

 

 

残された三人はとりあえず銀時の言う通り最初の目的地に行くことにした。ちなみに色々と口論して銀時が行ってからしばらくたっていた。

 

「とりあえず、俺から行く」

 

土方は前に出ると坪に手を伸ばそうとした。その時、突然土方の真上に子供が現れた。

もちろん空中で浮くことは出来ない。よって下に居た土方は下敷きとなってしまった。

 

「グヘッ」

 

「いってて」

 

最初の潰れた蛙のような声は潰された土方。次に聞こえて来たのが落ちてきた人物だ。

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「そのまま潰しちゃってくだせェ」

 

新八は二人を心配して言った。沖田はニヤニヤと笑いながらどさくさに紛れて土方を踏みつけていた。

ダンブルドアはそんな子供たちの様子を見て髭を撫でた。

 

「どうやら、これで異世界留学入学生が揃ったようじゃな」

 

 

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