ついに女神の試練が始まった。多くの観客が見ている。その中にはアレクシア王女も居た。彼女がここに居るはローズと同じように誘われたからだ。
『…気に入らないわ…あのネルソンという男』
そう観客達に説明している人物はネルソン。大司教ドレイクの代理を務めている。アレクシアはネルソンにドレイクの調査を依頼した。だがネルソンはそれを拒んだ。何故調査を拒んたのか、アレクシアはそれに疑問を抱いている。
『それにもう一つ気にならないのが、隣の胡散臭い女……!!』
アレクシアの左側に居るのはナツメ先生(ベータ)だった。彼女が気にならない理由はわざとらしい愛想を振りまいているのと胸元だった。それだけで気にならないのはとても可哀想だと思うが……。ベータもアレクシアのことが気にならないのだ。彼女の一番の理由はシャドウにお姫様抱っこされたからだ(アルファの機嫌が悪かったのはこれが原因です)お互いに睨みあっている。そんなこと知らないローズは飲み物を飲んでいた。
「それではさっそく、一試合を開始する」
そう言って、この試合のルールを説明する。どちらか一方が戦闘不能になるまでこのドー厶を出ることは出来ない。まず、最初の挑戦者は剣の国ベガルタからの旅人アンネローゼ。彼女がドー厶に入り、真ん中の方に到着すると光の中から戦士が現れた。お互いに剣を抜き、ぶつかり合う。戦士はアンネローゼの首を狙ったが、それを分かっていたのか、彼女は戦士の腹を剣で突き刺した。戦士はそのせいで消滅した。アンネローゼはこの試合に勝利し、その場から去った。
そして夜になった。次の試合が始まろうとした時だった。突然紫の光が落ちてきた。一体何が落ちてきたのだろうか。煙が消えるとそこに居たのはシャドウだった。
「どうしてシャドウがここに!?」
「女神の試練に参加するのでしょうか!」
ネルソンは急いで騎士たちにシャドウを捕らえようと指示をする。そんな中でべータは心の中で慌てている。何故いきなりここに現れたのか、本来の計画にはなかった。それもどうして女神の試練に現れたのか、べータは必死に考える。
『悪いねべータ…。僕も少しだけ、教団の奴らに少しだけ力を見せてあげようと思ってね。僕が戦う相手は誰かな?』
シャドウの周りから光が溢れ出す。一体どんな古代の戦士が現れるのだろうか。紫髪に長髪、紫の瞳、黒いドレスを着ている女性だった。ネルソンはその姿を見て、驚愕する。
「ま…まさか!?奴の記憶から呼び出せたというのか!?シャドウは奴に選ばれたというのか!!【厄災の魔女】アウロラに!!!」
「初めて聞く名ね…何者ですか?」
「かつて世界に破滅と混乱を招いた女です」
アウロラがどんな事をしたのかは教会の一部しか知らない。ネルソンはこれ以上教えることは出来ないと言うが、ナツメ先生ことベータの笑顔でアウロラの強さを教えてくれた(アレクシアはブチギレている)。ベータは名前だけは知っていた、彼女がどんな事をしていたのか、そこまでは分からない。
『そんなことよりシャドウ様よ!!今日もなんと凛々しいお姿なのでしょうか!!』
べータは胸元からメモを取り出し、さっそく書き始める。ネルソンの発言に苛つきながらもシャドウの事を全てを書いてる。やはりべータが気になるのは何故シャドウがいきなり現れたのか。しかし今はシャドウを見守ることにした。
アウロラは魔力の武器を作り出し降り注ぐ。シャドウはアウロラが作った武器を打ち払った。再び魔力の武器を作り出し降り注ぐ。
「あまり舐めるな…」
シャドウはかなりの斬撃でアウロラが作った武器を破壊した。ネルソン、アレクシア、ローズは驚いてる。厄災の魔女と呼ばれたアウロラと互角に戦えてる。アウロラは白い鎌を取り出し、シャドウの剣と激突する。
お互いに無言で激しい打ち合いをしている。鎌の斬撃を受け止め、今度は剣の斬撃を放つ。アウロラはシャドウの斬撃を消し飛ばした。
「本気の貴方と戦いたかった…」
シャドウはアウロラの肩を斬り裂き、そのまま消滅した。ネルソンは動揺する。それもそうだ。厄災の魔女を倒す者が現れるとは思ってもいなかっただろう。突然扉が出現した。一体何の扉なのだろうか。シャドウはその扉を見て、その場から消えた。ネルソンは追いかけようとしたが、アレクシアに呼び止めれる。
「ネルソン司教、あの扉は!?」
「あれは聖域の扉です!」
「聖域の扉…ですか?」
ローズの疑問にネルソンは説明してくれる。年に一度だけ聖域の扉は出現する。扉は3つあり、招かざる扉、招集の扉、歓迎の扉、今回出現した扉はどれなのか、入ってみないと分からない。
「扉の中には何が…?」
「それを確かめるのは我々の仕事です。今回の女神の試練は中止です…」
ネルソンは騎士たちを呼び出し、観客達を避難させた。後はアレクシア ローズ ナツメ先生(べータ)だけだった。ネルソンは3人も避難させようとした。突然アレクシアとローズは構えた。一体どうしたんだろうとネルソンは二人が向けている視線を見る。
「きっ貴様ら…シャドウ・ガーデン!?
『強い…』
他のメンバーも強いですが、特に真ん中に居る者はここのメンバーの中では一番強い。私やアレクシアさん、2人がかりで挑んでも恐らく返り討ちに合う。
「悪いけれど…扉が閉まるまでの間、いい子していてね。お嬢様方。」
「「……………」」
「イプシロン、後は任せるわ」
「了解しました。アルファ様」
いつの間にか警備していた騎士たちを倒していた。イプシロンと呼ばれた女性も同じ幹部クラス。3人も幹部クラスが居ると勝率は低い。アルファと呼ばれた女性は扉の前に立ち、中に入った。ネルソンは勝手に入ろうとするな!と言う。
「騒ぐな。騒ぐとこの女を殺すぞ」
ナツメ先生を人質にした。下手ことをすれば彼女の命はない。ローズは動きたくても動けない。
「うう…やめてぇ…乱暴しないでぇ…っ」
「見捨てましょう」
とてもムカついたのかアレクシアはナツメ先生を見捨てると言ったが、ローズから反対された…。黒ずくめの集団は続々と扉の中に入っていく。人質にされているナツメ先生も連れて行こうとする。
「ナツメ先生!?」
「わ、私は大丈夫です、だから心配しないでください!」
「うさんくさ」
ナツメ先生の震える声で叫び、強引に扉に入らせた。最後誰が言ったのかは分からないが。その声は一旦無視することにした。イプシロンは扉を見る。もうすぐ閉じようとしている。イプシロンはネルソンを連れて行こうとする。するとネルソンは叫び出す
「やれ、処刑人ヴェノム!」
突如、舞い降りた黒い影がイプシロンを斬り裂いた。極限の集中の中でイプシロンは自身が斬られるのを見つめていた。完全に不意を突かれたのに咄嗟に避けれた。しかしそれが悲劇に繋がる。
私はエルフのお嬢様だった…。昔から気が強かった、自分が優れていると疑わなかった。その優れた面を見せつけられずにはいられなかった。事実、私は家柄がよく、美しく、頭もよく、武芸にも秀でていた。これからもそうだろうと思っていた…。
でもある日、悪魔憑きになってから全てが変わった。家族や故郷から追い出された。私は絶望していた。生きる気力もなく、死ぬ勇気もない。そんな絶望していた私を主様は拾ってくれた。
「力が欲しいか?」
悪魔のような囁きだった。でも私は力を求めた。力さえあれば私を捨てた者達に復讐出来る。捨てたことを後悔させてやると…。
紫の魔力が私に包み込んだ。その光は私が忘れることはない。あの日の私は弱く、醜く、無様だった。そんな私を救ってくれたのは主様だった。
「一緒に世界を変えないか?この醜い世界を変えるために……」
私はその一言で救われ、主様の胸元で泣っていた。何度も何度も…。シャドウ・ガーデンに入り、主様の過去を知った…。主様の前世も辛いことがあったんだ。私は前世の主様を殺した者達を殺ろうと考えた。主様の必死説得で一度は我慢することにしているが。4人の先輩達の出会った。彼女達はすごかった。頭脳 腕力 総合力 スタイル、私には足りない者が多い。私はひたすら努力した、でもどうしても出来ないことがある…。それはスタイルだ!
スタイルに関してはどうしようと考えていた時、イータが開発していたスライムボディを見て、確信した。これは盛れる!!!いきなり使うのは怪しく見られる、だから成長に合わせ徐々に胸のサイズを合わせた。
だからこそこんな所でバレてたまるかぁぁぁぁぁぁ!!!
イプシロンは宙を纏う二つの塊に残った魔力でコントロールし、その形を保つ。プルンと揺れまで再現する。
「良くやっ…え?」
ネルソンがイプシロンを二度見する。先程斬った筈者が無傷で立っている。
「見たか………?」
「え………?」
圧倒的な圧にネルソンは怯えだす。イプシロンはアレクシアとローズに同じように聞いた。2人も怯えながら首を振った。イプシロンはネルソンの画面を掴み、扉の方に向かう。
「何をしている!ヴェノムよ!早く助けろ……!」
「そいつなら……」
イプシロンが耳元に語る
「もう殺した」
ヴェノムはバラバラにされた。ネルソンは再び怯えだし、イプシロンはネルソンを引きずって、閉じかけている扉に入るのだった。扉が閉じる直前、アレクシアが飛び出した。
「アレクシアさん!?」
ローズの静止を無視して、アレクシアは扉の隙間に入り込んだ。
「ああ、もうっ!」
ローズも追いかけて扉の隙間に入り込んだ。その瞬間に扉は閉じた。
今回如何でした、ここからどうなるのかはお楽しみに待っていてください。感想と評価お願いします。次回もお楽しみに
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