「また会ったね」
「さっきぶりね」
この人は先程僕が戦った女性だ…。どうして鎖で拘束されているのだろうか。もしかしてこの人が僕を呼んだのかな?さっそくこの人に聞いてみた。
「……私は呼んでないわ……」
「そっか(じゃあ…あの声は?)」
僕が女神の試練でこの人を倒して、その場から去った。アルファ達の姿を見かけて、すぐに追うとした。でも突然扉が出現した。最初はその場から去ろうとしたが、扉が近づいてきた。扉に近づき、扉から声が聞こえた。僕は急いで扉に入った。それが先程の会話になっていた。僕は鎖で拘束されている女性を外した。
「ありがとう助かったわ。かれこれ千年ぶりの自由よ」
千年ぶり?女神の試練には来てたよね?どういうことなのだろうか。この人は凄い英雄なのだろうか?それにあの魔力は悪魔憑きのような感じだった。もしかしてこの人の正体は…。色々と考えていると紫髪のお姉さんが何度も声をかけていた。
「聞いてる私の話?」
「すみません…聞いてません」
「もう!ちゃんと聞いてね!ここから出るには聖域の中心に核があって、それが魔力を吸収している。でも、それさえ壊せばこの空間から解放されるわ」
なるほど…。色々と気になるけど彼女に着いていけば、何か分かるかもしれない。そういえばアルファ達は何処に居るのだろうか。心配だけど、今はここから出ることに専念しよう。魔人ディアボロスの真実も知りたいし…。
「「うぁぁぁぁ!!」」
アレクシアとローズは上から出てきた。下には人質になっていたナツメ先生が下敷きになっていた。
「大丈夫ですか!」
「ローズ先輩早く退いてください」
「アレクシア様、変なところ触らないでください」
アレクシアとナツメ先生はお互いに睨み合っていた。どうしてこんなに仲悪いのか。とても悲しくなっているローズ。二人の喧嘩を止めようとした時だった。自分達が視線されているに気がつく。とても薄暗い場所だった。周りには黒ずくめの女たち。アルファ、イプシロン、そして拘束されているネルソンだった。
「どうしてあなた達まで扉の中に入っているのかしら」
アルファの問いにローズは戸惑う。それにナツメ先生は怯えている。無理もないあんな怖い目あったのに、更に怖い人が現れたのだから。どういう答えを出せばいいのか悩む。するとローズの代わりにアレクシアが答える。
「躓いた先にあの扉があっただけよ。何か問題あるかしら?」
堂々を答えた。そんなアレクシアの答えに呆れたのか、ため息をついていて歩き出した。アレクシア達は一緒に付いていく。ネルソンはアルファ達に聞く。
「こんなことして一体何が目的だ!」
イプシロンに両腕を拘束されているネルソンはアルファを睨みつける。
「ここは英雄オリヴィエが魔人ディアボロスの腕を封印した地と伝えられている。」
「それがどうした。おとぎ話を頼りに腕でも探しに来たのか。」
「それも楽しそうだけど………。我々が知りたいのはディアボロス教団のことよ」
アレクシアはディアボロス教団という言葉に反応する。まさか以前自分を誘拐した連中と繋がっているのではと考える。ネルソンは何のことだと言う。
「答えられないのは分かっているわ。だから直接見に来たの。最初から全て、歴史の闇に葬られた真実を探しに。」
一体彼女は何の話しているのだろうか。アルファが見ていてるのは一つの像だった。剣を掲げていたエルフの女性だった。アルファはその石像を見て英雄オリヴィエの像と言うのだった。
「英雄オリヴィエ……?男性のはずでは?」
自分達が知っているオリヴィエは男性だ。だがこの石像はエルフの女性。一体どういうことなのだろうか。一体どっちが正しいのだろう?
「我々はおおよそそのことは理解している。歴史の真実、教団の真の目的―――そして何故この英雄が、私と同じ顔をしているのか」
アルファは自分の素顔を見せる。確かにこのオリヴィエとアルファはとても似ている。ネルソンはアルファの顔を見て動揺する。
「貴様はエルフの悪魔憑き……!だが適合できず死んだはずでは……!」
「やはり知っているな!」
イプシロンは力強くネルソンの腕を押さえる。アルファ達は語る。悪魔憑きの真実、そしてディアボロス教団の目的。今ここに居るアレクシア達も知りたい。一体何が起きたのか、そしてこれから何が始まるのか。
「かつて、この地で多くの命が失った。聖地とはその戦士たちの残した魔力が核となって渦巻く地。古の記憶と怨念が眠る墓場よ。さぁ、答えてオリヴィエ。私たちにその記憶を見せて」
光に包み込まれ、場所が変わっていた。何処かの牢屋だった。その中に子供達が苦しんでいる。中には壁に爪を引掛ている子供も居る。それを見たアレクシアとローズはその状況を絶句する。ナツメ先生は目を逸らして小さい声で『悪魔憑き』と言った。
「遥か昔、教団に身寄りのない子供が集められ、ある実験が行われていたの」
「……実験?」
「ディアボロス細胞。それを子供達に植え付け、魔人と同格の力を得させる実験よ」
殆どの子供はその細胞に拒絶反応を起こして亡くなる。適合出来たのは僅かな少女だけ。その内一人がオリヴィエだった。アレクシア達は驚いた。そんな酷い実験していたとは。それだけじゃない、おとぎ話だと思っていた魔人の話は本当にあった事なんだと。
「実験の成功により、魔人と同格の力を手に入れた彼女は、やがて教団からディアボロスの討伐を命じられた。それが平和の為だと信じ込まされていたのでしょうね」
だが教団の目的はそうではなかった。本当の目的は力の私物化、ディアボロス細胞の採取だった。それだけではない。オリヴィエが斬り落としたディアボロスの左腕はまだ動いてた。場面は変わり、一人の科学者が何かを作っている
「教団はその脅威的な生命力を持つディアボロス細胞で、今度は莫大な力と不老を得る薬を作った」
「赤い錠剤……!ゼノンが持っていたものと同じ!」
アレクシアも見たことがある物だった。自分を誘拐したゼノンが使っていたのが、ディアボロス細胞だったとは……。
「さて、そこに居る白衣の男とネルソン司教は似てるとは思わない?あの薬は完璧ではなく、まだ欠陥があったそうね」
アルファに言われて見てみると、確かに白衣の男とネルソン司教は似ている。
あの薬には欠陥があると。アレクシアはネルソンの頭を見て、一部どうしても老いてしまうのが欠陥と言うが、ストレスだ言われて直ぐに謝罪をした(ローズも心の中で思ってました)
「貴様の言う通りあれはディアボロスの雫。」
アルファが言っていた欠陥とは、1年に一滴飲まなければ効果を失う点。だが年に作られる量には限りがある。その生産量は1年で12滴。
「そういえばナイツ・オブ・ ラウンズの人数も12人だったわね」
アルファがそう言うとネルソンは笑いだし、黒い魔力が溢れだし、名乗り出す。
「私がそのナイツ・オブ・ラウンズ第11席強欲のネルソンだ!」
そう言った瞬間後ろから剣を刺された。刺したのはデルタだった。ネルソンを下に落とした。アレクシアとローズは、え?となりながら下を見た。イプシロンは呆れながらデルタに言う。
「デルタ、殺すのは情報を全てを聞き出した後と言われたでしょう……」
そう言われた瞬間デルタは思い出したようだ。アルファを見て怒ってると思い、必死に弁明を言う。
「……まだ終わっていないわ」
アルファがそう言った瞬間。殺したはずのネルソンが巨大化した。再び場所が変わり、真白な空間になった。ここに居るのはアルファ、アレクシア、ローズ、ナツメ先生、デルタだけだった。イプシロン達は別の場所に移動させられた。
大量のネルソンが現れ、1人がデルタに襲いかかる。デルタはと持っている剣で受け止めて、力技でネルソンの1人を真っ二つにした。ネルソンは動揺する。この空間は中心に近付くほど魔力が吸われていくのに、今戦っているデルタには通じなかった。
「あら、狩猟本能に火が付いたのかしら。程々にね、デルタ」
「がぅぅ。デルタ、お前を血祭りに挙げてやるなのです」
今回如何でした、次回はネルソンがどうなるのかお楽しみに。後人気投票もあるので是非投票してください。感想と評価お願いします。次回もお楽しみに
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ネルソン
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