ベルが陰の実力者になるのは間違ってるだろうか   作:コウタ王

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遅れてごめんなさい。スタートです


反撃

 

 

シェリーはアイリス王女に頼まれたアーティファクトを解析を終えた。このアーティファクトによって恐ろしいことが起こることを知ってしまったからだ。急いで護衛している二人の騎士たちに知らせようとした時だった。突然窓ガラスが割れた。騎士達は急いで駆けつけ、シェリーを机に隠した。一人の男がこの部屋に入ってきた。

 

「何者だ!」

 

騎士達は剣を抜き、男に剣を向ける。

 

「我らはシャドウ・ガーデン、いやシャドウ・ガーディアンだったかな?俺はレックス。反逆のレックス様だ」

 

「シャドウ・ガーデン……?」

 

「目的を言え!学園を襲撃してタダで済むと思うのか!」

 

 

騎士はレックスを睨みつけているが、興味ないのかレックスは自分達が探しているアーティファクトが何処かにあるのかを聞く。二人はこの男が解析しているアーティファクトを狙っているのを気づく。知らないと言うが、嘘だと見抜かれた。このレックスから強力な魔力を感じる。やはり噂通りの男、レックスは剣を抜いた。

 

「さぁて…まずは誰から殺るか……そこのお嬢さんかな」

 

レックスはシェリーに剣を振り下ろすが、騎士が受け流された為、怪我はしなかった。まさか自分の剣を受け流されるとは思っていなかっただろう。

 

「へぇ魔力も使えないのにやるな!」

 

「魔力だけがすべてはない。実力差で受け流すのは容易い!」

 

そう言うと、レックスは自分の魔力を見せつける。強力な魔力を感じても騎士は剣を構え続ける。名前を教えろと言われ、騎士は自分の名前を言うのだった。

 

「俺はグレン。紅の騎士副団長『獅子髭』のグレンだ!マルコ!!」

 

「はい!シェリーさん今のうちに早く!!」

 

マルコにそう言われ、シェリーは逃げた。剣同士の打ち合いが何度も響き渡る。先程居た部屋から叫び声がした。そうシェリーは分かってしまった。あの二人がやられたことを………

急いで副学園長室に向かう。あそこなら魔力が使えなくなる現象を止められるからだ。 

 

 

「今向こうで声がしたぞ!」

 

「誰か居るのか!」

 

二人組のこちらにやってくる。シェリーを閉じ泣きながら言う。

 

『見つかっちゃった!!ごめんなさい…ごめんなさい!!殺さない…で…』

 

目を開けると、二人組は居なかった。見つからなかったと思い、副学園長室に向かう。再び中間の二人組に見つかるが、突然二人組が消えていた。どうして消えたかは分からないが、今は目的地に向かわないと行けない。後少しで着く時にシェリーは転んだ。解析していたアーティファクトを手から離してしまった。落ちそうになるが、それをキャッチしてくれた。目の前に昨日一緒にお茶を飲んだベル・カゲノーだった

 

「大丈夫ですかシェリーさん」

 

「よ…よかった!!ベル君も無事だったんですね!!」

 

ベルは先程キャッチしたアーティファクトをシェリーに返した。血塗れになっていることを心配されるが、大丈夫と言うのだった。シェリーはベルを連れて、副学園長室に向かうのだった。

目的の場所に到着した―――シェリーは作成した書類を取り出し、机に置く。

 

「シェリーさんそれは?」

 

「これは私が以前研究していた資料です!!」

 

研究書類をベルに見せる。

 

「おそらく、学園の魔力を阻害している原因は『強欲の瞳』というアーティファクトです」

 

強欲の瞳……聞いたことがないな……。どんなアーティファクトなのだろうか。シェリーさんは分からない僕に説明してくれる。このアーティファクトは周囲の魔力を吸収し、溜め込む性質を持っている。その影響で一帯の魔力が使えなくなっている。だから魔力が使えないのか……。でもそれならどうしてチルドレン達は魔力を使えているのだろうか?

 

「それは『強欲の瞳』が波長を覚えさせてのでしょう。覚えた魔力は吸収しないんです」

 

「なるほどね…」

 

「それよりも危惧すべきは吸収のあとの解放です!」

 

どうやらこのアーティファクトは欠陥があり、長期的な魔力の保持が不可能。溜め込んだ魔力はいずれ一斉に放たれる。その威力は学園を吹き飛ばすほどだ。だがそれを止める方法が一つだけある、それは先程のアーティファクトだった。

 

「これは元々『強欲の瞳』の欠陥を補う為のもの。蓄えきれなかった魔力の放出を制御する役割があります」

 

強欲の瞳が爆発する前に止められる。まだ解析中であり、道具も研究室に置いてきた。ベルは立ち上がり、自分が行くと言うのだった。シェリーはベルを止めようとする。

 

「大丈夫ですシェリーさん。貴女は解析をしてください、僕なら大丈夫ですから」

 

「ベル君……必ずここへ戻ってきてくださいね…!!」

 

ベルは部屋から出ると、目の前にゼータがいるのだった。少し歩きながら、ゼータと話す。

 

「もしかして聞いてた?」

 

「聞いてたよ主、研究室に一人だけで行くの?」

 

「うん、行くよ」

 

「わかったよ主…チルドレンの幹部レックスは任せてよ。」

 

「わかった、頼んだよゼータ」

 

ベルは研究室に向かい、ゼータはレックス排除に行くのだった。―――その頃、レックスは仲間二人を連れて、目的のアーティファクトを探している。僅かな魔力を感じており、見つかるのも時間の問題だ。

 

「なんだ?」

 

 

レックスは振り返ると、仲間の一人がやられていた。冷静なりながら、敵が何処に居るのかを確認する。彼は魔力で一時的に動体視力を強化した。味方が再びやられた。二人を倒したのはゼータだった。ナイフで刺さりそうになるが、剣で身体を守れた。

 

「クソ……ッ!!誰だてめぇ!!!」

 

レックスはゼータに当てようとするが、腕を斬り落とされた。

 

「腕が…腕がぁぁぁぁぁ!!」

 

レックスは叫びだす。そして身体を何度も切りつけられていく。ゼータの強さにレックスは逃げ出す。そして近くの教室に入ろうとする。彼は自分の勝利を確信した。ここには自分達の仲間が沢山居る。だが、彼が目にしたのは、ここに居る者たちが全滅している光景だった。

 

 

「な……んで…」

 

「残念だけど、お別れだね」

 

 

そう言って、レックスの首を斬り落とした。ここに居る幹部の一人は撃破した。ゼータは次の場所に向かうのだった。

 

 

 

その頃研究室にはニューが先に来ていた。そして倒れているグレンとマルコを見つめている。遅れてやってきたが、ベルはニューも着ていたことに少しだけ驚いている。

 

「倒れている人達と知り合いなの?」

 

「…一人だけですが、彼は私の許嫁だったんです」

 

ニューの許嫁だったんだ……。あれ…何歳なのだろうか、色々と聞きたいけど、女性に年齢を聞くのは失礼だって言われてるし、聞かないでおこう。

 

「シャドウ様、現在シャドウ・ガーデンのメンバー達が潜伏しています。シャドウ様も知っての通り、今はゼータ様も居ます。合図を出せば、他の者達が突撃出来ます」

 

 

襲撃者達は大講堂に立て籠もっている。今のところ不審な動きはない。さらに学園の周囲にはアイリス・ミドガルをはじめとした騎士団達が囲んでいる

 

「ありがとうニュー。僕は目的物も手に入れたから、シェリーさんのところに行ってくるよ」

 

「はい!お気をつけて」

 

 

ベルは急いで副学園長室に向かうのだった(ニューはマルコが話を聞いてたら止めを刺そうと思ったが、意識がないためその場から去った)少しかかったが、ついに無力化出来るアーティファクトを完成させた。シェリーは笑顔でベルにお礼を言った。

 

「お礼はいいよ。シェリーさん…」

 

「それでもありがとうございます。これで捕まった皆やお義父様を助けられます」

 

「ルスラン副学園長のことですね」

 

シェリーさんの話ではもともと強欲の瞳は母親の研究を始めた。それを支援してくれたのがルスラン副学園長。母親が亡くなった後も身寄りのないシェリーさんを育ってくれたのもルスラン副学園長。

 

「だから私がお義父様を助ける番なんです」

 

「…そっか。無事だといいね」

 

いよいよ解析を終えたアーティファクトを使う時だ。これはどうやって使うのだろうか。シェリーは本を動かしながら言うのだった。

 

「強欲の瞳がある部屋に投げ込めばいい。敵の本拠地はこの地下通路を使います」

 

本を一つを動かし、本棚が移動した。ここに地下通路があるとは知らなかった。この学園にはこういった有事の為の地下通路をいくつか隠してる。そして大講堂に強欲の瞳があるため、地下から接近するしかない。

 

「分かりました。シェリーさん後は頼みます」

 

「どうして……?ベル君も一緒に…」

 

「僕が行けばシェリーさんの足を引っ張るだけ。それにシェリーさんならお義父さんと学園の皆も救えます」

 

「はい…ベル君がそう言うなら、私頑張ります!」

 

シェリーは急いで地下通路に入るのだった。ベルは黒服纏い、大講堂に行くのだった。

 

 

その頃大講堂では多くの黒ずくめ達が入り口や中も警備している。

 

 

『もう随分時間が経った………。皆も恐怖と魔力不足で疲弊してる。だけどこの黒ずくめ達は侮れないわ。』

 

 

ローズや隣に居る生徒は両腕を縄で拘束されている。下手に動くことは出来ない。教師達は生徒助ける為、必死に抵抗したが、仮面をつけている黒ずくめに殺られた。

 

「レックスが戻るまで奥にいる」

 

これはチャンスだと思い、隠しもっていたナイフで自分の縄を斬った。成功し、隣に居る生徒に渡そうとするが、気付かれてしまう。

 

「この子は何もしていませんわ。私が自分で縄を解いたのです!」

 

「ほぅ 抵抗は無駄とまだ分からないか?どうやら見せしめが必要だな」

 

そう言って、ローズの首に剣を向けて首を斬り落とそうとするが、すでに到着していたシェリーがアーティファクトを投げ、光が出てくる。 黒ずくめは怯み、ローズは魔力の力で黒ずくめの手を怪我をさせ剣を落とした。

 

「魔力が使える!!」

 

後に居る者は襲いかかるが、落ちた剣を拾い、後に居るものを斬った。生徒たちもローズを見て立ち上がる。ローズは剣を掲げる。

 

「魔力は解放された!!!立ち上がれ!!!今こそ反撃の時だ!!!」

 

 

ローズと生徒達は黒ずくめ達に挑むのだった。奥に居る者には勝てないが、ここに居る者達ならまだ勝てる可能性がある。ローズは一人一人倒していくが、一人が腕でガードした。

 

「しまった浅い―――――」

 

ローズは腕を切られる。まだ魔力が完全に解放されたわけではない。後に居る三人がローズに襲いかかるが、何とかその三人を倒したが、もう身体が限界のようだ。ローズは何かを悟り、目を閉じる。

 

『ああ…どうか彼の死が報われますようにせめて後一日だけ、この人生を生きてみたかった―――…!!』

 

 

ローズの首を斬ろうとしたが、突然黒ずくめの二人が、黒いコート纏いフードを被っている者によって斬られていた。仲間が倒れている。そこに先程助けくれた方と同じような者たちが居た

 

 

「我らはシャドウ・ガーデン」

 

「「「「「「「「「「「陰に潜み、陰を狩る者」」」」」」」」」

 

シャドウの剣が合図となり、黒装束の一団が一斉に動き出した




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