リトバトスピ!   作:東雲楓

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初SS、初投稿。お手柔らかにお願いします。
初心者用のルール解説等も作中内で行っています。
バトスピにもリトバスにも興味を持ってほしいなぁと期待しつつ。
舞台は原作終了後です。


1話A「バトスピをしよう」

とある雨の日のことだ。

いつものように野球部の部室に集まったリトルバスターズの一同。

わいわいとみんなが雑談をしている中、おもむろに恭介が立ち上がり、言った。

 

「バトスピをしよう」

 

「唐突だね、恭介」

 

乾いた笑いを浮かべながら理樹が返した。

バトスピ?という疑問符が各々に浮かぶ。

 

「バトスピか、久しぶりだな」

 

と謙吾。

 

「俺の筋肉デッキが唸りを上げるぜ…」

 

こちらは真人。

 

「お前のは何もできないままおわるだろ、ボケ」

 

そして鈴。旧リトルバスターズのメンバーは経験者のようだ。

それに反して。

 

「???」

 

疑問符を周囲に浮かべている小毬。

 

「わふー!よくわからないけどなんなのでしょうー?」

 

とわたわたしているクド。

 

「聞いたことがあったような気はするんだがな」

 

と思案顔をしている来々谷。

 

「はるちんは初耳ー」

 

そして葉留佳。

 

「確か、カードゲームだったような。ルールまでは知りませんが」

 

少しは知っている西園を加えて、バトスピを知らないメンバーが唸っている。

 

「西園が言ったとおり、バトスピ…正確にはバトルスピリッツと言うんだが、カードゲームだ。遊び方はやや難しいが、自由度が高くていろいろ面白いカードゲームだぞ」

 

そう言いながら、恭介は椅子をロッカーの近くに寄せて寄せてその上に立つ。

そしてロッカー上のダンボールを手に取って机に置いた。

 

「で、どうしてまた急にバトスピなのさ、恭介」

 

そう恭介に言う理樹。

 

「そいつには深い理由があるんだ理樹。まぁ、まずはこれを見てくれ」

 

恭介は理樹にそう返すと、おもむろにダンボールの蓋を開けた。

そこにはバトスピのカードがぎっしりと詰まっていた。

 

「わふー!なにやらかーどがたくさんあのるですー!」

 

クドが興奮したような声を上げる上から謙吾と真人がダンボールの中身を覗き込んだ。

 

「うお、これ全部バトスピかよ!」

 

「見慣れないカードもあるな……一体どうしたんだ、これ」

 

真人が驚いている隣で謙吾が恭介に質問を投げかける。

 

「朝その箱を発見してな。で、聞いてみたところ野球部が熱狂的にはまっていたらしい。で、今野球部は廃部状態だろ?この宝の山もったなくねって話をしたら貰っていいよってことになった」

 

そんな恭介の説明に理樹が驚いた声を上げる。

 

「こ、これ全部!?」

 

「ああ、これ全部」

 

涼しい顔をしながら言い切った恭介はさらに続けた。

 

「これから冬に入るにあたって野球ができなくなる日も出てくるだろう。そんな中で共通で遊べるゲームというのは貴重だ。カードゲームなら観戦するのも楽しいからな」

 

「それは納得だ。つまりこのカードの束を山分けするのだな、恭介氏」

 

おねーさんは賛成だぞ。という言葉を付け加えながら来々谷は言った。

 

「ふむ、トランプ以外でこういう遊びって初めてだし、はるちんも賛成ー!」

 

「わふー!難しそうですけどれっつとらいなのですー!」

 

「こういうのも、面白そうです…」

 

「うん!みんなが楽しくや遊べるならそれはとてもいいことです!」

 

未経験者組各々が賛成の意を口々に言う。

 

「みんな興味を持ってくれたようで何よりだ。じゃぁ早速ルールを教えたいところだが……実際にカードを動かしながらの方がわかりやすいか。理樹、デッキは寮の部屋か?」

 

恭介が満足そうにみんなを見回しながら、理樹に言った。

 

「うん、待ってて。持ってくるよ」

 

「オーケー、それじゃぁその間に準備しておく」

 

やりとりの後、理樹は部室から出て行った。

恭介は机を並べ直して、プレイ用のシート(これもダンボールにあった)を取り出し並べていく。

 

「おー、こういうの見るとテンション上がりますネ」

 

その様子を見ながら葉留佳が楽しそうに言う。

 

「わぁ、これなんだろう。きれー」

 

小毬は、恭介が2枚のプレイシートに置いたモノを見てそう言った。

青い六角形上のモノが大量に詰まった箱だ。

 

「小毬ちゃん、それは"コア"って言うんだ」

 

鈴が小毬にそう言った。

 

「こあ?何に使うのかな?」

 

そしてその小毬の質問には謙吾が答えた。

 

「ライフやコストに使ったりするものだ。まぁおいおい説明が入るだろうが、このコアの存在が他のカードゲームと違うのがバトスピの特徴だな」

 

「へー、そうなんだ…」

 

しばらくすると、理樹が戻ってきた。

走ってきたのか少し息が上がっている。

 

「お帰りなさい、直枝さん。走ってきたのですか?」

 

どうぞ、と西園がお茶を差し出す。

ありがとう、と言いながら理樹はそれを一気に飲み干すと、微笑みながら言った。

 

「まぁ、早くみんなに面白さを伝えたいからね」

 

その言葉に恭介がいい心がけだ、と頷く。

 

「よし、それじゃぁ軽く説明していくか」

 

そう言いながら、恭介は懐からデッキを取り出してトン、と机の上に置いた。

 

「まず、デッキの説明から行こう。デッキというのはゲームに使用するために集めたカードの束のことを言う。バトスピでは枚数は40枚以上、同名カードは3枚まで入れられるという決まりだ。例外はあるがな。このデッキをお互い一つずつ持ち寄って対戦を行うことをカードバトルという。」

 

恭介は理樹に椅子に座るように促し、理樹はそれに従って椅子に座ると手に持っていたデッキをプレイシートの上に置いた。

 

「それじゃぁ、実践を交えながら説明していこう。先行後攻はじゃんけん等で買ったほうが自由に決められるけど…」

 

対面に座った恭介に今回はどうする?と理樹は質問した。

 

「ま、今回はチュートリアルなんだから理樹が先行でいいぜ」

 

その恭介の答えに、わかったよと頷きながら理樹は説明を続けていく。

 

「最初の手札、自分が使えるカードは4枚。先行後攻はこの手札を見てから決めることが出来るよ。そしてボイド…この場合中央の小さな石、コアが入った箱のことだね。そこからライフに5つ、リザーブに4つコアを置く。」

 

そう言うと理樹は、コアを自分のシートのライフとリザーブの場所にコアを置いた。

恭介も同様にコアを置く。

 

「ここまでできれば準備はオッケーだ。お互いの『ゲートオープン、開放!』の掛け声とともにゲームスタートになるよ」

 

ここまでで質問は?と理樹は周りを見回す。

特に質問はなかったようで、皆は今か今かとゲームの開始を待っているようだ。

 

「よし、理樹。始めるぞ」

 

「わかったよ、恭介。それじゃぁ……」

 

二人が、息を合わせ、言った。

 

「「ゲートオープン、界放!!」」

 

 




ということで、始まりました。
Bパートから実際のバトル開始です、チュートリアルですが。
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