リトバトスピ!   作:東雲楓

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短めにBパートをお届けします。


4話B「試合終了。少しの反省と次の試合へ」

 

「わふー、流石来々谷さんなのですー!お強いのです…!」

 

「はっはっはっ、まぁそう褒めるなクドリャフカ君、私はまだまだだよ」

 

「しかし、予想するに来々谷さんのデッキコンセプト的に本気じゃない感ばりばりだったのですー」

 

「手札はそこまで良くなかったからな。だが"バルトアンデルス"と"エクゼキューショナーズ"がこのデッキのキーであることには間違いない」

 

「そうなのですか?私も"カーン・ウルフ"が出せてすごくよかったのですー!」

 

「そういえば、最後の《トライアングルトラップ》だが、温存して次のターンを見据えても良かったのでは?」

 

「それも少し考えましたけど、あの時の来々谷さんの手札は3枚だったのです。対してこちらは《トライアングルトラップ》1枚、効果を考えると次の来々谷さんのターンで小型のスピリットを2体出されて《スカルザード》、《黒き骸王バルトアンデルス》、その他小型スピリットの順でアタックされていたら、小型一体のあたっくは防げず負けていたのですよ。そういうのも考えるとふぁいなるあたっくしたほうが良いかと思いまして」

 

「ふむ、実際は手札にはもう一枚の"バルトアンデルス"とマジックが2枚だったわけだが、そこは判別しようがないからな。特に紫はドロー効果も強いことを考えるとスピリットを並べるのも容易い。手札にマジックがないと見越してアタックするのも間違っていないのかもしれないな?」

 

「なのですよー」

 

「しかし、あのコアブーストの量は凄まじかったな。おねーさんのデッキにはそういうのなから羨ましいぞ」

 

「ふふふ、こあぶーすとは緑の特権なのですー!」

 

バトルが終わった後、デッキを片付けながら会話をする来々谷とクド。

そして観戦席からも会話が聞こえてくる。

 

「ゆいちゃんのデッキもクーちゃんのデッキもすごいねぇ」

 

「そうだな、それぞれの色の特色をうまく使いこなした感じのデッキだった」

 

「でも、クーちゃん赤のカードも入れてましたね」

 

「ああ、ドロー不足を補うために赤のドローソースを混ぜ込んだんだろう。特に能美が使用した《リバイブドロー》はコスト4で発動でき効果も申し分ない。小毬も混ぜてみるといい、見たところ単色だろう、あのデッキ」

 

「うん、考えておくよ~」

 

とは、小毬と恭介。

 

「むむむ、いずれ姉御とも対戦するとなると…」

 

「そうですね、"相手のコアを外して戦力を奪い取る戦略"、コアの管理には気を付けないといけません」

 

「んー、ちとデッキ洗い直すかなぁもう一回。とりあえず組んでは見たんだけどダメなような気がしてきた」

 

「私もです、ですが…問題点がわからないまま組み直すのも非効率だとは思いますよ」

 

「そうだねぇ」

 

こちらは、西園と葉留佳。

 

「謙吾、もしあのどちらか二人とバトルするとなったらどうする?」

 

「ん、そうだな…まぁ理樹と同じ考えだと思うぞ?"相手のやりたいことをやらせない"これに尽きるのではないか?お互い方法は違えどな」

 

「そうなるよね」

 

そして、理樹と謙吾。

そんな会話の中、真人が声を上げる。

 

「今日は出来て後一回ぐらいか?」

 

その真人の言葉に、時計を見ながら恭介が答えた。

 

「ああ、そうだな。デッキ調整続けたい奴もいるだろうし、バトルは後一回にしよう。やりたがっていたのは西園だったな?だから西園と誰かのバトルで今日は締めにしよう」

 

その言葉に西園が、ありがとうございますと口に出すと少し考えて言った。

 

「では、経験者である直枝さんとのバトルを希望します」

 

その西園の希望に理樹はにっこり笑いながら言う。

 

「うん、いいよ。相手になろう」

 

そこで葉留佳が西園に言った。

 

「ちょ、いいんですかい美魚ちん。理樹君すごい強いって話なんですけどっ」

 

「かまいません。勉強させていただきたいと思いまして」

 

その西園の言葉に、謙吾が賛同の言葉を上げる。

 

「それはいい心がけだ。結局のところこういうのは経験していったほうがいいからな」

 

そして机に座る理樹と西園。

お互いにデッキをシャッフルしながら会話が始まる。

 

「では、お手柔らかにお願いします。直枝さん」

 

「西園さん相手だからね、気をつけていかないといけないよ」

 

「そうですか、では…こちらも気を引き締めていきましょう」

 

シャッフルしたデッキをフィールドにセットする。

コアを用意して手札を4枚確認し準備が整った後、先攻後攻を決める。

理樹が西園に選択権を譲り、西園は少し悩んだあと先攻を選択した。

 

「わふー、西園さん頑張ってくださいなのですー!」

 

観戦席からクドのエールが飛ぶ。

 

「あはは、結構アウェイ気分?」

 

理樹が冗談めかしにそんなことを言いつつ、恭介に準備できたよと声をかける。

 

「それでは、本日の第三回戦、西園VS理樹の試合を始める!両者全力を出し切るように。では…バトルスタートだ!」




ということで4話が無事終了となりました。
まぁ、前回のクドのラストアタックを心理的に考えるとこうなるのかなぁと思います。
あの時点で相手の手札はすべて未確定ですからね。
TCGってそういうところでの駆け引きが一番面白いゲームだと思っています。


さて、次は西園と理樹のバトルです。
経験者のえげつなさを出せたらいいなぁ、そう思っています。
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