621側のミッションにどう変化付けるか悩んでる
そのままは流石に無いし…
「ビジター!早速だが依頼を取ってきたよ」
グリッド086に一時的に拠点を構えることとなった翌日。早速私の元へカーラがウォルター経由で依頼を持ってきた。
『独立傭兵各位。これは当社系列企業シュナイダーからの依頼です』
ACのブリーフィングモードを立ち上げれば、何度か聞いた事のあるアーキバス傭兵起用担当の声が聞こえてくる。確か、アーキバスが擁する強化人間部隊「ヴェスパー部隊」の第8隊長「ペイター」といったか。つまり、アーキバス・コーポレーション…もといシュナイダーからの依頼だ。
今の私はRaD所属とはいえ表向きはウォルターお抱えの独立傭兵という扱いになっているから、星外企業からも普通に依頼が入ってくる。アーキバス系列はベイラムよりも土着企業に対して当たりが強いと聞くが、私が今RaDに身を寄せていると聞いたら果たしてなんと言うだろうか?
それはともかく。早速ペイター君から依頼内容の説明が行われた。
『作戦地点はベリウス西部、ボナ・デア砂丘。先日、当該区域にて物資輸送中のルビコン解放戦線の補給部隊が輸送ヘリの不調により立ち往生しているとの情報を掴みました。そこで依頼です。輸送ヘリ修復の隙を突き、これを撃破して頂きたい』
大まかな内容はこの通りだ。ボナ・デア砂丘に立ち往生中の輸送ヘリが10機いるから、それを出来る限り撃破してきてくれとの事。最低数は6機、その上で残りの4機や哨戒中のMT部隊にも追加報酬を設けてくれるそうだ。
ただし、その輸送部隊がいる場所はルビコン解放戦線の武装採掘艦「ストライダー」とやらの進行ルート上になっており、時間をかけ過ぎると危険だという理由で作戦時間は10分までという指定も加わった。尤もこちらは大した制限でもないが…。
「ついでにアタシからも一つ依頼だ。この前ビジターが見せてくれた
それに加えて、カーラからも依頼が入った。
輸送ヘリを撃破する時に、マニュアル操作による攻撃を使ってみてくれという依頼だ。こちらに最低数の指定は無く、シュナイダーからのミッションをこなすついでにやってくれたら嬉しい、といった感じだが、やっておくに越したことはないだろう。
「さ、ビジター!仕事の時間だよ!」
ブリーフィングを聞き終えた私は、軽く気合いを入れ直してボナ・デア砂丘へ機体を投下した。
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[メインシステム 戦闘モード起動]
聞き慣れたCOMボイスと共に着地の振動が伝わってくる。
そこは、辺り一面砂まみれの地。ルビコン3は"アイビスの火"以降寒冷化が進み、グリッドや一部地域を除けば大抵は雪の積もった銀世界。にも関わらず、このボナ・デア砂丘は気候の問題か雪ではなく砂にまみれた黄土色の世界を形作っていた。
周囲に目を向けても砂嵐でよく見えず、物理的な視界は最悪と言ってよかった。ただ、電子的な視界には問題は無いようで、センサー類は特に不調を訴えることは無い。
『こちらRaDの『チャティ・スティック』だ。今回ビジターのオペレートを担当することになった。よろしくな』
普段ウォルターがやっていた戦況オペレートは今回RaDのチャティという人物が担当してくれるようだ。なんでも、チャティはカーラの作ったAIらしい。確かに喋り方にそういう雰囲気がある。
『ビジター。作戦目標を捕捉した。ディスプレイに表示しよう』
「ありがと」
「ヘリはあっちに3、向こうに3、後は
『4脚タイプは確認されていない』
「なら簡単だね」
チャティが拾ってきてくれたデータを元に機体を飛ばし、近い位置に集まっていた方の輸送ヘリを襲撃しにかかる。
ザンッ!!
「なっ──」
アサルトブーストで接近し、溜め無しレザブレ一閃。軽MTが一撃で爆散した。
「敵襲!独立傭兵だ!」
「遅いッ!ついでに
敵襲に気付いた護衛MT部隊が集まってくるが、遅い。クールタイムが終わった瞬間を合わせて軽MTをもう1機撃破。
撃ち込まれる弾丸を跳躍で躱しつつLUDLOWを数発撃ち込んでガードメカを排除。
「相手は1機だ!撃て!包囲しろ!」
「薄汚れた侵略者に我々の結束を見せてやれ!」
「「灰被りて我らあり!」」
流石にここまで来るとMTがゾロゾロと集まってきて攻撃を仕掛けてくる。中には機体COMが警告音を鳴らす程度の砲撃を放ってくるMTも混ざっているので、ここで棒立ちしていたら一瞬で袋叩きにされてしまうだろう。
しかし。ここの地形を改めて見直してみて欲しい。砂丘とは言うが、道路の走っているこの辺りは大きな高低差も無くかなり平坦な地形をしており、尚且つ目立った障害物といった物も無い。つまりどういう事か?
「まとめて散りなさいッ!」
ズバァンッ!!!
レザブレの回転斬りが火を噴くという訳だ。まとめて巻き込めた時は不謹慎ながらも結構爽快で楽しい。
『目標、1機撃破だ』
「えっ」
なんて思っていたら、マニュアル操作で倒すつもりだったヘリを巻き込んでいたらしい。チャティに言われて気がついた。
「……じゃあバーストアーツ、いきますか」
目標は近くにあった輸送ヘリのうちの1機。
「『
レーザーブレードへのエネルギー供給回路を解放しつつブースターを点火、クイックブーストを入力する。ブーストの終わり際にブレードへのエネルギー供給を最大化させつつ、機体を反時計回りに回転させるモーションを思考入力。そして、回転の勢いをそのまま乗せて、超高出力のレーザー刃を──!
「叩き込むッ!!」
ヘリの外装にレーザーブレードが直撃し赤熱化し始める。
だがブレードの出力は落とさない。チェーンソーが刃を高速回転させてモノを切るように、レーザーの刃を長時間展開させたまま押し付けて装甲を溶かし斬っていく。
ドカァンッ!!
輸送ヘリはその一撃によって動力系統に引火、爆発し、大破した。
「あのACを止めろ!輸送ヘリをやらせるな!」
「"ストライダー"の同士を待たせる訳にはッ!」
「もう一発!!」
この"月下美刃"、
つまり、その動きをトレースさせた今の私のACの動きはMT程度で捉えられる動きではなく、3機目の輸送ヘリはあっさりと大破した。
近くに固まっていたヘリ3機を撃破し終えた私は、勢いのままもう1箇所3機で固まっている輸送ヘリの元へ向かう。
そんな時。チャティから通信が入った。
『ビジター。輸送ヘリの修理が終わったようだ。離陸までの時間を表示しよう』
モニターに作戦残り時間に加えてもう一つ制限時間が表示される。残り約6分。それが、輸送ヘリが飛び立ってしまうまでの残り時間らしい。
平坦で足場どころか障害物すらロクに無いボナ・デア砂丘でヘリの離陸を許せば、いくらACとて追撃は困難になるだろう。
──とはいえ、先程とやる事は同じだ。護衛MTを溜め無しレザブレで、ガードメカをLUDLOWや肩ミサイルで排除し、本命の輸送ヘリをバーストアーツもどきで破壊する。宵闇の月で操縦席を叩き割り、月下美刃でコンテナ部分を溶断し、アストラルダイヴで動力部をぶち抜き。
『目標、6機破壊。依頼達成だ』
『やるじゃないかビジター!大した腕だね!』
そうすればあっさりと最低撃破数は達成することが出来た。
「残り3分半で残り4機…いけるか?」
ここからは自分との戦いだ。
アサルトブーストを起動しながら意識を切り替え、真っ先に輸送ヘリを破壊するルート取りを考える。
「──ここッ!」
輸送ヘリの少し手前でアサルトブーストを中断。当然MT部隊からの砲撃が飛んでくるので、跳躍して回避。そこからLUDLOWワンマガジンと肩ミサイルを一斉射し、まず1機。
「次ッ!!」
滞空中なのを活かしそのままアストラルダイヴ。これで2機。
着地するので脚部の水平跳躍性能を活用してMT部隊の包囲を抜けつつ次のヘリがある方向へ機体を向ける。そうして機体が地面を滑ることでENが回復するのでアサルトブーストを再起動。
「3つ目ッ!」
アサルトブーストでヘリの上を取れたのでENに余裕があることを確認しつつアストラルダイヴ。
「これで最後!!」
着地後は隙をクイックブーストで潰しつつ状況確認がてらEN回復。状況を把握したらLUDLOWと肩ミサイルを全弾発射。これで輸送ヘリ全機撃破だ。
『輸送ヘリの全機撃破を確認した。残りはMT部隊だな』
「まぁ…殿として残るんなら、倒す他ないよね」
基本報酬90,000COAM、軽MT撃破報酬24,000COAM、汎用兵器破壊報酬6,400COAM、輸送ヘリ破壊の追加報酬が40,000COAM、マニュアル操作撃破の追加報酬が70,000COAM。弾薬費や修理費を差っ引いても210,000ほどのCOAMを獲得することが出来た。
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『ミッション開始だ。BAWS製の移設型砲台を全て破壊しろ』
「りょうかい」
617が輸送ヘリ撃破を進めていたのとほぼ同時刻。621もまたミッションに出撃していた。
依頼主は大豊、内容は解放戦線が汚染市街に配備したBAWS製の移設型砲台の破壊だ。大豊──もといベイラムとしてはここ汚染市街をコーラル調査領域拡大のために抑えておきたいと思っているらしい。
「企業の傭兵が来たぞ!」
「もう情報が流れたのか…耳聡い奴らめ…っ!」
まずは攻撃ヘリ数機と軽MT2機との交戦に入る。オープン回線から聞こえてくる声からして、あの砲台はまだ配備してから相当日が浅いのだろう。解放戦線としてはかなり厳しい状況のようだ。
しかし独立傭兵である621にそんな言葉に耳を貸す道理は無い。何せ彼女の飼い主は金次第でどの陣営の依頼をも受ける極悪非道のハンドラーだ。実態はともかくとして。
「ヘリはミサイル。MTにはひっさつぶったぎり」
621は敵機を難なく排除した。
「ブースター、かえてせいかいだった」
密航時に得られた資金を元に、BAWS製の近接格闘機向けブースターである「AB-J-137
『あれが目標だ。正面は装甲で守られている。背後を狙え』
「まずは高いところのから」
最初に向かうは侵攻開始地点から右側にある3箇所。
まずは1台だけ高所に配置されている砲台を狙う。今回は履帯付きの移設型とはいえ基本動かない砲台なため影響は少ないが、高所から一方的に撃ち下ろしされるのは大きな脅威となるからだ。
「マニュアルそうさきどう!」
遮蔽を活かして右側から高台へ回り込んだ621は砲台の背後でマニュアル操作を起動する。617から教わった技術、明確な行動イメージが無ければ逆に動きが鈍ることになるソレを621は躊躇無く切った。
取る動きは単純。砲台の真上でブレーキを掛けて落下しながらパルスブレードをチャージ、そしてそれを真っ直ぐに振り下ろすだけ。
「てっ、敵襲?!砲台を狙われて──」
ズバァンッ!!
ACと比べると明らかに振り向き速度で劣る砲台では背後からの奇襲に対応することも出来ずあっさりと爆散した。
「ふたつめ、みっつめ!」
今度は左回りで遮蔽の影を移動し、2基並んでいた砲台をパルスブレードとTURNERで破壊。周囲を飛び回っていた攻撃ヘリを肩ミサイルのマルチロックで撃破し、残ったMTにはクイックブーストでの撹乱からクールタイム明けのパルスブレードを叩き込む。
続けて向かうは侵攻開始地点より正面、2基の砲台の前に2機の砲撃型軽MTが待ち構えている地点。
「戦闘配置に着け!迎撃するぞ!」
「相手は単騎だ!臆することは無い!」
当然接近した621に対して砲撃が行われるが、見えている攻撃に当たるようなことはない。時にクイックブーストも織り交ぜて機体を左右に振り、砲撃を回避する。
そしてそのまま高架の上に陣取っていた軽MTの片方目掛けて──
「今だ撃て!」
「よみどおり!」
「何っ?!」
その直前で攻撃目標をすぐ隣にいたもう1機の軽MTへ向ける。
MTを狙いに来た所をもう片方のMTと砲台2基で刈り取ろうとしていた解放戦線の狙いは外れ、油断し切っていたMTはパルスブレードの錆になった。
621には傭兵としての天賦の才があるのだろう、たとえACとはいえ単騎戦力を相手に解放戦線の汚染市街防衛部隊が手も足も出ていない。
フィ-ッ!フィ-ッ!
フィ-ッ!フィ-ッ!
「まずは高いところのMTをつぶす」
フィ-ッ!フィ-ッ!
フィ-ッ!フィ-ッ!
「ミサイルはみえてる」
フィ-ッ!フィ-ッ!
フィ-ッ!フィ-ッ!
「あとはほうだいだけ」
残っていた砲台は、団地廃墟屋上に陣取る砲撃型MTと各所に配置されたミサイル装備型MTに囲まれており、付近を通るだけで機体COMの警告音がひっきりなしに鳴り響く危険地帯になっていたが、621はそれを意にも介さず最低限の三次元機動とクイックブーストで捌いてみせる。
まるで後ろにも目が付いているかのような動き。実際ACと神経接続している621は機体センサーが拾った情報を全て認知しているので、後ろにも目が付いているという表現はあながち間違いでもないのだが、ともかく尋常ではない動きだ。
『目標砲台の全機破壊を確認した。仕事は終わりだ』
「──あっまってウォルターあっちに4きゃくMTが…っ」
10分もしないうちに汚染市街の砲台は全て片付いた。
ミッション基本報酬や敵撃破に応じた追加報酬、弾薬費や修理費の差し引きなど諸々合わせて150,000COAMほどの収入と、大豊からの一定の評価を獲得した621なのだった。
//C4-617 CHAPTER1
【補給部隊襲撃】
CLIENT:シュナイダー
COMBAT ZONE:ベリウス西部-ボナ・デア砂丘
OBJECTIVE:目標破壊
REWARD:
COAM 90,000
BATTLE LOG ──
DETAIL:
・ルビコン解放戦線の物資輸送ヘリ破壊
・時間制限あり
・敵撃破に応じて報酬を加算
617編密航後初のミッション。難易度高いかなぁ…。でもまぁ初見ルビコプターよりはマシやろ。
移設型砲台破壊はあんまり変更出来なかった…。
621機含め色々アセン考えてるけど筆者がモンハンでもゴッドイーターでもスプラでも重武器全く扱えないマンなので重量AC考えんのクッソむずい