鬼滅の毒使い   作:科学大好き人間

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黒死牟視点です。思いのほか話数が溜まったので、月、水、土で更新したいと思います。


28話 元月柱の侍、ついに五大流派の剣士達と相対する

今私の前には水と風の柱が立ちふさがり、その後ろには負傷した炎と霞の柱。そして一番後ろで様子を伺っている甲の雷の呼吸の使い手が勢ぞろいしていた。

 

 

「不死川!! 冨岡!! その男は戦国時代に柱だった男だ!! 今では継承が途絶えた月の呼吸を使う!!! 太刀筋に纏う不定形の細かい斬撃に注意しろ!!! それと奥の肉塊に無惨がいるらしい!!!」

 

「わかったから煉獄は一旦下がって止血剤塗れェ!!! 呼吸で止血する余力を少しでも戦いに回せるようになってから復帰しやがれェ!!!」

 

「すまん!! わかった!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー水の呼吸 参ノ型 流流舞いー

 

 

 

 

 

 

 

 

風の柱が炎の柱を下げようと声を掛けた瞬間、水の柱が私の周囲を舞うように斬撃を入れてくる。

 

 

「待てや冨岡ァ!!! 連携するって言い出したのはお前の方だろうがァア!!!」

 

「俺が陽動となり盾となる。隙を見て不死川は斬りかかってくれ。」

 

「ざけんなァア!!! つまりは俺がお前に合わせるってことじゃねぇかァア!!! さっきの発言撤回してんじゃねェエ!!!」

 

 

水の柱と風の柱は犬猿の仲なのか喧嘩口調だったが、それに反して高度な連携をしてくる。私をうまく挟み込み、常に死角からの斬撃が飛んでくる。

 

加えて唐突の射撃音。問題なく刀で弾丸を弾いたが、どうやらもう一人隊士乱入してきたらしい。

 

 

 

「兄貴!! 援護するからそいつの頸を刎ねてくれ!!!」

 

「おいこら玄弥ァア!!! 危ねぇから下がってろやァアアア!! マジで死んじまうだろうがァアアア!!!!!」

 

 

どうやら新手は風の柱の弟らしい。兄弟で鬼狩りとは懐かしや。しかし、この兄弟の弟の方は才能に恵まれなかったようだ。私は少し複雑な気持ちになり気分が落ち込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突きー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふとそうした私の隙を突いて鋭い突き技が繰り出される。私の頬にかすり傷ができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー水の呼吸 肆ノ型 打ち潮ー

 

 

 

 

 

 

 

続けざまのうねる様な複数の斬撃。私は一つずつ丁寧に捌いて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー月の呼吸 参ノ型 厭忌月・鎖りー

 

 

ー水の呼吸 拾壱ノ型 凪ー

 

 

 

 

 

私と水の柱の間で凄まじい回数の衝撃が打ち付け合う。

 

先ほどと同じ。私の月の呼吸の型をこの水の柱は見たこともない型で無効化する。驚いたことに私の型を受けても尚かすり傷すらついていない。

 

攻めの方は今まで殺してきた水柱とそう大差ないが、この受けの強さだけは、初見の型も相まって尋常ではない厚みを感じる。

 

 

「私の月の呼吸を正面から受けられるとは・・・加えて初見の技・・・見事なり・・・名は確か冨岡と言ったか?」

 

「鬼に名乗る様な名は持ち合わせていない。俺は喋るのが嫌いだから話しかけるな。」

 

「・・・そうか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

ー風の呼吸 伍ノ型 木枯らし颪ー

 

 

 

 

 

 

 

 

ふいに頭上より打ち下ろしの斬撃。私はそれを刀で受け、柄に力を籠める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー月の呼吸 伍ノ型 月魄災渦ー

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおっと!!!」

 

 

風の柱は反応しすぐさま安全圏まで退避する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー炎の呼吸 壱ノ型 不知火ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入れ替わるように私の前を斬撃が通り過ぎる。私は後ろに下がりこれを躱す。

 

 

「不死川!! その男は刀の振りなしでも斬撃を飛ばせる!! 気をつけろ!!!」

 

「みたいだなァ!! なら切り刻んで殺してやるぜェエエ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー風の呼吸 参ノ型 晴嵐風樹ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は迎撃し、風圧と月輪の斬撃がせめぎ合う。

 

 

「まだまだァア!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ー風の呼吸 弐ノ型 爪々・科戸風ー

 

 

 

 

 

 

 

爪の引き裂きに似た風の斬撃に対し、私はそれを横なぎに一閃し払う。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー水の呼吸 捌ノ型 滝壺ー

 

 

 

 

 

 

 

今度は隙を突いて水の柱が打ち下ろしの斬撃を放つ。私は受けに回り、再び伍ノ型で迎撃しようと柄に力を籠めるが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー風の呼吸 捌ノ型 初烈風斬りー

 

 

ー炎の呼吸 壱ノ型 不知火ー

 

 

ー霞の呼吸 肆ノ型 移流斬りー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬で胴に三者三様の斬撃を喰らい、流石の私も一瞬脱力する。その瞬間、水の柱の日輪刀に圧され、私の頸筋に刃が触れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー月の呼吸 伍ノ型 月魄災渦ー

 

 

 

 

 

 

 

 

間一髪で私の伍ノ型が間に合い、水の柱は私から距離を取る。

 

今の私は着物を切り裂かれ、床に自身の血をまき散らした醜態をさらしていた。すぐに私は傷を再生させ、上半身の着物を破り捨て刀を構え直す。

 

 

「今代の柱が粒ぞろいなのは本当のようだ・・・このまま切り結べば次こそ私の頸に刃が届くやもしれぬ・・・」

 

「まだだ!!! 畳みかけろ!!! 頸を・・・頸を斬るまでは・・・!!!」

 

 

4人の柱達は一斉に私に四方より群がる。それよりも僅かに早く私は刀身を倍以上に伸ばし、全霊を持って刀を振り切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー月の呼吸 拾肆ノ型 兇変・天満纎月ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「っ!!??」」」

 

 

視界すべてに飽和するかのような斬撃が台風のように吹きすさび、あたり一帯を根こそぎ薙ぎ払う。

 

柱達が次々と私の斬撃に巻き込まれ地に臥すのを一瞥する。しかし水の柱だけはそれらを捌き切ったのか、流血しながらも私へと接近してくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー月の呼吸 拾ノ型 穿面斬・蘿月ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は月の呼吸の中で比較的出の早い拾ノ型を放つ。夥しい数の斬撃を渦のようにまとった旋盤状の攻撃が水の柱を直撃しそうになるも、何とかギリギリで横跳びに回避したのが見て取れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー月の呼吸 玖ノ型 降り月・連面ー

 

 

 

 

 

 

 

 

続けざまに浴びせるような斬撃の幕を打ち下ろす。鮮血が飛び散るも水柱は必死に退避している様子。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー月の呼吸 捌ノ型 月龍輪尾ー

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!!!」

 

 

必死に退避行動に移り距離を取る水柱。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー月の呼吸 漆ノ型 厄鏡・月映えー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っが!!??」

 

 

一振りで複数の斬撃が大地を伝い水柱の男まで届く。距離は30尺以上離れていたものの、その男は斬撃の余波を受け鮮血が散り、そのまま床へと転がる。

 

 

「ふむ・・・随分堪えたがここまで・・・その怪我ではもう満足に動くことはできまい・・・」

 

 

私の言葉通り、水の柱はその場を立ちあがることすらできないでいた。

 

一方で、他の三人の柱はよろよろと立ち上がり、刀を構え私に切っ先を向ける気概を見せている。しかし先ほどの攻防で理解したのか、誰一人私に斬りかかって来る者はいなかった。

 

少々もったいない気もするが、この場にいる柱は全員まとめて始末しようと思い、私は6尺を超える刀を掲げるが・・・

 

 

「猫に木天蓼。鬼には稀血。」

 

 

風柱からそのような呟きが聞こえた瞬間、ふいに私はふらつく。加えて脈拍が上がっているようだ。足元もおぼつかない。そんな様子を見て、風の柱は血まみれでありながら私に突進してくる。

 

 

「お前・・・稀血か・・・それも相当な・・・」

 

「ハァアア!! ふらついてんじゃねぇか! ざまあねえなァ!! 稀血の中でもさらに希少な血だぜ!! 存分に味わえ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー風の呼吸 陸ノ型 黒風烟嵐ー

 

 

 

 

 

 

 

 

下段より振り払われる風の柱の斬撃に、私はふらつきながらも床を蹴り、刀を引きずって後方へと下がって退避する。

 

 

「微酔う感覚も何時振りか・・・愉快・・・さらには稀血・・・」

 

 

私は風柱の斬撃を辛うじて防ぐが、度々斬撃が入り血しぶきが舞う。その様子を見て炎柱も私の子孫である無一郎も追随しようとする。

 

しかし二人が接敵する前に私は稀血に適応した。すぐにふらつかなくなり、風柱の刀を足で踏みつけて地面に打ち込んだ。

 

 

「っ!!!」

 

 

私はすぐさま風の柱の頸を刎ねようと刀を掲げるが、突如発砲音が聞こえたので、弾丸を刃で受ける。

 

 

「兄貴っ!!!」

 

「下がってろっつっただろうがっ!!!」

 

 

風柱は私の足を跳ねのけようと必死に柄を握りしめるがびくともしない。私は接敵しようと試みる柱達も含めてまとめて迎撃しようと柄を握りしめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー月の呼吸 伍ノ型 月魄災渦ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の周囲から柱達は一斉に離れる。しかし驚いたことに技の直後、風柱の姿も見失っていた。周囲を警戒すると、少し離れた場所で斧と鉄球を担いだ巨躯の男が立ちふさがり、手負いの風柱を背後に下がらせていた。

 

 

「新手の柱か・・・お前は何の呼吸を使うのだ・・・?」

 

 

私は気になり巨躯の男に問いかける。男は斧を担ぎ鎖を携えて、手をかざす。

 

 

「私は岩柱 悲鳴嶼行冥。我ら鬼殺隊は百世不磨。鬼をこの世から屠り去るまで・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これも何かの因縁か。ついに戦国の世と同じく五つの呼吸の柱と使い手がこの場に揃った。私はその事実を噛み締め、余りの感慨深さについ笑みを浮かべてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 




悲鳴嶼さんマジでスーパーヒーロー張りの登場でそこにしびれる憧れる。
次回、水曜更新です。映画放映後鬼滅の投稿増えましたね。面白そうなのが増えて何よりです。
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