0人目の嘘吐き彼女   作:モーン21

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なお、作者の貧相な語彙や絵心では水着を描写することは出来ない模様。

本当のサービス回をご所望の方は是非中村お兄さんと野沢お姉さんの原作やアニメの方へとお進みください。

では、本編へどうぞ。


8話 皆大好き水着(サービス)

「…と言う次第でございまして…」

 

 お昼休みの屋上。栄逢さんを連れて遅れてきた恋太郎くんが、前回の静ちゃんみたいに彼女とのこれまでの経緯を私達に説明する。それには昨日のデートのことも含まれていた。

 

栄逢(えいあい)凪乃(なの)さんを新しい彼女として迎え入れさせていただいてもよろしいでしょうか……!」

 

「もう二回目だし大して驚かないわよっ!好きにすればいいでしょっ!」

 

「私をフらずにいてくださるのであれば、それ以上の幸せはありませんから…!」

 

「『我自身追加戦士の身(ゆえ)異論などない』」

 

 恋太郎くんが緊張して冷や汗を流しながらも私達にお願いする。けれど、私達自身静ちゃんという前例を既に経験していたことや、先日の2人の様子を直に見ていることもあったからか3人とも強く否定はしなかった。

 

 私自身特に文句はないけれど、せっかくだしちょっと踏み込んでみようかな?

 

「私からも特に無いけれど、勉強以外興味無かった栄逢さんが恋太郎くんに惚れるだなんてちょっと意外。恋が栄逢さんの価値観を変えたってことかな?」

 

「自宅での勉強中、愛城恋太郎のことが頭から離れなくて集中できなかった。大槻ライ。私は以前までその理論を信じていなかったけれど、自分の身で体感した私が今その理論を否定するのは非合理的」

 

「…わぁお、べた惚れ……。って、あれ?私栄逢さんに自己紹介したかな?」

 

「入学式の日に自己紹介をしていたはず。後日名前と顔を覚え直すのは非効率的。だから同じクラスのあなた達の名前も当然知っている」

 

 私だけでなく隣の静ちゃん達も驚いた反応を見せる。

 

 確かに栄逢さんの言う通り自己紹介の場は設けられていたけど、まさかあの時1回だけで全員の顔と名前を覚えていただなんて……。その優れた記憶力はさることながら、()()栄逢さんが覚えようとしていた事に驚く。てっきりクラスの人の名前なんて興味ないものだとばかり思っていたから。良い意味で期待を裏切られた。

 

「…()()栄逢さんのことを誤解していたみたいだね。凪乃ちゃんって呼んでもいい?良ければ私のこともライちゃんって呼んで?」

 

「(また?)呼び方は何でも構わない、大槻ライ」

 

 そんな風に周りそっちのけで凪乃ちゃんとおしゃべりをしていると、凪乃ちゃんの隣の恋太郎くんが何故か感極まっている様子だった。涙を流しながら私達に感謝の気持ちを述べる。

 

「ありがとう…っ(みんな)ちゃんと幸せにできなかったら切腹するから…!!」

 

「切腹で人はそう簡単に死ねない。服毒(ふくどく)の方が効率的

 

「なに円滑(えんかつ)に死なそうとしてんのよ!!」

 

「凪乃ちゃんって効率主義者なんだね」

 

「『効率か…これが?』」

 

 そんなこんなで、私達と栄逢さん…凪乃ちゃんとの顔合わせ回は何事も無く終わった……

 

 

 

 

 

「そんな事よりその遊園地の…“デート”ですよっ!私だってずっとしたかったのに…!」

 

 …かに思えたが、そうは問屋が卸さなかった。

 

 羽香里ちゃんが恋太郎くんに物申す。あの日の皆での話し合いとさっき恋太郎くんからデートに至るまでの経緯を聞いたから、羽香里ちゃんも納得はしているはず。けれど、こういうのは気持ちの問題だからね。理屈じゃない。

 

「わ、私も最近暇だし!言われればついてってやったかもね!」

 

 羽香里ちゃんに続いて唐音ちゃんも物申す。唐音ちゃんのことだから誘われた所で素直に付いていったかどうかは半々といった所。根拠は無いけれど、凪乃ちゃんに気を使って自分は行かないんじゃないかというのが私の意見。唐音ちゃん優しいからね。

 

 それはそうと、面白い流れには便乗するに限る。

 

「私も2人に同意かな。静ちゃんは?」

 

「“恋人達の宴”『夢にまで見しシャングリラ…!!』」

 

 …静ちゃんの顔がキラキラしている所から察するに、デートに対して興味津々って所かな?

 

「行きたい。行くべき」

 

 でも、凪乃ちゃんも行きたがっていることには正直驚いた。

 

 よっぽど、先日のデートがお気に召したらしい。

 

「だからあんたは昨日行ったんじゃない!!」

 

「それは付き合う前。恋人としてはまだ」

 

「……一理あるね」

 

「あんたは勝手に認めてんじゃないわよ!!」

 

 唐音ちゃんから突っ込まれる凪乃ちゃんだけど、凪乃ちゃんの言い分に私は否定することができなかった。だって私恋人になる前に恋太郎くんのお部屋やベッドにお邪魔していた訳だから*1

 

 …あれ?その理屈だと、もしかして私恋人になる前に恋太郎くんとお部屋デートしていたってことなのかな?

 

 ……面倒なことになるから黙っていようっと……。

 

 唐音ちゃんに突っ込まれたので明後日の方を向いて誤魔化していると、私達の反応を見た恋太郎くんがこう提案した。

 

「…よし!じゃ今度の休み皆でどこか行こうか!どこがいい?カラオケ?映画?遊園地?」

 

 キュピーン☆

 

「あっそれでしたら…!ここなんかどうですか?」

 

 どこからかサウンドエフェクト(効果音)が流れると、羽香里ちゃんがそう返事をする。羽香里ちゃんが指し示すスマホには最近オープンしたばかりの屋内プール(スパリゾート)が載っていた。

 

 スパリゾートか……。聞いたことはあったけれど、実際に行ったことは無かったな。

 

 その羽香里ちゃんの提案に全員が賛成したことで、今度の休日皆でスパリゾートへ遊びに行くことが決まった。

 

 あ、水着を新しく用意しないとだね。翌日それを思い出した私は放課後1人買い物に行ったけれど、特に誰とも遭遇することはなかった。

 

 あ、これ可愛い。ついでに買っちゃおっと。

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽

 

 そして、迎えたデート当日。

 

「オープンしたてってだけあってすごい人だな…!」

 

「お待たせしました恋太郎君…♥」

 

 水着に着替え終わった私達5人が向かう集合場所には既に恋太郎君がいた。何やら呟いている恋太郎くんに代表して羽香里ちゃんが声を掛ける。

 

 その声に振り返った恋太郎くんの目が私達5人の内、前列にいた羽香里ちゃん、静ちゃん、凪乃ちゃんの水着に向けられたのが分かった。

 

 羽香里ちゃんの水着はフリルが付いていてキュートで可愛いし、凪乃ちゃんの水着はセクシーな黒水着で大人の魅力を感じる。

 静ちゃんは…

 

 

 

 我が生涯に一片の悔い無し

 

 

 

恋太郎(れんたろう)君!!?」

 

 どうしたんだろう?恋太郎くん。

 

 目をつむる恋太郎くんの背後にムキムキマッチョで天使の格好をした恋太郎くんがいるのが()()()。その謎の恋太郎くん?は天高く拳を掲げ、どこか誇らしそうにしている。

 

「『申し訳ない…。』“学生は皆この姿だと思っていた。”『皆様に恥をかかせる結果に』」

 

 が、1人だけ学校指定の見慣れた水着を着用して来た静ちゃんが恥ずかしそうにそう懺悔していると、そんな謎の恋太郎くんは跡形も無く消え去って、

 

「違うよ(しずか)ちゃん…!!高校生にしてレジャープールにスク水を着てくる(つつ)ましさこそが静ちゃんの“(とうと)さ”だから…!!」

 

「『な…なんと清らかな涙…!!!』」

 

「凪乃ちゃん、スク水って?私もそれ着たら慎ましくなるのかな?」

 

「スクール水着の略称。日本の小学校・中学校・高等学校における体育授業の水遊び、水泳用に使われている水着を指す俗称。大槻ライがスクール水着を着たら慎ましくなるかは分からない。愛城恋太郎に直接聞くのが効率的」

 

「そうなんだ。ありがとう、助かったよ」

 

「栄逢を便利屋(wiki)扱いしてんじゃないわよ」

 

 目を開いた恋太郎くんがどこか強い思念を抱えながらそう静ちゃんに涙を流しながら力説している。凪乃ちゃんのおかげで知らない単語の意味も聞けた所で凪乃ちゃんの言った通り聞いてみようと、隣の唐音ちゃんのツッコミを無視して前の方に行こうとすると、

 

「あれ?ライちゃんと唐音(からね)は…?」

 

「あらら、まさか気付かれていないとは。ほら、唐音ちゃんも」

 

「あっちょっと!!」

 

「ああ、いたいた。何でそんな所に……え…っ?」

 

 どうやら場所の都合で恋太郎くんからは見えていなかったらしい。隣の唐音ちゃんの手を引いて羽香里ちゃんの後ろから出ていくと、私と唐音ちゃんの格好を順々に見た恋太郎くんの視線がラップタオルで身体全体を覆う唐音ちゃんで止まった。

 

「かっ唐音!!?きっ着替えてる途中で来ちゃったのか!!?駄目だ早く戻らなくちゃ!!唐音の裸が人に見られるなんて死んでも嫌だ」

 

「えっ!!?唐音ちゃんその下裸だったの!!?自由の国(アメリカ)でもそんな変態はいなかったよ!!?」

 

「んなわけないでしょ!!!」

 

 慌てふためく恋太郎くんにつられて私も驚く。唐音ちゃんがまさか、そんな露出癖を持っていたなんて…!と認識を改めるよりも先に唐音ちゃんのツッコミが入ったおかげで私たち2人とも誤解をしていることが分かった。

 

「なんか……ちょっと寒いのよっ…私プールサイドで休んでるから五人で遊んできて」

 

 …………?

 

 唐音ちゃん、()()()()()()()。でもなんで?更衣室に入るまで特に問題なさそうだったのに……。

 

「…体調でも悪いのか?無理しないでくれよ。プールなんてまた来ればいいから…」

 

「…もしかして、ライさんもどこか具合が…?」

 

 恋太郎くんが唐音ちゃんの体調について心配していると、隣の羽香里ちゃんの視線が私に止まり、心配そうに尋ねてきた。

 

「いや、全然?白パーカー(これ)を着ているのは可愛かったのと水辺でも着られる材質だったから。……でも、周りを見た感じだと私は少数派みたい。浮いちゃってるかな?私…」

 

「それは違う!!確かにこの場限りでは少数派かもだけど、掛けているサングラスが大人っぽい反面ちょっと身体に合っていないオーバーサイズのトップスが彼シャツみたいですっごい魅力的だから…!!」

 

「…う、うん。そこまで褒めて貰えるなんて……ありがとう…」

 

 まさか、可愛いと思って選んだパーカーが原因で体調を心配されるとは思っていなかったから少し自嘲気味に呟くと、すぐさま先程の静ちゃんみたいに両肩を掴まれた上で恋太郎くんからの全肯定がストレートに飛んできて思わずたじろぐ。

 

 でも、やっぱり気になるのは唐音ちゃんの体調不良?だ。なんでそんなことを言うのかと唐音ちゃんの方へと向いていると、唐音ちゃんが私と恋太郎くんの背をグイーーッと押しながら言った。

 

「別に、そんな大げさな事じゃないから…ちょっと寒いってだけっ!あったまったらすぐ行くからほら行ってってばっ!」

 

 そう唐音ちゃんに言われると、もう私たちからは何も言えない。

 

 ここは唐音ちゃんの意志を尊重するべきなのかな?動機が全く分からないのが少し気になるけれど。

 

(あたた)まるなら、あそこの日なたが効率的」

 

 そう言って凪乃ちゃんが指し示す方へと全員が顔を向けると、そこにはビーチチェアとそれを利用する別のお客さんの姿があった。

 

 たしかに凪乃ちゃんの言ったとおり、身体を暖めるためならあそこが1番利に適っている。

 

「ああ…うん、ありがと。…ほら、あんたも気なんか使わなくていいから早く行って」

 

「別にまだ気なんて使うほど親しくない。ただの思い上がり

 

「ああもう、うっさいわね!とっとと行けってのっ!!!!」

 

「一応元気ではあるみたいだな…」

 

 凪乃ちゃんの梯子外しに思わず足が出る唐音ちゃん。そしてそれをサッと躱す凪乃ちゃん。その様子を見た私達はそこまで事態が大きくないことを察して少しだけ胸をなで下ろした。

 

 未だ怒りが収まっていない唐音ちゃんがプンスコーッとなりながらも凪乃ちゃんが指定したプールサイドへと向かう。そんな唐音ちゃんの後ろをテッテッテッテッテと付いていく浮き輪を装備した静ちゃん。

 

 あっ、そうだ。

 

 それを見て1つ妙案を思い浮かべた私は、その場で()()()()()()()()軽く畳んでから、静ちゃんに付いていった。

 

 

 

「「!!!!!!!???」」

 

 

 

 後ろで2人ほど何故か悶絶していたけれど、この時の私はそれに気付かなかった。

 

「『(われ)は水中での戦闘に特化しておらぬ。』『そなたとの傍観を所望(しょもう)する』」

 

「…何のための浮き輪(それ)よ。…ありがと。…でも私は本当に大丈夫だから」

 

 ピヨピヨピヨとなりながら唐音ちゃんと一緒にいると提案する静ちゃんだったけど、優しい唐音ちゃんは気遣いには感謝したけれどその提案に首を縦に振ることはなかった。

 

静ちゃんの頭をナデナデして行くように促した所でようやく私の存在に気付いたのか、唐音ちゃんはどこか怪訝そうにしている。

 

「…あんたはどうしたのよ。まさか、あんたも私と一緒にいるつもり?」

 

「いや?寒気がするっていうなら、膝掛けもいるかなぁって思って。白パーカー(これ)良かったら使ってよ。何なら、これ着て私達と合流してもいいし」

 

「…そう。私のことは気にしないでいいのに……ありがと」

 

「どういたしまして」

 

 そう憎まれ口を叩きながらも最後には感謝の言葉を伝える唐音ちゃんに私も返す。

 

 丁度近くで待っていた静ちゃんと手を繋いで恋太郎くんたちと合流すると、心配そうに唐音ちゃんの方へと身体を向ける3人の内、恋太郎くんと羽香里ちゃんの視線がチラッチラッと私の方へと向いていることに気付いた。

 

「どうしたの?恋太郎くん、羽香里ちゃん。私の水着変?」

 

「いや……その水着はとってもライちゃんに似合っててすっごく可愛いんだけど……その……」

 

「?」

 

「愛城恋太郎と花園羽香里は、大槻ライが突如ストリップ*2したことに動揺しているだけ。気にするだけ無駄」

 

「『我は見ていないからなんとも言えぬが…』」

 

「うん…2人の反応から考えるとそうなのかな?自分じゃ実感無いけれど…」

 

「ライさん…!あなたには負けませんからね!!」

 

「ん~???」

 

 凪乃ちゃんの説明を受けてもあんまり得心(とくしん)はいかなかった。果てには何故か羽香里ちゃんから宣戦布告される始末。唐音ちゃんの嘘も含めてよく分からないけれど、先程の空気とガラッと変わり、盛り上がっているのならまあいいかと楽観的に考えることにした。

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽

 

羽「大きな流れるプールですね…!」

 

恋「一周400mだってよ」

 

ラ「……人が多い……。サングラスが無かったら即死だった」

 

凪「…?サングラスの有無で人が死ぬことなんてない」

 

 体調不良?の唐音ちゃんを除いた私達5人が向かったのは、大きな流れるプールだった。

 

 円状になっているプール全体で1方向に流れる水の勢いに思わず流されかけそうになる。なるほど。この水の勢いに身を任せてリラックスするのがこのプールの趣旨なんだね。

 

「…(しずか)ちゃん…?なんでくるくるしてるの…?」

 

「『小生(しょうせい)にも分かりませぬ』『ただ(あらが)えぬ運命である事だけは理解した』」

 

「くるくる回るの、楽しそうだし可愛い。静ちゃん、後でその浮き輪貸してくれない?」

 

「静さんが回転しているのは、おそらく浮き輪の問題では無いと思いますよ?」

 

「川での事故に抗うための施設……?」

 

「絶対逆走すんなよ?」

 

「えっ!!?ダメなの!!?面白そうなのに…」

 

「周りの人のご迷惑になりますから…」

 

 ……うーん……。やろうと思ったこと全てにストップが入ってしまった。

 

 まぁ、いいか。周りに迷惑かけたい訳でもないし、とりあえず公序良俗の範囲で楽しもうと、くるくる回る静ちゃんの後ろを進んでいると、

 

「きゃ…っ!ここ流れが強くて…!」

 

だいじょ――っ!!!

 

 

 

 羽香里ちゃんがプールの流れにより身体をふらつかせる。隣にいた恋太郎くんが即座に助けに動こうとしたけれど…、

 

 むにゅっという音が聞こえてくるぐらい、力強く恋太郎くんの左腕を胸元に抱き寄せる羽香里ちゃんの姿があった。

 

 おー、羽香里ちゃん大胆。やるねぇ。

 

 

 

「きゃー、流されちゃいます~♥」

 

「…は…羽香里(はかり)ぃ…?わざとやってるよなぁ…?」

 

「えぇ…?何がですかぁ…?」

 

「はわわわわわわ」

 

 でも、面白そうにそれを眺める私とは反対に赤面しながらそれを止めようとする恋太郎くん。けれど、羽香里ちゃんはその忠告に従うどころか、照れながらも更に追撃の構えを見せる。恋太郎くんはたじたじだ。

 

「や、や、やめろってほんとに…!!おっ俺は皆の事をっ清い心で…っ!!!」

 

「見ていて面白いけど、これ、マナー的に大丈夫なのかな?ねぇ、凪乃ちゃ…凪乃ちゃん?」

 

「ん…?な、凪乃(なの)…?」

 

 気になったので隣にいる物知り凪乃ちゃんに尋ねるも、凪乃ちゃんは私の問いに反応することなく、恋太郎くんと羽香里ちゃんの元へと進んでいく。

 そして、恋太郎くんの残りの右腕を取った所で、恋太郎くんも疑問符を浮かべたが凪乃ちゃんの行動の方が早かった。

 

 

 

 ふにゅ♡

 

 

 

「どわああああああ!?」

 

 

 

 なんと、羽香里ちゃんが自身の胸元に恋太郎くんの腕を抱いているのに対抗して、恋太郎くんの右手の平が凪乃ちゃんのおっ○いを鷲掴みするように両手で誘導した。

 

 まるで映画の1シーンみたいだと歓声を上げそうになったけれど、ここがプールの中だということに気付いて、慌てて抑える。けれど、当事者の恋太郎くんはそうはいかなかった。よく見れば隣の羽香里ちゃんもまさかの凪乃ちゃんの行動にすごく驚いているみたい。

 

「なななななのなのなのなになのなにを…っ!!」

 

「私も愛城(あいじょう)恋太郎(れんたろう)に女性的な魅力を感じて欲しい。そのためにはこうするのが最高率

 

 …うん、嘘は吐いていないね。でもその理由からその行動(揉み揉み)に移行するのは、段階をいくつもスキップしていると思うんだけど。

 

 凪乃ちゃん、効率主義にも限度があるよ?

 

「ななななな何やってるんですか!それなら私だって…っ!!」

 

 

 

「ほぎゃー!!!」

 

 

 

 それを見ていた羽香里ちゃんも最早なりふり構わなくなった。凪乃ちゃんがしているなら私も!と言わんばかりに自身のおっ○いに触らせる。

 

 私の目の前に、両手に花どころか両手で桜大福を堪能する恋太郎くんと羽香里ちゃん、凪乃ちゃんの姿が映し出されている。よかった。もし、サングラスを掛けておらず直視していたら私自身も危なかったかもしれない。

 

 けれど、流石にこれ以上はいただけない。

 

 この小説を輝きの向こう側(R-18)へ行かせる訳にもいかないため、私は静ちゃんに協力を要請した。

 

「静ちゃんは凪乃ちゃんを止めて。私は羽香里ちゃんを……静ちゃん?」

 

 恋太郎くんたちに向けていた身体の向きを前方へと向ける。

 

 けれど、先程までいたはずのそこには、

 

 静ちゃんの姿がどこにもなかった。

 

 

 

 

 

「静ちゃん!!?」

 

*1
1話-6 大槻さん参照

*2
舞台上で主として女性のダンサーが、音楽に合わせ服を脱いでいく過程を見せるショー




※凪乃の『クラスメイトの顔と名前を入学1日目に全て記憶』は独自解釈。けれど、私の脳内凪乃が「業務連絡の際に『そこの貴方』と声を掛けるより、『氏名名前(フルネーム)』で声を掛けた方が誤解も生まず効率的」と言っているので、この作品ではこれで行きます。
 原作では凪乃以降の彼女から既存彼女たちの自己紹介もカットされているし(ただテンポを重視した…とも言えるね)、記憶力に優れた凪乃なら人の顔と名前を覚えるのは苦ではなさそうだからイケそう。

※オリ主の水着は赤紫色のビキニタイプ。アメリカ帰りだからか、生地面積は5人の中でも一番小さい。細かいデザインは皆さんのお好きなように(丸投げ)。

※次話はおそらく恋太郎視点。原作のオリ主が絡まないシーンはダイジェストでお送りする予定です。

羽々里さんの台詞を1字表記する際何て書く

  • 羽々里さんの『々』
  • 羽々里さんは皆の『ママ』より『マ』
  • 羽々里さんは羽香里の『お母様』より『母』
  • ヤツ(♀)より『ヤ』
  • 羽香里を『香』で羽々里さんを『羽』表記
  • その他
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