読めなかった。このリハクの目をもってしても…
特殊フォントに挑戦してみました。気に入って頂けると嬉しいです。
【6/23 23:00追記】
ライがスマホを取り出す場面の描写を加筆修正。
これは、私が5才の頃。アルちゃんに招待されて行った遊園地での出来事。
突如トイレに行きたくなった私は、マムとアルちゃんのSPさん数人と一緒に向かいました。
けれど、その道中。近くを通った遊園地のスタッフの方に『近くのトイレは工事中ですので、私達がトイレまでご案内します』と言われたので、そのスタッフの後ろに付いていくと。
突如、後ろを歩いていたSPにマムと一緒に睡眠薬を嗅がされました。
後で知ったことですがこの時付いてきたSPは偽物で、スタッフとグルである巷で有名な誘拐犯グループだったらしいです。
▽▽▽▽▽
【恋太郎side】
「ちょちょっと、どうしたのよあんた!!恋太郎!!恋太郎ってばっ!!」
「何やってんのよあんたこんな時に……ッ!!!
「何ッッ!!?」
「きゃああッ!!!?きゅ、急に目ぇ覚ますんじゃないわよビックリしたわねッ!!!!」
「羽香里と
「あっ――…ち……」
可愛い俺の彼女である唐音の声で目が覚めた俺は事態を全く理解し切れていなかったけれど、頭で理解するよりも先に身体が勝手に動いていた。
「やめろおおおおおおおおおおッッ!!!!」
「あァッ…!!?」
「
「俺の彼女達に――何してんだよッッ!!!!」
「こ…こいつ、アイアンクローの向こう側で決め台詞を…っ!!!?」
野郎に掴みかかられた羽香里と凪乃の前に立ちふさがってからは、ただ彼女達を守ることにしか頭がいかなかった。
…………
「…もういい…!!どっちがおめーの彼女なんだよ!!そっちだけ連れてとっとと行け…!!」
「二人とも俺の彼女だ!!!!」
「テキトーな事抜かしてんじゃねぇぞ!!!!」
「いや本当に二人共俺の彼女だ」
「
「ふざけるな!!見せ物じゃないんだ。そんな彼女達が嫌がるような事――」
当然、挑発に乗るつもりなんて更々無かった。そう強く言い切るよりも先に……
「………んッ…」 「…………チュッ」
「ほ……ほへ……?」
「これでいい?」
「私達は二人とも、正真正銘
凪乃と羽香里に立て続けに唇を奪われて、多幸感による熱暴走で危うく昇天しかけた。
「あ…アニキィ~ッ!!こいつらヤバすぎっすよォ!!流れるプールでナンパしたらマシンガンイングリッシュをかましてきた
「く…くそ…ッ!!最近のガキ共はなんてエキセントリックな恋愛観してやがんだッ!!」
「そそそそんなハレンチ
「おい訂正しろ殺すぞ!!!!」
「恋太郎君!!」
危うく俺の大大大大大好きな彼女達を罵倒されたことで殺意の衝動に呑まれかけたが、羽香里に止められたことで何とか一線を越えずにすんだ。
それからは、遅れて到着した唐音と一緒にこれまでの経緯を羽香里と凪乃の2人に話した。
「…と言うわけで、
「そんな効率的な目覚めさせ
息を吐く唐音と両手を口の高さにまで上げて驚く羽香里の横で、凪乃がそう呟く。
俺も2人からある程度の事情は聞けた。まさか、2人の桜大福の堪能による鼻血の大量出血で危うく死にかけていたとは……。彼女達を心配させるなんて、何が彼氏だ!!と俺自身思う所はあるけれど、それよりもまずは
凪乃の両手をぎゅっと握って、俺は凪乃に話しかける。
「目潰しなんてさすがだよ……。ありがとう…
そうだ、俺の介抱の為に係員を呼びに行く途中でさっきの野郎共に絡まれてしまったらしい。その途中で腕を掴まれそうになった羽香里を凪乃が守ってくれたという。凪乃がいなかったらどうなっていたか、考えるだけで恐ろしい。
「分かっていたから。あなたにとって
凪乃の手を握る手に思わず力が入る。……あぁ、彼女の言葉を途中で遮るなんて最低な彼氏だと思ったけれど、止まれなかった。
「あまり無茶な事…しないでくれよ……!!凪乃に何かあったら……俺は……ッ!!」
そうだ。痴漢撃退の最効率な方法を知っていようと、羽香里だけじゃなく凪乃だって俺の大大大大大切な彼女なんだ。
そんな彼女が
もっと言葉を尽くせれば良かったんだけど、今の俺は凪乃が無事だったことに心底安心して震えることしかできなかった。彼女の不安を取り除くのが彼氏の役目だというのに、心底自分自身を情けないと思っていると。
「うん…ごめんなさい…。……ありがとう……」
……どうやら俺の気持ちは伝わったみたいだ。
問題が解決したことに、ホッと一息ついていると。
「あれ?そう言えばライと
「あ…流れるプールを離れてから見てませんね…」
「!!!?」
一難去ってまた一難とはまさにこの事かと痛感した。
「なに…!!?…じゃあ…っずっと流されているかもしれないのかっ!!!?」
「流れるプールで流されてる分には普通の事でしょ」
「それに静さん1人だけならまだしも、ライさんも一緒であればそう心配しなくても大丈夫な気もしますが…」
「大槻ライはこの中の誰よりも
「残りの1%なによ」
「
俺の心配を他所に、3人は和やかに雑談している。たしかに、ライちゃんは俺の目の届かない所をいつもサポートしてくれている感じだ。それは唯一俺以外で
もしかしたら、羽香里たちの言う通り何も問題は無いのかもしれない。
けれど、
「いや…でもライちゃん人混み苦手だし…静ちゃんも泳げないし…サングラスや浮き輪はあるけど…万が一って事も…!!」
俺は心配が尽きなかった。そうだ、2人とも可愛いからさっきの羽香里たちみたいにナンパされているかも…、いや、下手したら2人とも可愛すぎるから
「うおおおおどこだー!!!ライちゃーーーんッッ、静ちゃーーーんッッ!!!!」
▽▽▽▽▽
「ライちゃあぁーーーーーんッ!!!!
流れるプールに辿り着いた俺はまず大声で2人の名前を叫んだ。
近くの人達が一斉に俺の方へと振り向くがそんなこと知ったことか。俺の外聞なんかよりも、彼女達の安全が優先されるに決まっている。
「ライちゃん!!静ちゃん!!どこだーっ!?」
「…プールの中にはいない…っ。他のプールに行ったのか…!?」
再度2人の名前を呼ぶ。けれど成果はなし。やっぱり、羽香里達が言っていた通り溺れたりなんてしておらず、ただ2人でこのレジャープールを回っているのかもしれない。
それに
そろそろ場所の移動を考え始めた、そんな時だった。
「お…お…お…っ、おぉーいっ…!!」
聞こえた!!
「
声が聞こえた方へ勢いよく振り向くと、流れるプールの
「……!!」
「ライちゃん!!?…静ちゃん!!一体、何があったの!!?」
「……ッ!!?」
横になったまま微動だにしないライちゃんの姿を見て俺は取り乱した。流れるプールを横断しながら思わず大声で静ちゃんに問いかけるも、静ちゃんは俺の大声に怯えたのか身体をビクッと震わせるだけだった。
…何やってるんだ、俺は…!!ただでさえ怖い思いをしていたはずの静ちゃんをさらに怖がらせるだなんて、彼氏どころか男として最低だ!!
自責の念にかられて今すぐ自決するべきかとも考えたが、俺のそんなことよりも彼女達の方が大事だと優先順位を再確認する。
とにかく、まずは落ち着くべきだと2人に近寄りながら周囲を確認することにした。
「ああ…浮き輪が破けちゃったんだ。それとスマホもバッテリー切れと……。ごめん、静ちゃん。代わりのスマホがあれば良かったんだけど今手元に無くて……
それにさっき、大声を出してごめんな……?一段落したら切腹でも服毒自殺でもなんでもするから……」
「……!」
ブンブンブンブン!!
俺がそう静ちゃんに頭を下げると静ちゃんは首が取れるのではないかと思えるぐらいの激しさで首を横に大きく振った。
……そっか。静ちゃんは優しいな……。こんな最低な俺を許してくれるだなんて……。
静ちゃんの菩薩よりも心が大きい寛大な対応に心が温まる。その頃になってようやく、俺は2人の下へと辿り着くことができた。
この段階でようやく、俺はライちゃんの顔を見ることができた。ライちゃんの事情もあって、最近はずっとアイマスクかサングラスで目を隠している姿しか見れなかったけれど。今のライちゃんはそのどちらもしていない。
女の子の顔を覗き見るのはあんまり褒められる行為では無いとは分かっているけれど、背に腹はかえられないと意を決して覗き込む。
…………
「……静ちゃん、YESかNOかで答えて欲しいんだけど……俺の目からはライちゃんはただ
「……」
こくん。
俺の問いに頷く静ちゃん。
そっか、静ちゃんもそう思うんだ。
…………フー。
「……良かったぁ」
「……?」
「あ、ごめん。2人が大けがしていたり最悪の場合誘拐でもされているんじゃないかって思っていたから安心しちゃって」
「……!!」
俺が安心して息を大きく吐いたのを疑問に思ったらしい静ちゃんにそう説明をすると、静ちゃんは膝の上にいるライちゃんを指さしながら今度は大きく頷き始めた。
「……もしかして今ライちゃんが眠っているのは、俺と同じように静ちゃんを無事に見つけて
「……!!」
こくこくこくこく!!
静ちゃんのジェスチャーを読み取ってそう聞くと、どうやら正解だったみたい。
……そっか。
ライちゃんはまた、俺の手の届かない所で皆を守ってくれたんだね。
「……ん……ん~っ」
そうライちゃんに心の中で感謝しているとライちゃんが身じろぐ。どうやらお目覚めらしい。
あ!サングラスが無い今、ライちゃんと目を合わせたらマズいのでは!!?
そう思って慌てるけれど、そんな俺よりも静ちゃんの膝から起き上がったライちゃんと目が合う方が早かった。
「……ん~……、ここは……」
「ラ…ライちゃ……」
「……
……シロ?
寝ぼけ眼のライちゃんの口からこぼれたのは、知らない人の名前だった。
いや、人なのか?ペットの名前だったり……でも、ペットを飼っていたなんて話聞いたことないし……。
俺も静ちゃんも動くことが出来なかった。俺たちの動きを止めた張本人であるライちゃんだけど、ようやく目が覚めてきたのか手に持っていたサングラスを着けると何事もなく俺たちに声を掛けてきた。
「…あぁ……。寝てたんだね、私は。ゴメンね静ちゃんお膝借りちゃって。重かったでしょ?」
「……!!」
ブンブンブンブン!!
「……?あぁ、そっか。静ちゃんのスマホ、バッテリー切れてるんだっけ。……はい。私の使って?一応アプリは入れて、データも最新版をダウンロードしているはずだから」
そう言ってライちゃんは
「恋太郎くんが私たちを見つけてくれたのかな?ごめんね、心配かけて。静ちゃんがいなくなったことに焦って
「“ライさん”『は悪くねぇ!!』『悪いのは勝手に皆さんから離れた私です!!』」
「じゃあ、お互い悪かったってことで。2人で恋太郎くんにお礼を言おっか。それでいい?」
「『
「…え、…え?」
2人が自分が悪いと言い合いを始めたので、何とか止めようとした。けれど、ライちゃんの誘導によって2人の顔が俺の方へと向いて段々近づいてきた。
「“恋太郎君”『本当にありがとうございます』」
チュッ
「……じゃあ私もしよっと。恋太郎くん本当にありがとう。これはお礼の気持ちね?」
チュッ
!!!????
まさか、お礼を言うだけに終わると思っていたら静ちゃんとライちゃん2人の方からキスされるとは思わなかった。
驚きとキスの多幸感で先程のように危うく昇天しかけた。
「…し…、
「(カアァァ…)」
「あれ、お嫌い?」
「嫌いなわけないだろ!!大胆な静ちゃんもライちゃんも!!どっちも魅力的で大大大大大好きだよ!!」
「(カアァァ…!!)」
「……いやぁ、予想はしていたけれど、そこまで強く言われると照れちゃうね……」
そんなこんなで、3人が3人とも赤面したまま座り込むというおかしな事態は数分経っても終わりは見えなかった。
そして、ある程度顔の熱が収まったタイミングで皆の所へと戻ることに。
泳げない静ちゃんをお姫様だっこして、目を使いすぎたというライちゃんに背中を貸して俺たちは羽香里たちの所へと戻って行った。
色々ありすぎたのもあって、ライちゃんがあの時口に溢した『シロ』のことなんて頭から抜け落ちていた。
▽▽▽▽▽
私が目を覚ました時、目の前にはダッドとアルちゃんがいました。
2人に話を聞くと、私とマムは危うく誘拐犯に攫われ
けれどその途中で、誘拐犯は遅れて来たアルちゃんの旦那さんとすれ違ったらしい。
そして、ちらっとマムを視認した旦那さんはすぐに誘拐犯へと殴りかかったらしい。
1人で誘拐犯全員を伸した旦那さんは私達の安否を確認した後すぐにアルちゃんに連絡。
帰りが遅いと心配していたのもありすぐに来たアルちゃんとダッドに軽く説明を入れた後、旦那さんは誘拐犯の後処理をするとすぐに遊園地から出て行ったとのことでした。
私が目を覚ましたのはそれから1時間経ってのことらしく。マムは私の代わりに警察の事情聴取を受けているみたい。アルちゃんも私に申し訳なさそうに謝り続けていたけれど、部下の人から呼ばれた為その場から去っていきました。
1人残ったダッドは私をずっと心配してくれました。けれど、肝心の私はいつも誰かの手助けに奮闘しているダッドが私だけを
だって、全然怖くなかったから。
気を失う直前私はアルちゃんの旦那さんをちらっと見えた。
私は旦那さんとは初対面のはず。それなのに、
初めて会った気が全然せず、それどころか。
※皆の所に戻った後ある程度回復したオリ主は静たちと一緒に遊んでいた模様。一方、唐音は恋太郎に『
他は原作同様なのでカット。唐音は結局オリ主の白パーカーを使用することなく、ちゃんと恋太郎に褒められた水着姿で皆の元へと向かったみたいですよ。
※以前どこかの後書き(5話-2)で『オリ主がキスする展開にまで持ち込めないと思うので』と書いていましたが、終わってみればばっちりキスしていました。オリ主、恐ろしい子!!(当初オリ主が目を覚ますのは唐音とのエピソードが終わった後の予定だった為)
羽々里さんの台詞を1字表記する際何て書く
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羽々里さんの『々』
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羽々里さんは皆の『ママ』より『マ』
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羽々里さんは羽香里の『お母様』より『母』
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ヤツ(♀)より『ヤ』
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羽香里を『香』で羽々里さんを『羽』表記
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その他