この話の投稿時にタグを1つ追加します。『オリキャラにFate要素あり』です。流石にこの話以降には必須になると思った為です。
もちろん、『Fate』を知らなくても充分話を理解できるように書いていく所存です。これからもよろしくお願いいたします。
【恋太郎side】
「それでは大槻さん、最初の質問です。あなたから恋太郎君をお風呂に誘ったんですか?」
「違うわ、“夫”が誘ったの」
『ホント!!ホント!!』
「…じゃあ次の質問です。あなたはお風呂で何をしていましたか?」
「何もしていないわ。強いて言うなら、“夫”が身体を洗いながら
『ホント!!ホント!!』
「……
「
『ホント!!ホント!!ぜ~んぶホント!!!!』
「ぐぎゃああああああああああ!!!!!」
唐「
マ「羽香里……」
▽▽▽▽▽
「……私の名前は『大槻リン』。数年前までアメリカで女優業をしていた
“大槻さん”が俺たちにそう自己紹介をした後、脱衣所は狂喜乱舞の大騒ぎだった。
『恋太郎、あんた…
『お…俺も…何が何だか……』
唐音が俺に詰め寄って
大丈夫だよ唐音、俺もそうだから。
『覗きよりも一緒に入る方が確かに効率的。盲点だった』
『ライのお母さんだけズルいのだ!恋太郎!!今から一緒に入ろうなのだ!!』
そんな俺と唐音とは違い凪乃と楠莉先輩は一切動じていなかった。2人ともマイペースな所があるもんな、と少し2人を羨ましく思う。
それと楠莉先輩、その時は絶対水着を着てくださいね?俺も着ますから。
『…………』
『もし、あなたがこの屋敷の主人よね?申し訳無いけど、女物の着替えを用意してもらえないかしら?手元にあるのだとサイズが合わないのよ』
『……分かったわ。
『はい、羽々里様』
『それじゃあ恋太郎ちゃんと大槻さんは着替えてちょうだい?あ、静ちゃんの手当は私達がするから預かるわね。2人とも、着替え終わったらメイドに私の部屋まで案内させるわね』
『こちらを』
『ありがとう』
『……羽々里さん?』 『……お母様?』
大槻さんに声を掛けられて羽々里さんの態度が変わった。メイドさんや俺たちにそう指示を出すと即座に羽香里たちを連れて脱衣所を後にしていた。
……
脱衣所に2人ぽつんと残されたけれど、この時の俺は一刻も早く着替えを終えてすぐ近くで女性が着替えていることを意識しないようにすることに必死だった。
幸いにも考える内容は枚挙に暇が無かったから本当に助かった。
だから、大槻さんが俺に話しかけてこなかったことにホッとして、どんな表情を浮かべていたかなんて考えもしなかった。
なんとか俺も大槻さんも着替えを終え、最初部屋を案内してくれた微笑みを絶やさないメイドさんに案内されて羽々里さんの部屋へと向かい無事到着した。
▽▽▽▽▽
「ぐ…ッぐふぅウゥ・ッ!!そんなはずありません…恋太郎君とお風呂に入って暴走しないわけが…ッ!!」
「羽香里……」
「『
「あのねぇ、あなたと違って私は愛城くんの彼女じゃないのよ?娘と同い年の男の子でしかないの。そんな私が彼の裸に欲情するわけないでしょうが」
『ホント!!ホント!!』
「ぐふッッ!!」
「羽々里に流れ弾なのだ」
「花園羽々里に甚大なダメージを確認」
「羽々里さんッ!!」
「
「…異性の裸、それも彼氏のに興味を示すのは幾つになってもおかしくありません。さっき楠莉先輩にも言いましたけど、水着を着た上でなら俺も一緒に入りますから」
「……ッ!!恋太郎ちゃ…」
「でも、覗こうとした事については後でお説教ですからね?」
「「……!!(ピーーンッ)」」
羽「まさかこれは…」 マ「エッチなお仕置きがくる流れ…!?」
「…全く反省していませんね、そこの2人」
「あのバカ共は放っておきなさい。私達には救えないものよ」
「…唐音も同罪だからな?」
「わ、分かってるわよ……」
とりあえず唐音に言われたとおり、2人を放っておくことにした。お説教の時間を予定より長くすることを心に決めながら。
羽香里の質問タイムが終わると、次の質問者に名乗り出たのは唐音だった。どうやら、俺と大槻さんがここに入るまでにそれぞれ聞く順番を前もって決めていたらしい。
息を大きく吸い込んだ後、唐音は大槻さんに勢いよく質問をし始めた。
「そもそも!なんであんた
それに恋太郎の話が本当ならあんた、男の姿で入っていたんでしょ?いや、別に良くもないけど、なんでわざわざ上がる時に
「愛城くんとあなた達のせいよ」
「は?何で私たちと恋太郎が…」
「あなた達が天井裏で大騒ぎしたのが切っ掛けで愛城くんが“夫”の胸に飛び込んできたのよ。
いきなりのことで流石の“夫”も動揺したみたいね。そのせいで
「そもそも
「あと、
「ホント!!ホント!!」
「私の時と本当に同じ機械かこれ!!?設定弄ってんじゃないでしょうね!!?」
「落ち着いて、唐音。そんなこと羽々里さんたちがする理由がないだろう?」
嘘発見器の判定に納得がいかない唐音が暴れだそうとしたけれど、なんとかすんでの所で抑えることができてホッと息を吐いた。
唐音の次は楠莉先輩の番だったんだけど、
「楠莉にも変身出来るのだ?」
「出来るわよ。……どうかしら?*1」
「おぉぉ!!外見も声も、楠莉にソックリなのだぁぁ!!」
「いや、待てえええええええ!!!!」
「楠莉先輩が……2人……!!?」
大槻さんが楠莉先輩の質問に対して、実際に見せることで応えたわけだけど。大槻さんの身体が急に小さくなったかと思ったら、目の前に楠莉先輩が
楠莉先輩(18歳の姿)が“打ち消しの薬”の効果が切れて『8歳の姿』に戻る所を前もって見ていなかったら、もしかしたらもっと驚いていたかもしれない。
「何簡単に変身できてんのよあんたは!!?そういうのは、何か条件があったりするもんじゃないの!!?」
「別にそんな必要無いのだ。『○NE PIECE』とか『ヒ○アカ』みたいに身体にタッチしたり*2、血液を飲んだり*3する必要があった時代は終わったのだ。」
『ホント!!ホント!!』
「おぉ~~!!楠莉がなんかカッコイイこと言ってるのだ!」
『そうか?』
「確かに、変身に条件を必要としないのは遥かに効率的」
「楠莉先輩の声を再現できているのも、やはり変身のお陰なんでしょうか?」
「そうよ。でもまぁ、声帯ぐらい幾らでも
「!!?……ものスゴいですね…」
「流石、ライちゃんのお母さん……」
楠莉先輩の小さな身体から、大槻さんの大人の女性の声が聞こえてドギマギしていると、楠莉先輩の質問タイムが終わった。
次は凪乃の番だったんだけど、
『私の聞きたい事を既に聞けた。私の番で時間を潰すのは非効率的』
凪乃は即座に次の人へと質問権を譲った。
▽▽▽▽▽
俺と唐音と羽々里さんの3人でやった害虫裁判*5の時にはあった緊迫感は、この2回目の時点では無かった。
このまま和やかなまま進んで行くものだと、俺含む多くの彼女たちが思っていたけれど、
「“大槻リン”さん。あなたは何者なの?」
「……質問の意図が読めないわね」
羽々里さんのピリリと緊張をはらんだ質問によって、そんな空気は一気に霧散した。
「……お母様?急にどう……」
「羽香里」
「……ッ!!」
再度空気を和ませようと羽々里さんに声を掛けた羽香里だったが、それも羽々里さんがただ名前を呼ぶだけで止められた。残った俺たちもそれを見て身じろぎ1つも出来ないまま、ただ相対する羽々里さんと大槻さんを見ることしかできなかった。
「……最初、羽香里と恋太郎ちゃんがお付き合いしていることを知った私は、彼氏と他の彼女達の『素行調査』をメイドたちに頼んだわ」
「穏やかじゃないわね?」
「…当然、彼女の1人である『大槻ライ』ちゃんの情報も集まったわ。彼女は大槻
それ以上はいくら調査を重ねても進展無し。
「…………」
「だから、私は銘戸に彼女の
「…………」
「そして報告を聞いて、あなた達2人とも3年前の冬の頃を境に行方を眩ましていたことが分かったわ。
当時アメリカの町中を震撼させた、『プライベートジェット機墜落事故』から数日経過した後あなたたち2人の目撃情報が数件有ったことも」
羽「……ッ!!?」
「あなたたちが今日に至るまでの3年間、何か止むに止まれぬ事情があったのかもしれない。
けれど仮にも
「…………」
羽々里さんの声の調子は一定で一見落ち着いているようにも見える。が、実際はそれとは真反対であるというのはこの場にいる俺たち全員そう認識させられた。
指一本動かすことすら躊躇わされる、そんな重苦しい空気の中大槻さんは顔を俯かせて何も反応を見せない。
「……もう一度聞くわ。あなたは本当に……」
大槻さんの反応を待っていた羽々里さんが痺れを切らし大槻さんに問いかける、その時だった。
「ラ……ライ……さん?」
………え?
静ちゃん……?いきなり何を………
このタイミングで、まさか静ちゃんがいつもの機械音声ではなく自身の口から声を上げた事に驚いた俺、羽香里たち、羽々里さんが一斉に静ちゃんへと顔を向ける。
「……うん、そうだよ静ちゃん。」
皆の視線から離れたその一瞬で、“大槻さん”の雰囲気がガラッと変わった。
それまで変身技術を披露していた異次元さは鳴りを潜め、つい数時間前に談笑していた慣れ親しんだ同級生の女の子へと目の前の人が変化して行くのが顔を向けていないというのに、感覚で分かった。
俺たちは静ちゃんへと向けていた顔を戻す。長いキレイな黒髪は華やかな茶色に、身体のラインも微妙に変化して、似ているけれど別人だというのは一目瞭然だった。
「さて、羽香里さんのお母様とは初めましてでしたね。では、僭越ながら自己紹介をさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
それまで閉じていた目を開け羽々里さんと目を合わせる。そして順々に皆と視線を合わせていく。立ち位置もあって最後は俺らしかった。
万が一目と目を合わせてしまった場合に起こる惨事*6が予想できた俺は慌てて目を瞑ろうとするも、それよりも先に視線が合ってしまった。
しかし、なにもおこらない。
……ッ!!!?
「改めまして、『大槻グループ』現相談役大槻源の孫娘、大槻ライと申します。そちらの愛城くんの
めのまえがまっくらになった。
※嘘吐き探しの魔女裁判 質問順
①羽香里→②唐音→③楠莉→④凪乃→⑤羽々里→⑥静
羽々里さんが皆に提案した。順番決めは羽香里特性蘭舞園フラワーパークの時のクジ。
※アンケートを参考に、羽々里さんの台詞を『マ』で今話では書いています。『ヤ』だと未来の彼女と被るし、『マ』も被る可能性はありますが、その時はその時に考えます。
羽々里さんの台詞を1字表記する際何て書く
-
羽々里さんの『々』
-
羽々里さんは皆の『ママ』より『マ』
-
羽々里さんは羽香里の『お母様』より『母』
-
ヤツ(♀)より『ヤ』
-
羽香里を『香』で羽々里さんを『羽』表記
-
その他