座席位置
恋
静 唐
凪 羽
楠 マ
ラ
話は変わりますが、『スーパーダンガンロンパ2×2』が来年2026年に発売予定みたいですね。このお知らせを聞いて、思わず飛び上がっちゃいました。
前話の前書きで触れたばかりなので、タイムリーすぎると身体が震えましたよね。
発売までに、無印もリメイク元のスーダンも、V3も触れておこうと思います。
「お爺様、ご飯の用意が出来ました。……お爺様?」
日本での暮らしにも流石に慣れてきた、中学3年生になる前の春休み。大企業の会長であるお爺様は家にいること事態珍しいのですが、久しぶりに1日休みが取られていました。嬉しかった私はいつもなら適当に済ませる昼食を手間暇かけて用意しました。
2人分の昼食にしては作りすぎたと反省します。久しぶりのお爺様とのご飯に少しばかり夢中になってしまいました。
しかし、お爺様の部屋の襖を叩いても一向に反応がありません。『失礼します』と小さく声を掛けてお部屋の中に入りましたが、肝心のお爺様の姿はどこにも見当たりません。
お手洗いにでも行かれているのかとお部屋を後にしようとする私の視界に、机の上に置かれた見慣れた冊子が映りました。
……ダメだ、見てはいけない……。
直感がそう囁きました。こういうことが時折あります。
ほとんどの場合は言う通りにしているのですが、この時の私は好奇心に負け、その直感に逆らってしまいました。
滅多に入らないお爺様の部屋に緊張しながらも、机の上の冊子に手を伸ばした。
……あれ?
手に取る段階でこの冊子に見覚えがあることに気付きました。そうだ、これは……
『マム落としたよ。……読めない……何コレ?』
『あら、ありがとライ。これ?興味があるならクロにでも教えてもらいなさい……じゃ、行ってきます!』
『……行ってらっしゃい』
『…………ダッド?』
『む、起こしてしまったか』
『それ……マムの……ドロボウ?』
『人聞きの悪い…。これは“交換日記”と言ってだな。2人で1つの日記を共有するものだ。決して盗んだ訳ではないぞ』
『……?ふわぁッ…よく、わかんない…』
『やれやれ。行き先はベッドでよろしいかな、お嬢様?』
そうだ、これは。ダッドとマムの“交換日記”だ。
それが、なんでこんな所に?
疑問に思いながらもペラペラとページを捲っていく。英語ではない道の言語の為小さい頃の私は全く読めなかったけれど、日本語を勉強した今では何の苦も無く読み進めることができた。
内容は2人が言っていた通りお互いの日々の記録が綴られていた。顔を合わせれば喧嘩することも少なくない2人だけど、こうして交換日記が続いていることからして、2人は本当に仲が良いことが分かってほんわかした。
それに、ダッドの『井戸端会議』やマムの『仕事現場の愚痴』は娘である私に漏らすこともなかったから、いけない物を見ている気がしてドキドキしたりもした。
「……え?」
順調だった指の動きが止まる。だって、そのページには
それは……
『……まったく、あんなヤツが
『……1度ぐらい顔を見に来ればいいだろうに。
………私は
▽▽▽▽▽
【恋太郎side】
「私は父が20歳、母が21歳の頃アメリカで生まれました」
「若年出産*1ではないとはいえ、すごいな、ライちゃんのお母さんとお父さんも」
「そうかしら?*2」
「
ライちゃんが嘘発見器に腰掛けながら淡々と説明をする。俺たちも1つの円になるような形でそれぞれ用意されたイスに座る。ちょうど俺の対面位置に居るライちゃんの顔をじっと見ていると、俺の視線に気付いたのかライちゃんも俺の方へと視線を向けてきた。
数秒視線が交わるとつい反射で視線をそらしてしまった。以前までなら視線が合うだけで即座にダイッキライ!!と叫ばれていた為そのクセが身体に染みついてしまっているらしい。
途端ライちゃんから顔をそむけたことを深く後悔した。だけど、肝心のライちゃんはまったく気にしていないようで、口を開いた。
「私の母親はその頃女優の駆け出しだったのもあって、出産後すぐ仕事に戻っていった。だから、主に面倒を見てくれていたのは
「……ん?」
「え?ライのお父さん、薬剤師だったのだ?楠莉とお揃いなのだ-!!」
俺の左隣で首を傾げる唐音と、俺から見てライちゃんの右隣に座り一緒なことに喜ぶ楠莉先輩。二人の反応は正反対だった。
俺と羽香里、羽々里さんはともかく、他の4人はそもそも乗り気ではなかった。
けれど、
『恋太郎や羽香里たちが聞くって言うなら、私も聞くわ』
『楠莉も-!』
『『かかってこい』』
『1度の会話で済むのだから、これが1番合理的』
俺がお願いするよりも先に参加すると決意してくれた。
口に出すのは変だから言わなかったけれど、内心では皆には感謝の気持ちでいっぱいだった。
確証はないけれど、このお話は俺達全員が聞いた方が良いと思っていたから。
「当然だよ楠莉ちゃん。だって、私の父親は楠莉ちゃんの叔父さんになるんだから」
「そうなのだ!!?」
「いや、なんであんたが驚いてんのよ!!?」
「“まさか”二人が
「
ライちゃんのコメントに1番驚いたのが楠莉先輩だったことを指摘する唐音。俺も衝撃だったけれど、俺の分まで先輩が驚いてくれたおかげで幾分かマシだった。
「…ご家族から何も聞いていないんですか?楠莉先輩」
「そういえば、お母さんの大分下に弟がいるとかって聞いた覚えが……」
「なんでそんなうろ覚えなのよ。さっきコイツが変装してたでしょーが!」
「そう言われても、知らないものは知らないのだ…」
「仕方ないよ。世界中飛び回っていた
「いや、だからって!……
それにあんた、この間*3は専業主夫って私に言っていた癖に!!この嘘吐き!!」
「…………嘘じゃないよ」
「はぁッ!!?何言っ!モゴモゴモゴ……!」
「唐音」
ライちゃんに突っかかろうとする俺の左隣にいる唐音の口を手で抑え込む。唐音は突然の俺からの妨害に目を白黒させていたけれど、しばらく立つと今までのが嘘みたいに大人しくなった。
……視界の端で羽香里が羨ましそうに唐音を見ているけれど、今それには触れないでおこう。
「…………」
「……私の方でも調べはついているわ。言い辛いのなら…」
「お気遣いありがとうございます羽々里さん。でも、大丈夫です。話すって
心配そうにライちゃんへと視線を向ける羽々里さんにそう言って意を決したかのように顔を上げた。
告げられた事実に、俺たち全員が思わず耳を疑った。
「皆の前で披露したダッドとマムは、言わば
私の
「父親はともかく、母親の方は知っている人も多いんじゃないかな?」
▽▽▽▽▽
「……そろそろ続きを話してもいいかな?」
「ごめんなさい……予想外すぎて我を忘れてしまいました」
「リン・オオツキの娘ってだけでお腹いっぱいなのに、ベルノ・ヴィンヤードが実の親とか、驚きすぎてお腹が爆発するわよ……」
「唐音ちゃん大丈夫!?お腹ポンポンしてあげまちょうか?♥♥」
「お薬いるのだ!?」
「例えよ例え!!ちょぉ!!?こっち来んじゃないわよ!!」
羽々里さんと楠莉先輩が駆け寄って来ようとするのを必死に止める唐音。そんな3人を微笑ましく見守っていると、凪乃がライちゃんに質問していた。
「父親はともかく、母親の名前が変わっているのは?」
「再婚するのと同時にアメリカ人に帰化したみたいだね。私もこれを知ったのは育ての親の日記からで、直接聞いた訳じゃないんだけど」
「“再婚”……」
…………
「ん?どうしたの静ちゃん、恋太郎くんも。聞きたいことがあるなら遠慮しないでいいからね」
俺と静ちゃんにそう声を掛けるライちゃん。たしかにライちゃんの言った通り、疑問に思ったことはあった。
離婚することが悪いとは言わない、というか言えない。そんなの、
でも、どうしてもこれだけは気になった。
どうして、
普通なら、離婚をしたとしても父親と母親の内どちらかが親権を引き取るはずだ。
仮にやむにやまれぬ事情があって面倒を見られなかったとしても、それがずっとだというのはどうしても考えにくい。
芸能にそこまで詳しくない俺でもベルノさん程の大女優は知っている。俺も小さい頃はよくテレビで見ていたから。いくら女優の仕事が忙しくても
だって……、そんなの残酷すぎる。
『へぇ、ライちゃんってあの大女優のベルノさんと知り合いなんだ』
『マムと気があったみたいでね。…でも、何の
嫌そうな顔をしながらもどこか嬉しそうなライちゃんのことを思い出す。
今のライちゃんは飄々としているけれど。
母親の同業者が、実は本当の母親だっただなんて。
それを知った時のライちゃんの衝撃は如何ほどだったか。俺には想像すらできなかった。
……でも。
この疑問をライちゃんに直接尋ねるのはどうしても憚られた。
優柔不断になって声を上げられないでいる俺に目を向けるライちゃん。
「『どうして私が実の親の2人に引き取られなかったか』、それが気になるけど聞けない感じかな?」
……!!?
どうして…俺、いつの間に口に出してた!!?
「大丈夫だよ恋太郎くん。口には出していないから。私が勝手に表情から読み取っただけ。
それに心配しすぎだよ。
……?
今、何か引っかかったような……。
「その件も踏まえて、皆には説明しないとね。
私が
そう前置きを入れて、ライちゃんは説明を始めた。
「
「楠莉とソックリなのだ!ライの父親も
「誤解を招くような言い方すんじゃないわよ」
「だから、家の至る所に薬があったんだ。で、その中の1つを……」
私が、誤って飲んじゃったんだ
……え?
「あの時は大変だったよ。私が飲んだ薬は『変身薬』って言って、頭の中に思い浮かべた誰にでも変身できるんだ。人によって違う指紋や耳の形もまったく一緒にね。
この薬は1時間以内に『打ち消しの薬』を飲んで元に戻ると肉体への負荷で死ぬけど」
「クソハイリスクじゃねーか!!!!」
「…………」ダラダラダラダラ
「薬膳楠莉、そんなに汗を流して。どうかしたの?」
「なッ!なんでもないのだ!!」
「だから1時間経った後、
これが、私が今でも変身できる理由だよ」
…………
「でも、その代償は大きくてね。変身の為にはその人の外見や性別を頭の中で処理する必要があるんだけど、まだ幼児で小さい私は上手くできなかったんだ。
だからその薬を飲んでからの私は高熱が出てほぼずっとベッドに寝たきりになったらしいんだ。そうなると
「たしかにそうね……。羽香里が熱を出した時も私1人だけじゃ上手く対応できなかったもの。メイドがいて本当に助かったわ」
「お母様…」
実際にあったことなのか、羽々里さんが懐かしみながらそう言った。
「羽々里さんはそうだったかもだけど、
だから、
……?
「外部から家政婦なりハウスキーパーない協力者を募ったら、
夫婦でそれぞれ
○100カノ世界では奇想天外な出来事でも、
①楠莉先輩のお薬
②羽々里さんの財力
③本気グループの製品・施設
である程度説明がつけられる所ありますよね。ある意味片方は
羽々里さんの台詞を1字表記する際何て書く
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羽々里さんの『々』
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羽々里さんは皆の『ママ』より『マ』
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羽々里さんは羽香里の『お母様』より『母』
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ヤツ(♀)より『ヤ』
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羽香里を『香』で羽々里さんを『羽』表記
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その他