私事ですが、最近まのさば熱がやばいです。
拙作を書いている途中ですが、その二次創作を書き始めたい欲にかき立てられております。
せめて、オリ主編を完走しきるまでは我慢したい所。
冒頭のリンは疲れと緊張が1周回ってサイゼリヤにいる気分になっています。
追記(1/12 20:35、22:30):誤字修正
「クロとベルノがそれぞれクロ特製…」→「シロとベルノがそれぞれシロ特製…」
追記(2/1 16:34)修正
「ライ(正)side」→「ライ(真)side」
4年前 12月24日 オオツキ邸
「私がベルノ・ヴィンヤードの
「え…?何言ってるの…マム…?」
「……私達は元々、体調を崩してばかりだったあなたをシロ一人では介護しきれなかったから。ライが1歳の時……丁度
「待ってよ!全然わかんないよ!」
「でも、この
「……え?」
「……あなたのこれからは
急な話で悪いけれど、明日からよ」
「ま…待ってよ!!?明日から!?どこに行くの!!?」
「私達の故郷、ニホンよ。……大丈夫。治安上はここアメリカよりもマシだから。だって、銃を所持しなくても安心安全な国だもの。きっと、ライも楽しく過ごせるはずよ」
「………」
「マムはさ……疲れてるんだよね?」
「ほっほら……アルトリアさんも、ベルノさんも、ケリィさんも。皆……その……
「ダッドを呼んでくるね?こうなってもおかしくないくらい、大変だったんだよね?」
「…………」
「そっそれとも、今日がクリスマス・イブだからかな?私に早くベッドに行かせるようにって、サンタさんから言われているの?」
「だっ大丈夫!!私、もう子どもじゃないんだよ!!?今日こそ、寝ないでサンタさんに『いつもプレゼントありがとうっ!!』って伝えるんだから!!」
「だっ、だから…!!そんな、ウソ……私は……」
トンッ
トサッ……
「…………ごめんなさい、ライ」
「結局、こうなるのね……」
▽▽▽▽▽
【ライ(真)side】
「……嫌だ」
……え?
恋太郎さんが顔を俯かせながら何やら呟いている。
よく聞き取れなかった為聞き返そうとした所、彼は…
ガクッ…!
勢いよく膝をついたと思ったら、いつの間にか屋上の床に五体投地していた。
そして……
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」
両腕と両足を勢いよく床に叩きつけながら、これでもかと駄々をこね始めた。
…………
?????
……何も……何もわからない……
どうして、恋太郎さんはいきなりこのようなことを……?
その疑問は、すぐに晴れた。
「ぐううおおああ俺の大好きな
「でも!!だからって
ヤダーッ
…………
どうやら、恋太郎さんは思い悩んでいるらしい。
あの子も、私も、どっちも消えて欲しくないという。
まるで、『どっちのお菓子も欲しいから』とお店で駄々をこねる
大泣きしながら、ただ感情のまま叫んでいた。
…………
『やだ…!やだよぅ…!!』
『ダッド…!!マム…!!』
《『お願いだから私も一緒に連れて行ってよ!!』
《『私を、置いていかないでッ…!!』
…酷い話ね…、
古い鏡を見せられているよう――――
まるで、目の前の彼が
心底、苛ついた。
「…分からないわね。あなたにとって、あの子ではない私は今日初めて会った相手。あなたが私をそこまで気にする理由なんて無いと思うのだけれど」
「それは違う!たしかに、ライさんと直接会いこそしなかったけれどライさんのことは中学校入学の頃から知っていたんだ!」
「……あぁ、同じ中学だったわね。そういえば私もあなたのことはウワサで聞いていたわ。たしか……【恋愛勇者】……だったかしら?
生まれた頃から女の子に告白をし続けてきて上はお婆さん、下は赤ん坊にまで声を掛ける程の女好き、だったかしら?」
「なっ……!!ライさん
「
あの子は私の記憶を
「……っていうことは……俺、2年生より前からそう呼ばれていたってこと!!?」
「……心中お察しするわ」
「やめて!!そんな哀れみの目で俺を見ないで!!」
…………
よく、分からない人。
さっきまで確かに私は恋太郎さんに対して苛ついていたはずなのに。
私の言葉に対する彼の反応の一つ一つがとても心地よくて。恋太郎さんと話していると私の中にあったイライラが会話を重ねる間にいつの間にか消え去っていた。
それどころか、会話を重ねる度に
だから、
よろしく、お願いします
……ダメよ。
ここはあの子の居場所であって、私のじゃない。
こんな私が彼の、彼等と同じ場所に居てはいけない。
それに、
だって、1つの身体には1つの人格。1つの魂しか存在できないのだから。
私は、一刻も早く、ここから消えるべきなのに……
「……茶番はここまでよ」
「え…?」
「そもそも私がこうして恋太郎さんと2人きりになったのは、『あの子のこれからを支えて貰う為』。それが達成した以上、私がここにいる必要はもうない」
「ま、待って!!」
「…あの子のこと、よろしく頼むわね。まぁ、あの子のことは私なんかよりあなたの方が詳しいだろうけど」
そう言って恋太郎さんに背を向ける。
…ダメね、私。恋太郎さんと話しているだけで覚悟が揺らいでしまうなんて。
そんな勝手、許されるはずがないのに。
ポケットに忍ばせていた楠莉さんの“睡眠薬”に手を伸ばしながら。
どこか空いている部屋で飲もうと思っていたけれど、やはりホストの許可も取らずに勝手入るのは忍ばれる。だったら、恋太郎さんの目の前でこの薬を飲むことにしよう。
……きっと、後のことは彼がなんとかしてくれる……
「俺とライちゃんを……、置いていかないでくれッ!!」
……あ……
『お願いだから、私も一緒に連れて行ってよッ!!』
『私を、置いていかないでッ…!!』
同じだ。あの日の私と。
▽▽▽▽▽
クリスマスパーティーの後、自室に戻った覚えはないのにいつの間にかベッドに横になっていて。
枕元の時計に視線を移せば時刻は午前1時前。
そして、その横にはサンタさんからのプレゼントらしき2つが置かれていた。
今日こそはサンタさんにお礼を伝えるんだと燃えていた私はプレゼントが届いた喜びよりも伝えそびれた悲しみに暮れていた。
けれど、部屋の外から物音がしたのに気づいた私は。
まだ、サンタさんが家の中にいるのかもしれないと、慌てて部屋を飛び出した。
そして、唯一部屋の電気が付いていたリビングに向かってみると。
そこには、抱き合ったまま身体の下から徐々に消えていくダッドとマムの姿があった。
▽▽▽▽▽
あの子が生きていく為には、私が消えなければと思っていた。
だって1人の身体には1つの人格しか、1つの魂しか存在できないのだから。
でも、このまま私が消え去った後のことにまで頭が回っていなかった。
このままだと、私はあの子にまであの日の私と
考えればすぐに分かることだった。
でも、ならどうしてそこまで考えることが出来なかったのか。
その理由は簡単だ。
私が、嫌だったからだ。
あの子が私の為にいなくなることに私自身耐えられないと無自覚に無意識に判断したからだ。
結局私は自分可愛さの為に、あの子に痛みを押しつけようとしていただけだった。
『貴女たち全員が良い子で…あの子の良い
クズが。
お前は、あの子の為に消えたいんじゃない。
お前が
最低。
「ライさん!!」
恋太郎さんの声に私はハッと目を開ける。
いつの間にか、私はその場に膝をついていたらしい。
恋太郎さんに両肩を掴まれかけ、咄嗟に私はその手を撥ねのけた。
恋太郎さんが驚いたように目を開いたのを確認して、私も同じ反応をする。
ちが……ちがうの……。
私は……そんなつもりじゃ……。
「ゴメン。いきなりライさんに触ろうとしたりして」
「ち…ちが……悪いのは…わた…」
「……落ち着いて……ライさんが何を言おうと俺は受け止めるから。
よければ話を聞かせてくれないか?」
恋太郎さんは私のを心配してくれただけだった。
悪いのは私なのに。それでも恋太郎さんは怒ることすらせず、ただ黙って私の発言を待っていてくれる。
……やめて……
私は……その優しさはあの子が受けるべきもの。
私にその優しさを向けないで……!
でも、憔悴しきった私はその恋太郎さんの優しさのお陰で幾分かマシになり、話せる状態にまで回復できた。
自己嫌悪を止められないまま、私は恋太郎さんに全てを告げた。
私が消えるのは、あの子なんかじゃなく、私の為だったということを。
置いて行かれる苦しみを受けたくないが為に、あの子に押しつけようとしたことを。
全て、恋太郎さんに告げていた。
その間、私はいつの間にか泣いていた。
涙声のまま、時折嗚咽を交えながらの告白はとても聞き難いものであったはずなのに、恋太郎さんは嫌な顔一つしないまま黙って聞いてくれた。
本当に、
あの子が大好きになるのもよく分かるわ。
でも、だからってどうしたらいい?
このままだとあの子は消えてしまう。
だからといって、私が消えればあの子にあの日の絶望をもう一度味会わせることになる。
八方塞がりだった。
進むも地獄、退くも地獄。
私にはもう、どうしようも……。
「ライさん……たしかに俺は
「目の前で1人何かを抱えて苦しんでいる
……え?
「だから、俺も一緒に手伝わせてくれないか?ライさん1人じゃ無理でも2人なら解決できるかもしれない」
「それでも無理だったら、羽香里たち全員にお願いして8人でがんばってみようよ」
「俺は
「だから、俺の手を取ってくれ!!」
「
そう言って、恋太郎さんは私に手を伸ばしてきた。
客観的に見れば、その腕は私の記憶上のダッドよりも細く頼りないものだったかもしれないけれど。
今の私には、その腕がとても力強く頼もしく思えた。
でも……
「…あの時、
「そして、それが引き金でベルノさんもケリィさんもシロの手で殺された…」
「そして、ダッドとマムも消えてしまったわ。唯一対応策を持っていたかもしれないシロが追われる身になったから…」
「そんな悪い子の私を……あなたは……許せると言うの……?」
あの日からずっと抱え込んできた罪悪感が恋太郎さんの手を掴むことを躊躇してしまう。
私のこの、汚れきった手で恋太郎さんの手を掴んで良いのかと。
でも、そんな私に恋太郎さんはこう言った。
「……正直な話。俺にはライさんの悩みが分かるだなんて、口が裂けても言えないよ」
「でも、ライさんがその罪の十字架に苦しんでいるのなら、俺も一緒に背負わせてくれ」
「だって、俺はライさん。君のことが大大大大大好きだから」
…………もう。
「なんて……バカな人……」
私は、恋太郎さんの手を取った。
その時だった。
ようやく――、届いた。
瞬間、目の前の視界がぐらりと歪んだ。
▽▽▽▽▽
【????side】
個と世界
空想と現実
内と外を入れ替え……
現実世界を心の在り方で塗りつぶす
魔術の
ここは彼の――――そして
私が神と契約し、引き換えに得たこの力の恩恵をお前達に与えよう。光栄に思うが良い。
私は、掃除の神。人間時代の名前は
私なら、お前達の願いを解決することなぞ造作も無いことだ。
喜べ少年少女、君たちの願いはようやく叶う。
※冒頭のリンが“日本”ではなく“ニホン”と言ったのは、彼女自身日本に居た記憶はあるものの、日本を訪れた経験は無いためです。ONEPIECEの魚人島編オトヒメ王妃の“タイヨウ”と同じ理由です。
羽々里さんの台詞を1字表記する際何て書く
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