0人目の嘘吐き彼女   作:モーン21

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拙作「0人目の嘘吐き彼女」を投稿し始めて丁度1年が経過しました。

ここまで続けてこられたのも、皆さんのお気に入り登録やブックマーク、感想評価のおかげです。
この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

それでは、本編どうぞ。

【5/10 22:40追記】ライダー(姉)の台詞変更
「……ライちゃんライちゃんライちゃんライちゃんライちゃん……」
「…………………………」



23話-1 彼(カノ)の名は。

「皆さん…ようこそお集まりいただきました」

 

 いつの間にか、皆にお姉ちゃん(ライダー)のことが受け入れられて。

 

 いつの間にか、羽々里さんが私達の学校の理事長に就任したある日の放課後。

 

 恋太郎くん以外の7人が集まり次第、羽香里ちゃんが皆にそう呼びかけた。

 

「なんなのよ恋太郎(れんたろう)には話せない用って…」

 

「(アニメ)二期なのだ」

 

「『物語の…』」

 

「恋太郎ちゃんの…」

 

 上から順に唐音、楠莉ちゃん、静ちゃん、羽々里さんが各々口を開いた。

 

 ……該当シーンを何回も聞き直したけれど、これで合っているよね?と不安に思う(作者)だけれど。

 

「それです!」 「……どれよ」

 

 羽香里ちゃんには聞き取れていたみたい。

 

 いや、唐音ちゃんじゃないけれど本当にどれだろう。これからの展開的に楠莉ちゃんの『(アニメ)二期なのだ』で合っているのかな?正直自信ない。

 

「一般的に…カップルの倦怠(けんたい)()は付き合って3ヶ月頃から訪れるそうです。

 そして、私達が付き合い始めた拙作の1話―6がいつ投稿されたかお分かりですか?」

 

2025(令和7)年5月」

 

 羽香里ちゃんの問いに凪乃ちゃんが冷静に答える。

 

「そう。そして、このお話が投稿されるのは2026(令和8)年5月…!!」

 

「…つまり!付き合ってから3ヶ月どころじゃないということです!!

 

 

 

「「「「「!!!?」」」」」

 

 

 

 羽香里ちゃんが発した衝撃の事実に、私を含めた全員が息を飲んだ。

 

「“恋する乙女の”『超理論…!!』『だが…確かに』“倦怠期”『ってのはおっかねぇな』」

 

「私付き合ってまだ……結構経ってるわね?*1

 

「恋太郎に冷められる日…」

 

「………っ!」

 

オリ主(嘘吐き)編が終わった私達は…もう……」

 

 ――落ち着きなさい、ライちゃん。

 

 ――ッ!!お、お姉ちゃん

 

 ――1回深呼吸をして、落ち着いてよく考えてみなさい。()()恋太郎がライちゃんを捨てる訳がないでしょう?

 

 …………

 

 すぅぅぅ、はぁぁぁ。

 

 お姉ちゃんに言われた通りに息を吸って、吐く。たったそれだけの動作で先ほどまであった焦燥感は完全に消え去りはしなかったが、自制できるまで小さくなったのを感じた。

 

 ――…ありがとう。

 

 ――いいのよ。私はお姉ちゃんだから。それに、万が一そうなっても

 

 あの日からネガティブな思考に陥ろうとするライちゃん()お姉ちゃん()

が止めてくれることが多くなった。

 1つの身体に2つの人格が存在する生活に、当初は少しだけ大丈夫かなと不安だったけれど。

 蓋を開けてみれば、元々同じ大槻ライ()だからか、大槻ライ(お互い)ガツガツ前に行かないタイプだからか特に問題は発生しなかった。

 強いてあげれば、どちらが家事を担当するかで揉めたくらいだ。それも相手に押し付けようとしてではなく、相手より多く負担しようとしてのものだから。大分平和なんじゃないかなと思っている。他のケース知らないけれど。

 

ご安心を!そこで先に一手打たせていただきました!!

 ――楠莉先輩」

 

 深層世界(内側)にいるお姉ちゃんと言葉を交わしていると、未だに動揺したままの皆に羽香里ちゃんが大きな声で言い放ち皆を落ち着かせた。

 

 そして、楠莉ちゃんに話を振る。いつの間にか羽香里ちゃんの後ろに回っていた楠莉ちゃんの手元にはここ最近私もお手伝いしていた薬があった。

 

「もうすぐ完成なのだ…!!羽香里に頼まれていた新薬、ケンタッキーに打ち勝つ「倦怠(けんたい)()”です楠莉先輩」……ケンタッキー倦怠(けんたい)()”です」……」

 

 羽香里ちゃんの想定された事態が事態だからか、いつもの快活とした表情ではなく真面目な表情を浮かべる楠莉ちゃん。何度も羽香里ちゃんに言い間違いを指摘されながらもその表情が変わることはなかった。

 

 ――……あの薬か。

 

 ――そうみたいだね。

 

「新しい自分に生まれ変わる薬……」

 

 私が呑気にお姉ちゃんと2人で談笑していると、最後の仕上げとしてビーカーの薬と試験管の薬を混ぜ合わせようとする楠莉ちゃん。

 

 ぽちゃん……

 

 「あ……」

 

 が、それが混入した途端。オレンジ色だった薬の色合いがどんどん黒く禍々しいものへと変容していく。

 そして、何やら怪しく禍々しい煙が立ち所に発生した、次の瞬間。

 

 

 

チュドーン

 

 

 

「ごめん失敗したのだー!!」

 

 

 

 突然薬が爆発し、周りにいた私たちの元にまで紫色の煙が立ち込める。

 

 そして、その薬の効果によってかわからないけれど。

 

 身体から魂が離れていくような、そんな感じがした。

 

 

 

 

 

【恋太郎side】

 

「どうしたんだ皆~!!ついにアニメ2期の範囲に入ったっていうのに、どうしたんだ皆~!!」

 

 

 少し用事があった為既に皆集まっている屋上に遅れて向かっていると、突然上の方から大きな爆発音が聞こえてきた。

 

 何らかのトラブルが発生したのか、それとも誰かが皆に襲撃しに来たのかもと焦りながら全速力で階段を駆け上がり、屋上の扉をこじ開ける。

 

 そして視界に入ったのは紫色のモクモクとした煙と、その中にいるのだろう俺の彼女である7人の姿がうっすらとわかるシルエット。

 

「ケホッケホッ……この体の重さ、懐かしいわね」

 

「そこにいるのは……私……!!?」

 

「なんで(くす)()がいるのだッ!!?」

 

「こ…これってもしかして…」

 

「ゆ、ゆめ、じゃ、なくって…」

 

 

 

 煙の中から声が漏れ聞こえる。しかし、その声々の一つ一つに小さい違和感を覚える。

 よくわからないけれど、声の持ち主と口調が微妙にかみ合わないような。そんな気がした。

 

 そんなことを考えていると、いつの間にか煙は晴れていた。そこにいたのは、俺の大大大大大好きな彼女たち。けれど、皆はどうしてかお互いの顔を見あって驚きを隠せないようだった。

 

 そして、

 

「「「「「「私達…入れ替わってる~!?」」」」」」

 

 

 

ティーティリ♪ティリティ♬ティ―ティティ♪ティリティ♬

 

「今すぐ前前〇世(その曲)を止めて!色々とマズイから!!」

 

「そうなのだー!流星100個は地球が終わるのだー!!」

 

「いや、そっちじゃなくて曲!!」

 

「入れ替わってるって…『君の〇(名)は。』みたいな事か…!?」

 

「言っちゃダメだよ、恋太郎くん!!」

 

 突如屋上に流れ出した音楽に何故か慌て始める唐音?と羽々里?さん。ようやく事態が掴め始めた俺に再度突っ込みを入れる唐音?。はて、何か問題でもあったかな?

 

羽々里さん?「性格改造のため人格をフニャフニャにする作用が暴走して、魂が飛び出て違う身体に入っちゃったのだ…!!」

 

唐音?「あの薬そんな恐ろしい効果だったの!!?」

 

静?「もはやこの体で生きる事に慣れた方が効率的」

 

楠莉?「さすがに順応するのが早すぎると思うわ…」

 

ライ?「それよりも誰ですか、私の声で体重いって言ったのは」

 

羽香里?「私よ」 ライ?「いや、名前を言ってもらえませんか!!?」

 

凪乃?「あ、あ、あ、あの…っ。す、す、すま、スマ…っ」

 

 皆が口々に自分の言いたいことを言い合っているから、まったく事態が呑み込めない。なんとなく、楠莉先輩の薬で皆の間で入れ替わりが発生したことは分かったけれど……

 

 

 

「ちょちょちょ……っ!!ちょっと待ってちょっと待って混乱する!一体誰が誰になってるんだ~!?」

 

 

 

 誰が誰の身体に入っているのか、まったくわからなかった。彼氏として、彼女の身体にどの彼女の魂が入っているのかわからないだなんて、なにが彼氏だ!!と自分自身に憤りたいのを抑えながら俺は皆にそう呼びかける。

 

 すると、

 

 ピーン

 

 何かを思いついたらしい目隠しを巻いたままのライ?が俺の方へと向いたかと思うと、

 

「キャ…ッ!目隠しのせいで前が見えない~っ」

 

「あわわ~!」むぎゅ~~ くんかくんか、くんかくんか

 

 ライ?の身体がよろめきながら俺の方へと倒れこんできた。勢いよく抱き着きながら匂いを嗅いできたことからか。これ以外にも色々根拠はあるけれど、俺はようやくライの身体の中に誰の魂が入っているのかが分かった。

 

「大丈夫か、羽香里?」

 

「え?あ…はい……」 なぜバレたし

 

 何故か名前を言い当てられた羽香里はどこか不思議そうにしながらも離れようとするので、俺は慌てて羽香里を呼び止めた。

 

「えっ…!!」 ドキドキ

 

「ほら、目隠しを付けたまま動こうとするからだよ?。目隠し(これ)は俺が預かっておくから」

 

「あ、ありがとうございます…恋太郎君…」

 

「はーいはーい!(くす)()は誰だか分かるのだー!?」 ぴょんこぴょんこ

 

「いや、自分で言ってるじゃないですか」

 

 ぴょんこぴょんこ♪と両手を上にあげながらジャンプする羽々里?さんの中にいるのはどうやら楠莉先輩のようだった。楠莉先輩の薬のせいでこんなこと(入れ替わり)が発生しているのに、一番楽しそうにしている所を見るに思わない所が無いとは言わないけれど、それも楠莉先輩だしなぁと思わず頬がほころんでしまう。

 

 数回飛び跳ね続ける楠莉先輩だけど、突然身体をぷるるッと震わせたと思ったら。

 

「む…っしっこしたくなってきたのだ…

 ま、オムツしてるしここでやっちゃえ

 

「してないしてないしてない!!!!って、何で私が突っ込んでいるんですか!!?」

 

 ――いや、知らないわよ

 

 いつぞやのごとく*2お漏らしをすることに一切抵抗が無い楠莉先輩。けれど、今その楠莉先輩の身体は羽々里さんな訳で。当然オムツもしていない訳だから娘である羽香里が慌てて止める。

 

「ほらトイレ行きますよッ!!」

 

「んもー」

 

 羽香里(ライちゃんBody)に背中を押されながら退出する楠莉先輩(羽々里さんBody)。そんな2人を眺めながら、俺は残りの皆の入れ替わり先を考え始めた。

 

「えぇっと…羽々里さんの身体に楠莉先輩で…じゃあ先輩の中には…」

 

「わ…わ…わ…若さ!!!!!

 

「羽々里さんだ…」

 

 自らのほっぺに両手を当てながら羽々里さん(楠莉先輩Body)が叫んだ。

 

「体が軽いし、こーんなにはしゃいじゃっても許されちゃうのね!!」

 

「も、元のままでも割とやっているイメージですけどね…」

 

 羽々里さん(楠莉先輩Body)は入れ替わったことで、元々の身体との差異に喜びが抑えきれないのか、文字通りにはしゃぎ倒している。

 それに、楠莉先輩は年齢こそ18歳(おとな)だけれど、肉体年齢は8歳(こども)だもんな。社会の荒波に揉まれ続けてきた羽々里さんがここまで上機嫌になるのも無理はないのかもしれない。

 

「お、……ちゃん!ダ、ダメ!!それ以上擽られたら…」

 

「…………………………」

 

 向こうの方で何やら唐音?と羽香里?の声が聞こえてきた。

 さっきまではしゃぎまくっていた羽々里さん(楠莉先輩Body)も俺とほぼ同時に声のした方へと顔を向けた。

 

 すると、そこでは……

 

「んっ…!!♥ふぅん…っ!!♥んは…ぁ…っ!!♥んっ!!♥♥♥んっ!!♥♥♥止っ♥止めっ♥♥お姉っ♥ちゃっ♥」

 

「……成る程。中身()はどうあれ、感度は肉体依存という訳ね。中身()依存ならゲラ笑いしているはずだもの*3

 

 

 

「羽香里?が唐音?を押し倒してる」

 

 

 

「うおー!はかから!うおー!!()(だか)()(だか)!!」 パシャシャシャシャシャシャ…

 

 

 

「羽々里さん!!?」

 

 羽々里さん(楠莉先輩Body)自身のポケットに入っていたと推察される楠莉先輩のスマホで擽り続ける羽香里?と唐音?2人の写真を何枚も連写し続けている。音から察するに軽く100枚以上は撮っているみたいだけれど、容量とか大丈夫なのかな?

 

 いや、今はそんなことよりも2人だ!!

 

 俺は慌てて2人の間に割り込んで羽香里?の擽りを止めることにした。

 

 

 

 

 

「……ごめんなさい。つい興が乗ってしまったわ。こんなんじゃ私、()()()()()失格ね」

 

「もうっ!!ひどいよお姉ちゃん!!止めてって言っても聞いてくれないし!!私笑い死ぬ所だったんだからねっ!!」

 

「えぇっと……2人はライとライちゃんか……」

 

 プンプンと身体全体で怒っていることを表しているライちゃん(唐音Body)と反省しているのか頭を下げ続けるライ(羽香里Body)。

 こうして深層世界(あちら)ではなく現実世界(こちら)に2人とも存在している事実に俺は未だ理解が追い付けないでいる。

 正直、この2人のことをずっと眺めていたい気持ちもあるんだけれど、話が進まないから間に入ろうとしたけれど。

 

「ごめんなさい……現実世界(こちら)でライちゃんの存在を実感できるだなんて思ってもいなかったから……」

 

「……いいよ。実際、あの時私も同じこと考えてたし」

 

「ライちゃん!!」

 

「ちょっ!急に抱き着いてこないで!!」

 

 俺が介入するよりも先に、2人は仲直りできたみたいだった。

 ライちゃん(唐音Body)をぎゅっと抱きしめるライ(羽香里Body)に嬉し涙を抑えきれないでいると。

 

「唐音ちゃんは、私の娘だった…?」

 

「羽々里さん…?」

 

「だって、さっき唐音ちゃん*4が羽香里*5のことをお姉ちゃんって…!!」

 

「恋太郎くん、羽々里さんどうかしたの?」

 

「…いや、いいんだ……!2人は気にしないで…!」

 

「いや、そういう訳には……」

 

「思い返すと、3人とも産んだ気がしてきたわ!!*6つまり私は、唐音ちゃんの、ライの、ライちゃんの、皆の……ママ!!」

 

「違いますからね?……お姉ちゃんも羽々里さんに何か言ってやってよ」

 

「私は羽香里ではないし、ライちゃんも唐音ではないわ。当然、私達は貴女の娘ではない。ライちゃんのお姉ちゃんは私だけよ」

 

「…最後のいる?」

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽

 

「えぇっと…羽香里の身体にライが、唐音の身体にライちゃんだとすると…次は」

 

 羽々里さん(楠莉先輩Body)がライ(羽香里Body)とライちゃん(唐音Body)に抱き着こうとする度に回避される光景から視線を動かすと、そこにいたのは。

 

「…………」

 

 

 

「凪乃が微笑んでる!!」

 

 

 

 胸の前で両手を握りニコニコ顔の凪乃の姿があった。

 

 

 

「ぴょぴょぴょってなってる!!」

 

 

 

 しかも、ぴょぴょぴょとぼ〇ぼのみたいな汗を流している。普段はクール系美少女である凪乃がこんな可愛さ満点の挙動をするってなったら…ッ!!

 

 

「美しさと可愛さのハイブリッド!!」

 

 

「これが必要?ごめんなさい、すぐ気付けなくて」

 

 そう叫んだ俺の横をスッと素通りして、凪乃?の元へスマホを渡しに近づく女の子が1人。聞き慣れない声だけど、何回か聞いたことがある。この声は…

 

「静ちゃ…ジト目!!」

 

「非効率的だった」

 

 可愛さ満点の静ちゃんの目元がクールな印象を受けるジト目であることと、当たり前のように会話できていることに驚きを隠せなかった。

 

 でも、すぐに落ち着くことができた。もう何回も入れ替わり例を見てきたから慣れてきたのかもしれない。彼女たちの可愛さに慣れるだなんてことは1度もないけれど。

 

 俺は確認の為に2人へと声をかけた。

 

「あぁ、静ちゃんと…」 「ドラゴンだって狩れらぁ」

 

「古書の香りが…」 「凪乃か…」

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽

 

「あれ?それじゃあ唐音はどこに…」

 

 入れ替わった皆を前にして、俺は首をかしげる。

 

 未だ羽香里(ライちゃんBody)と楠莉先輩(羽々里さんBody)の2人が未だトイレに行って戻ってきていないから全員という訳ではないけれど。

 唐音の魂はどこに行ったのか。皆の身体の入れ替わり先が確定したことで、考えがネガティブな方に行きかけた。が、

 

「え?そんなの消去法で分かるでしょ?」

 

「恋太郎、一度誰が誰の身体に移動したのか整理してみたらどうかしら?」

 

 ライちゃん(唐音Body)とライ(羽香里Body)に冷静に言われたことで落ち着くことができた。

 

 言われたとおり、俺はノートに皆の入れ替わり先を丁寧に書き記していった。

 

 

 

 羽香里は、ライちゃんの身体に。

 楠莉先輩は、羽々里さんの身体に。

 羽々里さんは、楠莉先輩の身体に。

 ライは、羽香里の身体に。

 静ちゃんは、凪乃の身体に。

 凪乃は、静ちゃんの身体に。

 

 

 

 ……うん。書き漏らしはない。けれど、それじゃあ唐音は……

 

 って、あぁ…!そういうことか!!

 

「ジョ〇ョのディアボ〇みたいに誰かの魂のそばに隠れている可能性もあるけれど……おそらくは……」

 

「戻っ…りました、恋太郎…君」

 

 ライちゃん(唐音Body)が最後まで言い終わらない内に、羽香里(ライちゃんBody)と楠莉先輩(羽々里さんBody)が戻ってきた。

 

「うん。おかえりなさい、羽香里、楠莉先輩。」

 

 そして、

 

 

 

 

 

「唐音」

 

 

 

 

 

「やっぱりバレたじゃないですかぁ!あれだけ自信満々だったクセにぃ!――何言ってんのよ!私の演技がヘタッピだったって言いたいの!!?」

 

「すごいのだ恋太郎!!ライの身体に唐音もいるってよく分かったな!!」

 

 ライちゃんの身体で羽香里と唐音が口々に入れ替わりながら会話を交わしている。端から見ると1人言を喋っているみたいだけれど、2人の様子から演技にはとても見えない。

 楠莉先輩(羽々里さんBody)が俺を賞賛してくれたけれど、それに返事するよりも俺はただホッと一息を吐いた。

 

「……良かった。皆無事だってことが分かって……」

 

「恋太郎……」

 

 

 

 

 

「……ライちゃん」

 

「何、お姉ちゃん」

 

「ライちゃんの身体の中に今は羽香里と唐音がいる訳だけれど、私の妹はライちゃんだけだから安心して」

 

「いや、別にそこは心配してないから大丈夫」

 

*1
掲示板回含めて25話

*2
原作10話参照

*3
拙作4話「いちゃいちゃ回と思いきや」参照

*4
ライちゃん(妹)です

*5
ライダー(姉)です

*6
存在しない記憶




※長くなりそうなので、前編後編に分けさせていただきます。

※オリ主介入の為既存彼女たちの入れ替わり先も変更させていただきました。

※入れ替わり先のまとめはこちら。

 ライちゃん→唐音   静⇔凪乃
   ↑    ↓
 羽香里←ライダー   楠莉先輩⇔羽々里さん
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