今やっている第3期のアニメでもギリギリ範囲内だから見てみたいけれど、アニメ全12話構成の中で原作マンガの第51話~第85話(作者の勝手な範囲想定)というキッツ♥すぎる尺の圧迫具合で果たしてアニメ化されるのか、これからのアニメ100カノから目が離せませんね。
後書きにカラオケ回についてのアンケートを置きます。良ければご回答の程よろしくお願いします。
それでは、本編どうぞ。
私が羽々里さんを初めて見たのは中学3年生の頃、弁当を忘れたお爺ちゃんの為にお弁当を会社まで持って行った時だった。
【花園グループ】CEOという肩書き以外にも確固たる品格と威厳をまとうその姿は、とても綺麗で格好良くて。すれ違った後しばらく彼女に視線を奪われた覚えがある。
後日彼女のことで調べてみれば、未だ20代であるにも関わらず若くして夫を亡くしたった1人で我が子を育てているシングルマザーだという。
ある時はカリスマ溢れる新進気鋭グループのCEOとして。ある時は我が子を愛する母親として。『社会にはこんなスゴい人がいるんだなぁ』と尊敬していたこともあったけれど……
「皆にベビー服作ってきたの!着て!!!!」
今や変わり果てた姿に……………
♥♥♥♥♥
ある日の放課後恋太郎ファミリーの皆で集まっていると、最後に現れた羽々里さんとお付きのメイドさんの2人が大荷物を携えて上記のセリフを言い捨てた。
えぇっと……羽々里さんが持っているのはベビー服で……肩に提げているバッグには……哺乳瓶…?
何処かで見たことがある。とあるゲームではオムツ一丁のヤ●ザが組総出で赤ん坊になりきって楽しんでいたとか。その時は厳ついおじさんたちが半裸で赤ちゃんの
……え?もしかして私達、今から
何の説明も無い突然のことに、羽々里さん以外の全員が反応に窮していると、
「善処しますッ!!」
「ちぎれちゃう!ちぎれちゃう!」
我らが恋太郎くんが先陣を切ってベビー服に足を通そうとするが、羽々里さんが用意したものはどう見ても幼児用のサイズ。男子高校生の恋太郎くんが着れる訳もなくベビー服からギシギシ嫌な音が鳴り出したのもあり慌てて羽々里さんが止めた。
もう退出してしまったけれど、メイドさんが持ってきたハンガーラックに掛けられたベビー服一式を眺めてみると、【恋太郎ちゃん】、【はかり】、【からねちゃん】等々1つ1つ丁寧にタグ付けされていたけれど、どれもこれもサイズは今恋太郎が履こうとしたベビー服と同じくらいだった。
…どういうことだろう…?見れば見るほどあれらは私たち用のベビー服みたいだけれど、どう考えても私達が着られる用なサイズには見えない。
一体どういうことだと未だに混乱していると、羽々里さんと楠莉ちゃんが説明してくれた。
「
「『打ち消しの薬』も人数分用意したし、完全に安全な実験なのだ!」
「実験って言ってんじゃねーか」
「楠莉ちゃん、そんな薬作ってたんだね……」
「あんた楠莉の手伝いしてるんだろ?なんで知らねーんだよ」
「流石にずっと一緒って訳じゃないからね…――
お姉ちゃんと2人で胡桃ちゃんにそう返して前へと向き直る。
……まぁ楠莉ちゃんの薬で赤ちゃんになれて、打ち消しの薬で元に戻れるのならそう問題は……
「赤ん坊になって1時間以内に元に戻ると肉体への負荷で死ぬけどそれさえ避ければ――」
「クソハイリスクじゃねーか!!!!」
……安全ってなんだっけ…?――…まぁ、
「そもそも
「びえぇぇ~ん!!ママごっこしたい!!!ママごっこしたい!!!ママごっこママごっこママごっこママごっこ!!!!」
が、胡桃ちゃんにあえなくベビー服の着用を拒否されると羽々里さんは泣き出してしまった。遂にはジタバタと辺りを転がり始める始末。
……羽々里さんのことを初めて知ったあの頃の私が今の羽々里さんを見たら、ガワだけが似ているそっくりさんだって思うだろうなぁ……。
「『もはや言葉まで失われたか…』」
「精神的な
静ちゃんと凪乃ちゃんが羽々里さんのムーブに口を挟む。皆あんまり反応が良くないなぁと思いながら、私も恋太郎くんに続いて動くことにした。
「……楠莉ちゃん薬ちょうだい?私、飲むよ」
「「ライ!!!?」」
「気は確かか!!?あんたに恥じらいはないの!!?」
「ライはともかく、ライダー先輩もいいのかよ!?」
私の行動が信じられないのか唐音ちゃんと胡桃ちゃんからいつも以上に激しくツッコまれる。あと胡桃ちゃん?私ならともかくってどういうこと?
まぁいっか、
「
「羽々里が…安心……?コレが……?」
「役作り…?役者ってこんなこともすんのかよ…」
とりあえず、これからのことを考える。
私と恋太郎くんが赤ちゃんになるのは確定として、後は楠莉ちゃんにも声をかければノリが良い薬ちゃんならきっと赤ちゃんになってくれるだろう。これで赤ちゃんになるのは3人。
赤ちゃんと世話役の人数比は3:6。バランスとしては丁度いいぐらいだ。
他にも屋上が危ない所だとか色々考えることはあるけれど、それはこれから……
「いい加減にしてくださいッッ!!!」
そんなことを考えていると、羽香里ちゃんの大声が屋上に響き渡る。冗談とは思えない真面目なそれに、私を含め全員が羽香里ちゃんの方を向く。
「なんなんですか、皆の前でそんな
「…
「でもね羽香里…私は皆のママだけど…皆のママである前に羽香里のママなのよ…!」
「いややきもちじゃねーんだよ」
羽香里ちゃん……
羽香里ちゃんの叫びはさっき私が羽々里さんへと抱いた感情と似たような物、そして身内だから、娘だからこそ思うものだろう。
お姉ちゃんはともかく、私には両親がいたことはないから実感できないけれど。
「羽香里…」
羽香里ちゃんの元へ恋太郎くんが歩み寄るけれど。さて、この空気はどうしたものか…
「あっこんなとこに猫ちゃんいるのだ!ほら、取ってこーい!」
「『人間よ。それは』“犬の”『
すると、なんということでしょう。楠莉ちゃんが手に持っていた『赤ちゃんになる薬』を上から降りてきた猫に向けて放り投げたではありませんか。
「あ」
当然、猫がそれを受け取れる訳もなく。
パリンッ
「うぎゃー!なんでキャッチしてくれないのだーっ!!」
「『人間よ…』」
思い出されるのは先日の事*2。楠莉ちゃんが作った【新しい自分に生まれ変わる薬】が失敗して大爆発を起こしたあの時の事。あの時は精神が入れ替わるだけ?ですんだから良かったけれど、もっと凄惨な結果になっていてもおかしくはない。楠莉ちゃんの天才性は良く分かっているけれど、今回のようなうっかりもよく起こすことも良く分かっているから。そのうっかり具合は家中の時計が1時間ズレたまま直すのを忘れていたマムと同じくらい。
だから、こういう時どう動くかは前もってお姉ちゃんと決めていた。
お姉ちゃん!!――分かったわ
2人で急いである
チュドーンッ!!
『赤ちゃんになる薬』が爆発した。
♥♥♥♥♥
【恋太郎side】
「危ないッ!!」
突如後ろで何かが爆発した音が聞こえて、俺は慌てて隣の羽香里を抱き地面を蹴ることで慌てて距離を取った。羽香里と身体の位置を入れ替えて、屋上の固い床へのダメージを少しでも和らげようと受け身を取ろうとした、
瞬間、目の前の視界がぐらりと歪んだ。
「痛っ…くない?…カーペット?一体どういう…」
「!!?ここはどこですか!!?誘拐!!?110番!!?」
視界に映るはずの屋上の固い床ではない、どこかで見た覚えのある落ち着いた赤色のカーペットから起き上がる。未だ事情が掴めないでいたけれど、隣に俺以上に慌てている羽香里がいてくれたおかげで逆に落ち着くことができた。
そうだ、俺はここに一度来たことがある。
「誘拐じゃないから落ち着いて、羽香里。ここはライとライちゃんの深層世界だ。前にも話したことがあるだろ?」
「!!?……話には聞いていましたが、俄に信じられません。ここがライさん達の……」
とりあえず羽香里を落ち着かせることが出来たので、一息を入れる。
ここがライとライちゃんの深層世界ならとりあえず慌てる必要はない。ここに2人はいないみたいだけど、とりあえず今は2人を探して……
と、ここで俺は忘れてはいけないことにようやく気がついた。
爆発。
背中を向けていたから分からないけれど、後ろには俺と羽香里以外の全員がいたはず。
そこから爆発がしたというのなら、俺達よりも爆心地に近い皆は……
「み…皆―ッ!!」
皆に呼びかけていると、以前ぬいぐるみが多く置かれていたベッドの上に何やら見慣れない小さきものたちが居た。
「ほにゃあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
そこには、この世のどんなに価値ある物よりも価値がある、彼女達のベイビー姿。つまり、楠莉先輩の『赤ちゃんになる薬』を浴びたのだと思われる俺の大切な彼女達が
薬の効果は身体のみで、衣服には適用されないのか。赤ちゃんのサイズにとって大きすぎる
「恋太郎君!!ライさんが2人居るんですけど!一体どうして!!?」
「ごめん、説明は後だ!!とりあえず、
「紳士…ッ!!」
ベッドの周りを見ると、羽々里さんとお付きのメイドさんが持ってきたベビー服を提げたカーテンラガーや哺乳瓶やクッションといった育児用品が置かれていた。ライとライちゃんが一緒に転送してくれたみたいで助かった。後でお礼を言わないと。
羽香里と手分けをして、赤ん坊になった皆のお着替えをしていく。最初はおっかなびっくりの手つきだったけれど、1人2人と回数を重ねていくにつれて少しずつではあるけれど、着付けのスピードは上がったように感じる。
そして最後。羽香里には羽香里用のベビー服をライに着せるのをお願いして俺は皆の中で唯一眠ったままのライちゃんの着付けに入った。
「あらまあなんて子だくさん…♥子作りいっぱい…♥したのかな…???♥」はぁ…!!はぁ…!!
「ごめんな、ライちゃん…男の俺に裸なんて見られたくないだろうけど……後で俺を好きなだけ殴ってくれ……」
皆と同じように一言そう断った後元々着ていた衣服を脱がしにかかった、その時だった。
ピカッ!!と不思議な光が目の前から発せられ、慌てて目を覆う。しばらく経ってから視線を前に戻すと。
「………ふぅ。うん、無事に皆転送できてるね。よかったよかった……って、あれ?恋太郎くん、どうかしたの?」
「ラ、ライちゃん!!?」
そこにはつい先ほどまで赤ちゃん姿だったのがウソだったみたいに、元の姿に戻ったライちゃんがいた。
♥♥♥♥♥
【ライちゃんside】
「いやね?屋上って危ないじゃない?だから羽々里さんが提案し始めた時から皆を深層世界に招待することはお姉ちゃんと一緒に考えてたんだよ。
「うんうん」
「そうしたらその話をする前に楠莉ちゃんが『赤ちゃんになる薬』をぶん投げちゃって…とりあえず、屋上の全域を全部深層世界にお招きしたって訳。こうすれば、最悪全員が赤ちゃんになっても大丈夫かなって思って」
「……そっか。ありがとう、ライちゃんとライのお陰で助かったよ」
……とりあえず、今分かっていることを『赤ちゃんになる薬』から逃れられたらしい恋太郎くんと羽香里ちゃんに説明する。正直、私も分かっていないことが多いから2人に説明しながら自分でも再認識している次第だけれど。
「えぇっと……ライさん?お聞きしたいことがあるんですけれど……」
「羽香里ちゃん?うん、何でも聞いてよ」
とりあえず、今までの流れを伝え終わると、それまで黙ったままだった羽香里ちゃんがようやく口を開いた。
「…正直、
「うん。赤ちゃん状態の皆から目を離す訳にもいかないからね」
「だから、これだけは聞かせてください。【赤ちゃんになる薬】を浴びたはずなのに、どうしてライさんとこうしてお話できるのでしょうか?」
「……ライがライちゃんを庇ったからとか?」
「うーん、特にお姉ちゃんに庇われた覚えはないんだよね。
……正直、私自身良く分かっていない。赤ちゃんから元の姿に戻ったのは、私達がこの
でも、肉体はともかく精神はそうもいかない。
ちらっと私の腕の中にいるお姉ちゃん(赤ん坊の姿)に目を落とす。
今の落ち着いた様子とは正反対に目に映るもの全てに興味津々で。今にも私の腕から脱走しようと藻掻くその姿からして、精神も赤ん坊レベルにまでなったことは確定とみていいだろう。
なら、どうして私は……。
………あぁ、そっか。納得いった。
「……
私の精神年齢って、【赤ちゃんになる薬】を飲む前から1歳だったから。
だから、お姉ちゃんと違って楠莉ちゃんの【赤ちゃんになる薬】を飲んでも。肉体はともかく、精神は逆行しなかったんだ。
28話-1 みんな昔はベイビーだった(私以外)
①『赤ちゃんになる薬』を『肉体年齢、精神年齢を1歳ぐらいまで戻す薬』と独自解釈。
②去年の春休みの交通事故で生まれた人格であるライちゃん(妹)の精神年齢を原作時点で1歳とする。
①と②の推論がなんやかんやで混ざった結果こうなりました。ツッコミ所はいっぱいあると思うので、コメント欄などで指摘してください。
※前書きにも書きましたが、今話からアンケートを設けます。内容としては、第38話「カラオケ・クライシス」のオリ主が歌う曲をどうするかですね。
既存の誰かの曲をカバーしようと思っていて、どの曲にするかもある程度構成は済んでいるんですが。2択のうちどちらを選ぶかで悩んでいます。
1つ目は、『ライダー(姉)とライちゃん(妹)2人で1曲歌う』で。2つ目は、『それぞれ1曲ずつ歌う』ですね。よければ、皆さんはどちらが良いのかを投票で教えていただければ幸いです。
一応、選ばれなかった方の曲はその話の後書きで触れようと思うのであしからずご容赦ください。
カラオケ回でライダー(姉)とライちゃん(妹)がどう歌うか
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①ライダーとライちゃん2人で1曲歌う
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②それぞれ1曲ずつ歌う
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③(①と②どっちも)やってくれ、必要だろ
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④アンケートの結果だけ見たい人用