ちょっとバタバタしていて、投稿が遅れてしまいました。本当に申し訳ない。
リハビリも兼ねて、今話は2話に分けて投稿させていただきます。
【ライダー(姉)side】
「楠莉?おひつじ座なのだ。なんでなのだ?」
「いや…なんとなく」
ある日の放課後、いつものように屋上に集まったライちゃん達。
「と言うか、なんであんた水着なのよ」
「いや…なんとなく」
「熱でもあんのか」
『知らないの唐音ちゃん?最近屋上で日焼けするのが流行ってるんだよ』
「ハイ、ウソ!!んなわけないでしょーが!!」
恋太郎が海パン姿のせいで話が頭に入ってこない。
【春になると
「???」
「
『へへ……』
「褒めてねーんだよ」
凪乃に【嘘吐き】呼ばわりされた事を喜ぶライちゃんに対しツッコむ胡桃。私には遠慮が見られる胡桃だけれど、ライちゃんに対してはそれが見られない。
仲が良いのは良いことよね、と快く思っていると。
「ぐへへ…今日も皆かわいすぎて食べちゃいたいぐらいだぜ…!」
そう呟く羽々里さんの姿が見えたことで、私は先日のことを思い出した。
『私これから【羽々里さん】のこと【羽々里ママ】って呼ぶことにするね』
【
1人は生みの親でありオリジナルの大槻
もう1人は育ての親であり大槻鈴のクローンである
私は2人のことを母親としても女優としても尊敬している。元を辿れば同一人物のはずなのに、私への接し方には違いがあったけれど。今になって思えば2人とも私のことを愛していたからだということが分かったから。
けれど2人は既にこの世にはいない。私の為に命を懸けたからだ。
だから、
『だって、私とお姉ちゃんどっちも【羽々里さん】って呼んでたら分かり辛いじゃない?ほら、【楠莉ちゃん】のことをお姉ちゃんは【
そう弁明するライちゃんは、私と同一人物なのに、まるで別人のようで。
一体何を考えているのか分からなかった。
♥♥♥♥♥
……なんてね。
私とライちゃんは1つの身体を共有する関係上、何を考えているかはお互いある程度把握できる。できてしまう。
だから、ライちゃんがウソを吐いたことも、どうして羽々里さんをママと呼ぼうと思い至ったのかも既に分かっている。
そして、その理由の解決には私達自身どうしようもないというのも。
で、あれば。
私はお姉ちゃんだから。
そう自分に言い聞かせるように結論を落とすと。
「氷の国からペペンペン~~♪」
「楠莉先輩なんですかそれ?」
従姉さんがなにやらストラップを片手に揺らしながら歌を口ずさんでいた。近くにいた羽香里も疑問に思ったのか尋ねている。
「知らないのだ?3チャンのアニメの…『ペペペのペン太郎』なのだ!お母さんとお買い物行った時ガチャポンで買ってもらったのだ!」
「名前も眉毛も
「えー?そうですかね」
従姉さんのコメントに首をかしげる恋太郎だけど、
――似てる…ッ!!!!――たしかに似ているわね
彼女であるライちゃんや他の皆の反応も良いあたり従姉さんの言った通りみたいね。彼女である皆と私の間で反応に差があるのはこの際仕方ない。
そういえば、デパートでの買い物の際にも大きいぬいぐるみバージョンのを見かけたこともあったわね。ふわふわで触り心地がとても良さそうだったのをよく覚えているわ。
…………
今度ぬいぐるみを買いに行きましょうか。いえ、従姉さんとアニメのお話をする為のお供に必要なだけで、けっしてふわふわなぬいぐるみが欲しかったからその口実の為ではないわ、決して。ええ。
――語るに落ちるってこういうことだよねー――ノーコメントでお願いするわ
そう自分自身に言い聞かせていると。
「トコトコトコ…さあペン太郎の冒険が始まったのだ!」
どうやら、従姉さんのごっこ遊びが始まるみたいだった。せっかくだからこのまま眺めさせてもらうことにしましょう。
♥♥♥♥♥
「あんなとこにおっきなお山があるのだペン!登ってみるのだペン!」
「よじよじ」 「“高らかに笑った”」
どうやら、周りにいる私たちもごっこ遊びに利用するみたいで。近くで読書をしていた静の元まで近付くと、下からちょこちょことペン太郎のフィギュアを登らせる従姉さん。
読書を邪魔された形になったけれど、静は一切気を悪くすること無く笑う静は優しいわよね。
そして、目的地だったらしい
「あっ!大きな鳥さんを見つけたのだペン!」
「ぴょーん!乗せてくださいなのだペン!」
開かれた本を大きな鳥と形容した従姉さんがフィギュアを本の上へ。案外ノリが良い静も従姉さんのごっこ遊びに参加するようで。ペン太郎が乗った本をパタパタと数回上下させると、
「それいけー!」 きゃっきゃってててッ
無邪気な従姉さんと一緒に辺りをとてとてと走り回る。
――んかわいいッ!!
可愛いのに弱いライちゃんが叫びそうになるのを必至に堪えている。そんなライちゃんを微笑ましく思いながら眺めていると、
「わーッ!!ペン太郎―ッ!!鳥さんから落っこち――」
「あっ!!」 ポスンッ
本の上からペン太郎が落ちてしまう。そのまま地面に落ちるかと思われたが、ペン太郎の落ちた先にはちょうど羽香里がいた。その羽香里の柔らかいお山のおかげでペン太郎は地面に叩きつけられずにすんだ。
「柔らかいお山があって助かったのだ!もうちょっと左だったら危ない所だったのだ~!」
「誰が平原だコラ」
「いや、平原ってか荒野…」
「べんべん草くらい生えとるわ!見るかコラ!!」
「ハイハーイ!唐音ちゃんのべんべん草見たーいッッ!!」
「うるせー!エベレストはどっか行ってろ!!」
――唐音は一体何が不満なのかしら。『胸なんて唯の脂肪』だって本人も言っていたのに…――あはは…
「お山を下りるのだペン」
先ほど開かれた本を大きな鳥と形容したように、今度は羽香里の身体をお山になぞらえた従姉さん。ちょこちょこと慎重に一歩ずつ下っていくペン太郎だけれど。
その感触がこそばゆいのか、徐々に表情を赤らめていく羽香里は。
「おや……こんな所に小さな洞窟が…」 ピラ…
「とどまる所を知らねーのか!!!!」
『お山の次に洞窟…冒険譚としては王道ね――ガリ○ー旅行記でありそうだよね』
「話を膨らますな!!」
羽香里だけでなく私達の呟きにもツッコミを入れる唐音。
律儀だなぁと半ば感心していると、そんな唐音を見た従姉さんが勢いよく声を上げる。
「おわーー!!ツッコミ怪獣カラゴンが現れたのだ!!」
「は?」
「奴はツッコミの限りを尽くし…ボケというボケを滅ぼさんとする最強最悪の怪獣」
「ただ
「『唐音
「やかましいわよ!!」
ライちゃんが羽香里と一緒にお礼を伝えるけれど、バカにされたと思ったのかこれにもツッコミを入れる唐音。まぁ、今話のツッコミの内10/11回は唐音のツッコミだから。そう物申したくなるのも当然と言える。
そんなことを考えていると、従姉さんが操るペン太郎の大冒険の目的が【さらわれた姫を助け出す】にいつの間にかスライドしていて。その姫を攫った悪役が唐音改めツッコミ怪獣カラゴンらしい。
大きさ的に太刀打ちできないからか、ペン太郎が従姉さん改め魔人クスリンにお願いした体で従姉さんが唐音に真正面からぶつかっていく。
それでも、身体年齢8歳の従姉さんと女子高生の唐音では身体のサイズ的にも相手になるはずがない。それは唐音も分かっているのかグッグッと必死に体当たりを繰り返す従姉さんとは対照的に全く微動だにしなかったけれど。
「のこった!!のこった!!」
「ほら、怪我するからバカな事やめ――」
「ぐおお、まるで壁のようなのだ…!!」
「私の
「いやビクともしなさが」
唐音の地雷に触れたらしい従姉さんが吹っ飛ばされた。それにしても、8歳とはいえ人1人を平気でぶん投げられる唐音の力はものすごいわね。
そして吹き飛ばされた従姉さんはというと、自分1人じゃツッコミ怪獣カラゴンに敵わない為この世界を管理するマザーAIさんに倒し方を聞きに行く模様。
それにしても行き当たりばったりの展開だからとはいえ
「マザーの所へは魔人に乗らなきゃ行けないのだペン。でも魔人クスリンはやられちゃったから魔人クルミンにお願いするのだペン」
丁寧に魔人クスリンに頼れない理由を入れながらペン太郎が向かった先には胡桃がいた。
「クルミンさん!その背中に乗せてくださいなのだペン!」
「や…やだよ…人形遊びなんか誰が付き合うかよ」
が、胡桃は恥ずかしいのかこれを拒否。
「…しかしクルミンはご機嫌斜めそう…お腹が空いてたのだ。そして――」
「ペン太郎を食べようとするクルミン!!!」
「んぐぐーーッッ!!?」
「おわー!!食べないでなのだペンー!!」
「いや食うわけ…やめろ…やめ…ッ」
「やめろマジで!マジで口
しかし、そんなこと知るかと言わんばかりに強制的に人形遊びに参加させる従姉さん。従姉さんは胡桃が【腹ぺこ系】の彼女だからそういう展開にしたのだろうけれど、胡桃に馬乗りになってまでペン太郎を胡桃の口の中に入れようとするあたり本気度合いがうかがえる。中々やるわね、従姉さん。
「ハァ…!!ハァ…!!なんとか食べられずにすんだのだペン…!!」
「マジで食ってやろうかッ!!!」
「するとペン太郎はポッケから…ハイチュウを出したのだ」
どうやらそのハイチュウで
「あの
「それいけー!」
「くっ…!!」
「昨今の女騎士かおのれは」
どうやら恥じらいよりも食欲が勝ったようで。
「あのチョロさんでよく人のこと言えますね…」
「なんか言ったか」
……あはは…――そっとしておきましょう。
…さて、唐音たちのことは置いておきましょうか。
ペン太郎が魔人クルミンに跨がって訪れる先に居たのは読書中の静と凪乃の2人。どうやらマザーAIは凪乃だったようね。全員分かっていたでしょうけど。
「マザーAIさん、カラゴンの倒し方を教えて欲しいのだペン!」
「
「ガチで殺しにくる」
人の心がなさ過ぎる。生物たるもの頸動脈が弱点なのはそうでしょうけれど。
一撃一撃は大した威力では無いものの首は人間の急所である。身体が危険かもと錯覚された状態から逃れようと自律神経が過剰反応してしまうのは当然とも言える。
その結果…
「ちょ…っくすぐった…!あははっ!」
「唐音が笑ったー!!」
「うおー!撮れ高撮れ高!!」
『唐音ちゃんかわいいよー!!』
唐音が、笑った。
いつもツンツンして、私達の秩序を守る為に唯1人ツッコミの限りを尽くす彼女が年相応に屈託も無く笑うその姿を。私達はこれまで目撃することがあっただろうか。
ライちゃんだけでなく、恋太郎も羽々里さんも唐音の過剰すぎる可愛さに悶絶している。折角だからと私も
「ええい
「「『ふぎゃっ』」」
「ペン
「怪獣役板についてるじゃないですか」
くすぐったさよりも恥じらいが勝った唐音がペン太郎を強奪してぶん投げる。恋太郎と羽々里さん、
……結構痛かったわ。
「手本を見せ…」
「見させねーよ?」
「他の方法はないのかペン…!?」
「先に彼女の動きを止めれば良い」
「…ッ!それなら…!!」
追加で
「魔人ラドゥーサ!!力を貸して欲しいのだ」
……成る程、そういうことね。
身体の主導権をライちゃんから譲ってもらい
そして、
成るのは、
……さて、舞台に羽ばたきましょう。
――ビックリした……お姉ちゃん本気モード?――違うわ。どんな役だろうと手を抜かないだけよ――…そっか
カラオケ回でライダー(姉)とライちゃん(妹)がどう歌うか
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①ライダーとライちゃん2人で1曲歌う
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②それぞれ1曲ずつ歌う
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③(①と②どっちも)やってくれ、必要だろ
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④アンケートの結果だけ見たい人用