ドラゴンボールZ もしも絶望の未来でブロリーがいたら。   作:バカタラコ

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もしもブロリーが地球へ行きたがっていたら

 

ナメック星。宇宙の中でも珍しく環境が整った美しい星。

その星が宇宙の帝王と恐れられたフリーザ軍によって罪の無いナメック星人達が次から次へと殺していき、どんな願いでも叶えるという七つあるドラゴンボールを強奪していった。自身の不老不死の願いを叶える為に。

しかし、その願いは穏やかな心もった超サイヤ人の孫悟空によって阻止されてしまう。親友を殺され、激しい怒りによって超サイヤ人へと目覚めた孫悟空がナメック星でフリーザを倒した。

しかし、異常な生命力で生き延びたフリーザが倒された復讐の為に自身の父親も連れて地球へと向かったのだが、修行して更に強くなっていた悟空によってあっという間に親子諸共倒されてしまい、今度こそフリーザの命は消えて、フリーザ軍の宇宙の支配は露へと消えた。

 

そんなフリーザが死んでから三、四年くらい経った頃だろうか。

悟空が心臓の病によって死んだ。

あの宇宙一最強と恐れられたフリーザを倒した超サイヤ人ですら病には勝てなかったのであった。悟空の死、救世主がいなくなって悲しむ者は少なく無かった。

 

⭐︎

 

悟空が死んで数年後の事である。

南の銀河を伝説のスーパーサイヤ人が襲った。

次々へと惑星を脅威のスピードで破壊し、かつてのフリーザ程の恐怖が宇宙中に知れ渡っていった。

 

「イイゾォ!ブロリー!コレだけ暴れれば俺たちの名前は南の銀河はもちろん!東も西も…そして宇宙中で整った美しい地球のある北の銀河まで噂が届くだろうなぁ!ふぁ~はははは!」

(相変わらず親父の笑い方の癖が強すぎです…。)

 

とある廃墟だらけ星に大きな城を建てた中で優雅な食事をしている二人のサイヤ人の親子がいた。彼らこそ、南の銀河を襲った犯人の数少ない生き残ったサイヤ人達である。

一人はサイヤ人としては珍しく色黒であり、ふさふさしたひげを生やしている。左目には傷があり、塞がっていた。見た目の年齢は人間いう中年ほどだろうか。名前はパラガスという。

もう一人はその息子のブロリー。見た目は鍛えられた筋肉質だが、顔は大人しそうな好青年といった感じだ。頭には目立つ制御装置が付けられており、コレによってブロリーの性格はパラガスによって怒りを抑える様に自由自在にコントロールされている。

 

(あーーークソッタレ!いつになったらカカロットに会えるんだ!?あんな南の銀河の雑魚どもを蹴散らすのは憂さ晴らしにもなんにもならねぇ!!赤子の頃とはいえ、カスの戦闘能力のカカロットに泣かされたのは宇宙最強のオレにとって屈辱すぎるんだよぉ!!早く血祭りにあげて生まれてきた事を後悔させてやる!!

あと、ついでに俺たち親子を追放したベジータも虫けらのように岩場に叩きつけて血祭りにしてやる!!)

 

…自由自在にコントロールできているはずだ。

 

「ブロリー、待ちに待ったベジータへの復讐の事だが、三日後になれば復讐できるぞ!」

「なんだぁ?親父、今すぐじゃないんですか?」

 

パラガスは復讐の時期が三日後だと言う事を伝えるが、武者震いが止まらないブロリーであるのか、急かそうとする。

 

「ふふっ!心配する事はない!復讐もそうだが、ならず者達の情報によればベジータが移住した地球という星は宇宙の中で環境が整っているそうのだ。そこを本拠地とすれば宇宙全体を支配できることもあっという間にできそうなのだからなぁ!」

「そうですかぁ…それよりも親父、計画通りなら彗星の衝突でこの星事ベジータを始末するそうですが、それよりもこの星でアイツらを俺がとっとと始末した方が手っ取り早いのでは?」

 

「ふーむ、確かにそうなのだが…。」

「なんだぁ…?」

 

パラガスは謎に深く考えていた。ブロリーがここまで慎重に物事を考えるのは珍しいのだ、心配や不安は全くないのだが、興味はとてもある。

 

(確かに我が息子ブロリーは宇宙一強いだろう。だが、下級戦士のカカロットがフリーザをスーパーサイヤ人となり、倒したと言う噂があるではございませんか…。そしてカカロットに追いつくようにベジータもスーパーサイヤ人になれたと言う噂もある。

ニワカに信じがたいが、この噂が真実ならカカロットとベジータが我が息子ブロリーを一対一ならともかく、他党を組んで攻撃されれば倒されてしまうかもしれんからなぁ…。)

「どうした親父?ダンマリですか?」

「いや、ちょっとな。戦闘になれば私に攻撃が巻き添えで死ぬ可能性もあるのでな。」

「親父…、巻き添えを恐れるなんてサイヤ人として恥ずかしいですよ?」

「だ、黙れぃ!!」

 

しかし、この考えを素直にブロリーに伝えたら制御装置が簡単に壊れて自分が息子に殺されるかもしれないと考え、パラガスは雑な嘘を言って難を逃れるが、それとしてサイヤ人としてのプライドは傷ついて少し涙を流す。

 

⭐︎

 

翌日、ロケットに乗って百人ほどのならず者を地球に連れて行こうとするパラガス。そこにブロリーが気になる事があったのか、父を呼び止める。

 

「親父ぃ、この新惑星ベジータに呼び込むのはイイのだが、カカロットは来てくれるのだろうか…?」

「ブロリー、心配する事は無い。先ずはベジータ一人を始末した後に考えれば良い。それにカカロットも伝説のスーパーサイヤ人が暴れ回ってると言えばこの星に来るかもしれんしなぁ!」

「いや…しかし…。」

 

ブロリーは1日でも早く悟空に復讐したいのか、かなりもどかしい様子だった。パラガスはその様子をみてブロリーに留守番させるのを諦めた。

 

「仕方ない、地球に行ってもカカロットやベジータに敵意を向けるな。それを守れるなら着いて来ることを許可する。」

「え?良いんですか!?親父!」

「睨むのも禁止だぞ!怪しまれるからな。」

「勿論だぁ!ありがとう親父ぃ!」

「…やれやれ。(もう大人だと言うのに…ブロリー甘やかすのをやめない私も私だが…)」

 

パラガスはブロリーも連れて地球へと向かって行った。

ブロリーが約束をおそらく守れるとは思えないが制御装置がある、パラガスはそれを使えば大丈夫であろうとたかを括ったのであった。

パラガスは知らなかった。ブロリーの力はその制御装置如きでは完全に操る事が出来ないのであると。

そしてブロリーは知らない、地球にいや、世界に自身が期待していたものが何も無く、自分の自我を保つ為に持っていた野望がソコにはとっくに消えていた事を。

未だ彼ら親子の虚しい野望はどうなるのか、それは神ですら予想ができないであろう。

 

⭐︎

 

悟空が死んだ後、しばらく平和な世界が続いたが、突如として2人の人造人間が現れ、破壊と殺戮を繰り返し、世界は恐怖の闇に包まれた。その二人の人造人間の名前は17号、18号。

 

ベジータ、ヤムチャ、クリリン、天津飯、餃子、そしてピッコロのZ戦士たちが立ち上がり、倒そうとしたがたちまち戦いに敗れて無念にも皆んな殺されてしまった。

 

そして、ドラゴンボールの創造主である神と同じ存在であるピッコロが殺されてしまった事によって、最後の希望のドラゴンボールは消滅し、願いを叶える事はできなくなり、誰も生き返ることができなくなってしまった…。

 

こうして人造人間により地球はいついかなる時も死の恐怖を味わう毎日であった。

…13年が経過、青年に成長した孫悟飯は残った戦士として人造人間と戦い続けていた。

人々の希望を体現したかの様に、何度も負けても一筋の力を振り絞って生き残って戦い続けていた。

 

そんな、ある日の事であった。

今、地球には今までよりも予測がつかないほど大きな力をもった脅威が迫って来ていたのである。

 

 

 




ブロリーの怒り30%

未来悟飯は生きるべきですか?

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