ドラゴンボールZ もしも絶望の未来でブロリーがいたら。 作:バカタラコ
あと今日は記念すべき悟空(5月9日)の日なので投稿です
サタンの大きな豪邸の玄関先の庭で怒りに震えるブロリーは大きな気を抑える事ができず、周りの大気と大地を揺らしていた。
「うおおおおおおーーーーーーーッ!!!!!」
「ブロリー!やめろぉ!!やめるんだぁ!!!それ以上気を高めるな!!」
「あわわわわッ!い、一体どんなトリックなんだ…!!?」
風や芝生を打ち付ける気の嵐。鳥や羽虫は吹き飛ばされつつ逃げ惑う。まるでブロリーから大きなハリケーンが発生しているかの様であった。
その膨大な気を抑えるようにパラガスはひたすら制御装置を使って抑えようとして、高い電子音がずっと鳴り響いていた。
「はぁ…はぁ……!ああ…!」
「ぶ、ブロリー…!」
「た、たたたた助かったのか…?」
やがて制御装置のおかげでブロリーは落ちつきを取り戻し、スーパーサイヤ人の輝く髪の状態から普通の黒髪へと元通りになった。
ブロリーはマラソン選手が全力で走り終わったような汗を垂らしながら落ち着いて…正気に戻った。
「あわわわ…ブロリーさんは魔法使いか何かでぇ…!?」
「驚かせてしまって、すまなかった様だな…。ただの気迫だ、気にする事はない。」
理由の意味がわからないサタンは「そ、そうですか」と返事するしか無かった。
カカロットがいないとわかったブロリーが落ち着くのには、制御装置を使ってもかなりの時間を要した。
パラガスもベジータがいない事がわかって落ち込んでいたが、自分よりも狂ってるブロリーを見てしまい何とか冷静を保っていたのだった。
「ブロリーよ…お前がカカロットに復讐したい気持ちはわかる…。」
「ウルセェよ!!!俺は親父と同じようにベジータを恨んでるしそれよりも、
カカロットが一番許せんのだ‼︎‼︎」
怒り狂うブロリーの隣から恐る恐る、サタンは浅はかな憶測を言ったのだ。
「あの…お、おそらくですが…多分、人造人間にそのカカロットさんは殺されてしまったのでは…?」
その言葉にパラガスは肯定して頷いた。
ブロリーは考えもせずにあり得るかも知れない事に聞き入れた。
「あのブロリーの猛攻を耐えた奴らだ…フリーザよりもとても強いだろうし…その可能性はあるな。」
「何だとぉ!!よくも俺の復讐を邪魔したな‼︎‼︎あのクズども‼︎‼︎殺してやるぞ‼︎‼︎」
復讐に燃え上がるブロリーに関して、サタンは喜んだ。
(や、やった!コレで人造人間達はおしまいだ‼︎‼︎今まで罪の無い人達を苦しめていた人造人間め!ざまあみろ‼︎コレで何とか世界は平和に…!!‼︎
・・・・いや、そうとも限らないな…。)
サタンはブロリーの強大な力はむしろ人造人間よりも危ないモノであると肌で感じていた。
(たとえ人造人間を
そもそもカカロットって人は誰なんだ〜!?)
「あ、あのぉ……ブロリーさん…つ、つかぬ事をお聞きしたいのですが…な、何でブロリーさんはカカロットって人に復讐したいのですか?
もしよろしければ──」
「あ゛ぁ゛!?」
「ひ、ひぃぃーーーッ‼︎‼︎」
はずみで聞いてしまったサタンの質問に一層不愉快になるブロリー。
実はパラガスもカカロットの憎しみは気になっていたのだ…しかしいざ、質問すれば今の様にすぐさま殺す勢いのある眼光を当てられ、誤魔化され、判らずじまいだった。
「いいだろう、俺がカカロットを恨んでる理由を教えてやろう。」
「あ、ありがとう御座います‼︎是非お願いします。」
「ブロリー!?」
こんな事はパラガスにとって初めてだった。そんな質問をすればパラガス以外の人間は答える前に問答無用ですぐに跡形も残らずに消し飛ばされたからだ。
しかし、今のブロリーにとってはもはやカカロットがいなくなり、今まで食べた事の無い程に上手い料理を持って来たサタンだからこそ教える気になったのだ。
「あのカカロットと俺がまだ
そのせいで周り奴らから俺は笑い話のネタになった屈辱を味わったんだ‼︎‼︎」
「そ、そうだったのか・・・・・。
(しょうもないな…そんな赤子の頃なんて…)」
「そ、そんな理由が…ブロリーさんはとッッッてもお強いのに、尊敬されるならともかく…弱い人の所為でコケ扱いされるなんて嫌ですもんねぇ~~~!!」
「全ツツツくだッ!!!!!!」
サタンのゴマすりに機嫌はそこまで悪くなって無かったブロリー。しかし、パラガスはその光景に少し違和感があった。
(ブロリーが他人に対してココまで話するのは初めてでは無いか?いつもなら、破壊するか無視するのが当たり前だったのだが…。)
「さて、俺の復讐を横取りをした人造人間どもを征伐しに出かける!後に続け!親父ぃ!!」
「待て待て!待つんだブロリー!だからその人造人間の位置がわからんのだ!!それに、お前と戦って怪我したから逃げて隠れている可能性もある!」
「じゃあ!一体どーすんだよ!?」
「…私にもわからん。」「わかんねぇのかよ‼︎クソ親父ぃ!!」
ブロリーとパラガスの計画は全て破綻したと言ってもいい。
だか、方針としては人造人間への復讐へとシフトチェンジにしたと言ってもいい。
それは、孫悟飯とトランクスの2人が一体誰の子供なのかを知るまでは…。
☆
カプセルコーポレーションにて…トランクスは悟飯に包帯を巻かれて怪我の処置をされていた時のことだ。
2人はブロリーの宇宙まで響きわたる叫びのような強大な気を察知した。
「今の嵐の様な気はいったい!?」
「悟飯さん!あの人だ!人造人間と戦っていた人の気だ!」
それを聞くと悟飯は「これが…」と、つぶやいて、額から一雫の冷や汗を頬まで垂らした。
感じた気に対して、あのフリーザよりも圧倒する押しつぶされるような感覚であった。フリーザがナイフの様に鋭く冷徹な気と感じるならば、この気はまるでダイナマイトの様な全てを破壊するような大爆発に近い感覚だった。
「今の僕たちじゃ…戦ってもどうしても負けそうだ…。」
「悟飯さん!どうしますか?!」
「答えは決まっている…会いに行ってくる…。また罪のない人が襲われるかも知れない。」
「ですが、闇雲に会いに行くのは危険です‼︎もっと情報を集めてからでも!!!」
「…なんとか、うまくやるさ。もしかしたら人造人間と違って話が通じるかも知れない…。」
「なら、待ってください!なら俺も!」
「その怪我じゃ無理だ!」それだけ言うと悟飯はトランクスを置いてすぐさまブロリーの元へと飛んで行った。
「ま、待ってください…!悟飯さん・・・・!」
一瞬でそこから離れて飛んで行く孫悟飯。飛んで行く悟飯を追いかけようにも這いずるようにしか動けないトランクス。
「く、くそ!俺だって…俺にもっと力さえ有れば…‼︎」
涙を流し、悔しがるトランクス。スーパーサイヤ人にすらなれない自分は足手纏いであった…大人でない、自分の無力さを恨んでいた。
カプセルコーポレーションから遠くまで離れてきた頃だった。
移動中にとある山のふもと辺りに大きなドーム状のUFOが着陸していたのが目に入った。
「な、何だあれは!?ひとまず確認しよう。」
興味をそそられて、近くまで着陸すると沢山のエイリアンらしき戦闘員が大勢倒れていた。
「誰なんだ?この人達は…まさか?フリーザ軍の残党なのか?それにしてもなんで倒れているんだ?」
そう呟きながら息のありそうな人を探していると、1人。まだ息のありそうな者が隣からうめき声をあげた。
悟飯はその声に気がつくと「大丈夫ですか!?」と声をかけて体の上半身を抱えて呼吸のしやすい体勢にした。
「あ…、あんた…ここの星の人間か?」
「ええ…。そう言うあなた達は、いったい?」
「お…俺達は、サイヤ人のパラガス様とブロリー様の手下だ…。」
「サイヤ人…つまり、人造人間と戦っていたスーパーサイヤ人は、この宇宙船から来たのか?」
「そうだ…俺達を襲って来たのは…自分を人造人間と名乗っていた奴らだ…!…ッグ…・・・ッウ…。」
「しっ、しっかりしてください!!」
悟飯が何度も声をかけるが、そのパラガスの部下は息を引き取った。
パラガスの部下達は不幸であった。
人造人間達がブロリーに負けた後の腹いせに手頃のいい八つ当たりの対象となってしまったのだ。
容赦なく手当たり次第に殺されてしまい、ごく僅か少数の部下だけが逃げ延びたのだった。
「サイヤ人と人造人間達とは敵対してるのか。
まだ…聞きたいことがあったけど…、それよりもパラガスとブロリーって人のどちらかがあの巨大な気だったのか…今すぐ、急がないと!」
すぐ側を離れて飛んで行った悟飯。
人造人間と敵対しているならば、もしかしたら心強い仲間になってくれるかも知れない。
だが悟飯は知らない。自分の父親がブロリー、最強のスーパーサイヤ人から目の敵にされているとは…
ブロリーの怒り70%
未来悟飯は生きるべきですか?
-
はい
-
いいえ
-
匙加減に任せます