東方仄々譚   作:セサミストリート

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鈴仙とほのぼの

「〜♪〜♪」

 

どうも、古海鬨です。今日は人里でのんびりお散歩です。ちょっと気分がいいから鼻歌交じりのお散歩をしてます。

 

「えっと…ここ…じゃなくて…あれ…?」

「♪〜…ん?」

 

ふと振り返ると、何やら怪しい動きをした人がいた。

どっかで見たような…?

 

「あの〜…探しものですか?」

「うひゃぁっ!?」

 

後ろから声をかけて驚いたのか、目の前の人は素っ頓狂な声をあげた。

 

「ご、ごめんなさい。驚かすつもりはなかったんです」

「いっいえ!私が…ってあれ?古海さん?」

「…もしかして鈴仙さん?」

 

目の前の少女は変装した鈴仙・優曇華院・イナバだった。

格好はいつもの白い半袖ブラウスと赤いネクタイに赤色のスカートではなく、甚平のようなラフな着物を着て長い耳と髪を編み笠で隠して周囲の人間に溶け込むような男性的な恰好だった。

そういえば彼女は月の住民?らしく、なんでも月から来たとか。詳しくは知らないけど、霊夢や魔理沙と互角に戦えるって聞いたことがある。

幻想郷って、ほんとに色んな人がいるんだなぁ。

 

「こ、こんにちは。古海さん!」

「こんにちは、鈴仙さん。今日はどうされたんですか?」

「師匠に頼まれて人里に来たんですけど…わからなくなって…」

 

傘で顔が見えづらいが、困った感じなのはわかる。あと、傘で隠してるつもりかもしれないけど、目の当たりが光ってる。なんで?

 

「そうなんですね。どこに行きたいんですか?」

「えっと…ここの人達に渡したいんです」

「どれどれ…」

 

僕は鈴仙さんの紙を見せてもらい、行き先を確認した。よく見たら結構な数が示されていた。

住所ぐらい書いときなよ…いや、人里に住所もなにもないか。ていうか、住所とかあるのかな幻想郷って。

 

「全員知ってる人ですから、良かったら一緒に行きましょうか?」

「い、いえいえ!私一人で大丈夫ですよ!古海さんのお手を煩わせるわけには…」

「え〜?じゃあこの人の家わかります?」

「えっと………ワカラナイデス」

「なら、一緒に行きますよ。今日は暇してましたし」

「わ、わかりました…では、お願いします」

 

こうして僕は、鈴仙さんと一緒に行くことになった。

 

ーーーーー………

 

その後配達が終わって、休憩がてらに茶屋にお邪魔した。

 

「いや〜結構時間かかりましたね…」

「ごめんなさい…私がちゃんと覚えていたら…」

「いやいや、僕は鈴仙さんと一緒に歩いただけでも楽しかったですよ。こうしてお団子も食べれるわけですし」

 

僕達はお茶と団子を頼んで、のんびりしている。空を見れば、雲ひとつない青空が広がっていた。

 

「ここの茶屋、最近できたんですけどお団子がとても美味しいんですよ。特にこのあんこがたまらないんです!」

 

鈴仙さんはお団子を美味しそうに食べながら僕にお団子を勧める。

一口食べてみると、これがまた美味しのなんの。

 

「ん〜…青空の下で食べるお団子は格別ですなぁ」

「古海さんおじさんみたいなことを言いますね」

「心はおじさんですよ」

「若く見えますけど…?」

 

いいもんだよね。そよ風が心地良いし、周りを見れば人々の賑やかな声で溢れて、子供たちは笑顔で走り回ってる……あれ、チルノと大妖精だ。珍しい。

 

「…いいですね。こういう時間も」

「…はい、古海さん」

 

のどかな時間は、二人の間にほのぼのと過ごしていく。この時間が、ずっと続いてほしいな。

 

 

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