幻想郷は基本的に人間が住むにはあまり適してないと思う。何故かというと、妖怪やら妖精やらが多く、縄張りに入ればたちまち食べられてしまう。友好的な妖精や妖怪がいても、人間にとって脅威であることに変わりはない。
それでも、この幻想郷はとても素晴らしいと、僕は思っている。なぜなら、この世界はあまりにも、美しく残酷であるから。
ーーーーー………
どもども、僕です。さて、幻想郷の簡単な
しかし、迷いの竹林はその名前の通り一足踏み込めばたちまち迷い、下手をすれば一生抜け出せない魔境となっています。オソロシッ。
そこで慧音先生に相談したところ、熟知している友人がいるから一緒に行くといいと教えてもらいました。
「そしてこちらにおわすのが案内人の藤原妹紅さんです!ハイ拍手〜パチパチ〜」
「…お前、誰に言ってるんだよ?」
はい、澄ました顔と蔑む目をしているこちらが案内人の藤原妹紅さんです。
…あの、そろそろその目を向けるのやめてくれません?興奮しちゃうじゃないか…♡
「いや〜本日は本当にありがとうございます。僕この竹林は来たことが無いので助かります」
「慧音から頼まれただけだ。さっさと行くぞ」
クールだよねぇ…そこが慧音先生が惚れてるところかな?
「しかし、良かったんですか?報酬が煙草一箱でいいって…」
「外の世界の煙草は貴重だからな。私としてはありがたいほうだ」
そう、なんと妹紅さんはよく煙草を吸います。
…時折この人…人?よく吸ってるところを見るけど、肺が頑丈なのかな?
「…なぁ、なんて言ったっけ」
「何がですか?」
「お前が持ってる煙草の名前」
僕はポケットに入れている煙草の銘柄を見る。因みにだが、僕は吸わない。これは僕の誕生日に友人がくれたものだ。
…ただ、くれたのはいいけど、これ確かめっちゃきついやつじゃなかったっけ…。
「えっとですね………」
…言ってもいいけど、なんか面白くないな〜…。!、そうだ!
「…なんだよ、早く言えよ」
「え〜?言っていいんですか〜?」
「うっわムカつく、燃やしてやろうか」
妹紅さんは手の平に炎を固めて、僕に投げつけようとしてくる。かっけぇなぁ〜僕もそれやってみて〜なぁ〜!
「おわ〜!わっかりましたわかりました!言いますから!危ないからしまってください!」
「ふん…さっさと言えばこんなことにはならないんだよ」
妹紅さんは炎を消して、そのまま自身のポケットに突っ込んで僕に詰め寄る。うおっ…すっげー美人。グラ○ア女優かな?
「で?なんて名前だよ」
「はぁ…言いますよ?いいんですね?」
「もったいぶらずにさっさと言え」
「……ターです」
「…あ?聞こえねぇよ、もっとはっきり喋れ」
「ス○ベスター!です!」
名前を言った途端、妹紅さんは固まった。ものの数秒だったけど。
「…見せろ」
「…へ?」
「見せてみろ、その煙草」
「いやいや、コレは報酬として渡すものですよ?まだ着いてないのに渡せるわけないじゃないですか」
「やかましい!そんな巫山戯た名前の煙草があるか!いーから見せろ!」
妹紅さんは僕のポケットを無理やり弄ってきた。
これって…食われる♀…ってコト!?
「いやー!男の人ー!襲われるー!」
「うるせぇ!どっちかっつーとお前が襲う側だろ!」
「え、なにそれは(困惑)…僕は紳士だからそんなことしませんー!偏見はやめてくださいー!」
「紳士がスケ○とか言うな!こンの…暴れんな!」
「いーやーでーすー!あ待ってそこは僕のアバババババ…」
そんなこんなで乳繰り合ってたら妹紅さんに煙草をもぎ取られました…。後さりげなく僕の僕を触りませんでした?
「ったく、やっと取れた…なになに…?」
妹紅さんはじっくり銘柄を見て、今度はゆっくりと僕に近づいてきた。
あらま〜よくみたら素敵な笑顔♡ブチ切れてんじゃねぇか!
「おい」
「はい」
「私は頭がそれほど良くないけど、最近は慧音から色々教えてもらってるんだよ」
「はい」
「何が言いたいかわかるか?」
「いいえ」
妹紅さんはニコニコしながら右手を高く挙げた。
ら…ん?あの手の形…もしかして手刀じゃ…?
「セ○ンスターじゃねぇかァ!!」
「ボヘミアン!?!!」
勢い良く振りかざされた妹紅さんの手刀は、僕の脳天に目掛けて当たった……。
ーーーーー………
「妹紅さ〜ん、機嫌直してくださいよ〜」
「うるさい、黙って歩けバカ」
「バカっていうほうがバカなんです〜」
「もういっぺんやってやろうか?」
「この度は誠に申し訳ありませんでした」
「わかればいい」
はい、ぶっ叩かれた後は妹紅さんの後ろで歩いてます。いや〜くっそ痛かったですわ〜…脳みそ出てない?大丈夫?
「ほら、着いたぞ」
「はぇ?」
気づけば永遠亭に到着していたらしく、目の前には立派な家があった。はぇ〜でっか。磯○家並にデカくない?
「私のここまでだ。後は好きにしろ」
「えぇ!?帰りはどうするですか!?」
「ここの兎が案内してくれるよ。ほら、さっさと寄越せ」
「えぇ〜…もうちょっと妹紅さんといたかったな〜…はい、どうぞ」
「…物好きな奴め」
「え?なにか言いました?」
「言ってない!さっさと行け!」
「はい!ありがとうございました!」
僕は妹紅さんに感謝して、走って永遠亭に向かった。
そういえば、妹紅さん、顔真っ赤にして何か言ってたけど聞き取れなかったんだよな〜。後で聞いてみるか。
「はぁ…行ったか…ほんと、見てて飽きない、面白い男だな。さて、どこかいいところはないかな」