事件の翌日、あたしはナイトアイの事務所にやってきた。
「カチコミじゃおらあ!ドーナツとアイスミルクださんかい!」
「静かに入れ、マキナ…言われたから用意はしてある。」
一応、アポはとったわ。(これから行くから準備しろはアポじゃない。)
あたしは早いところ本題を切り出す。
「そちらの緑谷くんを公安で取り調べしたいのよ。」
「…彼が何をしたというのだ?」
「オールマイトと関係がありすぎるのよ。」
手早く手短に押し付ける。こういえばサーは食いつかざるを得ない。
「…何を証拠に」
「話してもいいの?かなりヤバい情報よ?」
「…すまない皆、席を外してくれ。」
サーのサイドキックたちが外に出た。
「緑谷くん、オールマイトから"個性"を受け取ったでしょ?」
サーが少しぴくっとした。
「だから敵連合から、正確にはAFOから狙われている。」
「何を証拠にして、そこまで言える?」
ここで止めを刺す。
「雄英高校にAFOの内通者がいるからよ。」
「内通者だと…貴様緑谷を疑って」
「緑谷くんはあくまで重要参考人で容疑者じゃないわ。」
流石にこれ以上煽るとサーがキレそうだから止める。
「こんな話この辺で出来る?できないでしょ?
だから公安に来てもらってじっくり話したいのよ。」
「なるほど…すまないな。早とちりをしてしまった。」
サーが落ち着きを取り戻す。
「いつ頃にする?早い方がいいと思うが…」
あたしは天才的な頭脳をフル回転させる。
「そうね…文化祭が終わってからがいいわ。
この話をすると、文化祭が楽しめなくなるから。」
流石に青春の邪魔はしたくないわ。あたしの時の文化祭はメイド喫茶で
「…ということだから、内通者探しは文化祭後でいいわ。」
何で終姉さんは勝手にとんでもないことをするのだろう。
「…後でナイトアイさんに謝らなきゃ…」
「私も一緒に謝りに行きますわ…」
「私も行こう。身内の恥だからな。」
百姉さんにナガンさんも同じ考えでよかった。
「なによ創?あたしを悪く扱ったら…百ちゃんとヤった事、相澤にチクるわよ?」
「「っ!?ごほ!げほっ!」」
僕と百姉さんが同じタイミングでむせかえる。
「そしたら一発除籍処分でしょうね…言っちゃおうかしら?」
「お、終姉さんは最高の姉です…」
「お、終さんほど優秀な方はいませんわ…」
終姉さんはニヤつきながらつけあがる。
「創はドーナツとアイスミルクの追加を。
百ちゃんはおいしい紅茶を紹介しなさい。
そうしたら黙っててあげるわ。」
多分、一生終姉さんは言い続ける気がする。
突如、インターンの課題が『文化祭を楽しむ』になり
僕と百姉さんはクラスでの出し物を決めることになった。
皆色々言ってたけど…そこは委員長と副委員長の腕の見せ所だ。
「実現不可だよね。」
「よく分からないものは却下ですわ。」
「飲食系はランチラッシュさんいるからいらないよね。」
「このあたりは統合できますわ。」
「「なにより…ダンスとライブやりたい!」ですわ!」
「「「最後は我儘で決めた!?」」」
きっと終姉さんの影響だろう。間違いない。
僕はダンスで、百姉さんはバンドで盛り上げることになった。
百姉さんは当然、僕は意外と身体能力が高い。ダンスのステップも当然
「うわあ!?」
「うぎゃあ!?」
…ダンスって意外と難しいということが分かった。
「ご、ごめん峰田さん…」
「押しつぶすなら八百万になって押しつぶしてく」
「それはできない。あと、百姉さんに変な目で見るな。」
「ひぃ!?怖えよ相心!?」
…何だろう。終姉さんの影響を受けすぎたかもしれない。
「…ということをしたいのですが…」
「いいに決まってるじゃんヤオモモ!」
「ケロケロ…百ちゃんもストレートになってきたわね。」
「トリはヤオモモとハジメンかあ…いいねぇ。」
…最後は僕と百姉さんのデュエットらしい。
えっ、これをデュエット?い、良いんですか百姉さん…?
「「ど、どうでしょうか?」」
「「「セクシーすぎる!」」」
最後にふさわしいと言われた。ならいいけど…人前でこれかあ…
「ってことがあったのよ。どう思います香山先輩?」
相澤から教えてもらった香山先輩との電話でめっちゃ盛り上がる。
「創君と百ちゃんがそんなことをねえ…イケない青春ね。」
「でも、香山先輩好きでしょ?そういうの。」
香山先輩が舌なめずりをする。
「もちろんよ。まあ…学業に支障が出たら指導するわ。」
「終?聞きたいことがあるのだが…」
火伊那さんの声が聞こえる。
「またいつか話しましょ、香山先輩。」
「ええ。いつでも電話してちょうだい、終ちゃん。」
電話を切って
あたしは今、火伊那さんに縛られて自室にいる。どうしてかしら?
「構成員から聞いたのだが…
敵の若い女の子に手を出したそうじゃないか、終?」
あたしの背筋が凍る。
「何で…治崎は口封じしたはずなのに…」
「風呂掃除担当が教えてくれた…今晩は覚悟しろよ?」
あたしはいま、ベットのうえで、とてもじゃないけど、いえない。
やばい、からだが、あたまが、うごかない。
「いいか終?次やったら…公安全員の前でこれをやるぞ。」
「いやだ、かいなさんとだけ、いっしょに、きもちよく…」
「だったら他の女に手を出すな。…私はお前だけ好きでいたいんだ。」
かいなさん、そうだったのね、ごめんなさい、でも。
「とがちゃんの、もちぴちぼでぃー、たのしみたい…」
「なるほど…まだ言える余裕があるらしいな?」
あっ。
「マキナさん、ちょっと、うおっ…」
「ホークス、開けるときはノックぐらいしろ。」
「いや、ドア空いていましたよ?だから声掛けに来た」
「今すぐ閉めろ!そして見たことを忘れろ!」
「ええ!?俺が悪いんですか!?」
何かあった気がするんだけど思い出せない。
辛いことではなかったはずなんだけど、
むしろ気持ちよかったような気がするんだけど…
「終、ホークスから連絡だ。異能開放軍について」
あの早すぎる男か…いろんな意味で。面倒だ。
「そうだわデートよ!火伊那さんデートしましょ!」
「…私を楽しませられなかったら許さんからな。」
何で火伊那さんはむすっとしているのだろう?
「百ちゃんが紹介してくれた紅茶…ご、ゴールデンウィーク…」
「ゴールドティップスインペリアルか?」
それだ。その…ゴ、ゴールド…
「ゴッティッペルを飲める喫茶店があるのよ。」
「なんだその略称は。…まあ、喫茶店でのデートも悪くないな。」
「文化祭の日に行きましょ。」
「…?なぜわざわざ文化祭の日なんだ?」
ナガンさんは頭にはてなを浮かべている。
「ちょっとだけ気になるのよ…この動画がね…」
あたしは火伊那さんにとある義賊かぶれの動画を見せた。
ということできつくお仕置き()してもらいました。
終姉さんとナガンさんの馴れ初め、創君と百姉さんの初体験
終姉さんとトガちゃんの入浴、ナガンさんのお仕置きと
R-18を四本も書かなければいけなくなりました。
しばらくお待ちください…百合のR-18は初めてなんです…