"創造"と"想像"   作:神剣狩刃

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第51話 反りすぎて逆に合うこともある…かもしれない…

「いいかオラ三下とりあえず俺についてこい!!俺が戦闘で上を進む!

てめえら俺をサポートできるようにしとけ。

耳は常に音で雑魚共の位置探っとけ。」

爆豪さんは相変わらずとんでもない態度で確実な作戦を立てる。

 

「僕達から攻めていかないと後手に回りかねないからね…」

「分かってるじゃねえか赤坊主。隙は動いてつくるんだ。」

爆豪さんは僕を赤キノコから赤坊主に昇格(改名だ三下坊主。)してくれた。

 

しかし、耳郎さんの音による索敵を逆手に取られ、取蔭さんの奇襲を受ける。

「パーツの攻撃を防ぐ!」

瀬呂さんがテープでバリケードを作った。それはマズい。

「やばい!"被想像"!」

僕は咄嗟に姿を変える。

 

「ハイしゅーりょー。」

取蔭さんの声と同時に接着剤の雨が降る。凡戸さんの"セメダイン"だ。

そして、テープと接着剤が付いた瓦礫が降ってくる。

「ヒャッヒャッヒャ遅い遅い!」

鎌切さんが"刃鋭"で切り落としていたようだ。

 

「助けて爆豪さん!」

耳郎さんの声が響く。爆豪さんが瓦礫を爆破で壊す。

「そこだね。まず一番めんどい耳郎から。」

取蔭さんの指示で鎌切さんが

 

「『黒よ、捕らえろ』。」

耳郎さんに"被想像"した僕に飛び込んできたから、捕縛する。

「逃げ場はねえぞカマキリ野郎!」

爆豪さんが鎌切さんに爆破を直撃させる。

 

「呼び方でバレるだろうが赤坊主!もっと考えろや!」

「爆豪さんなら分かってくれるかなって…」

「てめェらが危ねェときは俺が助けるっつただろうが!

『助けて』だけで分かったわ!」

爆豪さんから終姉さんのような、問題のある優秀さを感じる。

 

僕は僕の姿に戻って鎌切さんを運ぶ。

「僕が戻ってくるまでの間は3人で頑張って!」

「帰ってくるまでに決着つけてやるよ赤坊主!」

ジェットで行けばすぐに戻って

 

「逃さないよ!」

一部が欠けた取蔭さんが目の前に現れた。

「ひいぃ!?怖い!助けて!」

僕はそう叫んでしゃがんだ。

「鎌切!早く目を覚まし」

 

僕の頭上を爆破が駆け抜ける。取蔭さんに直撃した。

「これでいいんだよね、爆豪さん。」

こういう人は言うとおりに従ったほうがいい。

「上出来だ赤坊主!二人まとめてぶち込めや!」

僕は改めてジェットで2人を檻に入れた。

 

戻ってくる道中で、残りの2人を捕まえた3人と合流する。

「あー…やっぱり間に合わなかったか…」

「ポニーテールにいいとこ見せれなくて残念だったな赤坊主?」

「いやいや…爆豪と相心が優秀過ぎるって…」

「まあ、ウチたちはウチたちの役目を全うしたし、いいんじゃない?」

 

索敵と拘束力に関しては耳郎さんと瀬呂さんの方が上だ。

この4人だから5分と経たずに4-0の勝利を取れたんだ。

 

「必要以上の損壊も出さず、捕縛からの確保も迅速。

何より連携力が段違いだ。これからも精進するように。」

相澤先生からのお墨付きも頂いて

 

「創さん!流石ですわ!お見事ですわ!」

チアガール衣装の百姉さんが抱き着いてきた。

「百姉さんの応援のおかげですよ。ありがとうございます。」

「いえいえ!創さんの実力ですわ!でも、私のおかげもあるかもしれませんわ!」

百姉さんは公安の件で、僕に対してかなり素直になった気がする。

 

「意中の女に抱き着かれて動じねえとは…成長したな、創。」

学ラン姿の鋭児郎君が僕の肩に手を置く。

「これぐらいで動じていたらやっていけないよ。」

「そうですわ!公安ではもっと大変なことが」

 

「ちょっと創借りるね、ヤオモモ。」

芦戸さんにちょっと連れられて行く。

 

「…ヤった?」

「はい。」

「…責任取りなよ?」

「一生をかけて取るつもりです。」

何故か芦戸さんは嬉しそうにしている。

 

芦戸さんから解放された僕は百姉さんと一緒に5セット目の試合を見る。

緑谷さんが暴走しかける事態もあったけど、A組の勝ちだった。

総合結果として2-1でA組の勝利だった。

 

泥花市ですごい事件が起きたらしい。

昼休み電話で終姉さんに聞こうと思ったけど、仕事中よ、の一言で遮られた。

今日のヒーロー科の授業が始ま

 

「ということで今日行うのは『メディア演習』よ。

最強にして絶世にして傾国の美女である

『機械仕掛けの神』こと相心終が教授するわ。」

「仕事中ってそういう意味だったの!?」

突然すぎる身内の来訪にツッコミを入れざるを得なかった。

 

「こいつに来てもらったのは反面教師としてだ。いいか?

こいつみたいになったら終わりだ。決して真似しないように。」

「なるほど…」「納得ですわ…」

僕と百姉さんが頷くほど、納得の理由だった。

 

「はいそれじゃあ…爆豪くん。いい活躍でしたね。」

「俺ァテキトーな事ァ言わねェ!黙ってついて来い!」

「-100点。オッサンデヴァーと似てる。」

「てめェの好みじゃねェか赤ロング!」

「お、オッサンデヴァー…俺の親父の事か…」

たった一言で人徳がないことを紹介できる人間はいないだろう。

 

「はいそれじゃあハンドレットとクリエイティ!いい連携でしたね!」

僕と百姉さんにマイクが向けられる。

「はい。彼女と共に平和を守っていくのが僕の仕事ですから。」

「彼と一緒なら、どんな事件にでも立ち向かっていけますわ。」

「50点。良好な関係が見えてきてむかついてきたわ。」

何なんだこの人…どうすればいいんだ…

 

「いい皆?マイクを向けられたときに気を付けるべきことは…

好印象を狙うことではなく、事実を言うことよ。」

終姉さんが本気の目をして話を始めた。

 

「爆豪くん、テキトーな事ァ言わねェなんて言うけど…

その言い方こそテキトーじゃない?」

「ぐっ…」

 

「ハンドレット、彼女と共じゃなかったら平和を守らないの?」

「い、いや、そういうつもりじゃ…」

 

「クリエイティ、ハンドレットと一緒に今すぐに泥花市に行って、

真実を明らかにしなさい。どんなことにも立ち向かっていけるんでしょ?」

「そ、それは…」

 

「キレイごとを語るなとは言わないわ。

むしろヒーローだからどんどん言ってちょうだい。

でも、それを実現できるだけの力も持ちなさい。

言った言葉には…責任が伴うのよ。」」

今まで数々の事件を処理してきた終姉さんの気迫はすさまじかった。

 

「…会見で一つ発言するとこんな風に上げ足を取ってくる奴らがいるわ。

なら、自分が知っている事実を、やってきた行動を、堂々と言えばいいのよ。

正義に基づいた行動なら…何をどう言われようと臆する必要はないわ。」

終姉さんの発言はこの場にいる全員の心を掴んだ。

 

「…こうなったら終わりって言うバカがこの世にはいるらしいわね?」

さっきの気迫はどこへやら、人を大馬鹿にするような態度で

終姉さんは相澤先生に詰め寄る。すごい笑顔だ。

「…最後にそういう態度を取るからお前は駄目なんだよ。」

相澤先生が苦虫を飲み込んだような顔をしている。

 

「あたしが答えてあげるわ!相澤消太っていう人でーす!

カッコつけておいて、いざあたしが本気を出したらこれよ!

あたしが何回公安のインタビュー乗り切ったと思ってるの」

「途中まではよかったわよ、終ちゃん。でも、最後がよくないわ。」

ミッドナイト先生の眠り香によって終姉さんはダウンした。

 

「…まあ、マキナが言ったことは事実だ。好印象を狙うあまり

あることないこと言い過ぎないようにしろ。分かったな?」

相澤先生がそれを言うだけでよかったんじゃないか、

という言葉はしまっておこう。




終姉さんの謹慎は解けました。謹慎明け一発目がこれだそうです。
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