ブルーアーカイブ 転生者によって歪められた青春の記録   作:雨の日

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黒幕(迷惑な奴ら)による表面上の状況整理と裏で行われていたことその4です


黒幕は現状を確認する4~お茶会は陰謀に慣れている~

 ゲヘナの混沌っぷりや制御不能具合に驚きながら次の資料を見て難しい顔になる。トリニティ総合学園。彼女たちの暗躍によって原作から変わってしまった学園である。

 

「トリニティか・・・・・・」

 

「われらの情報伝達の誤りによって原作キャラであるセイアを殺してしまった学園だな」

 

「あれはしょうがないだろう」

 

「しょうがないわけないだろう! セイアは最終編に必要だしエデン条約でも重要な役割があったんだぞ!」

 

「・・・・・・すまん」

 

「まあまあ今は終わったことを追求するのではなく現状確認の場ですから」

 

「むう・・・・・・そうだな。この件は後で追及するとして現状どうなんだ?」

 

「パテル分派の長であるミミカはアリウスを引きこんだことなどをネタにこちらに協力を約束させたが」

 

「そんな方法で裏切られないか?」

 

「大丈夫だ。パテル分派だからか頭が残念な奴だったし最悪裏切られる前に裏切ることもできる。相手にこちらの情報はないだろうし何とかなるはずだ」

 

「そうか・・・・・・」

 

「サンクトゥス分派の新しい長であるウルについてはどうだ?」

 

「こちらについては転生者ではないことは確認ずみですがそれ以上は全盲という特徴以外はあまり・・・・・・」

 

「こちらに引きこめるか?」

 

「無理です。接触しようとしてサンクトゥス分派の人間に牽制されました。あれ以上突っこんだらどうなっていたか」

 

「うーむ・・・・・・」

 

「エデン条約についてはどうだ? 原作ではかなり重要なものだったがこの世界だと・・・・・・」

 

「そちらも無理です。ゲヘナとトリニティの仲がここまで悪いとは思いませんでした。セイアの暗殺が成功してしまったのもありましてマコトがトリニティを下に見ていまして・・・・・・」

 

「えっ? それってあまり広まっていなかったんじゃ・・・・・・」

 

「流石にすべて隠すのは無理ですしゲヘナの情報部も優秀です。情報を得ている可能性が高いです」

 

「そうか」

 

 トリニティ総合学園のお茶会の席に最近来ていなかった人が出席していた。聖園ミカ。パテル分派の元長でありアリウスをトリニティに引きこみサンクトゥス分派の長であった百合園セイアを暗殺する手助けをしてしまった人物である。

 

「ミミカさん。相手の要求はどんな感じでしたか?」

 

「パテル分派をまとめてこちらが命令したときに動かせるようにしておけと」

 

「侮られていますね。まあミミカさんはそれでいいのですが」

 

「そっそうなんですか?」

 

「ええ。美空様が百合園様の暗殺に関与した人たちと接触して情報を得られているからこそこちらも下を抑えてられるのです」

 

「そっそれならいいのですが・・・・・・」

 

「ミカさんもミミカさんの補佐、ちゃんとやれていますか?」

 

「もちろんだよ! アリウスとの連絡は途絶えちゃったけどアズサちゃんとの繋がりは維持してるからそっちからアリウスに情報が渡っているはずだよ」

 

「そのアズサさんの勉学のほうはどうでしょう? 確かかなりまずかったと記憶していますが」

 

「こっちはかなり厳しいかな。アリウスは本当に戦闘以外のことはほとんど教えていないみたいでこのままだとかなりまずいかもしれない」

 

「家庭教師とか手配しましょうか?」

 

「ううん。勉学を教えるって名目でパテル派の子を接触させているから」

 

「そうですか。なら次は連邦生徒会の動きについてですね」

 

「セイアちゃん暗殺に関与している可能性が1番高いところだっけ?」

 

「ええ。ほぼ確定といっていいでしょう」

 

「となるとこちらも入念な準備がいりますね。あの連邦生徒会長と戦わないといけないのですから」

 

「それなのですが連邦制会長が失踪したという情報を得ています」

 

「本当ですか?」

 

「ええ。相手が美空様を手駒にしようとしているようにこちらもあちらに手駒をつくりました」

 

「この短期間でですか?」

 

「ええ。相手は防衛室長である不知火様。連邦生徒会内で起こっている騒動をどうにかするべくこちらにコンタクトをとってきました」

 

「ぼっ防衛室長って・・・・・・かなりのお偉いさんではないですか。そんな人がどうして?」

 

「その騒動というのが連邦生徒会内でSRTの閉校という案が出されたことが発端になったものらしいです。これは防衛室長としては絶対に阻止しないといけない案件です。SRTがなくなるということは連邦生徒会がほかの学校に介入するための力を失うことになりますから」

 

「ヴァルキューレがいるんじゃ・・・・・・」

 

「あちらは警察組織でありほかの学校に武力で介入したりはほとんどできません。それに今は汚職が蔓延ったりしていて本来の機能を発揮できるような状態ではないそうです」

 

「そんな状態でSRTまで失うわけにはいかないと・・・・・・立派な方なのですね」

 

「ええ。ただ、不知火様も必死に何とかしようとしているようですが体育室長と生徒会長代行以外は賛成に回っているそうでどうしようもないらしいです」

 

「そんな!? どうしてそんな状態に? ほかの室長は現状がどれだけまずいかわかっていないのですか?」

 

「その原因が百合園様暗殺に関与した組織です」

 

「まさか・・・・・・」

 

「脅しやら不意討ちによる入院やらで不知火様が味方につけた室長を排除しているようです。こちらについては証拠もあるので実行犯を捕らえることはできているのですが・・・・・・」

 

「実行犯をトカゲのしっぽ切りして逃げ切っているのですね」

 

「そのようです。不知火様はこの暗闘に勝つべくこちらに頼ってきたというわけです」

 

「どっどうするんですか? こちらから助力といっても大したことはできないですよ?」

 

「ええ。大したことはできませんがそれでも協力する価値があります。SRTがもし廃校することになった場合協力していればこちらで受け入れてこちらの戦力にすることもできるでしょうし勝てれば不知火様に恩を売れる。どちらになってもこちらに損はありませんから」

 

「そうですね。そのような状態ならこちらから助力するべきでしょうね。これ以上混乱が広がるのはまずいですから」

 

「ええ。正義実現委員会が最近とても忙しくなっているのも連邦生徒会長の失踪が関係しているのでしょうね。違法な銃器などの取引が増えてきていて前月の倍以上になるなんて試算も出ているらしいですし」

 

「トリニティでもこれだけの騒動になっているのですからほかの学校はもっとまずいのでしょうね。廃校になるところも出てくるのではないですか?」

 

「近場の学校はなんとかなりそうですが他は情報を集めきれていないので何ともいえないですね。ただ、まずいところもあるでしょうね」

 

「ウルちゃん、どうにかできないの?」

 

「どうにかするのは本来連邦生徒会の役割です。私たちにはほかの学校の経営に介入する権限はないのですから。アリウスは第1回公会議までは一応統合されるかもしれないところだったので例外ですが」

 

「・・・・・・そうだよね」

 

「なっなんとかならないでしょうか?」

 

「無理です。私たちの今の力ではすべてを救うことはできません」

 

「えっと・・・・・・ではすべてではなくて近場の学校だけなら?」

 

「・・・・・・連絡はしておきましょう。パテル派の人員を好きに使っていいので美空様、自由に動いてください。これで相手への目くらましにもなるでしょうから」

 

「わっわかりました!」

 

「私はどうします?」

 

「桐藤様はフィリウスをまとめておいてください最悪使うことになりますから」

 

「ウルさんは防衛室長の助力を?」

 

「ええ。この中なら私が適任です。なんとかしてみせます」

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