ブルーアーカイブ 転生者によって歪められた青春の記録   作:雨の日

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ゲヘナで1番強い部活は? 3

 給食部には風紀委員会に出向している学生がいる。頻発する騒動により食事を中々時間通りとれない風紀委員会の栄養面などを心配した給食部からの提案にヒナがのった形になる。まあこの理由は本当の理由を隠す表向きの建前だったのだが。

 

「防人さんって給食部だったのか」

 

「ああ。ただ実際給食部の責任者たちを見ると納得も行くだろう」

 

「そうだな。実直で真面目で私たちのことをしっかり見てくれている」

 

「リンリン先輩やヒナ風紀委員長みたいについていきたいと思わせるカリスマもあるよな」

 

「・・・・・・そういえばあの人から教わるのに抵抗感なかったな」

 

「ムツカ先輩のように個人個人に合わせたメニューを組んでくれてアンナ先輩たちみたいな部員間の連携についてもしっかり言及してくれる」

 

「それに多分ツムリ先輩を参考に遮蔽物の扱いに相手の目線のひきつけ方を教えてくれているんだろうな」

 

「ウリ先輩は?」

 

「表情や態度についての参考にしてるんじゃないか? 風紀委員がおどおどしてたりしたら一般生徒が不安がるだろうとか言っていただろう」

 

「なるほどな」

 

 防人ルル。給食部の強化により食堂以外で多くなった諍いをどうにかしたいと風紀委員会に出向いた苦労人だ。原作でゲヘナ風紀委員会の暴走が必要であることを知りながらも目の前で苦しんでいる一般生徒を見て見ぬふりはできないと給食部の部長に直訴し風紀委員会側が認めるならとルルの提案を通した。

 

 風紀委員会にとって強化された給食部との繋がりが欲しかったところにもたらされたこの提案は渡りに船だった。即座にルルは風紀委員に派遣されルルの補助のために何人か追加で派遣された。

 

 結果、風紀委員も強化されゲヘナの治安は多少改善された。こんなことしていたら万魔殿からの嫌がらせがありそうだがそれも問題ない。空崎ヒナは真面目であり先の雷帝のこともあって波風立てないようにしていたが給食部は万魔殿から支給される予算がなくても問題ないように雷帝のころからしていたし武力的にも勝ち目が十分ある。

 

 ただ、給食部も万魔殿がなくなるのは原作的にも政治的にも問題あるのがわかっているので潰さないようにはしていた。ただし、食堂に万魔殿所属の生徒が立ち入ることを禁じた。いかな地位にいようと例外なくイブキでさえ入ることができない。

 

 これに万魔殿は抗議を上げたが給食部による万魔殿制圧が3度行われたことによって諦めざるを得なかった。このことは1年生は知らないが2年生以上は知っておりこのことも給食部が1番強いという根拠の1つになっていた。

 

「・・・・・・給食部とはいい関係を今後も続けていきたいな」

 

「そうだな。ヒナ委員長は3年生だけどリンリン先輩たちは2年生だしな」

 

「ああ。そうなると来年風紀委員会は給食部に確実に勝てないからな」

 

 そう。風紀委員会で一騎当千の実力者である委員長のヒナは3年生であり来年にはいない。だがリンリンたちはあんな実力だが2年生なのだ。来年になると止められる人が風紀委員会には誰もいない。これも風紀委員会が給食部と繋がりを持ちたい理由だったりした。

 

「もしやりあうことになったら防人さんはこっち側についてくれるか?」

 

「うーん、正当な理由がなかったら真っ先にあっち側につくんじゃないか? 身内の不始末だとか言って」

 

「・・・・・・ありそうだな」

 

「そうしたらどうする?」

 

「私は防人さんにつく。お前は?」

 

「もちろん私もだ」

 

 給食部が敵対してきたときのことについては風紀委員会にとっても頭の痛い問題だった。正当性があればなんとかなりそうだがなにかのこじつけだったりで行った場合万魔殿同様に風紀委員会の方が制圧されそうだ。少なくともリンリンたちが卒業するまではどうしようもないだろう。

 

「来年か・・・・・・」

 

「私たちは2年生になるな。防人さんの2年生以上しか受けられない特別指導も受けられるようになる」

 

「そうだな。いったい何を教えているのか分からないが先輩たちは受ける前より格段に強くなっていたな」

 

「私たちも強くなれるのかな?」

 

「なってみせるさ。今のままでは終われない」

 

 ルルは風紀委員会の2年生以上に神秘の扱い方を教えていた。新入部員になぜ教えないのかというとそっちに集中して団体行動などを疎かにするやつが出てくる可能性があったからだ。2年生以上はこれにより弾丸に神秘を纏うことができるようになってきている。ネームドには勝てないがちょっと強い不良くらいなら普通に制圧できるくらいにはなっている。

 

 ただそれでもヒナが強いためヒナのいない風紀委員は何とかなるという奴らもいる。ただそういう声も徐々に小さくなりつつある。来年のヒナが卒業するころにはそんなこと言わせないと2人や新入部員たちは決意しルルの鍛錬をしっかり受けている。

 

 ルルもそんな新入部員たちの決意を受けて鍛錬メニューを吟味したり食事メニューを変えたりしていた。これが2人が食堂に行ったことがなかった理由につながる。普通に風紀委員専用の食堂で食べる方が下手な外食店よりおいしかったら外食なんていかないだろう。2人もそうだった。

 

「防人さんの料理もおいしいよな」

 

「ああ。店の味ってわけじゃなく家庭の味って感じだったよな」

 

「本人の目の前では言えないがおふくろの味ってああいうのをいうんだろうな」

 

 ルルの料理は家庭料理が中心だった。どこか優しいその味はどんなにつらくても頑張ろうと思わせてくれる。ルル以外の補助できた部員も何とか再現しようしているが難しいらしくルルの料理は取り合いになるほどだった。

 

「ん? いい時間になったな。食堂に行くか」

 

「そうだな。早くいかないと防人さんの料理が食べられないしな」

 

「そうだな」

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