遅れてすみませんでした。
ちょっとゴッドイーター2を進めていたので。
転移されて、冥界に着いたのが分かり、目を開けてみると、隣にはイッセーがいて、左腕には少し気配の違う籠手を装着していた。
「ん?アリスも来たのか」
「ああ。あの戦いに負けたのは私のせいだからな。落とし前を付けに来たまでだ」
「いや、あれはお前のせいじゃない。真っ当な戦いを望んでいたお前を裏切ったあのチキン野郎のせいだ。お前は何も気にしなくてもいい」
そう言って頭に手を乗せて、目の前で、同じ目線で、額をくっ付けて微笑みかけてくる。
私が何かで落ち込んだ時、イッセーは何時もこうやって励ましてくれる。
昔からこれをやられた後は、その落ち込みもぶっ飛んで、元気になれた。
私がどれだけイッセーより強くなっても、どれだけ覚悟を決めても、何時もイッセーは一つ先を行っていく。
私より弱くても、私はイッセーに勝てない。
どこまでも、私にとっては最強で最高の存在。
それがイッセーなんだ。
だから、時にはこう呼んでもいいだろう。
「ありがとう.............お兄ちゃん」
「...........もう一回言ってくれないか?アリス」
「??どうしたんだお兄ちゃん?」
「......ああ、俺はもうこの先の死という概念は無くなった気がするよ、ドライグ」
『お、おいどうした相棒。精神空間がすごいことになってるぞ。ん?いや待て。怨念の悪意が弱まっていって.......』
どうしたというのだろうか?
昔からお兄ちゃんと読んでくれと言っていたのを、遅くなったが叶えただけだというのに。
「兎に角行くか。な、アリス」
「ああ!」
そして、私とイッセーは会場へと向かった。
――――――――――
私たちグレモリー眷属は、リアス部長の婚約パーティーの会場にいる。
だけど、私はリアス部長のことよりも心配なことがある。
それはアリスちゃんのことだ。
あの戦いの最後は後でリアス部長から直接聞いた。
アリスちゃんは今、イッセー先輩の看病のために家にいるらしいけど、アリスちゃんは後悔しているような気がしてならなかった。
そうこう思っていると、あの憎きライザー・フェニックスが登場して、言葉を発する。
「冥界に名だたる貴族の皆様!ご参集くださり、フェニックス家を代表して、御礼申し上げます。本日皆様にお出で願ったのは、この私、ライザー・フェニックスと、名門グレモリー家の次期当主リアス・グレモリーの婚約という、歴史的な瞬間を共有していただきたく願ったからであります!」
ライザー・フェニックスは、声を張り上げて嬉しそうに言葉を紡いでいく。
あんな卑怯な戦い方をして手に入れたというのに。
「それでは!ご紹介いたします!我が后、リアス・グレモリー!」
そうライザー・フェニックスが言って、リアス部長が登場してきた瞬間、真後ろに合った大きな扉が勢いよく開かれた。
正確には、勢いよく壊されたのだが。
「イッセー!アリス!」
入ってきたのは、やはりというべき二人の兄妹だ。
二日ぶりに見たアリスちゃんの顔は、すごく晴れ晴れとして、やる気に満ちていた。
――――――――――
「部長!」
会場に入ってから、イッセーがそう叫んだ。
目の前には数々の悪魔たち。
「おい貴様、ここをどこだと――」
「俺は駒王学園の兵藤一誠!そんでもって!」
イッセーがライザー・チキンの言葉を遮ってそう言ったので、私も続く。
「同じく駒王学園の兵藤有子!」
「「部長(リアス)を貰いに来た!!」」
私とイッセーが声を揃えてそう言う。
「取り抑えろ!」
チキンがそう言って近衛兵みたいな奴等がこっちに来たが
「待ってたよ二人とも!」
祐斗が剣で凪ぎ払い
「あらあら、ようやくですのね」
朱乃が雷で気絶させた。
「アリスちゃん」
声をかけられたほうを見ると、小猫が兵士を蹴り倒して、こちらに来ていた。
「どうした?小猫」
「良かった、元気になって」
「....ああ。イッセーに元気を貰ったし、ようやく力の使い方を知ったからな」
「そうなんだ」
それから、小猫は何か迷うような素振りをして、決意したのか、こちらを真剣な目で見てくる。
「部長を連れ帰ったら、伝えたいことがあるから、学校の図書室に来て」
「ああ、分かった。約束な」
「うん」
笑顔で約束を交わし会う。
「君も、それでいいかな?」
声をまたかけられたので見てみると、リアスと同じ紅の髪をした男がこちらを向いていた。
いや、その男だけでなく、会場の皆が私を見ている。
「ん?ああ、いいぞ」
聞いていないと思っているだろうが、アリアが今こっそり教えてくれたのだ。
アリアは今、オーフィスと一緒に異空間にいるが、念話で話せるので問題は無い。
「では、会場を用意しよう。ドラゴンとフェニックスの戦い、存分に楽しませてもらうよ」
そして、私たちは会場から闘技場のようなところに転移された。
なんで私のことをドラゴンと知っているのかは、全く気にしないまま。
『それでは、準備はいいかい?』
「何時でもいいぞ!」
『では、始めてくれ』
開始の合図と同時に、一緒に駆け出す。
相手は炎の翼で飛び上がり、こちらに向かってくる。
「部長!
「なら私にも!」
走りながら、昇格する。
「「
体にあるリミッターが外れたような感覚がして、普段より力が美袋るのが分かる。
すると、チキン野郎は炎を飛ばしてきて、攻撃してくる。
「無駄だぁ!」
それを二手に別れてかわす。
ついでにかわしながら剣と鞘を出す。
それは、今までとは違い、剣の柄頭に七色に輝く宝玉が嵌まり、黄金の色に耀く聖なる武具。
その気になれば、神やドラゴンですら容易に葬る絶対の奇跡。
「部長!俺には何もありません!木場みたいな剣の才能も、小猫ちゃんみたいなバカ力も、朱乃さんみたいな魔力の天才でも、アーシアみたいな優しい能力も、アリスみたいな堂々とした心もありません!」
イッセーが、次には覚悟の言葉を言う。
恐らくは聞いているであろう、リアスに向けて。
「だけど俺は、最強の兵士になって見せます!」
それは私も同じ思いであり、仲間として巡り会わせてくれた恩を返すために、リアスには一緒にいてほしいんだ!
「輝きやがれ!オーバーブースト!!」
『Welsh Dragon Over Booster !!!!!!』
イッセーが左腕を掲げて、宝玉が輝き、目を開けると、そこには私の鎧と同じように、龍を象り赤に染まった鎧を纏ったイッセーがいた。
ビックリしたが、これは後にしておくことにして、私も鎧を纏う。
『Set up』
鎧を纏う時、綺麗な女の人の声がする。
何かとおもっていると、エクスカリバーの宝玉が点滅して、私に話しかけてくる。
『はじめまして、我が主。私はこの剣に宿る『祝福の精霊リインフォース』。そして』
『久しぶりだな我が主よ。我は鞘、この鎧に宿る『再生の精霊ナハトヴァール』だ。』
今度は鎧の左手の宝玉が点滅して女の人の声が聞こえる。
精霊が宿っていたのはビックリだが、これもまた後でアリアに問い詰めよう。
しかし、なんとも正反対な性格のようだな。
『説明は後にしよう。お兄ちゃん!』
『おう!』
『10!!!』
イッセーが飛び上がり、魔力の塊を殴り付けて飛ばす。
すかさず私も剣を掴んで鎧に同化させ、両手の籠手から剣を出してクロスさせた斬撃波を飛ばす。
ライザー・チキンはギリギリでそれらを避けて、こちらを忌々しいような顔で睨み付けてくる。
『ここだぁ!』
だがイッセーが隙を与えないように殴りかかるが、またギリギリで避けられる。
「なんだこの力と速さは!?本当に忌々しい奴等だ!!」
『余所見すんな!』
剣を閉まって、殴りかかるが、炎を盾にして防がれる。
「今のお前らはただの化け物どもだ餓鬼ども!!」
『9!!!』
ライザーは炎の塊を至近距離で殴り付けてイッセーのいるところに吹き飛ばされる。
鎧のお陰で全くダメージは無い。
「火の鳥と鳳凰、不死鳥フェニックスと称えられた我が一族の業火!その身で受け燃え尽きろ!!」
すると、ライザーが炎を身に纏い、こちらに飛びかかってくる。
『8!!!!』
『『お前のちんけな炎で!俺たち(私たち)がやられるわけねぇだろ!!』』
それを私とイッセーは、拳で押し返す。
と、同時に、一帯を覆い尽くす爆発が起き、その余波で地面に叩きつけられる。
まさか、初めてとはいえこれ程までに対応できてないとは。
『くっ、鎧が無かったら。これがアイツの力だってのか』
『あれ?ちんけな炎じゃなかったのか?』
『い、いいんだよ別にそれはさ!』
『7!!!!』
すると、上に留まっていたライザーが、語りかけてきた。
「怖いか!?俺が怖いか!?お前らは神器さえなければただのクズどもだ!」
『全然怖くないな!』
炎を投げてきたので、上に飛んでかわし、追ってきたライザーをイッセーが殴り付ける。
『6!!!!』
ライザーはものともしないような感じだったが
「ふっ、所詮はそのていdグハッ!」
ライザーは言葉の最中に血を吐き、イッセーと共に地面へと落ちていく。
「き、貴様、いったい何をッ!?それは十字架!?」
落ちる前にギリギリでイッセーを抱え込み、支える。
『5!!!!』
「十字架だと」
『俺たちの僧侶は元聖女でね。奥に仕舞い込んでたのをちょっと借りてきたのさ。流石のお前でも、神器で高めた聖なる力は答えるみたいだからな!』
『4!!!!』
イッセーは少し苦し気に話している。
いくら押さえ込んでいるとは言っても、この鎧は聖なる力そのものを凝縮させて作られているもの。
元からあるダメージにプラスされて、苦しいのだろう。
「馬鹿な!?十字架は悪魔の体を激しく痛め付ける!そこの小娘は例外としても、いくらドラゴンの鎧を身に付けようと、触れることすら」
するとそこで、ライザーは何かに気が付いたようで、顔は驚きで染まっていた。
「まさか貴様!?籠手に宿るドラゴンに、自分の腕を!?」
『ドラゴンの腕なら!悪魔の弱点は関係ないからなぁ!!』
『3!!!!』
イッセー、一体どれだけ.........
『凄まじいですね、主の兄上は』
『全くだな。自分の腕をドラゴン、しかもあのドライグに捧げるなどと、正気の沙汰ではない』
リインフォースたちも、イッセーの覚悟の大きさを称賛?している。
「正気か貴様!?そんなことをすれば、二度と戻らないんだぞ!?」
『それがどうした!!』
『2!!!!』
イッセーは、一度抱いたことは決して曲げず、貫き通し、そして成し遂げる、私よりも凄い。
小さい頃から、内緒だが目標にしていたものだ。
『俺の腕一本で部長が帰ってくるなら安い、取引だぁぁ!!!』
『1!!!!』
イッセーが殴りにかかって、猛スピードでライザーに突っ込んでいく。
だが、当たる後少しというところで
『Count up!!!!』
鎧が解除され、勢いを殺せないまま倒れる。
『まずい!!』
急いでイッセーのところに向かい、前に立って庇う。
「ふぅ、危ない危ない。だがこれで、戦えるのは後お前だけだな」
「くっ、すまねぇアリス」
『いや、大丈夫だ。お前の中にいる駄龍に文句でも言っておけ』
『お、お前!いくらアリアの生まれ変わりとは言え!』
『へぇ?アリアから聞いたんだが、お前確か白龍皇であるアルビオンに』
『ぬわぁぁぁ!!やめろぉぉぉぉ!!!!』
「お、おいドライグ。どうしたんだよ?」
少しドライグをからかって遊んだ後、ライザーと対峙する。
『さて、待たせたなって言いたいところだが、お前はもう終わりだ』
「なに?............グァ!!」
すると、突然ライザーが苦しみだした。
「き、貴様、なにを.....した、!」
『何、簡単なことだ。私の鎧は、純度100%の聖なる力と、ある特殊な金属で生成されている。まぁ正確には、金属の上に聖なる力を上乗せしているんだがな』
「グッ!.........はぁ、はぁ」
ライザーは今までに無いくらいに苦しみながらも、なんとかアリスの言葉を聞いている。
『その聖なる力は、純度だけでなく、その力だけでも天使長ミカエルを軽く凌駕している。それをいくら弱めたとはいえ、お前はその力を浴びるだけなら良かったんだが、イッセーがいたのが墓穴だったな。あの殴られた時、お前が浴びていた聖なる力が何倍にも膨れ上がり、時間差で効いてきたのさ』
「...........」
ライザーは無言で立ち上がり、炎を振り絞ってこちらに投げてくる。
それを飛んで避け、ライザーの前に降り立つ。
そして、右腕に聖なる力を溜める。
『お前は私たち兄妹に楯突いた最初から、詰んでいたのさ』
そして、腕をライザーに向ける。
「ま、待て!この婚約は悪魔にとっては重要で、大切なことなんだぞ!お前らみたいな何も知らない餓鬼どもが、どうこうしていいものじゃないんだ!!」
「そんなもん知るか!!」
いつの間にか、隣にはイッセーがいて、聖なる力が宿っている左腕を向けていた。
それは丁度背中合わせとなる形だ。
恐らくは十字架か、或いは聖水あたりを振りかけたんだろう。
「お前はあの戦いで!部長処か!アリスまで傷付けやがった!俺がお前を殴る理由は、それだけで十分だぁぁ!!」
イッセーがライザーの腹を殴り
「私の仲間を奪い!イッセーや小猫を傷付けた!私が貴様を殴る理由など、それ以外には必要はない!!」
私がライザーの顔を殴り飛ばす。
ライザーはよろけてから、崩れ落ちる。
すると、転移してきたのか、ライザーの妹であるレイヴェルが立ち塞がった。
私とイッセーは、同時に拳を前に出して
「『文句があるのなら俺たち(私たち)のところに来い!!何時でも相手になってやる!』」
すると、レイヴェルは顔を赤くして、黙ってしまった。
かくして、少々強引だが、リアス・グレモリーを無事に救出し、また駒王学園でオカルト研究部をすることができるようになった。
私の当分の目標は、鎧を制御できるようになることだ。
これをオーフィスに伝えたら、修行という名の地獄を味わうことになるのだが、それはまだ少し先のお話し。
次は今までのアリスの細かい設定です。
非常にグダグダかつ期待に答えられなかった話ですが、これからはがんばっていくので、どうか応援よろしくお願いします。