すみません、しばらく風邪を引いていたので、更新が出来ませんでした。
それじゃあ、後編です。
あれから幾日か経ち、明日には本番が来るという日。
私たちは全員、外にいた。
今日、イッセーの修行の成果を出すときがきたのだ。
「イッセー、赤龍帝の籠手を出しなさい!」
「あ、はい!」
........今日初めて知ったことがある。
イッセーの神器は、あの【赤龍帝の籠手】なのか。
使用者の力を10秒毎に倍加していき、やがては神や魔王をも越える力を得るという反則級の神器。
故に神をも殺す、神器の中でも極一部しかない
中には神をも恐れさせた二天龍の一匹、赤龍帝ドライグが宿っている。
とまぁ、こんな感じかな?
「あれ?ドライグ?」
すると、突然アリアが籠手に向かって声をかけた。
ドライグということは、籠手の中にいる龍に向かって話しかけたのだろう。
『な、何故お前がここにいる!?というかどうして生きているのだ!?』
「なんだ?お前ら知り合いか?」
籠手から声が出てきて戸惑っている、小猫を除いた皆を無視してとりあえず思ったことを聞いてみた。
『ん?お前......何故アリアが二人も!?』
「ドライグー?落ち着こうね?」
『お、おう』
アリアが少し黒い笑顔をしてドライグを落ち着かせた。
一体どういう関係なんだコイツら。
「ちょ、待ってちょうだい。あなたたち面識があるの?」
「ん?面識もなにも、ドライグを宿してたんだけど?」
「はぁ!?」
と、リアスが似合わない驚きの声をあげた。
だが、アリアは気にもせずにドライグに話しかけている。
「それにしても、神や魔王にケンカ売って二匹揃って神器にされるなんて、ぷぷ、やっぱりバカだねー」
『う、煩い!ケンカの邪魔をしてきたあいつらが悪いのだ!』
「おーい、アリア。そろそろ教えてくれよ」
私がアリアに声をかけると、アリアはこちらを向いた。
だが、声をかけてきたのは、ドライグの方。
『ところで、何故アリアが二人もいるんだ?分裂でもしたか』
「お?ドライグにしては真っ当な答えだね。そうだよ、分裂みたいなもの」
『この貶されるのも久し振りだが、やはりムカつくな』
籠手から聞こえるドライグの声が、少し怒り気味なのは仕方が無いことだと思う。
「簡単に言うと、アリスの魂の欠片が私になってるだけだよ。ほら、あの時分裂させてたでしょ?」
『......ああ、あの時の。そういうことか』
「ちょっと待てって!」
アリアとドライグが話していると、イッセーが声を出した。
「お前があの時声をかけてきたヤツなのか?」
『ああそうだ。俺はドライグ。よろしくな相棒』
「ああ、よろしく頼む。で?それはわかった。俺が聞きたいのは、お前たちのことだ」
『俺たち?』
「あれ、私も?」
イッセーが、今までの疑問をぶつけようとしているのは、直ぐにわかった。
「ドライグのことは、ある程度はわかった。だけど、お前たちの関係がわからないし、第一、お前は何者なんだよ」
『さっきも言っただろう。アリアは俺が、生前因子としてだが宿っていたんだ』
「生前?神器になる前ということなの?」
『ああ、そうだ。どうかしたのか?』
「いえ、だとしたら、彼女の正体が何となくだけれど、わかったわ」
「.......」
アリアの顔は、今までにないくらい、怖い顔をしていて、体からは重いオーラも流れていて、どうしてそんな顔をするのか私には分からなかった。
「あなたの正体、もしかして――」
「言うな」
「ッ!?」
アリアから発せられた声は、聞いたことのないくらい、冷たいものだった。
一体、どうしたというのか。
「リアス・グレモリー、不用意に口を開くものじゃない。私のことはいずれ必ず話す。だから、それまではその胸の中で、想像を大きくして待っていろ」
「.......ええ、わかったわ」
すると、アリアから流れていた重いオーラが止んだ。
同時にアリアの顔はいつもの顔に戻っていた。
『何故、そんなに正体を隠したがるのだ?』
アリアの異常なまでの隠蔽に、ドライグが疑問を吹っ掛ける。
確かに、アリアのことは、私も良くはわからない。
知っているのは、ドライグを生前に宿し、オーフィスと友達で、私の前世だということだけだ。
『お前の正体をさらしても、特に問題は無いはずだ』
「まだその時じゃないんだよ。私のことを皆が知るのは、この戦いが終わった後。大切なのでしょ?この戦いが」
「.....そうね」
「わかったのなら、修行の成果を見せて貰いましょうか。どこまでドライグの力で強化できるのか」
そう言って、アリアは私のところへ戻ってきた。
だが何故か、話しかけるには遠いような気がする。
こういうときは、小猫と一緒にいるのに限る。
「というわけで、一緒に見よう小猫」
「いいよ、むしろ歓迎」
とか言いながら、腰に腕を回してきて、ガッチリホールドしているあたり、本気で歓迎なんだろう。
そして、イッセーと祐斗が戦う。
イッセーは降り下ろされた木刀を軽々と避け、祐斗に一撃を入れようとした。
だが経験の差が出て、祐斗はヒラリとかわす。
そこでまた祐斗が仕掛け、イッセーはギリギリでかわす。
「今よイッセー!籠手を使いなさい!」
「はい!」
『Boost Boost Boost !!』
イッセーは何回か倍加を続ける。
「いいわ、そこで止めて!」
「はい!」
『Transfer !!』
すると、イッセーの力が急激に高まったのがわかった。
ホントに凄いな、あの神器。
「魔力を出して、打ち出しなさい!」
「は、はい!」
イッセーは掌に、相も変わらず米粒並の魔力を出して、それを拳で殴り飛ばす。
すると、どうだろうか。
米粒並の魔力が、イッセーから離れた途端、等身大の大きさになり、そして.....
ズドォォォン!!!!
山を抉った。
うわぁぁ、私のエクスカリバーでも出来るか?
いやまぁ、出力リミッターを解除できれば、出来るかもしれないが、如何せん、その外し方がわからない。
「どう?貴方は基礎能力が少しでも上がれば、倍加によって更に強力になる。あなたがこの戦いの要の一人なのよ。もっと自信を持って良いの」
「.....はい!」
どうやら、元気付けることが、この練習の目的だったみたいだ。
「あ、そうだ」
すると、リアスが何かを思い出したかのように私の方を見る。
「アリス、あなたの持ってたあの懐中時計。もしかしてだけど、回復能力が無いかしら?」
「ん?そうなのか?」
分からなかったので、アリアに問いかける。
すると、いつの間にかアリアは隣にいて、しかも腕を絡ませていた。
全く気付かなかったんだが、どういうことだ?
「うん、あるよ」
「因みにどれくらい?」
「アーシアの聖母の微笑みと同じくらいかな?いや、それよりも上かも」
「具体的にはどうなんだ?」
「傷だけじゃなく、精神や体力も回復させるよ。体力は回復するのは少し遅いんだけどね」
「へえー、凄いんですね、アリアさんって」
すると、アーシアは懐中時計じゃなく、アリア本人を誉めていた。
「いや、アーシア?私じゃなくて、核の懐中時計だからね?」
「核にしているということは、アリアさんも使えるということでは無いんですか?」
「.......そうか!」
「おーい、口調が変わってるぞー」
アーシアのお陰で、新しい力を取得したアリア。
だが、力を使っている間は、歌を歌っていないといけないことがわかった。
試しに、力を使うために歌ってもらったら、流暢な英語で歌っていた。
ということで何回も言うが、新しい力を取得したアリアと、修行でパワーアップしたイッセーたちを加えて、いよいよレーティングゲーム本番がやってきた。
どないでした?