ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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お祭りの終わり

「テガソード祭りが!一番だ!」

 

「いいや、ダンスこそが一番!」

 

「売り上げが一番!!」

 

そこで行われた3人の戦い。

 

それは、互いの祭りの優位性をかけて、行われている。

 

その戦いに近づく影が、一つ。

 

「「「むっ」」」

 

思わず、戦いを止めて、3人が見つめた先。

 

そこには神輿に乗りながら迫ってくる影があった。

 

その影は、そのまま3人に近づく。

 

そして、そこにあったのは神輿に乗りながら刀を持つ翼。

 

その姿を見た瞬間。

 

「えっ、風鳴さん?」「なんだ、あの格好は?」

 

そう疑問に思う一同を余所に、仁王立ちをしていた翼は、そのまま神輿を踏み台に、そのまま跳び上がる。

 

「セイハァー!」

 

その咆哮と共に放たれたのは一閃。

 

3人は咄嗟に回避したが、その一撃は地面を深く切り裂いた

 

「なっなぁ」

 

「お前ら、全員、刀の錆にしてくれる」

 

翼は冷静沈着な態度を崩さずそう言うが、その目の奥は完全に燃えていた。

 

「私の祭りを汚す奴らは許さん」

 

「なにィ?貴様の祭りだと?」

 

ゴジュウティラノが嘲笑すると、翼はさらに苛立ちを増幅させた。

 

「貴様らの勝手な祭りなど存在しない!」

 

刀が閃く。その速度は並の人間なら捉えられない速さだ。

 

「くっ……!」

 

ゴジュウティラノが牙で受け止めようとしたが、天羽々斬が軽々とそれを弾き飛ばした。

 

「祭りは民衆のものだ!それを私物化するなど言語道断!」

 

「テガソード様こそが祭りを統べるのだ!」

 

バトルジャパンが槍を構えて突撃するが、翼は涼しい顔でそれを躱し、背後から蹴りを叩き込んだ。

 

「そのような傲慢さ……一刀両断してくれる!」

 

翼が大きく踏み込み、横薙ぎに一閃。バトルジャパンの法被の袖が宙を舞った。

 

「ぐぁっ!」

 

「次はお前だ!」

 

振り返りざまにお祭りノーワンに向けた突き技。お祭りノーワンが必死に体を捻って避けようとするが、切っ先が僅かに左腕を掠めた。

 

「ちょっ、タンマタンマ!話し合おうぜ!」

 

「黙れ!祭りを金の事しか考えていないだろう!」

 

「そんな事ねぇって!俺だって祭り好きだし!」

 

翼は相手の言い分など聞く耳持たぬと言わんばかりに猛攻を仕掛け続けた。

 

ゴジュウティラノは慌てて援護に入ろうとしたが、すでに翼の剣戟によって足元は砂利どころか地盤ごと削り取られている。

 

「祭りの本当の価値を解っていない愚か者ども……!」

 

「おいおい!ちょっと落ち着けって!俺らもちゃんと祭りやってるんだぞ!?」

 

「売上至上主義の祭りなど祭りに非ず!」

 

「ヒェッ……」

 

翼の一撃一撃には怒りだけでなく信念すら感じる重みがあった。3人は徐々に追い詰められていき、神社の参道まで後退していく。

 

神社の境内で繰り広げられる異様な光景を、少し離れた木陰から三角座りで見守る面々がいた。

 

吠が変身解除した元の姿で胡坐をかき、隣ではお祭り男も同じように体育座りをしてため息をついている。

 

「おい……あれ本当に風鳴さんなのか?別人みてぇじゃねぇか」

 

「わからん……ただひとつ確かなことは、触れてはいけない部分に触れてしまったってことだな」

 

お祭り男が呆然と呟く。

 

風鳴翼が振るう天羽々斬が月明かりを反射し、まるで夜空に走る流星のように境内を駆け抜ける。彼女の背後で粉塵が舞い上がり、木の葉が散っていく。

 

「あいつらとかいうのも大概だが……」

 

「ああ……なんであんなキレてんだよ翼さんは」

 

「さあな。お祭りノーワンとかいう変な奴らが余計に煽るからよけい混乱してんだろうな」

 

二人の後ろで緒川が静かに歩み寄ってきた。彼のスーツの襟が風に揺れている。

 

「実は……翼さんが怒っている理由ですが」

 

「あっ、マネージャーさん」

 

「どうも、緒川です。お二人は翼さんのマネージャーですから知っておくべきでしょう。今回翼さんが怒っているのには理由があります」

 

「理由ってのは?」

 

「実は、後輩の1人が、どうやらこの場所を大切にしているんです。その事もあって、勝手に荒らすような真似をしている3人に対して、怒っているようなんです」

 

「あぁ、それは確かにそうだよな」

 

「お祭り騒ぎして楽しんでるのは分かるけど……後輩思いの翼さんからしたら許せないんだろうな」

 

緒川はため息交じりに呟く。

 

そうして、戦いを見守っていたら。

 

「んっ、オルカブースター?どうしたんだ?」

 

吠は、自分の手元にいるオルカブースターが何やら鳴いている事に気づく。

 

疑問に思っていると、オルカブースターは、そのまま赤い雷を放った。

 

放たれた雷は、そのまま真っ直ぐと、翼の元へと。

 

「「「えっ」」」

 

「・・・」

 

すると、翼の姿は一変。

 

先程の格好とは別の白を基調とするカラーリングに光の翼を備えた神々しいフォルムは、まさしく天使そのもの。

 

その姿へと変わった。

 

「えっエクスドライブ!?まさか、こんな事に」

 

「こいつ、こんな事も出来るのか。というよりも、これってヤバくない」

 

「・・・なんかヤバそうやなぁ」

 

雷鳴轟く中、翼の全身から青い光が迸る。エクスドライブ状態の彼女はまさに女神のごとき威厳を放ちながらゆっくりと立ち上がった。

 

「斬月の一撃にて……裁きの刻」

 

低く冷たい声が響く。刀が鞘に収められる音だけが境内にこだました。

 

次の瞬間――

 

「絶唱・天羽々斬 真打」

 

疾風すら追いつかない速さで抜刀。空間そのものが切り裂かれる感覚と共に、青白い三日月状の光刃が奔った。

 

「ギャアアアアア!?」

 

お祭りノーワンの巨体が真っ二つに割れ、爆炎と共に吹き飛ぶ。

 

同時にバトルジャパンも光刃の余波に巻き込まれ、吹き飛ばされ、そのまま変身を解除された。

 

三角座りの吠とお祭り男は口を開けたまま固まる。境内は一瞬で更地と化し、爆煙が立ち昇っていた。

 

「やべぇ」

 

そう言える光景として、お祭りノーワンの中に取り込まれている人とtes.は痙攣しながら、倒れていた。

 

「本当にヤバいな」

 

「そして、お前は、何時の間にこっちに」

 

「スペードエースになって、逃げた。だが、これで決まってしまった」

 

「決まったって?」

 

そうして、暴神に対して、その場にいた全員が首を傾げる。

 

そして。

 

「彼女こそ!お祭り女!№1だ!」

 

『WINNER!風鳴「そこにいたかぁ!」「むっヤバい、逃げないと」!』

 

そう宣言されたが、暴神の存在に気づいた翼は、すぐに追いかけようとした。

 

暴神はそのまま、追いかけていく。

 

その光景を見ていた一同は。

 

「・・・とりあえず、元々の祭のバイトをするか」

 

「あぁ、そっちの方を盛り上げようか」

 

何事もなかったように、祭を行う事にした。

 

だが、彼らは知らない。

 

それから、毎年、この祭りが定番ネタになる事を。

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