ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「ふむ、やはりパーリーピーポーたる者、色々な所へ旅行するのも第一歩!」
その日、禽次郎は電車に乗っていた。
最近になって、ノーワン達との戦いが激化する最中、彼が向かった先はとある田舎。
彼が向かった目的は単純ながら旅行である。
「最近は都会だけではなく、キャンプも流行っているらしいからな。せっかくだから楽しまないとな」
その背中にはキャンプに必要な道具が一通り揃っている。
禽次郎が今回、向かった訳は、流行のソロキャンプへと向かう為だった。
だが、ソロキャンプと言っても、今回は禽次郎だけではない。
「それにしても、2人もここに来るとは珍しいな」
そうして、禽次郎は俺達の方を見る。
今回のキャンプ、実は俺達も来ていた。
その理由としては。
「ここに来た理由?決まっているだろ、山で食料を採る為だよ」
「・・・いや、吠っち…それって犯罪じゃないのか?」
「その辺はしっかりと聞いたから、安心しろ」
「そうか。だが吠っち、そのキャンプ道具は」
そうして、禽次郎は思わず俺が用意していたキャンプ用品に眼を向ける。
禽次郎が、自身のキャンプ用品として、レンタルを用意しているようだが、俺にそんな金はない。
だからこそ。
「その、ダンボールとかブルーシートとかは」
「おぅ!この前、近くの河で偶然会ったおっちゃん達に教えて貰ったキャンプ用品だぜ」
「いや、それは、なんというか」
それ以上、禽次郎は言わなかった。
何か複雑そうな表情をしているが。
「そういう恩人もなんで急にキャンプなんだ?」
そうして、俺は一緒に来ていた恩人に思わず質問した。
「まぁ、これまで休みの日でこういうのやった事ないから、お前らがやるって言うから気になってな」
そこには、恩人である雪音クリスも来ていた。
恩人は、どうやらキャンプにも興味を持ったようだ。
「まぁ、基本はソロキャンで、色々と楽しむ時にはグループで良いと思うよ」
「まぁ、そうだな」
「俺は基本的に山菜とかを採りに来ただけだからな」
キャンプ場に着くなり、俺たちはそれぞれの陣地を確保した。川沿いの平坦な土地に三人分のスペース。日差しがちょうど良い具合に降り注ぐ絶好の場所だ。
「さて、俺はここにするかな」
禽次郎が選んだのは、川から少し離れた林の中だった。
あいつが手際よくテントを組み立て始めた時、俺は既に自分の拠点作りを始めていた。
「おい吠っち……それは一体……」
ブルーシートを広げ、ダンボールで風よけを作り、適当な枝を集めて焚き火台代わりにする俺を見て、稽次郎が口元を押さえた。
「何だよ?これが俺流のキャンプだぞ」
「いやぁ〜……ホームレスさんみたいだなぁって」
「バカ言うな!これは立派なサバイバル術だ!そもそも道具なんて無くても生きていけるのが真の漢ってもんだろ!」
クリスさんが呆れ顔で呟いた。
「お前なぁ……そんなんで夜冷えたらどうすんだ?」
「大丈夫だって!立派な物があるぜ」
そう、俺はそれを見せた。
「このダンボールでな!」
「……」
二人共無言になってしまった。
禽次郎が肩をすくめた。
「吠っちが本気を出してホームレススタイル全開だと……これは予想外だったねぇ」
恩人は。
「・・・なぁ、あとで飯を作るつもりだが、一緒にどうだ?」
「本当か!だったら、今から山菜を採るから待っていてくれ!」
「いや、山菜って、本当にそんなに採れるのか?」
「ふふっ、忘れたのか?恩人に禽次郎。俺の能力を」
そう、鼻に指をさす。
「あぁ!そうだった!吠っちは、確かに嗅覚が鋭いから」
「そういうのは得意って訳か」
「あぁ、だから見つけてみせるぜ、山菜採りナンバーワンをな!」
「キャンプだけどな、僕達が来たの。というよりも、そんなに山菜って採れるのか?」
「舐めるなよ、俺は普段の生活でも山菜は多く採っているからな」
「・・・そっそうだな」
俺の一言で、何やら微妙な表情をしているが。
「さて、さっさと山菜を」
「ふむ、まずは香りで探るか……」
鼻をヒクヒクさせながら周囲の空気を吸い込む。普段から野生動物並みの嗅覚を持つ俺なら山菜の位置くらいすぐに……
「ん?」
待てよ。この香り……
煙?
「おい!みんな聞いてくれ!」
俺の声にクリスと鳥次郎が振り返った。二人とも怪訝な顔をしている。
「吠っち、山菜採りに行かなくていいの?」
「そんな場合じゃねぇ!これは……燃える匂いだ!」
クリスが目を見開いた。
「何だと?どこで燃えてる?」
「わからない。でも確実にどこかが燃えてる……しかもかなり近い」
俺は両手を広げて匂いを追跡するように動き回った。すると突然——
「あっちだ!川の方から煙が上がってる!」
「これは、すぐに消火しないと!吠っち!」
「あぁ、エンゲージ!」
それと共に、俺達はすぐに変身を行う。
「こういう場合は、こいつの力だな!」『ルパンレンジャー!』
身軽な動きで、森の中を駆け巡りながら、目指した先。
そこには、何やら燃やされている物がある。
すぐにVSチェンジャーを構える。
『警察ブースト!』
鳴り響く音声と共に、VSチェンジャーには赤い消防車が装填され、そこから水が噴射される。
「ワシは他に燃え広がっていないか、空から見る!」
そう、禽次郎は、空を飛ぶ。
一通り、消火を終えたが。
「けれど、一体誰が」
そう考えていた時、こちらに迫る影。
俺は、すぐにウルフカリバー50を取り出し、迫る影からの攻撃を防ぐ。
「誰だお前!」
「それはこちらの台詞!」
そう、目の前に現れたのは、どうやら、同じ指輪の戦士のようだ。
「あんたらが森を荒らしている奴のようね!」
「何の話だ!」
そうして、俺はそのまま構える。
「てめぇは」
「ギンガレッド、鷹山 莉央!ここの森をこれ以上はやらせない!」