ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
ワイルドゴジュウレオンは校舎の屋上で佇んでいた。目の前には不敵な笑みを浮かべるレッドキーパー。その手には妖しげに光る日本刀が握られていた。
「なるほど、それが噂のオルカブースター!それを手に入れる事が出来れば、さらなる強さを持てる!」
レッドキーパーは、そうワイルドゴジュウレオンを睨む。
「悪いけど、これを渡す訳にはいかない。一応は吠君から借りたような物だからね」
「ならば、力尽くに奪うだけ!」
叫びと共にレッドキーパーは、地面に日本刀を突き刺す。
突き刺すと共に、地面から次々と現れたのは龍。
その身体は炎で出来た8匹の龍だった。
その炎の龍は、蛇のような舌をチロチロと舐めながら獲物を狙うようにワイルドゴジュウレオンに視線を向ける。
「なるほどね。けれども、僕がこの世界でナンバーワンになるにはまだ早いのさ」
そう言いながら、その手のレオンバスター50を構える。
「行くぞ!」
レオンバスター50から次々と放たれるエネルギー弾が火龍に命中。
爆炎が巻き起こり校庭が一瞬にして戦場と化す。
だが――レッドキーパーは涼しい顔で刀を構え直した。
「甘いですね。この“八炎龍舞”はただの飾りではありません」
地面から這い出るように新たな龍が現れる。全部で八匹。
「まずは一匹!」
レオンバスター50から放たれたエネルギー弾が一直線に飛ぶ。赤龍に直撃し爆発。しかし――
「無駄ですよ」
爆煙の中から別の龍が現れ、ワイルドゴジュウレオンの装甲を掠める。熱波が肌を焼く。
「ほう……なかなか」
彼は軽く首を振ってダメージを測る。この程度で怯む男ではない。
続いて龍が尻尾を振り回してくる。ワイルドゴジュウレオンは瞬時に跳躍。空中で器用に回転しながらレオンバスター50を連射。
「これならどうだ?」
レオンバスター50から放たれた光弾が五発まとめて直撃。爆風と共に龍二匹が消滅。
「おぉ? 中々やりますね」
レッドキーパーが感心したように呟く。だがその余裕は演技だと見抜いていた。
「今度はこちらから行きますよ!」
地面が大きく揺れ、最後の一匹の龍がワイルドゴジュウレオンの頭上から牙を剥く。巨大な口を開き高温の炎を吐き出す。
「――甘い」
ワイルドゴジュウレオンは逆に前進。迫る炎を最小限の動きで回避しながらレオンバスター50を突き出す。
「レオンガトリングバースト!」
超連射モードの銃撃が龍を撃ち砕く。断末魔もなく消滅。
「やはり、強いですね。しかし!」
レッドキーパーは再び刀を地面に突き立てる。
「八炎龍舞・第二章!」
地面から再び龍が召喚され始める。今度はサイズが倍以上だ。八匹全てが咆哮を上げながら突進してくる。
ワイルドゴジュウレオンの額に汗が滲む。彼の銃だけでは捌ききれない。体力切れを狙っていると確信した。
「これはちょっと骨が折れそうだ。でも――」
「助太刀するぜ!」
風を切る音と共にブンレッドが駆けつけた。赤い装甲が夕陽に輝く。
「ふぅ……間に合ったみたいだな」
「待ってたよ」
ブンレッドの登場に安心する間もなくアカニンジャーとレッドマスクも合流。
「賀州!剛力先生!」
「あんたこそ派手にやってるじゃん!」
四人のユニバース戦士が揃い踏み。その姿にレッドキーパーの顔が歪む。
「チッ……予定外だな」
「悪いけど、こっからはフルボリュームで行かせてもらうぜ!」
「さぁみんな!オルカブースターの力を借りる時だ!」
陸王の宣言と共に、四人の手元にあるセンタイリングが共鳴する。
「へぇ、これは、さらに加速していくぜ!」
グッドスピードの拳が天に突き上げられた瞬間――
『ブン!ブン!ブン! ズン!ズン!ズン! 1!1!9!!』
鳴り響く音声と共に、ブンレッドの姿は、まるで消防官と思わせるアーマーを身に纏い、その手には銃を構える。
「おぉ!これは燃えてきたぜ!!」
星野もセイザブラスターを高らかに掲げる。
『ホワッツ・アップ!サイコーキュータマ!スーパー・セイ・ザ・チェンジ!』
星雲が渦巻く空間から虹色の光粒子が降り注ぎ、シシレッドの姿は、純白のマントを身に纏う戦士に。
「これが俺達の黄金世代!」
賀州の忍者一番刀が宙を舞い――
『ザ・超絶!N・I・N・I!ニン・ニニン!チョーゼツ ニンジャー!』
アカニンジャーの身体は、鎧甲冑を身に纏う。
レッドマスクの、その身体は黄金のオーラーを身に纏い、大きな変化は見られない。
「なっ、全員がパワーアップ」
「これでこそ戦える!行くぞ皆!」
5人が武器を構えると同時に必殺技を放つ。
ブンレッドの放水銃が青白い水流を放出。
シシレッドの虹色の光線が龍を串刺しにする。
アカニンジャーの忍法が巨大な爆風を起こす。
レッドマスクの黄金のオーラとワイルドゴジュウレオンのレオンバスター50が交錯。
全ての光が一点に収束し――
「これが俺たちの答えだ!」
『青獅子咆哮!』
巨大な青い獅子が出現。その咆哮と共に8匹の炎龍を一瞬で吹き飛ばし、レッドキーパーに牙を剥く。
「くっ……私は完璧な存在になるはずなのに……!」
レッドキーパーの体が大きく揺らぐ。最後の抵抗を試みるが既に遅い。青獅子の爪が彼を捉え地面に叩き伏せた。
爆炎の中から現れたレッドキーパーは動かなくなった。
「終わりか……」
陸王は拳を下ろしながら呟く。胸の中で燃えていた熱が静かに鎮まっていく。
「僕たちは一人じゃないからこそ強くなれる。アイドルだって同じさ。ファンとスタッフと一緒に見る夢こそが本物だ」
そう呟くと他の四人も頷いた。それぞれが違う道を選んできた者たちだが、今は同じ景色を見ている。
同時に陸王の手にはレッドキーパーのセンタイリングが。
「まだだっ」
そう、設名の言葉と共に、現れたのはアイアイザーだった。