ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「なっ……熊手さん!?」
小日向未来の叫びが届く前に、すでに二人の戦士は交錯していた。
ゴジュウポーラーが放つ拳打は風を切る。鋭い軌跡が空気を裂く度、周囲のガラスが微細に震えた。
「レールスラッシャー!」
虹色の輝きと共に召喚された刃がそれを受け止める。甲高い金属音が街中に響き渡る。
眼前に現れたレールスラッシャーによって、熊手の攻撃は阻まれるが、それで諦める熊手ではなかった。
「ふん、ベアックマ!」「分かったクマ!」
ゴジュウポーラーは腰に装着されているベアックマから光線を放つ。
「くっ!?」
熊手の遠距離攻撃に驚くトッキュウ一号。
トッキュウ一号は避ける事ができず、レールスラッシャーで受け止める。
しかし、熊手は動じない。
「ハァっ!」
すると熊手は思いっきり飛び上がり、トッキュウ一号の背後に周り込む。
「踏切」
それと同時にトッキュウ1号は、自身の能力である踏切を発動させる。
「なっ!」
それによって、熊手の動きが止まる。
それと共にトッキュウ1号は、その手にあるレールスラッシャーを思いっきり薙ぎ払う。
「はぁ!」
「ぐっ」
その一撃によって、熊手の身体に火花を散らしながら、後ろに下がる。
「俺は、負けられないから」
「・・・その程度か」
「何?」
「それじゃ、俺様には勝てないぜ。なんだって」
そうしながら、熊手は頭に指をつつく。
「俺様には既に見えている。勝利のイマジネーションが」
「イマジネーション?何を言っているんだ」
「だったら、試してみるか!?」
「・・・ならば、やってみろ!」
それと共に、2人は再び接近しながら、拳と剣が交差する。
「踏切!」
再び起動されるトッキュウ一号の能力。眼前に迫る鉄柵がゴジュウポーラーの進路を塞ぐ――筈だった。
「だから言ったはずだ、見えているって!」
だが、その鉄柵は、地面から飛び出た氷の柱によって、無理矢理押し上げられて解除される。
「なっ!」
驚愕の表情を浮かべるトッキュウ一号の顔に、ゴジュウポーラーの右拳が炸裂した。
「ぐはっ!」
派手に吹き飛ぶトッキュウ一号の体。
「虹野さん!」
その光景を見て慌てる未来の声も虚しく響く。
熊手はゆっくりと歩を進める。
「はぁはぁ」
それでも、虹野はゆっくりと立ち上がる。
闘志は、未だに無くなっていない。
そんな虹野に対して。
「お前は、さっき、自分の夢を諦めて戦うって言ったな」
「それが、どうしたんですか」
「それじゃ、お前は、指輪の戦士としても、ましてやトッキュウジャーの力を十全に使いこなせないぞ」