ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「トッキュウジャーの力を使いこなせていないだと」
「トッキュウジャー、それは一体どういう力か知っているか?」
そうしながらも、既にその変身を解除していた。
それ以上、戦う気はない。
熊手は、それを示すように行った。
それを見た虹野もまた、解除した。
「トッキュウジャーの力はなんだと思う」
虹野は熊手の言葉に対して。
「電車の力だろ」
そう、これまでの力を考えての虹野は答えた。
だが。
「それもある。だが、トッキュウジャーの本当の力は、想像力だ」
「想像力?」
「そうだ」
熊手は未来の顔を見つめながら頷いた。
「トッキュウジャーの力の源はイマジネーション。つまり夢見る力だ」
「夢見ること?」
未来は混乱した表情で呟いた。
「馬鹿な」
虹野は吐き捨てるように言った。
「そんな夢みたいな事言ってる場合じゃない。今目の前で起きている現実から目を逸らすべきじゃない」
「いいや」
熊手はゆっくりと首を振った。
「その夢こそが力になるんだ」
「何を言っているんだ」
そうしながら、熊手は続ける。
未来は熊手の言葉に目を見開いた。
「例えば……」
熊手は街角を指さした。
「あそこにいるバス停の清掃員。彼がいなければバスは遅れる。駅の窓口で微笑む駅員も、信号機の故障に駆けつける整備士も──全て列車を走らせるために必要な人々だ」
虹野が拳を握りしめる。
「でもそれはそうですが?僕の夢とは──」
「違う」
熊手の声が低く響いた。彼は虹野の肩をつかみ、真正面から見据えた。
「それがお前の夢に繋がるんだ」
「どういう意味ですか」
「お前は列車がお前の夢だけしかとしてしか見ていない。だが実際には──」
熊手の目が光った。
「列車は"皆の夢"そのものだ。乗客の日常、物流の命綱、地方再生の希望……すべてが一つに繋がっている。そしてそのすべてを支えるのが"人"だ」
未来は思わず息を呑んだ。この男の言葉には不思議な説得力があった。
「だからこそ……」
虹野が呟くように言った。
「もし列車がなくなったら?」
「そうだ」
熊手の唇が緩やかに弧を描いた。
「お前の夢が潰える。そしてお前は初めて気づく──『夢を守る=人々を守る』というシンプルな真理に」
風が吹いた。街路樹の葉が舞い落ちる中で、虹野の顔に複雑な表情が浮かんでいた。迷いと覚悟が交錯しているようだった。
「でも……俺にできるのか?」
虹野の声が震える。その瞬間だった。
「きゃああああっ!」
悲鳴が街の空気を引き裂いた。振り返る三人の視線の先で──
街から噴き出す粉塵の中、歪んだ鋼鉄の巨体が現れていた。漆黒の装甲に埋め込まれた無数のレールライン。連結器の代わりに禍々しい爪牙が並び、動輪が牙を剥く怪物──まさに“暴走する悪夢”そのものだ。
「列車ノーワン……!」
熊手が唸る。その手が自然とグーデバーンに伸びる。