ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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疑問の獅子

「あの時の、設名新は行方不明になっているか」

 

そう、陸王は呟きながら、少し前に起きた学園での出来事。

 

その黒幕を探していたが、既に行方不明となり、その姿を消していた。

 

「この場合は消されたと言うべきかな。クオンに、それとも」

 

不安がもう少しで出てきそうな所でその言葉を止めた。

 

それを口にすれば、本当に起きてしまう気がした。

 

迷信のように思われるが、彼はそれでも言うのを止めた。

 

「兄さん」

 

「あれ、陸王さん?お兄さんがいるんデスか?」

 

「うわっと!?」

 

突然、声をかけられた事もあり、陸王は驚きながら振り返る。

 

振り返った先には、学校帰りの切歌と調の二人がいた。

 

「やぁ、二人とも、こんな所で会うなんて、偶然だね」

 

夕暮れの公園、ベンチに座る陸王の肩が僅かに強張る。振り返った拍子にポケットの中でセンタイリングがかすかな光を放った。

 

「やぁ調ちゃんに切歌ちゃん!こんな時間にデートかな?青春だねぇ~」

 

いつものように指をくるりと回すキザな仕草。

 

だが、その様子は、明らかにいつもとは違って見えた。

 

「・・・・・・陸王さん。悩みがあるんデスよね」

 

「えっ」

 

「マリアが言っていました。最近陸王さんが元気が無いって。いつもみたいに冗談を言うけど、何処か無理をしているって」

 

二人の真摯な瞳に射抜かれ、陸王は苦笑する。

 

「参ったな~……やっぱり女の子は鋭いね」

 

そう言って立ち上がり、空を見上げた。

 

「ちょっと気になることがあってね。でも大丈夫さ、なんだって、僕はスーパーアイドルだからね♪」

 

軽やかなステップと共に二人の頭をポンと撫でる。その動作には微かな緊張が滲んでいた。

 

その瞬間だった。

 

ドンッ! ガシャーン!

 

突如として響き渡った破裂音と金属の衝突音。地面が震え、近くの電柱に吊るされた看板が激しく揺れた。

 

「な、なんデスか!?」

 

切歌が跳び上がる。調が反射的に陸王の袖を掴んだ。

 

「向こうからだ!急ごう!」

 

陸王は即座に判断し、二人を守るように背中で遮りながら路地裏へ飛び込む。湿った空気が焦げ臭いにおいを運んでくる。

 

曲がり角を抜けると、そこでは、確かにユニバース戦士同士が戦っていた。

 

一人は、武器を持っておらず、素手で戦っていた。

 

それは、その戦士が、拳法を使うような動作から、その戦士の戦い方だと、理解できる。

 

だが、問題なのはもう一人の戦士だった。

 

「一体、どういう事なんだ」

 

陸王が疑問に思う声。

 

それは、もう片方のユニバース戦士の容姿だ。

 

少し前の事件において、禽次郎が手に入れた新たな指輪。

 

タイムレンジャー。

 

そのレッドであるタイムレッドと酷似している戦士が、確かに立っていた。

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