ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
タイムレッドによく似た戦士が手にある恐竜を模した銃だった。
銀色の装甲が光を反射し、機械仕掛けの眼球が獲物を捉えるように瞬く。
「ふっ」
それと共に、引き金を引く。
ドンッ!
一筋の赤い光条が空気を裂いた。音速を超えた弾丸が路上を穿ち、舗装が粉塵を噴き上げる。だが標的は──
ドガンッ!
真正面から弾を受け止めている。胸甲に刻まれた亀裂から火花が散った。
「……硬いな」
陸王は思わず呟いた。
さらに距離を詰める動きは流れるように滑らか。まるで鋼鉄の塊が泳ぐようだった。
「チッ」
タイムレッドもどきが舌打ちし、二発目を放つ。
だが着弾の寸前。
シュバァッ!
相手の肘が突き上がり、銃弾を弾いた。火花が流星のように散る。
「射撃の精度は認める。だがそれだけでは足りん」
低い声がマスク越しに響く。
拳法使いの構えでじりじりと間合いを詰める。腕の筋肉が鎧の隙間から盛り上がる。
「ならば」
タイムレッドもどきの左手が動いて、見せる。
「なっあれって、もしかして」
切歌が悲鳴に近い声を上げる。
拳銃状の小型火器。
陸王の背筋に冷たい汗が伝う。
「テガジューンっ」
調が呟く。
「という事は、もしかしてブライダンの」
答えはない。
ズドン! ズガガガガッ!
連射音が夜を劈く。テガジューンの小さな銃口から吐き出される弾丸が路上を跳ね、コンクリート壁を蜂の巣にする。
だが相手は止まらない。機敏に身を屈めながら距離を詰めてくる。その動きはまるで野生の獣──。
「あれが出た以上、どちらを味方するのかは明白だね」『ゴジュウレオン!』
陸王もまた、既にゴジュウレオンへと変身する。
「さぁて……ショーの始まりだ」
ゴジュウレオンとなった陸王が右手に握るレオンバスター50が唸りを上げる。獣の咆哮にも似た重低音が路地裏に反響する。
「おぉっと!危ない危ない!」
タイムレッドもどきがバックフリップで後退すると同時にトリガーを引いた。
ズガガガッ!
テガジューンから放たれる弾丸の軌跡は月光に白く光りながら、陸王へ襲いかかる。
陸王もまた、後ろに下がる。
「・・・あなた達は一体」
そうして、もう1人のユニバース戦士が訪ねてくる。
「まぁ、ちょっとした助っ人かな、事情があってね」
そうしながら、陸王が構えていると。
「・・・まったく、こういう時にまた会うとはな」
「っ」
タイムレッドから聞こえた声。
その声に、陸王は驚きを隠せなかった。
「陸王さん?」「どうしたんですか?」
そうしていると、タイムレッドの変身は解除される。
同時に、その素顔を見た陸王は眼を見開く。
「兄さんっ」
「デデース!お兄さん!?」
その一言に、切歌は驚きの声を出してしまう。
だが、それだけに終わらなかった。
「あれは、灰色の瞳、まさか」
同時に、その瞳を見て、驚きを隠せなかった。
「本来ならば、そこにいる子の指輪を貰いたかったけど、仕方ないね」
すると、男はその場で円を描く。
それは、まさしくブライダンの移動手段と同じように。
「兄さんっ!」
そうしている間にも、男はその姿を消した。
「一体、これはどういう状況なんですか」
そう、ユニバース戦士は変身を解除させながら、その疑問を呟く。