ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
薄暗い路地に舞い降りた新たなユニバース戦士の少女は、陸王達を見つめる。
「あなたも指輪の戦士?」
「そうだね、僕は百夜陸王、知っているかい?」
目の前にいる少女に対しても、元スーパーアイドルとしての自負があるのか。
サービス精神と共に、陸王が格好をつけながら、少女に話しかける。
「いいえ、全然」
「・・・そうなんだ」
だが、陸王の思いとは裏腹に、少女の返答は冷たいものだった。
「えっと、キミは」
「あっ私は虎丸涼」
「虎丸さんだね」
そうして、陸王が虎丸の名前を知り、改めて訪ねる。
「・・・まぁ、色々と聞きたいですけど、あの人は一体何者なんですか」
「そっそうでした!さっきの話を聞くと、もしかして、お兄さんなんですか!」
「初めて知った」
虎丸の言葉の次に、陸王の言葉に2人も気になって、その事を話題を出す。
「まぁ、色々とね。吠君とは違って、本当の兄弟という訳じゃなくて、それに似た関係かな」
それ以上はあまり話したくないのか。
陸王は誤魔化しながら言う。
「それよりも、虎丸さんは何か襲われる理由は分かりませんか?」
「指輪の戦士である以上、互いに指輪を狙い合っていると思うのですけど」
「確かに、そうだね」
その言葉を言われると、陸王もまた頷く。その理由は十分にあるし、それが原因で戦っているユニバース戦士同士も沢山見てきた。
だが、今回に関しては。
「・・・本当に未だに謎が多すぎる」
陸王は眉をひそめて思考を巡らせた。謎が多い。特にあの灰瞳の男がブライダンの装備を扱っていたこと、そして陸王の兄だったことを示唆したこと。全てが奇妙で危険な気配を漂わせている。
「ともかく……」
切歌が口を開いた。
「これからどうするんデスか?」
調も不安そうに頷いている。陸王は軽く肩をすくめてみせた。
「まずは落ち着くところだね。それに……」
彼は視線を虎丸へ向けた。
「あの人に狙われている以上は」
そう呟きながら、陸王の表情を見ると。
虎丸は陸王の顔をじっと見つめた。その目には微かな失望の色が浮かんでいる。
「その表情……」
彼女は呟くと、ゆっくりと拳を握りしめた。
「何かを諦めているように見えます。あなたの中の弱さが見えています」
陸王は眉をひそめた。
「諦めてなんか……」
「いいえ」
虎丸はきっぱりと言い切った。
「今のあなたは、迷いが多すぎます。あの灰瞳の男を前にして何もできなかった。あなたは何かから逃げている」
切歌と調が息を飲む。
「虎丸さん……」
「言い過ぎじゃ……」
陸王は苦笑を浮かべたが、すぐに顔を引き締めた。
「確かに。あの場面で何もできなかったのは事実だ。だから……」
彼は拳を握りしめた。
「だからこそ、変わる必要があるんだ」
虎丸は満足げに頷いた。
「ならば、私が教えましょう」