ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
床を這う黒煙が視界を遮る中、竜登は叫んだ。
「落ち着け!中央エレベーターは使用禁止だ!北側非常階段を使うんだ!」
白衣を翻して避難誘導する彼の周囲で、患者たちの悲鳴が谷を貫く。
「先生!私の子供がまだ病室に……!」
母親の腕が竜登の袖を掴む。
「案内しろ!」
それと共に、竜登はその患者達を助けるのに奔走していた。
周囲の人々はその火事によって、多くが混乱しており、その行動は様々だった。
だが、そんな中、竜登は人としてではなく。
医師として、彼等を必死になって病院から出そうとしていた。
「ほらご覧!この混沌こそ爆発芸術の極み!」
屋上で哄笑する爆発ノーワン。彼の掌から火花が散る。
「第二幕の開始だ」
轟音とともに床が爆ぜた。
竜登が振り返ると、すでに逃げ遅れた老人が瓦礫に埋もれている。
「クソ……!」
「この老いぼれめが!」
爆発ノーワンの放った小型爆弾が老人を包囲した。
「待て!!」
叫びと共に、竜登が走りながら彼らの前に立つ。
「なんだ、老いぼれ」
「この人達は決して死なせん」
その言葉と共に竜登はその炎の中へと飛び込んでいく。
「くくっ、何を言っている、この爆発の中で無力な人間が何を言っている」
そうしながら、爆発ノーワンは既に構えていた。自らの最大火力を。それに気づいた竜登は、その老人達を抱きかかえた。
「さぁ、ショーの始まりだ」
「っ」
そうして、彼らに爆発が襲い掛かろうとした時。
『ゴーゴーファイブ!』
鳴り響いた音声。
それと共に、彼らの前に襲い掛かろうとした炎。
それを打ち払うように現れた水流。
「なぁ?!」
「これは」
それと共に見つめた先。
そこには。
「これ以上、ここの人達を傷つけさせん!」
そう、ゴーレッドへと変身していた竜儀が立っていた。
「その声、まさか竜儀っ」
そして、竜登も、また息子である事に気づく。
病院のロビーに立ち塞がる二つの影。炎が天井を嘗める中、ゴーレッドと爆発ノーワンの対峙が始まった。
「貴様!あの時のっ!かなりの負傷をしていたはず!」
「・・・あの方ではない。今の私はあの方に力を託されただけ」
そうしながら、竜儀はゆっくりと睨む。
「本来ならば、正々堂々とこの力を受け取りたかった!だが、貴様の悪行を止める為!貴様をここで天罰を下す!」
「やってみろ!」
それと共に、互いに接近する。
竜儀はティラノハンマー50を片手に、周囲の炎を消し去る為にゴーゴーファイブの武器の一つであるビルドディスチャージャーを片手に周囲を消火させる。
爆発ノーワンは、それらの炎を再び燃え上がらせるように、身体の各部から小さな爆発を連続して起こしていく。
「無駄だ!この病院は私の爆薬に包まれている!貴様如きでは防ぎきれん!」
「くっ」
そうしている内にも周りの火の手が徐々に大きくなっていく。