ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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別れし道

爆発ノーワンが嘲笑を浮かべる中、突如として竜儀の背中のバイクホイールが逆回転し始める。

 

「何ぃッ!?」

 

轟音と共に加速するホイールが火花を散らし、周囲の瓦礫を押し退けるように前方へ突進した。

 

竜儀はそれを巧みに操り、爆発ノーワンの動きを封じるように左右から挟み撃ちにする。

 

「こ……こんな玩具ごときに!」

 

しかしホイールは予測不能な軌道を描き、壁際へと相手を追い詰めていく。その隙を狙って竜儀は両手を前方へ突き出した。

 

「鎮まれ、炎よ!」

 

手甲から放たれた4門の砲口が一斉に開く。轟音と共に極低温の消火剤が放射され、延焼していた病室が見る見るうちに鎮火されていった。

 

「馬鹿な……!我が芸術の結晶が……!」

 

爆発ノーワンの怒声を背に浴びながらも、竜儀の表情に迷いはない。

 

「さあ行くぞ!」

 

両肩のホイールを再び起動させて空中へ跳躍し、その勢いを乗せた跳び蹴りで敵を直撃した。

 

「ぐあぁぁぁっ!」

 

爆発ノーワンは錐揉み状態で外壁を突き破り、中庭へと叩き付けられる。舞い上がる土煙の中、竜儀も続いて着地した。

 

「竜儀……」

 

その時背後から響いた父の声に一瞬だけ振り返る。

 

「私は貴方が望んだ息子にはなれませんでした」

 

感情を抑え込みながらも静かに言い放つ。

 

「だが私はテガソード様にお仕えすることで初めて人に必要とされました。救える命がある限り……私はこの道を行きます」

 

竜登は何か言いかけて口を開いたが、結局は深く息を吐いて肩を落とした。代わりに搾り出すような呟きが零れる。

 

「……バカ息子め」

 

その声音に混じる複雑な色合いを察した瞬間、

 

振り返ることなく敵の方角へ走り出すその背中を目で追って、竜登はため息交じりに呟いた。

 

「……まったく。医療器具を持たずに患者を救うというのか」

 

苦笑と諦観が入り混じった吐息を漏らしつつも、彼は近くの負傷者の手当てへと急ぎ足で戻っていった。

 

一方で中庭では砂塵が晴れ、再び威嚇体勢に入った爆発ノーワンの姿があった。

 

「貴様ら父子の茶番など飽き飽きだ!終わらせてやるッ!」

 

怒号と共に両手を掲げて再び爆破装置を起動させる。しかし竜儀の目は冷静なままだった。

 

「貴様など私の芸術の糧に過ぎん!灰燼と化せ!!」

 

爆発ノーワンの両掌が猛々しく閃光を放ち始める。これまで以上の規模の爆破が今まさに炸裂しようとした──

 

その刹那。

 

「させるか!」

 

竜儀が背中のバイクホイールを急速回転させ疾走。同時に両手のビーム砲口が眩い光条を描き、周囲に拡散していた可燃物へと命中した。

 

「なっ……!?」

 

わずかな時間の間に四基の砲門から放たれた特殊消火ビームが火種を完全消却。爆発の源が断たれ狼狽する敵へ、竜儀はさらに肉薄した爆発ノーワンの胴体にテガソードで切り裂く。

 

「っ!」

 

同時に中にいる爆発ノーワンの中に閉じ込められた人に手を伸ばし、そのまま救出する。

 

「はあぁぁぁ!」『フィニッシュフィンガー!』

 

爆発ノーワンに向かって、テガソードで切り裂いた。

 

「馬鹿な……この私が……芸術の道半ばで……ッ!?」

 

断末魔の叫びと共に爆発ノーワンは左右に分断され、内部に囚われていた男が解放される。意識は朦朧としているが生命反応はある。

 

竜儀は素早く彼を安全な位置へ運び出し応急処置を施すと立ち上がり、空を見据えた。

 

「……終わったようだな」

 

すると、その隣に弦十郎が話しかける。

 

「・・・えぇ、けれど、まだ終わっていません」

 

それは、彼自身、未だに戦いが終わっていない事を示す。

 

「私のテガソード様の復活の為に」

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