ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「落ち着け……相手の動きを読んで!」
テガソード・ブラックの操縦席で角乃が叫ぶ。漆黒の機体はまるで生き物のように俊敏に動いた。
鬼ノーワンが放つ無数の光弾を、ユニコーンシールドが優雅に受け流す。その動きは女性騎士のような優美さを纏っていた。
「グオオオオッ!!」
鬼ノーワンが三日月刀を水平に薙ぎ払う。
刃先が超高層ビルを切断し、斜めに傾いた塔が瓦礫の雨を降らせる。
角乃はホーンドリルを前方に構えながら急上昇。落下する巨大なコンクリート塊を弾き飛ばした。
「はぁ!」
そのまま急接近すると共に、ホーンドリルが鬼ノーワンの肩部装甲に突き刺さる。
しかし敵は痛みを感じぬ狂戦士だ。損傷部から紫煙を噴きながらも逆襲に出る。
「ガアッ!!」
両手から放出された赤い妖気の波動が大地をえぐる。テガソード・ブラックの脚部が一瞬地面に沈みかけた。そこで角乃が補助システムを最大稼働させる。
「今だ!サイドステップ!」
機体が流れるように側転し、鬼ノーワンの正面を回避。三日月刀が虚空を切り裂いた直後、反転して再び突撃する。
螺旋状のエネルギーが鬼ノーワンの胸部へ突き刺さった。だが致命傷には至らない。外骨格が異常に硬化しダメージを吸収したのだ。
「ダメか……」
その時だった。鬼ノーワンの内部から再び少女の声が響く。
「……もう……一人にしないで……」
「!」
角乃の全身が固まった。操縦桿を握る手が震える。
(この子も……孤独の中で命を絶とうとしたのか)
目の前の怪物と一体化した少女の魂が自分の過去と重なる。五年前に消えた妹緒乙。もし彼女も同じ絶望に沈んでいたら―
「くっ……!」
葛藤の隙を突いて鬼ノーワンが三日月刀を振り下ろす。テガソード・ブラックの槍が弾き飛ばす。
「しまった!」
その時、鬼ノーワンに向かって、無数のミサイルが降り注ぐ。
「あれって」
「てめぇ、ビビってる場合か!」
「クリスちゃん」
聞こえた声の方を見る。
そこには、既にシンフォギアを身に纏ったクリスがミサイルを放っていた。
クリスの放ったミサイルが鬼ノーワンを覆う。爆煙が晴れると同時に、公園の一角からかすかな歌声が響き始めた。
「え……?」
角乃が操縦席のディスプレイを凝視する。
モニターには救助された子供たちの姿があった。彼らが手を取り合い、円陣を組んで歌っているのだ。
「あなたはひとりじゃない……どこにいても……つながっている……」
その旋律は子供たち特有の純粋な響きだったが、不思議なほど広範囲に届いていた。歌声が増幅されるかのように、光の粒子が空気中に漂い始める。
「これは……」
「フォニック・ゲインなのか」
角乃もまた、その現象を知っていた。
それと共に、何時の間にかオルカブースターが。
そして、ガオレンジャーのセンタイリングがより光輝く。
「これは」
「・・・あれ」
そう、少女達の中の中心にいた獅戸が見つめた先。
そこには、フォニック・ゲインの光によって生まれた道。
その道の先から迫ってきたのは、巨大なライオン。
「あれって、まさか、このセンタイリングに」
そのライオンの正体を、角乃は少なくとも察する事が出来た。
「・・・力を貸してくれるって事!」
すると、角乃の言葉に応えるように雄叫びをあげる。
それを聞くと共に。
「だったら、やるわよ!」『ワイルドパワーアップ!』
それと共に、角乃はワイルドゴジュウユニコーンへと変わると共に。
『切り込め! 一閃! アーカーツーキ!切り込め! 一閃! アーカーツーキ!テガソードアカツキ!!』
テガソード・ブラックからテガソード・アカツキへと変わる。
だが、それだけでは終わらなかった。
テガソード・アカツキは、そのまま落ちていたユニコーンシールドを手に、そのまま迫る巨大なライオン、ガオライオンの上に乗る。
テガソード・アカツキの脚はそのままガオライオンと一体化すると共に、そのまま構える。
「テガソード・ケンタウロス!!」
その誕生を宣言すると共に、ガオライオンの雄叫びが響く。